【映画】横道に逸れてダラダラしすぎ… ラスト・ウェポン 最後の闘い 感想

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ラスト・ウェポン 最後の闘い

製作国

アメリカ

監督
ジノ・カン
トニー・アーゴ
脚本
ジノ・カン
トニー・アーゴ
出演者
ジノ・カン
ダグラス・オルソン
キャサリン・セリオ

今回はアマプラにて視聴可能なアクション映画、ラスト・ウェポン 最後の闘い(原題:Fist 2 Fist 2: Weapon of Choice)の感想。

本作は以前感想を書いたフィスト・ファイターの続編となっております。

といってもタイトルだけ2となっているだけで登場人物も名前もリセットされており、前作からの関連性は特にないです。

主演が同じでアクション主体と要はコンセプトが同じ続編ってことですね。

内容は…うーん、話は目的の割に登場人物が変な行動するし、
何より売りであるはずのアクションが何とも言えないクオリティと言いますか…

はっきり言うとフィスト・ファイターからしっかりと繋げる形にした方が多分今回の不満点をいくつか消せたんじゃないかなぁと、
そう思うような相変わらずと言えばそれまでですが積み重ねが足りない、おかしい映画でした。

でもアクションのシチュエーション自体は多めなので質より量を求める人には刺さるかもしれません。

ジャンルはアクションで上映時間は約100分となっております。

ここが見どころ!

アクションの量

あらすじ

最後の闘いへと向かう男は、愛する姪を無事に救い出すことができるのか!?裏稼業から足を洗った殺し屋の男は、死んだ妹夫婦の娘を引き取り平穏に暮らしていた。しかし、犯罪組織のボスが6年前の報復として娘を誘拐、男は再び天才的殺し屋としての才能を発揮させ対峙する。引退した殺し屋が再び悪意の渦に巻き込まれていくド迫力ファイティング・アクション!

Amazon Prime Videoより

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登場人物

ジャック・リー

姪のジェイミーと親子と偽り2人で暮らしている男性

過去にバンドゥッチとの取引で暗殺を行いジェイミーの父であるハリーの失態により売り飛ばされそうになっていたジェイミーを救った

再びバンドゥッチの手により攫われたジェイミー救い出すために行動する

ジェイミー

ジャックの姪

身分を偽り学業も武術にも長けておる才色兼備な女性

ジャックとは親子ではないということは周囲には隠している

本名はアリシア

マイケル・バンドゥッチ

密輸業や人身売買を行っているマフィアのボス

6年前に取引として自分の縄張りを荒らしていた“Z”を始末すれば姪を救ってやるとジャックと取引を交わした

“失敗は死で償う”を合言葉に部下達を恐怖で支配している

アシュリー・ジョーダン

ジャックの家で起きた襲撃事件を担当する捜査官

ジャックを拘束したことにより、マイケルの追手の襲撃にあう

サン・テスタバン

フリーランスの殺し屋のボス

世捨て人だが金を貰えば誰の仕事も受ける

バンドゥッチに雇われジャックを狙う

ざっくり概要

前作以上にストーリーの流れや積み重ねがおかしいのですが、まぁそれはそれとして中盤までのざっくりとした流れから。

警備員であるジャックは周囲に娘と偽っている姪であるジェイミーと2人で暮らしていた。

ある日ジェイミーが食事の準備をしていると前触れもなくジャック達は襲撃にあう。
ジャックは襲撃者を返り討ちにするもののジェイミーは既に攫われてしまっていた…

ラスト・ウェポン 最後の闘い

襲撃者の1人はジャックの顔見知りであるドノ。
彼はマフィアのボス、マイケル・バンドゥッチの指示でジャック達を襲撃していた。

バンドゥッチとは既に取引は成立していると語るジャックだったが、
バンドゥッチはジャックの義弟でありジェイミーの父であるハリーが生きていたことで取引は無効になったと語る。

ジェイミーを救い出すためにドノの死に際に聞いたレストランに向かうジャック。

その数時間後、警察であるアシュリー、そしてFBIのコーラーがジャックの家を捜査していた。
襲撃者はバンドゥッチの部下であると見抜いたコーラーは現場から立ち去ったとされる車を追わせる。
そしてジャックは警察を待ち伏せして逮捕されたのであった…

隠れ家である孤児院にジャックを連れてきたコーラー達。
コーラーの目的は6年前の襲撃事件の真相とその事件とバンドゥッチの関わりを明らかにすることだった。

6年前バンドゥッチと縄張り争いしていた“Z”と呼ばれる男のパーティで彼らが持っていた武器により死亡するという事件が起きていた。
側から見たら同士討ちにしか見えない事件、しかしコーラーはバンドゥッチの関与を疑っていたが、彼に繋がる証拠はなく事件は迷宮入りに。

