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製作国
アメリカ
監督
ザック・ゴールデン
脚本
ジェームス・ピーダスン
出演者
オルガ・キュリレンコ
ドン・ジョンソン
クリス・ディアマントポロス
ケイトリン・ダブルデイ
ビアンカ・ダンブロシオ
キアラ・ダンブロシオ
マイケル・バラ
ダイアモンド・ダラス・ペイジ
今回はシェフが厨房で大暴れ!コメディアクション映画、ハイ・ヒート その女諜報員(原題:High Heat)の感想。
ストーリーは保険金目当てで狙われる店を迎撃するだけと正直中身は薄め。
一応相互理解と和解というそれっぽいテーマはありますが心情描写が少ないので殆どおまけですね。
この映画を気にいるかどうかは全体的な会話のノリの軽さ、そしてシェフが厨房では最強!
このノリを受け入れ、笑えるかにかかっているかの映画となっています。
個人的にはシェフが厨房で無双するというだけで笑えますが。
ジャンルはアクションで上映時間は約84分となります。
目次
あらすじ
愛する男性レイとの出会いをきっかけに、裏社会から足を洗ったスパイ、アナ。レイとフレンチレストラン「エトワール・ルージュ」を開店し心に平穏を取り戻していくアナだったが、ある日、レイが凄腕暗殺チームに命を狙われる。レイはマフィアに多額の借金があり、保険金狙いで抹殺されようとしていたのだ。アナは、かつてその名をとどろかせた裏社会に舞い戻り、マフィアの組織を相手に単身戦いを挑む。
クランクイン!ビデオより
ハイ・ヒート その女 諜報員を配信している配信サービス
※2023年12月13日時点
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登場人物
・アナ
フレンチレストラン「エトワール・ルージュ」の共同会社でありシェフの女性
夫のレイに出会う前は元KGBのスパイだった
保険金目当てに開店したばかりの店を狙うマフィアから店を守るため、迎撃する
・レイ
アナの夫でフレンチレストラン「エトワール・ルージュ」の共同経営者
アナに内緒で店の開店のためにマフィアのドムから120万ドルの借金をしていた
過去に店を赤字で4回潰して2回の離婚歴がある
・ドミニク
レイに金を貸したマフィアで愛称はドム
他の組との抗争が間近に控えており、急ぎ抗争のための金を得るためにレイの店の保険金から回収しようとしている
・ミミ
アナのKGB時代の旧友
自分を置いていったアナを恨んでいる
アナに助けを求められ彼女の元に駆けつける
・トム
ミミの夫
スナイパーでありミミと共にアナを助けに行く
夫婦仲は悪くカウンセラーに通っている
・ミッキー
ドムの息子
レイの借金の対処を任せられていたが失敗してドムに助けを求める
・ギャリー
ドムのマッサージ師
彼のマッサージ中にミッキーからの救援の連絡が来て、なぜか連れてこられ巻き込まれることに
ストーリー性は正直薄くシチュエーションを楽しむ映画
開店当日の店が借金返済させるためにマフィアから保険金目当てで放火されそうになるのを防ぐためにシェフであり元KGBのアナが迎撃するという本作。
ぶっちゃけ話の内容はマジでこれだけです。
深いテーマ性があるわけでもなく、ただただコメディチックにマフィアを最強シェフが迎撃するだけ。
一応夫婦や友人の和解という物はありますが、そこまで心理描写を深掘りしているか?というとそうでもないので、
この最強シェフの迎撃を楽しめるかどうかが全ての映画だと思います。
これが好きなら良作、ダメなら駄作でしょうね。
ちなみに自分は好きです。
その迎撃にしてもちょっとした問題を抱えているので好みは分かれそうな映画となっております。
唯一のストーリー性は相互理解と和解
ストーリー性は薄いと書きましたが、一応一貫としたテーマとしては相互理解と和解があると思っています。
これは主人公のアナとレイの夫婦、アナの旧友であるミミとトムの夫婦、そして旧友であるアナとミミの関係性ですね。
それぞれの変化がこの映画のドラマ性ではあるんですが、正直心情描写は薄いので割とフワッとした感じで何か丸く納まるような内容だったり…
まずアナとレイですが、この夫婦はお互いに秘密を隠しております。
アナは言うまでもなく元KGBという過去をレイはマフィアに借金していたことですね。
これによりトラブルが起きて互いに喧嘩するわけなんですが、
最終的にはお互いを受け入れてマフィアに2人で建てた店を守るために立ち向かう。
互いの隠し事を打ち明けたことで心の底から愛し合う本当の夫婦になるわけです。
和解をした後はしっかりとしたコンビネーションでドムを殺害するわけですが、
ここで突っ込みたいというかこの映画のノリと見るべきでしょうかね。
よく考えたらこの2人、相手を殺して借金踏み倒してるだけなんですよね。
