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製作国
アメリカ
監督
ステフォン・ブリストル
脚本
ダグ・サイモン
出演者
ミラ・ジョヴォヴィッチ
サム・ワーシントン
ジェニファー・ハドソン
クヮヴェンジャネ・ウォレス
コモン
今回はアマプラにて鑑賞の映画、ブレス(原題:Breathe)の感想。
酸素がなくなった地球での限界のやり取り、それをミラジョボがメインのような映画でやる。割と期待出来そうなあらすじだったのですが、蓋を開けてみるとまぁ色々と…
ジャンルはスリラーで上映時間は約93分となります。
(C) 2023 Breathe Productions Inc.
目次
あらすじ
2039年、地球酸欠―近未来の地球、酸素生成装置を巡る攻防戦を描くSFサバイバル・アクション!!敵か、味方かー、親子の前に現れた謎の男女のサバイバーの正体とは?
楽天TVより
2039年のニューヨーク。酸素がほとんどなくなった地球上からは植物が消え、人間は酸素マスク無しでは生きられなくなっていた。母親のマヤと娘のゾラは夫のダリウスが地球の気候変動を予測して作ったシェルターで暮らしていた。ある日、ダリウスは事故で命を落とした父親の埋葬にため家を出たきり音信不通となってしまう。ダリウスの帰りを待つ二人のもとに、謎の男女が訪れてきた。彼らは夫の知り合いだという。夫ダリウスと共に、酸素発生機を研究していた仲間だと主張する女は、仲間を救う為に二人に力を貸して欲しいと懇願する。怪しげな男女をシェルターへと招き入れる親子。やがて、事態が大きく動き出し、今まで知らなかった驚きの事実が次々と発覚する。はたして、彼らは何者なのか―。
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登場人物
・マヤ
ゾラの母
ダリウスが行方不明後、ゾラを厳しく導いている
・ゾラ
マヤとダリウスの娘
ダリウスが行方不明後に無線で父に語りかけるように近況を話している
・テス
別のシェルターからやってきた生存者
ダリウスの同僚と名乗り、自分達の住むシェルターの酸素発生器が故障したため、彼の作った機械を見て複製させてもらえるようにマヤに頼む
・ルーカス
テスの護衛
粗暴な行動や言動をする男
・マイカ
テスとルーカスと同様に別のシェルターからやってきた生存者
テスとルーカスを守るために見張り役をしている
・ダリウス
マヤの夫でゾラの父
エンジニアであり、酸素発生器もシェルターを作って家族と共に生き延びた
5ヶ月前に父を埋葬するために外に出てそのまま行方不明になる
ざっくり概要
ここからはいつも通りに途中までのざっくりとした内容を。
2039年 地球の酸素濃度:居住不可能 植物:存在なし
地球の酸素がなくなり植物も人々もいなくなった世界で自分で作ったシェルターで生き延びたダリウスは外の探索中に同行していた父を事故で亡くしてしまう。
シェルターに戻ったダリウスは死亡した父を8キロ離れた母の墓地に埋葬しようとするが、妻のマヤに危険だと止められが、自分だけが行くことで納得させる。
だが出発前の夜に酸素発生器を確認するとシェルターの酸素供給データに異常が起きていたのを確認してしまう。
出発前に娘のゾラに酸素発生機のレベルのチェック、そしてマヤと互いに助け合い、自分を待つように頼みダリウスは1人たちの埋葬のためにシェルターから出ていくのだった。
5ヶ月後
戻ってこなかったダリウスの代わりに外を探索するゾラ。
マヤの元でシステムの管理を学びながら過ごしていくが、ダリウスを探しに行くと提案する。
その提案を反対するマヤ、3年間の試みでも今だに外で植物は育たず停滞感を感じ、そしてダリウスの不在も重なり2人は互いにストレスを募らせ時に口論をしてしまう。
それでも互いに支え合い、外に植えた種の確認をする2人だったが、その目の前に3年間出会うことのなかった別の生き残りの2人に出会う。
相手がどのような人物か分からないため隙を見てシェルターの中に戻ろうとするゾラとマヤだったが、酸素服のシステムメッセージにより気付かれてしまう。
だがそれを聞いて近づいてきた1人に体当たりして銃を奪い何とかシェルターに帰還するのだった。
外で助けて欲しいと訴えかける2人の生存者。
マヤはシェルターの中から2人の事情を聞き出そうとする。
生存者は男女であり、名前は女性がテス、男性がルーカス。160キロ離れたフィラルディアのシェルターで25人と暮らしていると語った。
ここに来た目的は自分達の住むシェルターの空気ろ過システムが壊れ、もって後1週間。それを直すためにやってきたのだと、そして彼女達はダリウスを知っているとも口にするのだった。
