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製作国
カナダ
監督
ジェームズ・マーク
脚本
ジェームズ・マーク
マシュー・ネイマン
出演者
エリック・ジョンソン
マーティン・コーヴ
クリスティナ・オチョア
ジェームズ・ベルーシ
ポール・ブラウンスタイン
マシュー・ウィリグ
メラニー・レイシュマン
今回はアマプラにて鑑賞の映画、ファイト・アナザー・デイ(原題:Fight Another Day)の感想。
過去に死んだ刑事が未来の世界で偉人達と戦うバトルコロシアム物、日本のオタク的にはちょっと思い浮かぶ物があってこりゃ楽しそうだと思って鑑賞した次第。
内容の方は予想通り期待通りで異種格闘戦で楽しめ、でも最後にホロリと出来るいいB級でした。
ジャンルはSFアクションで上映時間は約96分となります。
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目次
あらすじ
1989年、警官のライアンは、任務中に命を落としてしまった。しかし、目覚めると2067年のディストピア世界にいた。そこで、歴史上の戦士たちが命懸けで戦わされるという娯楽番組に強制参加させられ、ライアンは生き残るために戦い続けていた。やがて、ある女性と出会い、この世界を支配する独裁者フィッシャーの陰謀を知る。そして、ライアンは未来を変えようと再び生死を賭けた戦いに挑む―。
DMM TVより
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登場人物
・ライアン・テイラー
1989年に任務中に命を落とした警官
目覚めると2067年のディストピア世界にいた
偉人同士を戦わせる“ファイト・アナザー・デイ”に参加させられて命のやり取りをすることになる
・イザベラ
ライアンを連れてきた監督者
フィッシャーに反旗を翻そうとしており、ライアンに協力を求める
・フィッシャー
クロノコム社の社長でファイト・アナザー・デイを運営している
タイムマシンで偉人を呼び出し更にEQMという薬を使って世界を支配している
・コルト・ウォーカー
西部一の早撃ちカウボーイ
ライアンと親しくなりこの世界について説明する
・デューク
ライアンの装備担当で元警官
クライマックス直前までの内容
ここからはいつも通りに終盤に入るまでのざっくりとした内容を。
1989年
息子の死以降に過激な捜査方法を行なっていた警官のライアン・テイラーは任務中に子供の存在に気を取られて犯罪者に銃撃されて死亡した。
死んだはずの彼が目覚めた先は2067年。周囲には自分と同じような人間が集められており、そこにはナイフが。
強制的な殺し合いの果てに生き残ったライアン。
それはクロノコム社の社長フィッシャーによるタイムトラベルを利用した歴史上の偉人達による時空を超えた殺し合いのTVショー“ファイト・アナザー・デイ”の選出メンバーを決める予選だった。
怪我の治療をされたライアンは自身の研修を担当すると語るイザベルという女性にこの世界について問い詰める。
質問はかわされたが自由行動が許され外に出るがそこには自分と同じ服を着た様々な人間達が集められていた。
そこで西部一の早撃ちとされるコルトから同じ米国人として親しみを持たれて話しかけられる。彼から対戦相手はランダム。各時代の武器や防具を使用でき相手を殺せば勝ちなどこの大会のルールを聞かされる。
その最中に1人の人間が騒ぎ出した瞬間、フィッシャー達によって彼女の頭が吹き飛ばされるのを目の当たりにする。そして出場選手が発表され選ばれたのはライアンとアーサー・デインだった。
装備担当のデュークに助言を聞くライアン。装備を整えて躊躇いながらも試合に赴く。甲冑姿で現れたデインには銃が効かずに苦戦するがナイフを用いて辛くも勝利する。
勝利して目覚めたライアンは自身の傷が全て消えていることに驚く。そして自身はすでに死んでいて殺し合いのためにこの時代に連れてこられたことをイザベルに聞かされる。
彼女は世界を薬で牛耳るクロノコムに反旗を翻すためにライアンを選んでいた。優勝者はフィッシャーと対面出来、そのために勝ち続けることを望まれる。
ライアンの次のマッチング相手となったのは運営の意図的な操作によりスパルタン。そしてデュークから渡されたショットガンなどの装備を用いて再び勝利する。
ライアンを気に入ったフィッシャーが直接面会したいと申し出て、イザベラにその際に彼を殺すように言われる。
イザベラが用意した枕の中にあるナイフを持って面会に行くライアン。フィッシャーはライアンが死亡した時の番組の責任者の息子であり、あの過激さを参考にしてファイト・アナザー・デイを企画していた。そして彼に一緒に働いてほしいと持ちかけられる。殺された息子ショーンを生き返らせることを交換条件にして…
目的を叶えるために大会を勝ち抜いていくライアン。戦いを楽しんでいるとデュークに言われ警官になった理由を忘れるなと釘を刺される。
その次の戦いで娘を持った軍人サンディ・ルイスにトドメを刺そうとするが彼女が最後に娘の顔を見させてと懇願し、それを見たライアンはテレビに向かって演説する。参加者も1人の親であり、この番組は嘘に塗れていてすぐに消せと。
CMを入れるフィッシャー、そしてルイスだけを殺しライアンは気絶させれてしまうのだった。
準決勝第1試合のマッチングが発表される。その組み合わせは気のあったコルトとハルヴォール。コルトが無事に勝利し彼の勝利を喜ぶライアン。
そして自身のマッチ相手は女侍のイシダ・サクラ。
運営の介入によってその勝負は上からの命令によって丸腰で向かわされる。彼女は鎧を脱ぎ刀を捨て対等な勝負を挑む。そしてライアンは勝負の果てに覚悟を決めた彼女を介錯して勝利するのだった。
度重なる戦いの果てに自身の望みと正義に揺れた心は定まり、ライアンはイザベラや他の人物に協力を求める。この大会や支配を終わらせるために。
オタクには親和性が高い設定だぜ!
1989年に任務中に命を落とした警官の主人公ライアンが目覚めたらそこは2067年。その世界での娯楽としてテレビショーとして歴史上の偉人達と命を懸けて戦わされる本作。

