この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

色々とあったDC映画、再びDCUとして仕切り直しが始まり、その先陣を切るのは当然この男スーパーマン。
というわけでスーパーマン見てきました!
予告の時点で絶対的な象徴たるヒーロー像が描かれている予感がしたのでとても楽しみだったのですが、蓋を開けてみたらどうなっていたのか…!
目次
あらすじ
大手メディア「デイリー・プラネット」で平凡に働くクラーク・ケント、彼の本当の正体は人々を守るヒーロー「スーパーマン」。
子どもも大人も、愛する地球で生きるすべての人を守り救うため、日々戦うスーパーマンは、誰からも愛される存在。
そんな中、彼を地球の脅威とみなし暗躍する、最高の頭脳を持つ宿敵=天才科学者して大富豪、レックス・ルーサーの世界を巻き込む綿密な計画が動き出すー
公式サイトより
変わった世界、変わらなかった男
スーパーマンと言ったら皆さんはどういう存在でしょう?
自分にとっては正義という存在の原液であり、象徴。
だからこそスーパーマンという映画にはどうしてもそれを求めて第一の評価基準としてしまう。
今作は今の時代の中でのスーパーマンの正義という物を満たしてくれて大変自分は満足致しました。
今回はスーパーマンは既に登場して3年、何ならそれより前に超人達の活動があるという設定でスタート。
昨今のリブートや新作の例に倣ってか、スーパーマンの成り立ちについては散々作って語られたからもうみんな知ってるよねという感じでオリジンについてはバッサリカットしている。
新シリーズ1作目にも関わらずこれが出来て、オリジンに費やす時間をカットして他に話を回せるようになるのもスーパーマンという作品が積み重ねてきた歴史ありきの構成ですね
ちょっと脱線しましたが、今作はその3年間の活動の中で行ってきた行動についての物議や嫉妬が1つの争点。
嫉妬に関してはルーサーの問題ですが、今作で大事なのは物議の部分。
他国の侵略戦争に介入して紛争を止める。
人の命が奪われることを見過ごすことは出来ないスーパーマンらしさのある行動ですが、それは今の時代だと物議を醸す。
SNSでは勿論炎上(これは後でタネが明かされますが)、政治的にも議論となったりなど、昔のように単純明快に人を救ったのだから…とはならない。
そしてその声というのもまた届きやすく、受け止めざるを得ない時代にもなりました。
そして簡単に自分みたいな人間も含めて人々は簡単に大きな声に煽動されてしまう。
今作で言ってもクリプトン星の実の両親の遺したメッセージか実質的な侵略を示唆するメッセージであり、それを聞かされた人々はスーパーマンの今までの行動より新しいセンセーショナルな情報で簡単に手のひらを返して評価を改めてしまう。
自分のヒーロー活動や自分自身のアイデンティティを脅かす出来事にこんな簡単に直面しやすくなってしまう訳です。
ただ、それでもスーパーマンを信じる者や支える者がいる。情報よりも今までの活動を信じてくれる者達が行動してくれる、信じてくれる。
そしてスーパーマンではなく、クラーク・ケントも育ての親の言葉で自分を信じ切れる。
ここは実の親よりも愛情を注いでくれた存在という監督の癖が出ていた感もありますが、でも今までのスーパーマンも同じここは不変の考えですからハマっているんですよね。
こういう超人ではあっても1人の人間、その人間が今の時代に簡単に届いてしまう悪意や嫉妬に晒されようとも、悩みながでも前に進み正義を模索し続けるのは正に現代のスーパーマンでした。
戦いの中でリスですら見捨てずに命を尊ぶヒーロー。
命が理不尽に失われてはいけない、不条理に他者を傷つける存在は止めなくてはいけない、他人を意味なく傷つけるのはやめよう。
こんな誰もが持っているべき当たり前の正義です。でもこれが今や陳腐化していますし、貫くことだって難しい。そして現実には侵攻も戦争も止むことはない。
だからこそそれを今こそ象徴してくれるヒーローとしてスーパーマンは現れてくれる。
