【映画】相変わらずアサイラム世界のアメリカの解決方法はロックだぜ! 首都大地震 感想

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首都大地震
(C) 2023 Acme Holding Company, LLC

製作国

アメリカ

監督
ジェフ・ミード
脚本
ジェフ・ミード
出演者
ショーン・ヤング
エリック・ロバーツ
ジャック・ピアソン
カイラ・フィールズ
テリー・ウッドベリー
ジェフ・ミード

今回は久しぶりのアサイラム製のディザスター映画映画、首都大地震(原題:DC Down)の感想。

突如首都に起きる大地震、倒壊するホワイトハウス(他の建物は無事)、取り残される大統領、そして大統領を亡き者にせんとする陰謀、そして迫る本震。

相変わらず無駄に詰め込みすぎてとっ散らかっている、しかしアサイラムらしいとんでも科学理論は見れます!

そんなアサイラムに訓練されきっていれば楽しめるかもしれない映画となっております。

自分は修行不足で無理でした。

ジャンルはパニック・ディザスターで上映時間は約82分となります。

ここが見どころ!

地震を防ぐトンデモ理論

あらすじ

アメリカが崩壊する。ワシントンD.C.を襲った首都直下型巨大地震。倒壊したホワイトハウスに閉じ込められた大統領。そして更なる地殻変動とテロの危機がアメリカに迫る!!全米激震。驚異のディザスター・パニック大作!!ワシントンで直下型地震が発生。崩れ落ちたホワイトハウスにパウエル大統領が閉じ込められ、副大統領は死亡。救出作戦が難航する中…。

TELASA より
FilmIsNow Movie Trailers Internationalより

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登場人物

ランス・カッシング

CIA捜査官でキャサリンの婚約者

元工作員でイラクではハリスの部下だった

地震によりホワイトハウスに取り残された大統領救出の任務をハリスに頼まれる

キャサリン・グリーン

地震学者の女性でランスの婚約者

ランスとのデート中に地震が起き、彼の任務を手伝うことに

自身の掲げる2つの理論で迫る本震の被害を食い止めようとする

ハリス

国防長官

ランスに倒壊したホワイトハウスに取り残された大統領救出の任務を頼む

パウエル

大統領

地震により倒壊したホワイトハウスに取り残される

元海軍所属

レイチェル・ジェイムソン

副大統領

パウエルと共にホワイトハウスに取り残される

テリー・ワイルダー

議長

ホワイトハウス倒壊による大統領不在で暫定大統領となる

大統領の地位を得るためこの機にパウエル暗殺を目論む

ベック

ヴァージニア民兵団のリーダー

軍には健康診断で落とされたが、私兵として名をあげた

ワイルダーと共謀して大統領の暗殺を目論む

ディアス

大統領の警護官

話の軸は2つだよ

首都を襲う大地震により大統領がホワイトハウスに取り残されるという部分から始まる本作。

というわけで地震が話の軸の1つとなるわけですが、それだけじゃ物足りなかったのかもう1つ要素をくっつけてきております。

それが大統領の座を狙う議長がこの機に大統領を亡き者にしようという陰謀。

この2つを話の軸にして進んでいくわけですが、前者は相変わらずトンデモ理論で解決、
後者はまぁうん、別にあってもなくてもよかったんじゃないかな…そんな内容でありました。

だって前者はアサイラムらしいトンデモが見れるけど後者は普通な上にシンプルにアサイラムクオリティなんだもん…

何というか陰謀は実に見どころにも駆け引きにも欠ける内容でござんしたのでトンデモ理論以外は楽しくないかもしれません。

すげえ理論だぜ!な地震パート

首都大地震
(C) 2023 Acme Holding Company, LLC

冒頭から地震の兆候があるよ、地震が起きたよ!と相変わらずフルスロットルな開幕を行う本作。

映し出されるホワイトハウスのCGと合わせて実に心掴まれる開幕でございました。

今回は一応理論のトンデモ成功のためと局地的な地震の被害にするためか、
震源は7キロととても浅く震度は6マグニチュードは6.3と強いという、
舞台設定のための科学考証は割と上手くやっているようなそうでもないような。

地震を取り扱うなら大事なものの1つは被災描写だと思うのですが、ここら辺はかなり雑。

まずヘルメットつけてる奴らが片手で数えられるレベル、
更にかつて地震で崩れた情報がある橋を重機9台で渡って3台落ちて死亡者が出るとか中々にシュールなことかましてくれます。

ここら辺は地震大国とそうでない国の感覚や意識の差は例えアサイラム映画からだとしても感じる部分ですね。

とはいえこの映画のキモとなるのは大統領救出を阻み、更なる被害を出しかねない本震への対応。

ここでアサイラムらしいトンデモ理論が見れることになります。

待ってたぜ!

