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製作国
アメリカ
監督
ブラッドリー・パーカー
脚本
ステファン・ジャウォースキー
エリック・シェルバルト
出演者
エイダン・カント
ウィル・パットン
ジョナサン・サドウスキー
ネイサン・フィリップス
アリシア・サンズ
ウィリアム・マーク・マカロー
掘削により地の底に潜む謎の生物が目覚める…
今回はそんな映画、ディープ・コンタクト(原題:Shookum Hills)の感想です。
ジャンルはホラーで上映時間は約89分です。
この映画の見どころ
・地の底に潜む怪物達との逃走、ちょっぴりバトル。
目次
あらすじ
絶望は奥深くに潜んでいる・・・
アリアンたちは科学調査の為、数々の不可解な事が起こっているシュックムヒルズの炭鉱町に向かう。
その場所では死者33名、行方不明者162名、史上最悪の被害を出した炭鉱火災があり、数十年間燃え続けていた。
しかし、別の理由で1,000人の住民が突如姿を消したという。
廃墟と化した町に向かう途中、近くの住人に炭鉱の場所を聞くと不穏な空気に。
ただならぬ気配を感じながらも知らず知らずのうちにアパラチア山脈の奥深くに足を踏み入れた地質学者たちは炭鉱跡を発見する。
そこにはなぜか稼働中の電気フェンス、そして地下からは悲鳴のような音が聞こえてくる。
すると突如、何かによって一人が地下の奥深くへと引きずり込まれてしまう。
助ける為に地下坑道に降りたアリアンたちは、そこで驚愕の事実を目撃する。
Amazon商品ページより
登場人物
・アリアン
ダレン達の案内人を引き受けた女性
父が賞金稼ぎだった
・ダレン
炭鉱の化学調査のリーダー
定期的にサプリを摂取している
・ショーン
地質学者
ダレンとは古くからの知り合い
・テリー
ダレンの古い知人
ハイテクに強くどんな機械も作れる
・ジェイミー
調査チームの警備要員
・ポール
シュックムヒルズの炭鉱の元オーナー
ストーリー感想
中盤まではまったりまったり
本格的な事が起きるまでは結構時間がかかる映画です。
一応冒頭の過去の話でねっとりと引きずりこまれて戻ってまた引きずり込まれるというシーンはありはしますが
過去の事故が起き、地図から消えた炭鉱町へと向かう5人と言う流れですが、
メンバー自体は分かりやすく紹介してくれますし結構キャラが立ってる感じもいいです。
お互いに仲間思いなところもいいですね。
主役となるのはアリアン、彼女だけはメンバーの中だとただの案内人役でそこまで強い結びつきはないのですが付き合いいいですし、
目的地につくまでの冷静な判断能力もこれはホラーものでは強そうでいい主役かもという印象与えてくれます。
目的地前にある町の住人の態度も排他的でいかにもって感じで、この後に起きることを示唆している雰囲気を醸し出していて期待値上げてくれます。
町の住人が執拗に追いかけ回して追い出そうとするのを利用して、逆に目的地への道を見つけ出すアリアンのクレバーな読みも良かったです。
目的の炭鉱への途中でたびたび見かける新しめな電気柵や警報機など明らかに何かが隠されているなどどんどん不穏感が増したり、
過去の出来事の語りで急に炭鉱にいた1000人が消えたという情報など、こういう雰囲気作りは見ていて楽しいですね。
目的の炭鉱についてからはついに本格的にモンスターパニック始まります。
穴の中に潜り込ませたスキャナーから奇怪な声が聞こえてスキャナーごとチームの1人が引きずりこまれ、急いで追いかけるも既にその姿が消えているという。
ここら辺から少しクリーチャー側も姿も見せてくれてワクワクしてきます。
警報が鳴り響く中、急いで逃げる途中でもクリーチャーに1人が捕まり(少し意外な人選だったりしました。)
もう駄目かというところで町の住人のトラックに助けられ彼らは真実を知ることになります。
ストーリー感想(ネタバレあり)
ワクワクするけどちょっと肩透かしかも?な後半
