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製作国
イギリス、カナダ、アメリカ
監督
エショム・ネルムス
イアン・ネルムス
脚本
エショム・ネルムス
イアン・ネルムス
出演者
メル・ギブソン
ウォルトン・ゴギンズ
マリアンヌ・ジャン=バプティスト
チャンス・ハーストフィールド
ショーン・ベンソン
サンタにも生活があって実は世知辛い。
今回はそんな映画クリスマス・ウォーズ(原題:Fatman)感想です。
ジャンルはアクションで上映時間は約100分となります。
この映画の見どころ
・とっても世知辛いサンタ事業
・しかしそれでも確かに貫くサンタからの愛
目次
あらすじ
クリス・クリングルと妻のルースは、何百年もの間、雪深いアラスカの森の奥深くに身を潜めてきた。実はクリスはサンタクロースなのだ。しかし、近年は彼の存在を信じない子どもの増加に伴って政府からの助成金が削減され、彼が営むおもちゃ工場と従業員は深刻な財政危機に陥っていた。ある日、彼は危機を脱するため、米国陸軍から依頼された兵器の製造を受託することに。一方、クリスマスの朝、欲しいものはすべて手に入れてきた裕福な12歳の少年ビリーは、クリスマスのプレゼントへの期待を胸に目を覚ます。ところが彼に贈られたのはひとかけらの石炭だった。怒りが頂点に達し、復讐を誓ったビリーは凄腕の暗殺者へサンタクロース抹殺を依頼する。果たしてクリスは愛する仕事とクリスマスを守り切ることはできるのか! ?サンタクロースと米国陸軍、そして最凶の暗殺者による三つ巴の血で血を洗う死闘が幕を開ける――。
Amazon商品ページより
登場人物
・クリス
サンタ
良い子にはプレゼントを悪い子には石炭を贈る
・ジョナサン
プロの殺し屋でビリーからサンタ殺しの依頼を受ける
ハムスター好き
・ルース
クリスの妻
・ビリー
科学展で4連覇しているボンボンの子供
目的のためなら手段を選ばないところがある
・ジェイコブス大尉
アメリカ陸軍大尉
サンタ工房に軍需産業を受注を依頼しに来る
・セブン
サンタ工房の責任者
世知辛え…世知辛えよサンタ
この映画のサンタ事情はともかく世知辛い事情でいっぱいです。
本当にサンタがいるメルヘンな設定なのに政府に委託されているとか赤字とか世知辛いです。
クリスは子供達が洒落にならない悪戯で荒れ放題な時代でもはやサンタは必要か?と嘆かれる時代でサンタをやっています。
どれくらい荒れてるかというとクリスマスにプレゼント配りに行ったら銃で発砲されて腹に穴空けて帰宅するレベルです。
しかもサンタのクリスは良い子にはちゃんとプレゼント渡しますが、
悪い子には石炭を送るというちゃんとしたサンタなので恨みを買うこともあります。
そもそもちゃんとしたプレゼント渡さないと事業が赤字になるのに悪い子が増えたせいで石炭送りばかりで火の車という世知辛さ。
子供達のためにサンタを頑張ってきたのに悪い子が増えて赤字になるとか悲しいなぁ…
サンタも政府と提携してやっているので赤字だと困るのでサンタ工房で戦闘機の計器盤開発の委託を求められるなど生々しさと世知辛さで涙が出ます。
時代の流れには逆らえない世知辛さがとてもお辛い。
クリス自体は状況が状況なので少し荒れ気味ですがとてもいいサンタなのが涙を誘います。
長年サンタやっているので大人になったみんなを覚えていて浮気しようとしたらちゃんと嗜めたりしますし、
子供からのお礼の手紙には喜ぶなど子供を愛してるが故の世知辛さ。
そんなに子供を愛していてもラストの襲撃時の会話を聞くと定期的に逆恨みで襲撃されていることが伺えるなど、もうサンタの仕事は地獄ですよ。
ですがそんな嫌気がさしそうな状況にも負けずにクリスは体を鍛え、悪い子には脅しをかけてこれからも良い子のためにサンタを続けるのです。
どれだけ世知辛くともどれだけ襲われてもサンタを続けるクリスのある種の愛が沁みる内容でした。
悪役にも悲しい過去…かも?
世知辛さで大半が過ぎても何だかんだでアクションでもあるこの映画。
当然サンタを狙う悪役も2人登場します。
途中までブラックなコメディぽさもあったのに、この2人が絡む終盤はそれぞれ雰囲気というかジャンルが変わった感じになります。
その内の1人の暗殺者ジョナサンはサンタにまつわる悲しい過去を持つ男。
ストーリーの最初から他人がサンタから貰ったプレゼントを集めているなどサンタへのちょっとした執着が伺えます。
彼がそこまで執着するのはサンタに願いを叶えて貰えなかったからという事情でした。
子供の頃から虐待されサンタに新しい親をプレゼントとして望むも、
サンタにも当然限界がありそれは叶えられなかった、この経験でサンタに恨みを持っているというちょっと悲しい過去を持っていました。
クリスはジョナサン本人のことも事情も覚えているので悲しき?すれ違いでしたね。
ハムスター好きや依頼者に苛立つなど結構憎めないキャラになっていたんですけど、
ジョナサンとの銃撃戦はちょっとしたスリラーの様相になるのでそこら辺は吹っ飛んでしまいましたね。
ちなみにみんな大好き装備の準備パートもジョナサンが担当していたりなどやっぱいいキャラしてるなとは思います。
もう1人の悪役ビリーは紛う事なきクソガキです。
自分が科学展で優勝できなかったから優勝した子に脅しをかけて自身を優勝させたり、
そんなことするからクリスマスプレゼントで石炭送られてきたのに逆恨みでサンタ殺しを依頼するなどもうこれは完全にクソガキです。
親が家に不在などなんかそれっぽい同情要素も入れたりしていますが、
ジョナサンへ依頼する金のために祖母の金使っているのがバレかけたら祖母に薬盛ろうとするなどやっぱクソガキです。
そんなビリーもちゃんとラストにクリスにホラー感ある本気の脅しをかけられる報いはちゃんと受けるので子供だから許されるというこうモヤッとした感じにはならないのはよかったですね。
まとめ
アクション中心かと思ったら世知辛い話しで大半が過ぎる、そんなサンタの悲しい経済事情のこの映画。
サンタの深い愛情と本当に欲しいものが手に入らなかった子供の歪みなど、
意外とサンタの映画として真面目な事やっているのでこれはこれで良かったです。
アクションはそこまで多くはないのでたくさん楽しめるほどではなかったですけど、サンタの世知辛い私生活を見る分には楽しめると思いましたね。
登場人物のキャラの立ち具合も良かったので話は追いやすい映画でした。
個人的に意外といい人だったジェイコブス大尉は好きでした。
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