【映画】バレリーナ:The World of John Wick 感想 スピンオフもしっかりと面白い!

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製作国

アメリカ

監督
レン・ワイズマン
脚本
シェイ・ハッテン
出演者
アナ・デ・アルマス
アンジェリカ・ヒューストン
ガブリエル・バーン
ノーマン・リーダス
イアン・マクシェーン
キアヌ・リーヴス
ランス・レディック
カタリーナ・サンディノ・モレノ

 ジョン・ウィックのスピンオフシリーズであるバレリーナ見てきました。

 メインの方は1つ落ち着き、更にマンネリもある程度漂っていた中で、新たなカンフル剤として投入されたこのスピンオフ。

 これが今後のシリーズにどう影響するのか、そしてそもそもジョンがメインではない中でどこまで1つの映画としてやれるのか、色々注目しながら鑑賞してきました!

あらすじ

孤児を集めて暗殺者とバレリーナを養成するロシア系犯罪組織:ルスカ・ロマ。
裏社会に轟く伝説の殺し屋:ジョン・ウィックを生み出した組織で殺しのテクニックを磨いたイヴは、幼い頃に殺された父親の復讐に立ち上がる。
組織に背き、1000年の長きにわたって続く暗殺教団の存在にたどり着くイヴ。
しかし、彼女の前に、あの伝説の殺し屋が現れる…
果たしてジョン・ウィックは敵か味方か?最強の殺し屋と対峙したイヴの選択とは?

公式サイトより

シリーズの基礎構文を使ってもちゃんと独自性がある

 ジョン・ウィックシリーズのスピンオフということでどのようなノリになるのかと思い鑑賞したのですが、構成自体は完全にシリーズの基礎構文に則っている形。

 復讐のために行動し、最終的には懸賞金までかけられるというジョンと同じ境遇になるのですが、ただ主人公が変わる…視点が変わることで、基礎構文に則っていてもちゃんと独自性のある映画になっていました。

イヴがいい!

 シリーズの基礎構文に則っていても独自性に繋がる最大の要素だった主人公の違い。それが今作の主人公であるイヴ。

 彼女がすげぇ良かったですね。

 復讐と独断で動くなどジョンと同じなんですが、彼女の場合は未熟な時から始まるのがまず違う。

 幼少期に父親を殺されて、3でジョンが世話になったルスカ・ロマで鍛えられて牙を研ぎ澄ませていくという、ブランクはあるけど完成されたジョンとは違い、この世界でどうやって殺し屋が完成されていくのかといえ答えが1つ彼女が主人公だからこそ提示されたんですよね。

 しかも未熟さがあり、父親の殺害という共感しやすい復讐の動機など、話の展開がある意味素直に作られていったのも彼女のおかげだと思います。

 殺し屋の教団の元で生まれて、父が普通の生活を送らせたいと願い、連れ出しても結局その道に進んでしまったという無情さもいい。

 でもそれは自身が選んだ道だからこそ、同じ道に進まされかけた他の少女を救い出し、教団を壊滅させるという結末はテンプレートな形ではありますが、やはり王道でいい。

 最終的な末路はジョンと同じくお尋ね者ですが、彼女が今後どういう道を辿るのか、メイン軸以外の楽しみが生まれたのが、彼女の最大の功績でしょう。

意外と出番が多いぜジョン

 本編主人公であるジョン。

 今作の人物の中では強すぎポジションなので、イヴの説得とかそのくらいで済ませると思ったのですが、やはりこのシリーズ、ジョンにアクションやらせずに終わらせるなんて我慢は効かない。

 イヴを止めるために説得に来たのに、いざとなったら簡単に協力して、圧倒的な強さで壊滅に協力する。

 これもイヴ主人公ゆえの魅力ですね。

 ジョンが主役の時は狙われるのがジョンということもあって手練れ揃いのため、結構苦戦も多いのですが、今回はまだ未熟なイヴが戦える相手ということでブギーマンの面目躍如といった大活躍のアクションが見れて思わぬ部分でも満足できました。

 時系列的には3と4の間でそんなに表立って大丈夫か?と思う立ち位置なんですが、この映画にそういうことを言うのはやはり無粋ですよね。

やりたい放題アクション!

 このシリーズといえばやりたい放題アクション。

 もうこのアクションを考えたからこのシーンを入れているくらいの勢いのシリーズなんですが、今作もまぉやりたい放題。

 そこら中にあるもので戦闘するのは勿論、

アイススケートのシューズは流石に笑う。

 イヴが見せるジョン以外のガンフーもまた魅力的。

 更に最後のシチュエーションが村に入ったら村全体が敵だったぜ!鐘がなったら全員襲ってくるぜ!とバイオ4みたいなゲーム構文のノリ。

 このシチュエーションだけでこの映画のアクションは勝ったようなもんです。

 しかもPVで見せた(個人的には見せない方が絶対に驚いて笑えて良かったと思う)火炎放射器対放水ホースの理屈理論抜きの気合いで上回った方が勝ち、みたいなぶつかり合いはマジで面白い。

 そもそも火炎放射器の撃ち合いをあんなに見れたのも初めてなので、このシリーズのアクションは毎度新しい物が見れるのが楽しいですね。

 それでいてトドメはしっとりとワンショット。こういった風情もちゃんと忘れないので、アクション映画としては相変わらず楽しく完成度は高い映画でした。

まとめ

 はい、面白かったです!

 基礎構文同じなのに主役が変わるだけでここまでちゃんと変化して面白くなるのかと感心もしました。

 このシリーズもジョンだけだと限界も来ていた中でちゃんと新しいスターを用意出来たのは、今後に大きな影響があるでしょうね。

 ただシリーズ視点で新鮮さを自分は感じたのですが、基礎構文は本当に同じなのでそもそもジョン・ウィックシリーズが合わない人には合わないでしょうね。

 そういった新規顧客向きになれなかったところがどう響くのか、ただの客が考えてもしょうがないことですが、今後の展開に注目したいと思います。


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