しかし、6年経った今、ジャックの家でバンドゥッチの部下が当時と同じく自分たちの持ってきた武器による死亡するという事件が起きた。
ようやく当時の事件とバンドゥッチの関係性を暴くことが出来る…そう考えてコーラーはジャックを尋問を試みようとする。

ジャックの家で起きた事件の担当捜査官であるアシュリーはジャックの力になりたいと彼に接触する、
その最中でコーラーがやってきて彼女を咎めるがその時狙撃手によりコーラーが凶弾に倒れてしまう…

ラスト・ウェポン 最後の闘い

他の警官もジャックを狙う襲撃者の手により殺害され、
彼らを返り討ちにするもののジャックもまた銃弾を受けて気絶してしまうのであった。

アシュリーと彼女の弟であるオリバーに治療されて目覚めるジャック。

そしてジャックは6年前にどのような経緯でバンドゥッチと取引をしたのかアシュリーに語る。

───ジェイミーの父であるハリーはバンドゥッチの帳簿係だった。
彼は数年かけてバンドゥッチから500万ドルを奪い逃げていた。

ジェイミーはハリーへの切り札、ハリーに対して彼女のために戻ってこいと、しかし翌月ハリーは武器強盗に失敗し爆発、遺体の歯形が一致して死亡が確認された。

ハリーが死亡すればジェイミーは用済み。マフィアの元で用済みになった娘は殺すか売られるか、だからジャックはバンドゥッチと“Zを殺せばジェイミーを解放する”と取引をした。取引成立後にジャックとジェイミーは姿を消して彼女は本名の“アリシア”から“ジェイミー”と言う新しい名前を名乗り第二の人生を歩んでいた。

しかし今になりハリーが生きていたことが明らかとなり取引は不成立に。
ジャックは彼が生きていたことは本当に知らなかったがバンドゥッチには通用せず、ジェイミーは彼に攫われたのであった───

ジャックの事情を聞いたアシュリー、彼女もまた自身のことをジャックに語り、心を通わせていく。

しかし、その様子をジャックを狙う襲撃者が監視していた…
果たしてジャックはジェイミーを救い出すことが出来るのか?

とまぁこんな感じの内容。

よくある攫われた人質を救いに行くという映画なのですが、横道に逸れるというかそれいる?みたいな描写が多い映画だったりもします。

それに関してはこの後に語りますが、結構覚悟はいる映画だと思いますよ。

敵も味方も目的理解してねぇ(ネタバレあるよ)

この映画は本当に横道が多い映画です。

フィスト・ファイターもその気がありましたが、今作もその悪癖を引き継いでしまっている感がある構成ですね。

まず登場人物同士の絡みが多い割に殆どが蛇足になっています。

ラスト・ウェポン 最後の闘い

いや、もう本当今それやる必要ある?みたいな描写が敵も味方も本当に多いんですよ。

この映画の目的はジャック達はジェイミーを救出すること、
バンドゥッチはそれを取り戻そうとするジャックを殺すこと。

つまりお互いに余裕は無くある程度の焦燥感にかられていなくちゃおかしいはずなんですよ。

なのにバンドゥッチ側は部下と雇った殺し屋が過去の痴情のもつれをきっかけに勝手に殺し合う、
ジャックはジャックで全然積み重ね無いのにそんな急に距離感近づくか?って、
そんなレベルのハイペースでアシュリーと心通わせてジェイミー攫われているのに呑気にダンスして寝るとか。

ラスト・ウェポン 最後の闘い

これ本当にシリアスな奪還な話だよな?

そんなダラダラとしたどうでもいい描写で尺を稼ぐのですよ。

必要かどうか微妙なラインで言うとジェイミーが1回逃げ出して5分で捕まるとかもあります。

こんな変な形で尺を使うのに、殺し屋のテスタバンのアジトに乗り込む時はわざわざ中は迷路だと言っておいて、
その過程をすっ飛ばして一瞬でテスタバンの元に辿り着くんだからアクション映画としても尺の使い方がおかしいのですよ。

こんな感じで展開するので最後も当然突っ込み所が満載。

ジャック達が乗り込んでバンドゥッチの元に辿り着くのですが、
そこで目にするのは生きていたハリーを確保していたバンドゥッチ。

いや、お前がハリーを確保していたなら別に寝た子を起こすような真似してジャック達介入させる必要なくない?