ドム達はやり方は強引だったとはいえ借金は借金なので店を守るついでに踏み倒しまでやるのはこの映画のコメディなノリがよく出ていると思います。
次にミミとトムの夫婦。
この2人は単純にあれですね。倦怠期みたいなものでしょうか。
ミミがかなり強引な性格でトムはその言うことを聞くと言う関係性。
それによって不仲になっているわけなんですが、
当然夫婦なので昔はそこまで悪い関係性ではなく、お互いをリスペクトして守り合っていたが、いつの間にかそれが無くなっていった。
ですが今回のアナを助けに(という名目で殺しに)いった件でドムのマッサージ師のギャリーにそのことを話す中でトムは言うことを聞くだけでなく自分で判断するように決めてこの夫婦も再び丸く納まるようになります。
仲直りのキスで娘が吐いているところがいい家族ですね。
そして最後に旧友であるアナとミミ。
元KGBの2人でミミはアナが親友である自分を置いて足を洗ったのを憎んでいるという関係性なわけですが、
これに関してはミミも多少の葛藤を抱えながらアナを助けに行くついでに殺しに行きます。
この2人の和解はある意味1番分かりやすいです。
シンプルに言いたいこと言いながら殺し合って相手を再び理解して和解するだけですから。
河原で殴り合って仰向けになるアレですよ。
でもこの2人の和解がこの相互理解と和解というテーマを1番象徴していると思いますし、
この2人を見ることで描写が薄くフワッとした着地しているように見える他の2つの関係性に納得が行くようになっていると思いますね。
要は腹に抱えたままで溜め込むだけじゃ相手への不満が積もるだけだよってことです。
これが多分3つの関係性に共通していることであり、夫婦関係に関してはちょっと描写が足りない感じがしますが、
アナとミミを見ると多分これなんだろうなぁと感じます。
ここまで何かストーリーやテーマついてそれっぽいこと書いておいて言うのも何ですが、
そこまで深く見るようなノリでもないのであくまでこういう要素があるよって言う話ですね。
シェフは厨房だと最強なんだよ!
この映画はストーリーとかどうでも良くてこれだけでいい映画だと自分は思っていたりします。
シェフが自分の店に入り込んできたマフィアを厨房で迎撃。
シェフたるもの厨房で人間も捌けないと話にならないっちゅうわけですよ。
実際途中まではシェフという部分にはとても拘っているので料理とかすごい美味そうですし、
ついでに殺しで使う道具は厨房器具や機材です。
入り込んできたらフライパンで撲殺、食材の野菜で殴りまくり、油に手を突っ込ませて拷問、冷凍品切るような機材で人を切っちゃう、
うん、もうシェフに求める物は殆ど入っていますね!
このノリが実に面白くて笑えるのですが、欠点としては迎撃という形式上、合間合間で他の視点に移ってしまうところ。
ここのマフィア達やミミ達のイマイチ締まらないノリも正直面白いのですが、アクション的にはテンポが悪いというのも否めない要素でした。
これで挟まれる話がストーリー的に大きな意味があればいいんですけど、
上で言った通りストーリーはおまけに近いノリなのでふざけてまた視点が戻るだけって感じですからね。
もう1つの欠点は最後が銃撃戦ってところでしょうか。
これは完全に自分の好みの話なんですが出来れば最後までシェフとして調理器具と機材だけで戦ってくれた方がシェフとしての矜持(?)を感じられて
コメディ的にも面白くアクション的には工夫が入るのでそっちの方が楽しく見れたのになぁと残念に思った部分があります。
それこそアレですよ。イコライザー1なんかはホームセンターでそこの売り物と機材だけで決着つけるじゃないですか?
ああいうノリをシェフとして貫いて欲しかったなと自分は思ってしまうわけですよ。
冒頭で厨房では私がルール。
ルールその1“厨房を乱すな”
とこんなん入れたら最後まで元KGBに戻らずシェフとして戦うことを期待するじゃないですか?
完全に個人の好みの話かつ譲れない話なんですがここだけはコメディアクション映画的には貫いて欲しかった部分でしたね。
まとめ
ストーリーはおまけでシェフが厨房で無双するというコメディチックなアクションを楽しむ映画でしたね。
オルガ・キュリレンコもすっかりこういう映画にたくさん出る人になりましたが、
カッコよくてアクション出来ておバカなノリやB級な映画にも出るというのは貴重な人材なのでこのまま貫いてほしい限りです。
あまりここでは書きませんでしたがマフィアの会話も結構面白く、店に突入する連中はバカなノリと合わせて本当に人が死んでしまうホーム・アローン的にも見れて面白いですよ。
他にもミミとトム夫婦の双子の娘がシャイニングの真似したり、
とにかくふざけたノリが多いので受け入れられれば良作、ダメなら駄作と分かりやすい映画になっていると思います。
自分は当然余裕で受け入れられる側です。
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