なぜダリウスを知っているのか聞くマヤ。
テスは物理学の教授でダリウスのプロジェクトをコンサルしたことがあると語るがマヤは夫の仕事関係の人間関係は全て把握していると彼女を疑う。
ダリウスが亡くなったことを話すとテスは酸素発生器を作るために中に入れて欲しいと訴える。
だがマヤは彼女達を中に入れてもし酸素発生器が複製出来なかった場合でもこのシェルターに留まらないという保証がどこにあるのかと、これ以上の人数はシステムが崩壊すると断る。
ゾラはテスの口にした情報から嘘は言ってなさそうだと入れることを提案する。
議論の末2人はテス達を中に入れることを決断し、2人の手を縛った上でテスだけはシェルターに入ることを許可する。
テスを拘束し、中に招き入れようとしたその時、もう1人の生存者がマヤを襲撃。
襲われた勢いで襲撃者と一緒にシェルターに入るマヤとゾラ。2人は襲撃者を抑え込みと再びマヤ達とテス達は分断されるのだった。
この襲撃はどういうことなのか問うマヤ。
テスは襲撃者はマイカという名前で見張り役であり、マイカの方はテス達が人質になると誤解をして襲撃してしまったと弁明する。
それを信じきれないマヤはドアから離れなければマイカを撃つと脅すが、テスはどうせ死ぬのだからマイカを撃てばいいと反発する。そして自分達の方のシェルターには子供がいることを忘れないでとも。
この襲撃と誤解により互いの溝は決定的なものとなり、強引な手段に切り替えてシェルターを襲撃するテス。
外の監視カメラは隠され様子が見えないようにし、ドリルを用いて強引にシェルターに押し入ろうとする。
ゾラの機転でドリルを破壊して侵入を防ぐシェルター内よ2人。しかしテスは今度は屋根を狙い空気を遮断してシェルター内の二酸化炭素を増加させる手段を取る。
このテスの手により、外に出て応戦するマヤ。
一方ゾラは酸素がなくなった部屋に取り残されたマイカに酸素服を着せて、彼に質問をする。
ダリウスを殺したのか聞くが殺していないと答えるマイカ、テスは本当に父の同僚だったのか、発生器を見せればここを去るのか。
マイカはその質問全てを肯定し、テスに酸素発生器を見せれば改良版だって作れるかもしれない、そしてテスが死ねばどうなるか分からないとも答える。
テスの作戦とそして自力で拘束を解いたマイカにより、それぞれ襲われるマヤとゾラ。そして今度は逆に自分達拘束されてしまうのだった。
マヤの拘束に成功したテスはシェルター内のマイカに中に入れるようにカメラ越しで伝える。
しかし、カメラ越しの通信は使えなくなっており、更に間な悪いことにマイカは最初の襲撃の際に出来た傷のの影響で唐突に死亡してしまう。
ゾラはマイカのマスクを使いテスと通信をし、自分が拘束されていて内側からドアを開けられないと説明する。
それを聞いたテスはマヤに中に入るためのコードを教えるように脅すが、外側からは侵入者を防ぐためにキーカードが必要だと話すマヤ。
そしてそのキーカードはシェルターの中にあるのだとも…
他に入れる手段がないか聞き出すテス。
マヤはそれに対してここから離れたところにあるかもしれないと答える。
テスは予備の酸素を与えてその場所まで案内させようとするのだった。
ルーカスを残して車を使ってキーカードの元に移動するマヤとテス。
そして車内での会話でマヤは酸素発生器についての事実を話す。
酸素発生器は既にシステム的な限界が来ており、このままではいずれ酸素が作られなくなっていた。そのリミットまでは3人より2人の方が長く持つ。そしてダリウスは賢いゾラが問題を解決する時間を稼ぐために父の埋葬をしてからあえて帰らずに犠牲になることを選択していたのだった。
墓地でダリウスの遺体を見つけるマヤ。
彼を惜しみながらもその遺体からカードキーと銃を取り出す。
帰りに使うための車のバッテリーが切れた瞬間にマヤはテスに銃を向け、またテスもそれに反応して銃を取り出し、2人は銃口を向け合う。
拘束された際にマヤは足を怪我したので車もなければ自力では帰れない。
そのテスの説得によりカードキーと娘の安全を託してテスだけをシェルターに向かわせる。
そしてテスは必ず戻ってくると約束をして急ぎシェルターへと戻っていくのだった。
途中までのシチュエーションは悪くない
酸素が無くなり機械が無くては生きていけない世界での生存者同士の争いというシチュエーション。
酸素発生器を巡って、片方…マヤ達側相手がシェルターを占拠してくることなどを警戒し、もう片方のテス側は自分達のシェルターの危機のために複製するために見せてもらいたい訴える。

