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今年の映画だとかなり、いや滅茶苦茶楽しみにしているのが『28年後…』
続編なんてとっくの昔に諦めていた中で発表されたので自分の中でテンションが爆上がりしたわけです。
当然『28年後…』を見るならやっぱ改めて前作2作は振り返っておきたい。
というわけで改めて『28日後…』と『28週後…』を見ておこうと思い立ち行動したわけです。
感想に関しては特に深くもなくざっくりと適当なもんになります。

って元々深い感想なんて言ったことねえや!
目次
28日後…
公開日 | 🇯🇵2003年8月23日 |
ジャンル | ホラー |
上映時間 | 114分 |
製作国 | 🇬🇧イギリス |
監督 | ダニー・ボイル |
脚本 | アレックス・ガーランド |
主な出演者 | キリアン・マーフィ ナオミ・ハリス ミーガン・バーンズ ブレンダン・グリーソン クリストファー・エクルストン |
あらすじ
『トレインスポッティング』のダニー・ボイル監督によるSFホラー。28日後、ロンドンのさびれた病院で昏睡状態から目覚めた自転車の運び屋ジムは、謎めいた混乱状態の中、さびれた街路を歩く。一見廃墟のような教会で恐ろしい出会いを果たした後、別の生存者グループと手を組んだジムは、やがて荒れ果てた街路と影に潜む驚異的な生き物の背後にある真実を知る。やがて、チンパンジーが、犠牲者を猛烈な殺人衝動に駆り立てる致死性のウイルスを保持していたことが明らかになる。それとも、致命的なこの恐ろしいウイルス世の中に渡り、地球全体を感染させてしまったのか??
Amazon Prime Videoより
感想
久しぶりに見てもやっぱ面白え
感染の始まり、走るゾンビ(正確には感染者)などの理屈付け、ここら辺がしっかりしているとゾンビ映画好きはみんなやる自分ならこう動くの妄想が捗るんでこれだけでも走るゾンビ映画流行りの走り(走るゾンビだけに)になっただけはある面白さ。
冒頭の感染の始まりという衝撃展開から、主人公ジムの病院での目覚めからの静寂、感染者との出会いからの急転、仲間との出会いからのロードムービーという安寧、そして軍人との出会いと衝突からの暴力と、感情を常に揺さぶろうという気概を感じる。
この感情の揺さぶりがレイジウイルスのようなのがまた作品にハマっていていいんですねぇ。
後半の軍人達の実は本当に怖いのは人間というのはお約束ではあるんですが、個人的にはこの展開は途中の脅威として立ちはだかるのであってゾンビやクリーチャー映画のラストの脅威ではあってほしくないという心情があり、好きなお約束ではないのでそこはちょっぴり残念だったりします。
でも、わざわざセリーナ達にドレス着せたりするクソキモさは好きですし、こういうのがいるからファレル軍曹の人間性発揮されるのも好き。

あれ、もしかしてやっぱ好きなのか?この展開。
何よりジムが感染者のように人を殺すようになる部分。
感染者はあくまで感染しただけの人間。なら感染していない人間であるジムが勇敢さを持って化け物のようになるのも不思議ではない。
こちらの実は怖いのは人間という方は嫌いじゃないので結構後半は二律背反な感情を持っているんですよね。
人は絶望によって軍人達のように獣になり、勇敢さを持って化け物のようにもなる。うーん、改めて見ると軍人部分も好きなのかもしれない。
それはさておき『28年後…』でもキリアン・マーフィーの出演は決定しているので、彼演じるジムが人間として登場するのか、それともゾンビ映画の続編お約束で感染者になっているのか、どちらにせよ彼の活躍を楽しみにしております。

