【映画】スパイ・コード:CICADA 3301 ネタバレあり感想

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スパイ・コード:CICADA 3301
(C)Cicada 3301, LLC. All rights reserved.

製作国

アメリカ

監督
アラン・リッチソン
出演者
アラン・リッチソン
Avaah Blackwell
コナー・レスリー
クリステン・ホールデン=リード
ジャック・ケジー

世の中には理不尽がたくさんあります。
その中には大きな存在の手によるものも。

今回は知を募るという目的で掲示板に実在した(している?)CICADA 3301を題材にした、
スパイ・コード:CICADA 3301(原題:Dark Web: Cicada 3301)感想です。

ジャンルはスリラーアクションで上映時間は約105分となります。

この映画の見どころ

CICADA 3301による謎かけを解いていくミステリー要素

信用ならない語り手によるテンポの良いストーリー

あらすじ

天才ハッカーのコナーは、ネット上に謎のCICADA3301と名乗る組織が出題した暗号パズルを見つけ解読を試みるが、突如NSA(国家安全保障局)に逮捕される。 NSAは謎の組織CICADA3301の正体を暴き逮捕することを目的に、コナーに巨額の報酬を提示し、そのハッキング技術を駆使してCICADA3301をスパイするように交渉してきた。 コナーは親友のアヴィ、図書館司書のグウェンの3人で暗号パズルの解読を進めるが、ふたりは謎の組織に命を狙われてしまう。 コナーはひとり解読を続行し、遂にCICADA3301主催の極秘パーティに招かれることに。そこで仲間の知られざる素顔、組織の正体、更に驚愕の国家機密が明らかになるー! ! 

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登場人物

コナー

天才ハッカーで抜群の記憶力を持つ

過去に父に虐待を受けていた

グウェン

図書館司書

シケイダについて調べている

アヴィ

コナーの幼なじみで親友

アートに詳しい

シケイダについて調べているコナー達に巻き込まれる

サリバンとカーヴァー

国家安全保障局(NSA)の捜査官

CICADA 3301

裁判の中で主人公コナーが語り手となって進むストーリーなこの映画。

ただこのコナー、ちょいちょい語りの中に脚色を混ぜてきます。(主に嫌いなのか捜査官達に対しての下ネタ。)

これのおかげで信用ならない語り手によって進むストーリーとなっておりました。

語り手ベースの映画で信用出来る語り手の方が少ない気もしますが。

で、中心となるのが都市伝説CICADA 3301

自分はこういうのに疎くて全く知らなかったんですが、これ本当に掲示板で存在したものだったんですね。

「高度な知的能力を持つ人物」を募ることを目的としているとのことですが、
この映画でもそこら辺ははっきりと分からず終わりますし、
題材にこそしていますが現実の方でもおそらくまだはっきりとは分かっていない存在なんでしょうね。

この映画でもそれになぞらえて、シケイダを見つけたコナー達に謎解きを与えるという内容でした。

その内容は絵画に隠された謎を解かすというまるでダ・ヴィンチコードみたいな進行でしたね。

絵画の謎なんて大体の人には分からないでしょうからこっちが考えるというより、それっぽいものをコナー達が解いていくのを見守る形になるのですが。

ノリが軽めでテンポが早いのでシリアスに振りすぎておらず楽しめました。

大体よく分からないけど分かったみたいな感じでした。

シケイダを巡りNSAに目をつけられるなどもありますが、
彼らの動向はコナーが変な方向に脚色するのでイマイチ締まらないのは結構笑えます。

話としては最終的に不平等な体制という部分に話が進むのですが、これはなんというかちょっと唐突かなと思いましたね。

一応コナーが貧困から父に虐待を受けていたということやその貧困を引き起こした原因は銀行や政府などというそれっぽいのはあるのですが、
これシケイダの核心を追うという部分からは少しズレてしまったかなと。

陰謀物としても最後にお出しにするだけで語り手の信用の無さと合わせて積み重ねが足りない…!

最後に裁判の中での出し抜くためのオチに持っていくのにはこれが1番都合がよく話としては締まるのでしょうが、

肝心のシケイダ関連に関しては宙ぶらりんな感じで、現実でもまだよく分からない存在とはいえこの映画ならではの解釈というものも見せず、
結局は良く分からないで終わるというのはちょっと不満な部分でしたかね。

どこまで脚色だったか?

信用ならない語り手であるコナー。

彼の語るものはどこまで脚色だったのかという部分。

とりあえず捜査官達を一々変態にするのは間違いなく脚色でしょう。

これは語られるたびに当人達が強く否定していますしね。

でも嘘に信憑性持たせるには一片の真実を混ぜろとも言いますし、1つくらいは本当にあった変態出来事だったのかもしれません。

個人的に残念だったのはこの映画の予告見て絶対見なきゃと思わせたシカ頭達を、半裸のでかい赤ちゃん頭達が撃ち殺したのが捜査官に対する脚色だったことですが。

問題はシケイダに対抗しに行った動機ですが、これは多分脚色というか嘘だったんでしょうね。

最初の語りだとシケイダによって引き起こされた略奪で隣人のソフィアがおそらく死亡していた怒りでシケイダの元へ乗り込みましたが、

最終的にはシケイダシンパみたいになっていたので動機がそれだと繋がりませんしね。

「図書室にいたマス書きおじさんは本当だ」という台詞は偽の人物を配置させたように思わせる台詞ですし、ソフィアは存在していたとしても被害にはあっていなかったのかなと。

結局のところあまり信用ならない語り手なのでここら辺は想像なり予想なりするしかないのですが、上の2つに関しては確定かなと勝手に思っております。

まとめ

実際に掲示板に存在していたCICADA 3301を題材にしたこの映画。

最終的に題材からは外れてしまったかなと思いますが、ノリが軽めでテンポ良く謎を追うという部分は面白かったのでそこは楽しめましたかね。

都市伝説や陰謀論みたいな内容なのでそういうのが好きだと楽しめると思いますよ。

でも予告で楽しそうと思った部分がただのコナーの脚色だったのは許さんぞ。


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