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製作国： アメリカ
出演者： ドミニク・スウェイン 、 マイケル・ブロデリック 、 サラ・ブードラー 、 クリス・ブードロー 、 ジェフ・プレイター
監督： ブライアン・ノヴァク
製作総指揮： デヴィッド・リマゥイー
脚本： ジョー・ローシュ
音楽： クリストファー・カノ 、 ミケル・シェーン・プラザー 、 クリス・ライデンハウア
色々降ってくるB急は級ディザスター映画の世界ですが今回は月がそのまま降ります。
何だかんだで何回か降ってきてる気もしますが、今回も月です。
そんな月のせいで地球がやばい映画ムーンインパクト(原題:METEOR MOON)感想です。
ジャンルはアクションで上映時間は約89分となります。
前振り無しのフルスロットルが魅力かもしれない映画ですよ。
この映画の見どころ
・初っ端から全速力なディザスター映画
・思い付きで起きる人々とのイベント
目次
あらすじ
軌道を変えた月が地球との衝突コースへ。重力異常によって地殻変動や異常気象が世界各地で発生する中で、月の裏側に人工ブラックホールを作り出すという計画が立てられて……。ドミニク・スウェイン主演のSFパニック。
TSUTAYA紹介ページより
登場人物
・ジム・ローソン
元宇宙飛行士
1年前の副操縦士の死で解任された
今回の月への小惑星衝突を警告していた
・ポール・ローソン
ジムの弟
月への小惑星衝突の件でジムに協力を求めに来る
・ステイシー
ジムの別れた妻
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最初からフルスロットル!?
小惑星衝突で月が地球に迫り、滅亡待ったなし!というこの映画。
普通の映画なら衝突前に人の生活、登場人物の関係性や能力、そういったタメというものがありますが、この映画は違います。
そんなまどろっこしいこと、無粋なことなど一切ぶった斬って、
いきなり月に小惑星衝突!磁場の影響で地球全土で地震!津波!噴火!そして滅亡まで3時間!
もう冒頭からエンジン全開フルスロットルです。
そんなもんですから登場人物の関係性や能力、事情なんかは道中で語られ明かされていきます。
それはもうそんなことやってる時間ないでしょう?というくらいです。
時間制限あるのに人の関係性に時間割いちゃったりするもんですから、映画内での時間の進みがおっそいです。
残り30分だぜ!?とか1分半だぜ!?というところでも悠長に語ったり作業してますが、明らかに絶対にそれ以上時間たってるよね?というところでも30秒くらいしか経ってなかったりすることもあります。
いや、移動時間はともかく作業時間はこっちの時間と同じだよね!?
こんな突っ込み間違いなしの時間の経過の遅さです。
何というべきか冒頭で待ったなしのフルスロットルにした結果、
色々な説明に時間かける必要が出てきて結果として時間経過遅くしなくてはいけず緊張感を損ねてしまったなという内容でした。
でもこういう映画はこれでいいんです。
この迫真感あるグダグダを楽しみに見にきているときう需要には完全に応えているのですから。
人との出会いとイベントが思いつきすぎるぜ!
月の衝突を止めるために月まで向かわなくちゃいけないのですが、その道中では様々な人との出会いと別れがあります。
それはもう映画内で一刻も早く向かわなければいけない時間がないという緊張感のようにフルスロットルで。
まずはボブ、彼は出会いというより最初にジムと一緒にいる友人ですが、早々に地震で大怪我してその後ヘリの墜落で治療が間に合わず死亡します。
(観客的に)あまりにも早い出会いと別れ、でもこんなんでも彼はこの映画だと長生きする方です。
そして次の出会い陰謀論者の男女、JJとアニー。
彼らはジムが墜落したヘリから急いで基地に向かう途中で出会うトラブルメーカーです。
地球に迫る月を政府や企業が嘘を言っているという陰謀だと思い込んでジム達の邪魔をします。
世界的に天変地異レベルのことが起きているのに信じない、もしかしたらリアルな存在なのかもしれません。
もうこんな連中が現れたらこれは彼らにギリギリまで拘束されて邪魔されるんだろうなと思ったらあっさり返り討ちにあって全然出番ありません。
彼らは一体何のために出たのか?とりあえず陰謀論者を出したかっただけなのか謎は深まるばかりです。
次の出会いは父の友人ジョージ。
彼には基地に向かうための車を貰いに行くのですが、そこでは父との思い出の写真とニトロエンジン入りの車を貰えます。
これは両方共ラストで重要な役割を果たすこの映画ではとても重要人物ですね。
まぁ、2つを渡した後にあっさり地震の崩落で死亡するんですが。
そして最後に月へ向かうための艦に護衛艦として付いてきてくれる2人のパイロット。
この2人はすごいです。自己紹介したと思ったら1人はデブリであっさり死亡、もう1人はデブリを特攻で破壊して死亡と最早ヤケクソなスピード感です。
ここまで見て分かる通り、彼らとの出会いと別れは完全に思い付きでやったとしか思えないスピード感で処理されます。
人の死というのは作品においては大きく心を揺さぶる要素ではあり、とても辛いものです。
でもこの映画は出会いと別れが早すぎて感慨も何もあったものじゃないです。
ここまで畳み掛けるとだんだん楽しくなってくるのである意味では心は揺さぶられましたね。
なんちゃって科学すぎるぜ!
忘れてはいけない月の衝突回避の方法。
それは宇宙船の反物質エンジンを使ってブラックホールを発生させ月の軌道を変えるというもの。
はい、何を言ってんのかそもそも正しいのか自分には全く分かりませんでした。
とりあえず成功したので多分正しいのでしょう。
正直そんな作戦信じられるか!そもそもそんなブラックホール発生したら絶対やばいだろ!と思って、
核で月を破壊させようとする中国とロシアの判断を自分は全く責めれません。
というかこういうB級映画だとこの2国は本当仲いいですね。
科学的な部分は自分は全く明るくないので実は全部完璧な理論なのかもしれませんが、それでもやっぱり無理があるんじゃないかなぁと思わざるを得ませんでした。
というか月が迫って地球がやばい訳なんですが、作中内のニュースだとあちらこちらで災害起きているというのですが実際地球パート見ると結構災害が大人しくね?とか、
作戦成功して月が地球からどんどん離れていったけどこれはこれでやばいんじゃね?となる、この後先考えてない描写や作戦がたまんねえですね。
ちなみに一番無茶があると思ったのは艦の機首に入り込んで宇宙服だけで大気圏突入成功したところです。
まとめ
最初から勢いだけでフルスロットルで突き進んだこの映画。
勢いはあるのですが(いややっぱ無いかも)、1つ1つのイベントが優しいスリルな子供向けなジェットコースターみたいな映画でした。
こういう思い付きだけで進むような映画はやっぱりいいもんですね。
面白いではなく楽しい。
こういう栄養もたまには取らなければいけない…そういう気づきを与えてくれましたね。
最高だから絶対見て!というオススメの仕方は間違っても出来ないですが。
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