予告見ても感染者になっている気がしてならねえけど。
28週後…
公開日 | 🇯🇵2008年1月19日 |
ジャンル | ホラー |
上映時間 | 104分 |
製作国 | 🇬🇧イギリス |
監督 | ファン・カルロス・フレスナディージョ |
脚本 | ファン・カルロス・フレスナディージョ ローワン・ジョフィ ヘスス・オルモ E・L・ラビニュ |
主な出演者 | ロバート・カーライル イモージェン・プーツ マッキントッシュ・マグルトン キャサリン・マコーマック ジェレミー・レナー ローズ・バーン |
あらすじ
「トレインスポッティング」のコンビ、ダニー・ボイル×ロバート・カーライルが放つバイオ系サバイバル・ホラーウイルス発生から28日後:英国全土汚染。5週後:最後の感染者死亡。24週後:復興計画開始。恐るべき新種ウイルス”RAGE(レイジ)”の発生から28週後のロンドン。難を逃れたタミーとアンディの姉弟も帰国し、父親との再会を果たす。軍の監視を逃れて我が家へ行くと、死亡したはずの母が生きていた。彼女がウイルスに感染しながらも発病していないキャリアだと判明、ワクチン開発への期待が膨らむが・・・。
Amazon Prime Videoより
感想
こっちはこっちで面白え
前作の感染が感染者の餓死という形で収束して復興を目指す最中で起きる再びのパンデミックというのが本作ですが、このパンデミックの起き方がこの映画のいやらしくも面白いところなんすよね。
冒頭でドンが感染者に追われて妻のアリスを見捨てて逃げてしまう。そして子供達には僅かな嘘を交えて妻が死んだと伝えるも、妻のアリスは感染に対する免疫を持っていたことで生き延び、ドンは発症はしないも保菌者ではあるアリスにキスをしたことで感染者となりパンデミックが始まると。
うーん、美しい流れ、正に様式美
前作が勇敢さで感染者と変わらないくらいの化け物じみた行動を取るジムを後半に見せた続編で、責めることの出来ない人としての弱さで妻を見捨ててしまう。
この弱さから見捨てた後悔、そして妻への謝罪、そして感染の始まり。何度も言いますが決して責められない人間らしい弱さからこうなるのは流れとしてあまりに美しい。
この映画が基本的にドンを主役的な扱いにしている理由はもうこの弱さから来る始まり、そして感染者としての執拗さから来る物と言えるでしょう。
しかも、この映画に関しては人らしさは更に嫌らしさに繋がるからたまらない。
免疫を持っていたアリスの子供達であるタミーとアンディ。この2人が免疫を遺伝している可能性があるとして軍人であるスカーレットとドイルが守り抜くために行動するわけですが。
その結果は父に襲われ保菌者となったアンディが外に出たため、ラストの国を跨いだ感染の拡大にまで繋がってしまう。
これはアンディと誰かが接触してしまったためなのか、それともアンディが遺伝とはいえ母の半分ということで発症が大幅に遅れただけでヘリの中で感染者となったのかは想像の余地がありますよね。
ちょっと話は逸れましたが、このウイルスに対抗する手段のためや無差別の殺傷に納得出来ないという、いわゆる使命感や善意などが結果として世界への感染拡大を招くというね。
うーん、あまりに美しすぎる
ゾンビ映画の続編って基本的にかなり難しい物なんですが、前作で完全に封じ込めたにも関わらず新たに事態を引き起こすトリガーとしてこの人間らしい選択によって始まり、拡大していくというのは上手いとしか言えない。
単独の作品としても美しいですが、ゾンビ映画の続編として見ても、お手本のような上手さがある映画なんですよね。
前作がやっぱり怖いのは人間と人の醜悪さを前面に出す人間らしさで人間を最後の敵にしましたが、
こちらは人間らしさを美的な部分で描きながらも感染者を最後の相手にしているのも個人的には好みだったりします。
でもこの映画と言ったらドイル軍曹だよね。
無差別の射撃に納得せず、子供達を守るために最後は燃やされるとアクション面でこの映画を支えた存在ですよ。
今やMCUのホークアイやM: Iのブランドなどでお馴染みのジェレミーレナー、この時からスナイパーを既にやっていて後にウインド・リバーでも狙撃をするなど、この『28週後…』を契機に狙撃俳優になったのかもしれない。
まとめ
久々にこの2作を見ましたが、面白えですわ。
この映画の後のゾンビ映画…というかゾンビ作品全般ですね。
これらに対する影響力というのが明確に窺い知れますし、何より人間らしさを嫌らしく作用させるのが上手いのが面白い。
この2作を見た当時から『28ヶ月後…』をどれだけ待ち侘びたか、そして今になってその28ヶ月後をすっ飛ばして『28年後…』が続編として出てくれる。
こういったことが時たま起きるから人間生きていくもんだなと思えるのです。
とにかく期待しか出来ないこの1作を必ず自分は見に行きますよ。