【映画】キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド 感想 地に足ついたMCUって感じですげえ好みでした

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 キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド見てきました。

 王道のMCUとしては久々の鑑賞。とはいえキャップの新作となれば見るしかねえ!

 そんな久々の鑑賞なのでファルコン&ウィンター・ソルジャーは見ているけど、最近のは見ていない。
 そんなちょっと歪な鑑賞履歴なのですが果たしてそれでも楽しめるのか?

 そんな不安も消し飛ぶくらいにはしっかりとキャップ映画、そしてちょっと最近疲れを覚える理由になっていた路線とは違う地に足がついたMCUの作品と作品の繋がりでした!

あらすじ

“正義の象徴”を受け継いだ〈新たなキャプテン・アメリカ〉の物語。
アメリカ大統領ロスが開く国際会議でテロ事件が発生。それをきっかけに生まれた各国の対立が、世界大戦の危機にまで発展してしまう。この混乱を食い止めようとする新キャプテン・アメリカことサム・ウィルソンに、〈赤いハルク〉と化した大統領ロスが襲いかかる…!
だが、全ては“ある人物”によって仕組まれた陰謀だった——。

公式サイトより
ディズニー・スタジオ公式

キャプテン・アメリカとはやはりその精神性

そもそも『キャプテン・アメリカ』とはなんぞや?

 それは『スティーブ・ロジャース』なのか、超人血清を打った物なのか、所属している、住んでいる国なのか、人種なのか。

いやいや、やはり高潔な精神性でしょう。

 というのをドラマファルコン&ウィンター・ソルジャーに引き続き改めて示したのが本作でした。

 作中においてもメタ的においても様々な声が見受けられたサムの『キャプテン・アメリカ』襲名。

 そのサムがなぜ相応しいのか、ドラマでは『キャプテン・アメリカ』を引き継ぐまでで描き、
 今回ブレイブ・ニュー・ワールドでは『キャプテン・アメリカ』を引き継いだ後として描く。

 そしてそれを描く下地として用意された本作はウィンター・ソルジャーと同じような作風。

 洗脳された仲間イザイアの無実を証明するために大統領となったロスの命令に反してまで独自に捜査して真実に迫るというサスペンス風味も混じった内容ですね。

 この『キャプテン・アメリカ』であったスティーブが既に通った作風と似たような展開をサムに辿らせることで、
 時にはスティーブのように時にはサムだからこその決断で彼がやはり『キャプテン・アメリカ』であると、もう一度言いますが改めて示されていました。

いやー、良かったっすね!

 なんかお行儀良く行き過ぎるのもあれなんで、こっからパッション重視で行きますが、昨今のMCU疲れと言われる流れの中、自分もそれに当てはまっており(前にデップーヴェノムクレイヴンで同じことに言ってたかも?)
 もうMCUで追うヒーローはキャップ関係とスパイダーマンとデアデビルくらいに留めている中で待望のキャプテン・アメリカの新作である本作を見たのですが、この精神性がしっかりと引き継がれているサムにはドラマに引き続き胸を打たれましたね。

 重すぎるスティーブ・ロジャースではない『キャプテン・アメリカ』という肩書き、
 今作でもその重さに潰されそうになりながらもしっかりとサムだからこそと言える話にしたのはとても良かった。

 スティーブではないこと、超人血清を打っていないこと、言ってしまえば前任者との違いに誰よりもサムが苦しむ。

 今回のサムってアクション的には空中戦は別格ですが、格闘戦となると正直なところスティーブ時代に比べると質は劣っている。
 でもそれは超人血清を打っていないただの人間だからこそという説得力があり、そして超人血清を打っていないことを後悔するサムの描写にもちゃんと繋がってくるのがいいんですよ。

 そこをワンポイントでバッキーがやってきて、「スティーブは人々の希望だったけどお前は目標になれる」ってワンポイント起用でありながらここまでサムの『キャプテン・アメリカ』だからこそを一言で示せるバッキーは本当に2人のキャップの良き相棒だと思います。

この信頼関係はドラマを見ているとより沁みてくるので本当に良かった。

 しかも今回はウィンター・ソルジャーのプロットを下地にしてインクレディブルハルクの続編とも言える形を盛り込み、
 ロス将軍はレッドハルクとなり、サミュエルとベティが本当何年振りだ?って思うそれぞれの形で再登場したりと、
 初期のMCUのように地に足がついた作品と作品の繋がりがあったのもまた良し。

 今まではどちらかと言うとお邪魔キャラとして便利だったロス将軍(今回は大統領)が今回は国のため、
 そしてハルクの時に決裂してしまった娘のために最終的には心から変わろうとしている姿。

ここら辺の成長や変化を見れるのも長年続いた作品だからこその面白みでありますね。

 そのロス大統領も作中だとどれだけ変わったと言われても、ハルクからの流れ、そして今回サミュエルを長年都合良く利用したことにより彼の怒りを買い、謀略を引き起こす引き鉄となってしまった行動もあり、
 正直観客視点だと心から彼の良き方向への変化を信じることは出来ないんですよ。

 でもレッドハルクになったロスをサムは彼を信じて倒すのではなく止める方向で説得して幕を下ろす。

 サムが信じ抜いたからこその黒幕であるサミュエルの計算が狂うというのは、
 ウィンター・ソルジャーのラストのスティーブとバッキーと重なる所もありますが、
 サムとロスは赤の他人であること、そしてロスがハルクになっていることを考えると今回のサムの心の強さと高潔さが比較として際立つ形にはなっていますね。

 この説得によって終わらすのが高潔性でありキャプテン・アメリカシリーズらしさ。
アクション的には物足りないかもしれませんが、『キャプテン・アメリカ』そしてヒーロー映画である以上は敵を倒すだけで解決しない道の示し方はシリーズとして確かな精神性の継承を感じるものでした。

 前任者との比較にはこれからもサムは苦しむのでしょうが、それでもスティーブが選んだ『キャプテン・アメリカ』
 それでも諦めることなく折れずに進んでいくのでしょう。希望ではなく目標として。

まとめ

 久々の王道とも言えるMCU映画の鑑賞だったんですが、見てよかったです。

 ウィンター・ソルジャーのようなサスペンス風味で進むヒーロー映画は好みですし、今回の政治劇も日本人的にはちょっと面白かったですしね。

 流石に日本があのレベルの大国のような扱いは違和感ありますが、
 それでもああいう変な扱いは海外で日本扱われる時のご愛嬌みたいなもんでゲラゲラ楽しめるのでただの面白ポイント。

 全体的にちゃんとキャプテン・アメリカの映画だったんでそれ自体に不満はないんですが、強いて言うならレッドハルクは公開までサプライズとして隠して欲しかったかな。

 今作の流れでレッドハルク登場が分かっていると決着の形が何なら公開前から予測出来てしまうんですよね。

 ですので決着が予測出来るならせめて登場だけでもサプライズになっていた方がMCUらしいかなと思います。

 といっても昨今はサプライズは先に見せてしまう傾向があるので、
 これが客の需要の問題なのか、MCUが見せ場の1つを隠すほどの余裕が無くなってしまったのかは意見の分かれどころ。

 でも個人的にはやっぱサプライズとして見たかったな。予告やCMを見るなと言われたらそれまでなんですけどね。

 この後はデアデビルのドラマやバッキーの出るサンダーボルツも控えていますし、今年は自分も久しぶりにMCUを大量に楽しむ年になるかもしれません。

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