【映画】”復讐”を超えて ザ・バットマン感想【レビュー】

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ザ・バットマン
© 2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & © DC

スタッフ
監督・脚本
マット・リーヴス
キャスト
ロバート・パティンソンバットマン/ブルース・ウェイン
コリン・ファレルペンギン/オズワルド・コブルポット
ポール・ダノリドラー/エドワード・ナッシュトン
ゾーイ・クラヴィッツキャットウーマン/セリーナ・カイル
ジョン・タトゥーロカーマイン・ファルコーネ
アンディ・サーキスアルフレッド・ペニーワース
ジェフリー・ライトジェームズ・ゴードン
ピーター・サースガードギル・コルソン
ジェイミー・ローソンベラ・リアル
バリー・コーガンスタンリー・メルケル
アレックス・ファーンズピート・サヴェージ

ザ・バットマン観てきましたよ。

いやぁ、新たなバットマン素晴らしかったですね。

映画だとあまり多く描写されなかったバットマンの能力や、
他にもゴッサムの腐敗など今までとは違う新しいアプローチや深掘りが見られてとても満足です。

あらすじ

世界の《嘘》を暴け。本性を見抜け。

優しくもミステリアスな青年ブルース。両親殺害の復讐を誓い、悪と敵対する存在“バットマン”になって2年が過ぎた。ある日、権力者が標的になった連続殺人事件が発生。その犯人を名乗るのは、史上最狂の知能犯リドラー。彼は犯行の際、必ず“なぞなぞ”を残し、警察や世界一優秀な探偵のブルースを挑発する。最後のメッセージは「次の犠牲者はバットマン」。彼はいったい何のために犯行を繰り返すのか?そして暴かれる、政府の陰謀とブルースにまつわる過去の悪事や父親の罪…。すべてを奪おうとするリドラーを前に、ついに彼の良心が狂気に変貌していく―。

日本版公式サイトより

嘘と腐敗

今作の事態を動かしている要素であり、今まで以上に深掘りされた要素でした。

薬、マフィア、汚職、過去の過ち。

ここまでゴッサムという街の腐敗を実写で描写したのはドラマのGOTHAM以来じゃないでしょうか

バットマン、リドラー共にこれを憎み活動の行動原理としており、
他の登場人物もどちらに属しているかは別としてこれを軸として動いているといっても良かったと思います。

過去も現在もこれに囚われたゴッサムという街のどうしようもなさも描写されており、本当に痺れる要素でしたね。

この要素とリドラーというヴィランがこの映画をサスペンスとして描かせている要素になっていました。

リドラーというヴィラン

リドラー

本作のメインヴィランであるリドラー。

これはとても素晴らしかったですね。

何といってもいい塩梅のキモさがあります

特に後半の話し方や表情は素晴らしいキモさですね。最高です。

ゴッサムの嘘と腐敗により忘れ去られた自身の存在、そして復讐と存在証明による犯行。

そして知能犯らしい最後まで張り巡らせた策など魅力溢れるヴィランでした。

途中までは結果としてリドラー主導でバットマンとリドラーの共同活動により、ゴッサムの嘘と腐敗を暴く結果となっていたのも知能犯らしい描写でしたね

最後の会話もこれがサービスとなるのか次回に繋がるのかも気になるところですね。

新生バットマン

バットマン

新しく誕生したバットマンとブルース・ウェイン。

本作ではバットマンとして登場している場面の方が多かったですね。

ただ今回は今までと違いブルースが二重生活しているとは言えない状況です。
作中での会話を見ても滅多に表に出ない引きこもっている状況とも取れる会話も出てきていました。

今作に関して言えば2つの顔を持つ男ではなくブルース・ウェインとバットマンは完全に1つの顔として描写されていたように思えます。

完全に衝動に任せたような暴力性もあり、まだまだ安定していない神経質な面が出ていました。

今までもバットマンビギンズなど活動初期を描いた映画はありましたが、
ここまで言ってしまえばバットマンとして荒れている面を見せたのは初めてではないでしょうか

ブルース・ウェイン

ロバート・パティンソンの表情がまた素晴らしかったですね。

他にも新しい面としてはリドラーがヴィランとなったことにより、
探偵としての能力もしっかり見せてくれましたね。

今まではどうしてもヒーローとしての側面が強かったのですが、
まだ自警団としての活動であり映画がサスペンスの様相を見せている、
この2つにより世界一の探偵と呼ばれる一面をしっかり描写してくれていました

忘れちゃいけないのが1つの映画だけとは思えないくらい大盤振る舞いしてくれた様々な装備ですね。

個人的に気に入っているのは警察署から逃走する時の滑空ですね。
あれはもう何というか今風で大好きです。

アクションもキレッキレでかっこよく探偵としてでなく自警団としての面も文句なしでしたね。

“復讐”を超えて

ブルース、リドラー、セリーナなど主要人物はこの”復讐”に囚われます。

嘘と腐敗、過去の過ちにより産まれたこの”復讐”がゴッサムを大きく動かすことになっていきます。

”復讐”をどう受け止めどう行動するのか
これがこの映画のテーマでもあったかなと思います。

ブルースにとっては悪を憎む衝動でもあり恐怖を克服、あるいは目をそらすために必要だった”復讐”

最後にバットマンとブルースはその”復讐”を乗り越え悪を叩くのでは無く人々を救う存在へと変わっていきました。

心の傷を超えたら強く生まれ変わる

嘘、腐敗、過去、復讐これら全てを乗り越えたバットマンはこれからゴッサムでヒーローとして活動していくのでしょう。

まとめ

新しいバットマンとしてのストーリーが始まった本作。

3時間という長丁場にも関わらず見所を要所要所でしっかり挟むため、それを一切感じさせない作りになっている傑作でした

今後新しいシリーズとして展開されていくのかはまだまだ未知数ですが、
個人としてはこの世界観、そしてブルースとバットマンはまだまだ見てみたいなと思わせてくれる作品でした。

最後の会話の彼やペンギンなどこの世界での彼らを次回以降でもっと見てみたいですね。

公開前にちょっと話題にもなりましたが、後半の洪水のシーンは人によっては見たくない描写となっているのでそこは注意ですね。


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