後半は最初個人的にはかなりワクワクする展開でした。
まず炭鉱の元オーナーであったポールや町の人間は穴の中の化け物の存在をみんな知っていて監視していたと言う設定、
さらにアリアン達が穴の柵を外したせいで化け物達が大量に地下から溢れ出していると言う状況。
さらにクリーチャーの音に寄る性質や掴まれたら痺れさせて巣に連れ帰るという能力説明など、
こいつはもしかしたら自分好みの戦争パターンじゃないかと滅茶苦茶期待してしまいました。
実際はそこまで激しくはないんですが穴を塞ぐために囮になってくれる住民など、ここら辺は少しノリが変わってきた感があって楽しかったです。
ちょっとしたらアリアン達は見つからないように地下から逃げながら穴まで向かうというスニーキングモードに入ってしまいますが、
地上ではポール達の銃撃戦などが少しだけ入っています。
こっちの戦争状態は面白そうなのでもう少したくさん描写欲しかったですね。
逃走の途中でダレンがヘタレたりしますがここでの心情の吐露で自分の事情で仲間を死なせてしまったなど、
こういうポジションにありがちな目的だけの人間じゃなく仲間意識や罪悪感をしっかり持っているのはなかなかポイント高かったです。
結局2人とも捕まって連れ込まれてしまうのですが、ここからは結構あっさり気味でしたね。
実は生きていた仲間の1人が女王にしっかりねっとりとした描写で食われていくのはちょっと恐ろしげでしたが、女王との決着自体は本当にあっさりです。
生き残り脱出した後の最後の決意はちょっと格好良さげな雰囲気もあり、
実際はこれで終わりで続編なんてないでしょうが万が一次回があったら本当に戦争してほしいなと思う内容でした。
総評
楽しめる要素は多かったモンスターパニックでしたね。
序盤から中盤にかけてが少し長いかなとは思いましたが、登場人物のキャラ自体は立っているので退屈すぎるというとこまではいかなかったです。
中盤以降のノリはおっ、もしかしてそっちのノリ?と期待していましたが実際はそこまで振り切っている訳ではなかったですね。
これは完全にこっちが勝手に期待しただけなんですが、戦闘全振りの方が受けは良さそうかなと思いました。
クリーチャーに関して
造形、生態ともにしっかり見せてくれて良かったです。
造形は異人類と説明される通り人型であり、本当にほんの少しだけ知性もありそうかなくらいの行動はしていましたね。
能力も地下暮らしらしい、音にだけ反応することや痺れ針で痺れさせて巣に連れ込むなどちゃんと設定されてるのはいいです。
ここら辺がライブ感でガバガバだとノリがコメディ寄りに変わってしまいますしね。
生態に関してはコロニー形成して餌を女王らしきものに与えるという蟻や蜂みたいな生態であり、
ここら辺の直感的な分かりやすさと嫌悪感もいいポイントのクリーチャー達でした。
印象的な台詞
民話や神話や宗教は科学と人の経験が合体したもの、事実が混ざっていてもおかしくない
ショーンの台詞ですが、これいいですね。
これによって霊や悪魔というジャンルのホラーではないこともわかりますし、この世界、多分他にもくれクリーチャーいそうだなと思えるのがいいです。
こういう台詞を科学者が言うのが真に迫っていてたまらないです。
モンスターパニックとしてはある意味1番の見せ場もありますしショーンはいいキャラしてましたね。
まとめ
事態が本格的になるのがちょっと遅めですが、それだけ丁寧にやっているとも取れる本作。
ホラーとしては雰囲気より音で驚かせ気味なので物足りない部分もあるかもしれませんが、
クリーチャーの生態などがしっかりしているのはモンスターパニックとしてはいい要素でした。
最近のホラーの風潮なのかあまり人間同士の諍いというストレスのかけ方もしませんし、純粋に新しいクリーチャー目当てで見れば楽しめると思いますよ。
何気にエンドクレジットがちょっとだけかっこいのでしっかり見ておきましょ。
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