今回提唱される理論は作中の地震学者キャサリン・グリーン氏による“分散と潤滑の理論”

首都大地震
(C) 2023 Acme Holding Company, LLC

これがそれぞれどういう理論かというと、

分散理論

分散理論とは映画首都大地震に登場する地震学者キャサリン・グリーン地震学者が提唱する理論

地震は巨大な地殻活動で地下の震源域を破壊する

なのでドリルで穴を掘れば衝撃波が分散して揺れを最小化できるというもの

首都大地震からキャサリン・グリーン氏

潤滑理論

潤滑理論とは映画首都大地震に登場する地震学者キャサリン・グリーン地震学者が提唱する理論

分散理論よりさらに突飛な理論でプレートの奥深くまで穴を開けて地下水を摩擦の潤滑油にするというもの

首都大地震からキャサリン・グリーン氏

とまぁどちらもトンデモ理論でございます。

一応これらをやれるのは震源が7キロと浅いからなんですが、それにしてもトンデモ理論。

知らないだけで実はとても理にかなった理論だったらどうしよう…

最初は重機で分散理論を行おうとしますが、最終的には潤滑理論を採用します。

しかし、水も重機も足りない。じゃあどうするのか?

何と地下鉄に爆弾で穴を開けて川の水を流れ込ませるというトンデモ手法を取ることになるのです。

これはもうすごいことですよ。

何が凄いって地下鉄に流しても地下鉄が水で充満するだけで別にプレート届くわけじゃないだろうとしか思わないところですよ。

なのにこの手段は普通に成功してしまう。
ちなみに爆弾は遠隔操作出来ない爆発したらすぐに地下鉄に水が流れ込んでくるなんて如何にもな台詞がありますが、
近くで爆弾爆発させても特にピンチになることはなかったりします。

これにより本震の被害は防がれ首都を襲う地震は収まるのです。

地下鉄から流れ込んだ水が普通に市街地にも流れ込んでいる描写があるが気にすんな!

もう見ている側として何が何だか分からない流れでサラッと地震が収まってしまう。

被災描写も解決方法も実に甘いアサイラムらしい地震でしたね。

最早安心感すら覚える。

普通に低クオリティが1番困る 大統領を狙う陰謀

もう1つの軸となる大統領暗殺を狙う陰謀。

倒壊したホワイトハウスに取り残された大統領をどさくさに紛れて暗殺しようという議長の思惑なのですが。

普通に低クオリティな内容でこういうのが1番困るんだよ!

本当このパート何も言うことないんですよ。

議長が民兵雇って大統領救出の協力をするフリをしてその民兵が大統領を狙うだけですから。

そこに意外性もトンデモも何もない、つまりお遊びを感じられない普通のアサイラムクオリティなパートなんですよ。

首都大地震
(C) 2023 Acme Holding Company, LLC

アクションもかつてないほどにカメラブレッブレでキツイですし、

ある意味これがツッコミどころかな?

こうなるとやはり見どころを探すのも難しいパートでした。

冒頭の方や震災後に議長に対してロシアのテロが動いていますとか報告があるのでこいつらが絡むんだろうなと思ったら放置で、
ただ時事ネタを会話で入れて特に使わないとかいつものことっちゃいつものことなんですが、
それならそのテロの末路も会話だけで面白おかしく顛末を話してネタ要素を増してほしかったです。

こんなんでも話の締めに使うのはこっちのパートなので結構重要なはずなんですけどね、
大統領も設定の割に活躍しないし副大統領は頭打って亡くなってしまうし、
まぁあれです。何もない普通のアサイラムクオリティはやっぱきついんだなと原点に立ち返って再確認するためのパートですよ。

まとめ

普通にアサイラムな映画でしたね。

今回見て個人的に実感したんですけど、モンスターやアクションがないアサイラムってやっぱキツイっすわ。

この2つの要素が無いとネタ部分が少なくなってしまうので、単純にアサイラムな映画なんですよ。

アサイラムらしいトンデモな話の流れを作るにはこれら2つのうちどちらかが強くないと、
絵面的にも話的にも突っ込み所がなくてただただキツイだけの物になりがちですわ。

絵面が地味なアサイラム映画なので言うまでもなくオススメはしません。

時間も地味に82分もありますし、これ見るなら同じアサイラム映画でもせめてモンスター出るやつを見るのをオススメします。


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