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製作国
アメリカ
監督
ショーン・レヴィ
脚本
ゼブ・ウェルス
出演者
ライアン・レイノルズ
ヒュー・ジャックマン
エマ・コリン
マシュー・マクファディン
モリーナ・バッカリン
レスリー・アガムズ
ロブ・ディレイニー
カラン・ソーニ
ブリアーナ・ヒルデブランド
忽那汐里
ジェニファー・ガーナー
ステファン・カピチッチ
デッドプール&ウルヴァリン見てきました。
最近のアメコミ映画疲れという風潮には自分も思いっきりかかっていたのですが、流石に今回は見ておこうと思い鑑賞。
いや、今回は本当に見てよかった、とても満足感がありました。
あの時代を彩ったあの20世紀FOXヒーロー達の同窓会と送別会。
確かにこれがやれるのはデッドプールとウルヴァリンしかいない。
これまでの20世紀FOXのヒーロー達を見てきたファンにとっても、そして出演したヒーロー達にとっても意味のある映画でした。
目次
あらすじ
普通のヒーローに飽きてない?
公式サイトより
戦う動機は超個人的、破天荒でなんでもアリの“クソ無責任ヒーロー”デッドプールに世界の命運は託された!?予測不可能なミッションのカギを握るのは…よりにもよって“あの爪野郎”。クソ真面目で“キレるとヤバい最恐アウトロー”ウルヴァリンに助けを求めるが…。
全く異なる個性の“混ぜるな危険”なR指定ヒーロー2人が暴れまわる!この夏イチバン過激なアクション・エンターテイメント♡
鑑賞直後の感想
20世紀FOXヒーロー達の同窓会であり送別会
ローガンの映画を経てウルヴァリンというヒーローを失ったことにより、消滅することが決定した自分の世界を守るためにデッドプールが別のローガンとバディを組むという本作。
その内容は完全に20世紀FOXヒーロー達の同窓会、そして送別会といった内容でした。
もうね、最初の設定からして意味深ですよね。
ローガンがいなくなることにより世界が消滅する。
これって要は20世紀FOXのマーベルアメコミヒーロー達を牽引し支えてきたローガンがいなくなること、
これによって自分達の世界、つまり20世紀FOXが消滅するってことですもんね。
この時点でデッドプールらしいメタさがありましたが、
この映画に登場するヒーローやヴィラン達にはやはり2000年代の20世紀FOXのアメコミ映画も見てきた自分としてはテンションが上がりっぱなしだったわけですよ。
ブレイドやエレクトラ、そして制作発表だけされて何度も噂が立っては結局中止になってしまったチャイニング・テイタムのガンビットの登場、おまけに成長したローラまで登場と。
F4のジョニーがクリエヴァで出たのもサプライズで扱いも笑えるサプライズだったのもデッドプールらしい。
今まで一度も交わらなかった、そもそも日の目を見ることすら出来なかった存在まで混じえたヒーロー達の同窓会。
こんなんあの時代を知っていたらテンション上がりっぱなしになるに決まっている!
そもそもスーパーマンやバットマンの大ヒットから冷めてしまったヒーロー映画に再び熱をつけた今に至るアメコミヒーローブームの火付け役にして、牽引役って20世紀FOXだったんですよ。
1998年の当時は自分含めて後にマーベルヒーローだったの!?と驚いたブレイドのヒット、そして2000年のX-MENがドカーンと大当たり。
その後にSONYからみんなご存知スパイダーマン、DCの方になってしまいますが、バットマン・ビギンズと。
これらの存在は20世紀FOXが開拓したからこそ踏み込めた世界だったという部分は少なからずあったはずなんです。
そしてMCUがその開かれた道と流れに乗って始動した。
やはり今に至るヒーロー映画の礎を築いたのは間違いなく20世紀FOXのヒーロー達でした。
誰が何と言おうとこれだけは確かなことだと自分は主張したい!
そんな彼らが20世紀FOXの買収によりただ消えゆくだけの存在にはしなかったのがこの映画なんですよね。
この映画の彼らは虚無の中に閉じ込められて消え去りそうな存在。
そしてデッドプールの世界もローガンの死により消されそうになっている、そんな彼らが映画という舞台では初めて出会い、自分達の世界のために協力して戦う。
あの時代を見てきた自分としては彼らに最後に華々しくも笑える晴れ舞台を与えてくれて本当にありがとうと言いたくなるわけですよ。
しかもブレイド達はただのカメオ出演じゃない、何ならヴィラン達だって最後を飾るようにそれぞれ連携して戦ってくれるんです。
もうこんなん胸に込み上げるものしか出てこねえよ!
確かにクオリティは玉石混交、順風満帆とは決して言えないヒーロー達でした。
でもだからといって最後にただ否定されて消えるだけの存在であっていいわけがない。
そんな彼らの世界と自分達の世界、つまり20世紀FOXを救い肯定出来るのは、
ハチャメチャが許されて彼らを容易に繋ぎ合わせることが出来る作風のデッドプールと、
そして20世紀FOXのヒーロー映画を牽引してきたウルヴァリン、間違いなくこの2人しかありえないんですよね。
映画としては今までの20世紀FOXの予習をしなくちゃ本気で心震わせることは出来ない、つまりこの映画単品で100%楽しめる形になっておらず、
いわゆるMCU疲れ、ヒーロー映画疲れと言われる要因の部分が混ざっていて、結果としてデッドプールらしくないMCUに染まってしまっている部分が存在しました。
でも、今回ばかりは自分も現金なものでそこを許容してしまうんですよね。
自分達の世界である20世紀FOXを否定するだけのものにしなかった。
そしてそれら全てを命懸けで救いきったこのバディには、あの時の自分達の思い出のヒーロー達を愉快に美しく肯定出来る形で送り届け終わらせてくれた感謝しかないんですから。
まとめ
いやぁ、何というか本当に20世紀FOXのヒーロー達が終わっちまったんだなぁとしみじみとしてしまいました。
でもあの時のヒーロー達が消えるのではなく、何だかんだでこれから先も見えないところで生きていくんだなって思える、ファンにとってもちゃんと一区切りがつける映画でしたね。
映画としては先ほども言った通りエモさ全力って感じで尺の配分とか事前の予習が必要な部分があるなど色々思うところもあるんですけど、
自分が今回のエモさの対象になった以上そこら辺の評価を客観的に見ることは不可能なのでもう楽しかったとしか言えないです。
今に至るMCU映画の礎を築いた20世紀FOXのヒーロー達。
それはもう色々な映画が作られて、更にそこには色々な思い出があります。
でも最後のスタッフロールの映像を見ると映画としてのそれぞれの評価はともかく、この思い出だけは肯定してちゃんと別れを告げられます。
20世紀FOXのヒーロー達本当にありがとう!
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