互いに限界状態、そして命を繋ぐための1つの機械に頼らなくてはいけないために、疑心暗鬼になりヒステリックに事態が悪くなっていくというわけですね。
このシチュエーション自体は自分は好みでした。
少し冷静になれよと思うシーンもありますが、(最後まで見るとバカじゃんと思ったのも事実ですが…)とはいえ、自分達のシェルターの機械が壊れて命を繋ぐためには時間がない側と、父であり夫であり頼れる男であるダリウスがいない状態で迂闊に招いてもしも奪われたら死んでしまう側なので、焦りと恐怖心から事態が悪化するのは至って自然なこと。
更にテスの護衛であるルーカスが大分煽り気味なので、迂闊な言葉で猜疑心が加速するのも、いいですね。

酸素発生器を見せてくれというテス側がどんどん容赦ない行動を取って強引に入ろうとするなど、シェルター内とその周囲というすごい限定的なシチュエーションでありながら、酸素がないというだけで逼迫感があるのも悪くなかった。
逆に言うと本当にこれしかやっていないので、緊張感や逼迫感がある以外は絵面も展開もずっと変わらないのはだんだん退屈になってくるのも確かなんですけどね。
とはいえシェルター内だけでは完結せずに広い外にも舞台が広がっているにも関わらず、まるで閉鎖空間のような息苦しさがある(酸素ないだけに)やり取りは途中までは楽しめました。
やっぱり言葉は尽くせ
上の方で逼迫感があるので、ある程度言葉を尽くさないで事態が悪化するのはしょうがないと言いましたが、マヤ側、テス側、それぞれの本来の事情が明らかになると流石に自分の許容範囲をちょっと超えてしまいました。
まずマヤ側なんですが、この酸素発生器。
既に欠陥があり、酸素を生み出せる時間にリミットがある。
そのためにダリウスは自分のようにエンジニアとして明るくなってきたゾラが直してくれることを信じて、その時間を稼ぐために自分が犠牲になったんですね。
はい。これをテス達に言っていたら、多分ここまで躍起になって争うことなく済んでますね。
そしてゾラの落ち度としては、父に無線で語りかけて色々と喋っていたことを黙っていた。
この後に語りますが、この無線内容をテスが聞いていて、結局その情報を利用されていますからね。
しかもこれに関してはテス達とのやりとりでは無く、親子間でのやり取り不足であるからまた困るんですよ。
続いてテス側の真実。

テスに関してはまずダリウスの同僚というのは嘘。なのになぜダリウスについて詳しく知っていたのかはゾラの無線を聞いていたからだったんですね。
なので酸素発生器についての知識は当然全然無し。結局機械を実際に見ても良く分からないということで終わるんで、なりふり構わない状況だったとはいえ、何がしたかったんだよと言いたくなるレベルでしたね。
しかも複製出来ないと分かってからはルーカスにあっさりと殺害されてしまいますし…
ここら辺の情報を全部見ると、流石に全部言っていたら、あまりに隠してはいけない情報が多すぎる…!
特にテスに関しては最初から何も出来ないと分かっていながら、やっぱり何も出来ないで殺されるのは事態を引っ掻き回しただとしか言えない。
最終的にはルーカスがシェルターを占拠するなんて分かりやすい展開になりましたが、ミラジョボ起用したならここで活躍させないでどうするんだと。
ミラジョボ起用して何も出来ずにあっさりと死亡というこの終わり方はまぁ完全に客寄せパンダとしての名義貸しみたいな理由だったんでしょうね。

ミラジョボもそういう立場かぁ…
とはいえこのやり取りは一応オチには効いているといえば効いているんですよ。
自分達のシェルターをルーカスに破壊される形で出ていって、

安定した酸素を求めていた奴が高濃度の酸素が原因で死ぬというルーカスの最期はこの映画らしくて好きですよ。
テス達がいたシェルターを頼るマヤ達なんですが、そこのシェルターに行った結果、マヤ達はそこのシェルターの壊れたゾラが酸素発生器を直す、そしてそこのシェルターの住民はマヤ達が出来なかった、植物の栽培技術で緑を増やす。
互いの用いる知識と技術で将来の酸素を取り戻せるかもしれないという希望を持って終わるわけです。
最初からテス達のシェルターにみんなで行っていれば誰も争わずに誰も死なずに終わったじゃんと思うのですが、それは逃げ場がなくなり、最後の選択肢を取った上での話なので確かに結果論ではあります。
その最後の選択肢で辿り着いた先での優しい結果なので、この映画は厳しい世界でも互いに助け合うとする相互理解こそが大事ということがテーマだったのでしょう。
全部見ればそれはちゃんと分かる、分かるんですよ…?
でも流石にお互いに重要な事実を隠しすぎていて、言葉を尽くさないで展開を作る自分の許容範囲は超えてしまっていました。
まとめ
シチュエーションは悪くないんですけど、情報のやり取りの不足では自分の許容範囲を超えてしまっていた映画でした。
個人的には疑心暗鬼になる映画でも言葉を尽くした上で生まれる選択肢の中で取捨選択が迫られる方が好み。
それでも今回はシチュエーション的に自分の許容範囲は増やしていた状態で見ていたんですが、それすら超えてしまいましたね。
ただここら辺の許容範囲は人によって違うので、そこの範囲内に収まっていれば楽しめる映画だと思いますよ。
ただミラジョボの使い方だけはみんな不満持つでしょうけどね!
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