複雑化して変わってしまった世界、それでも変わらない正義を持った男が再びそこにいてくれたことに何とも言えない熱さと涙が溢れてしまいましたね。
側から見たら超然としていても中身は常に悩みながら間違いながらも正義を見つけようとしている超人でもなく異星人でもない1人の人間。
間違いなく新シリーズに相応しいスーパーマンでした。
いい味出しているぜルーサー
今回終始暗躍しまくっているルーサー。
圧倒的な頭脳と才能を持ちながらもスーパーマンを徹底的に目の敵にしている男。
こちらも実写で何度も描かれているのでガッツリと省いておりましたが、こちらもやはり今風の嫌がらせということで実にいいキャラ。
平然と空間と空間を繋ぐポケットプラネットへのポータルを既に作っているなど、天才っぷりを披露しながらもスーパーマン相手となると視野狭窄になりがちなのが実にいい。
スーパーマン=クラークに一切気付いていないところなんかは象徴的だなぁと思いましたね。
SNS戦略なんかも自分の頭脳でbot作らずに大量のサルにやらせるところなんか、
スーパーマンが猿に追い詰められているという状況を作りたかったんだろうなぁと、本当こいつはもうスーパーマンのことになると歪みに歪むなぁというのが良くわかる。
その癖スーパーマンの遺伝子から作ったウルトラマンではスーパーマンの動きを完全に理解して指示を出せるとスーパーマンを良く見てるのが分かったり、
SNSが話に組み込まれているのもあってアンチは実は相手を良く理解しているというのをなんか思い出す展開でしたね。
最後にゃ完全に敗北したのに無様な悔し涙を流したり、やってることはエゲツないにも程があるんですが、定期的に変な形でガス抜きして、いいキャラしてんなぁと思わせてくるんで、これからもシリーズの中であの手この手で登場して障害になっていくんだろうなぁと変な楽しみが生まれました。
多種多様なアクション
アクション面は今回本当に楽しかったですね。
超人が既に登場している世界というのもあって、スーパーマンは勿論ですが、グリーン・ランタンことガイが率いるジャスティス・ギャングの活躍やアクションもまた面白いんですよ。
スーパーマンに関してはMoSから始まり確立されていった超人アクションはスピード感、重量感共に文句無し、新鮮さは少ないかもしれませんが、それだけ形がちゃんと作られたということでしょう。
ただ犬のクリプトがそこに混じると急にコメディさやバリエーションが増えて新鮮さが足りない部分にメリハリが生まれる。
クリプト自体の可愛さもありますが、この起用はアクション面でも間違いなく正解でしたね。
そして思ったよりも豊富で驚いたのはジャスティス・ギャングの面々のアクションですよ。
前回のDCEUでは悲しいことに出番が碌に貰えなかったグリーン・ランタンのガイの活躍があざとい。
後半の紛争介入の代打で登場するところなんか台詞と活躍合わせてジェームズ・ガンはここ筆乗りまくっているなと思いましたもん。
ホークガールやテリフィックも活躍がかなり多く、ストーリーにもがっつりと絡んだので、ジャスティス・ギャング全員のファンにもなれるように作られていて、ちゃんとシリーズを見越した作りになっているんだなと感心しました。
まとめ
やっぱスーパーマンはいいですね。
どれだけ陳腐であろうともどれだけ時代が変わろうとも不変の正義の形を示し続けてくれる。
そしてその形は本当にシンプルだし、でも本当に大切な物なんですよね。
あくまで時代や世界が変わっただけであってスーパーマンは変わってはいない。
こうやって変わらないでいてくれる男がいる、その男を作る映画の製作陣がいる、なんかこれだけで上手く言えませんがいいもんだなと思えるもんです。
新シリーズの1発目としては個人的には掴みは完璧。このスーパーマンの活動も当然ジャスティス・ギャングの面々のこれからの活躍も見たくなる出来。
今後のDCUの展開も楽しみに追い続けようと思います!
他の映画感想
他の映画感想はこちら。