ハリーが全然出てこないからこんな感じで雑に回収されるであろうことは理解していたけど、
まさかここまで突っ込みどころを上回ってくるとは思いませんでしたよ。

しかも優勢なジャックの元にハリーを人質として登場させたのに、
全部終わったらハリーも殺すと言っちゃうとか、

お前そんなこと言ったら最早人質の意味が無くなるわと

しかも結局ハリーを人質として使わずにジャックと敵(急に出てきたモブ敵)との決闘見届けるとかマジで意味がなかったですね。

そんなハリーも結局死ぬんですが、娘のジェイミーが実の父の死を見ても全然感慨深い様子も見せずにジャックが本当の父だからで片付けるし、
これもっと尺をハリーとジェイミーの絡みに使って少しでも父であろうとした姿を見せた方が絶対良かったでしょ。

どうでもいい部分に尺を使うくせに何でここだけこんなドライな形にしてしまうのか。

そんなどうでもいい尺を使われた対象であるアシュリーも凶弾に倒れて息絶え絶えになってるところを
ジャックとジェイミーに見守られて遠目のアングルから遠くからサイレンの音が聞こえて映画自体が終了してしまうと。

ラスト・ウェポン 最後の闘い

尺無駄に使った相手に対してもこういう最後の部分には尺使ってやらんのかい!?

流石にここでアシュリーが助かるにしても助からないにしても彼女の結末を見せなきゃ、
何で彼女をここに来るまでに描写したのか意味分かんなくなるでしょうよ。

敵も味方も製作も目的を理解してねえ、何とも言えない話になってしまっていましたよ。

個人の感想を言わせてもらえば、この映画はフィスト・ファイターとしっかり地続きにしたストーリーにした方が良かったと思いますね。

この形にしておけば前作という舞台によってある程度人物像や設定を説明し終わっているという過程を踏むことが出来るので、
今作の変な尺の使い方も多少は抑えられたんじゃないかなぁと考えてしまうんですよ。

でも前作同様に配分がおかしいからどっちにしてもダメだったかもしれない…

今回はアクションも…

ストーリーがどういう形でもアクションさえ良ければ…と言うのがアクション映画。

ラスト・ウェポン 最後の闘い

何ですが、正直なことを言うと失礼ながら怠かったです。

いや、アクションのバリエーション自体は豊富なんですよ。

格闘、ヌンチャク、刀、銃撃戦などなど取り揃っており、ワードだけならワクワク出来るはずです。

だけど動きがもっさり気味でSEも気持ち良くないという消化不良感が否めないんですよね。

動きやSEに関してはリアル路線にしたのかな?と思わなくもないんですが、
それだと今度はケレン味溢れる刀やらムダに多い中国系の武具の数々の説明がつかなくなると、
説明や擁護をしようとしても八方塞がりなんですよね。

わざわざ優位な銃を捨ててまで格闘戦挑む敵とかそういうケレン味はあるんですけどねぇ…

こういうアクション映画でケレン味のある武器やシチュエーションを構築するならあくまで個人的な評価点なんですが、
動きのキレやハッとするような構図は不可欠だと考えているのですが、どちらも本作は欠けていましたね。

ラスト・ウェポン 最後の闘い

なので後半のバンドゥッチの所に乗り込む長尺アクションは正直全然ノリ切れなくて怠かった。

特にマウントパンチは本当にひどいと思いました。

ジェイミーだけなら女性のアクションだからかな?と思えたのですが、
まさかジャックでもネコパンチのようなモーションとSEでマウントパンチするとは流石に思わなかった。

シチュエーションだけは好みなのに動きとSEでイマイチ感か出てしまうのは本当にもったいない。

ラスト・ウェポン 最後の闘い

やっぱアクション映画はアクションのクオリティが一定水準以上、もしくは極端に低いクオリティじゃないと気持ちが入りきらならないですね。

ただフィスト・ファイターの時より怠さを感じてしまうのはストーリーに無駄を感じてダレたという部分も多分にあるとは思っています。

ちなみに首絞めだけには数も見た目も力を入れており、
全体を合計するとこれだけで10分くらい使っていると思います。

まとめ

まぁ何と言いますか久しぶりに何とも言えないくらいの映画を見た気がします。

全体として極端に悪すぎるという程ではないですが、アラはとにかく目立つ。
自分基準だとこれくらいの映画が1番評価としては芳しくなくなってしまうんですよね。

話が悪くてもアクションが突き抜けていればそれで満足できますし、
アクションが悪くても話がアホすぎるクオリティだとそれはそれでネタにも出来るんですが、
まぁ実に半端な立ち位置のクオリティとなっていました。

でもなーんか惜しいので嫌いにもなりきれない。
ストーリーにしてもアクションにしても単純に1つの映画としても消化不良という、
そんな中途半端な評価になってしまう映画でした。

まとめ

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