この設定、人によっては…というかオタクによってはとても既視感があることでしょう。
そうFateの聖杯戦争やモーコン、つまりオタクならスッと入る設定です。
なのでトンチキ介錯なリアルな偉人などが見れると思いきや少々残念ながらこの設定でありながら我々の知っている偉人ではなく架空の偉人や有名人ばかりが登場だったりするのですが…逆に言えば何の制約もなく何でもありではあったので映画的にはこちらの方が良かったのでしょう。実際の有名人使っても国ごとに知名度も違いますから乗れる乗れないに差が出てしまいますし。
ちなみに出てくるのは十字軍、バイキング、カウボーイ、女侍だったりします。

架空じゃねえと女侍なんて偉人として出せねえぜ!
そしてこれは1時間半の映画。当然まとめるためにはある程度ルールや目的、戦闘は分かりやすくする必要があります。
そのメインとなる“ファイト・アナザー・デイ”のルールが実に理不尽で面白く自分の時代にある装備は事前に用意して使っていい。特殊能力などはなく互いの時代の武器と己の培ってきた技術のみをぶつけ合う。
しかし耐久がリアル寄りなので刀や斧はともかく、銃を使っていいとなると武器の差が歴然となる悲哀もあります。

うーん、馬鹿らしくていい。
こんな生まれた時代ガシャがあるレベルでルールはかなりガバいのですが、アクションのところで語りますが公平性を保つためにちょっとした工夫もしてはいるので案外バランスは悪くなかったりしました。
タイムトラベルやタイムパラドックスについても意外としっかりとしているので設定面は楽しい映画でした
ストーリーは意外と面白いかも
アクション映画なので対戦のマッチアップが映画の大半ですが、軸となるライアンの物語も意外としっかりとしている。
彼は1989年に死亡した警官ですが、息子を亡くして以降、捜査が過激となり、そしてそれをテレビ中継で娯楽として消費される中で、犯罪者を取り締まるために押し入った先で子供に気を取られた隙に殺されて呼び出された存在。
そんな彼が理不尽な環境の中で殺し合いをすることになる。
彼の担当であり狙って彼を呼んだイザベラは過去に妹がフィッシャーの薬によって不幸な目に遭い、彼の薬による支配を終わらせるために彼を呼ぶ。フィッシャーの方は人気のある彼を繋ぎ止めるために息子ショーンを生き返らせることを交換条件に戦いを続けることを望む。
社会に不利益を与えるフィッシャーを止めることと、もう諦めていた息子との生活、正義と己の欲望を天秤にかけて殺し合いを続けるわけですね。
しかし殺し合いの中で対戦相手にも当然人生があることを知る。武器係のデュークから警官になった理由を忘れるなという台詞もあり、正義のために天秤はフィッシャーを止めることに傾くと王道ですけどいい話です。
その手段が過去の自分を殺させずにタイムパラドックスを起こすこと。タイムトラベルによる作品ですのでシンプルにフィッシャーを倒すよりこの設定を用いるのも悪くない。
そしてフィッシャーの思惑を越えるためにライアンが関わってきたデュークや友情を結びつつも敵であるはずのコルトなどの人物全員の手を借りて自身の正義の象徴でもある警察手帳を携えて反旗を翻す。
この反旗は自身の欲望を優先した…要はライアンのありえた可能性でもあるコルトの裏切りによって思惑はバレるのですが、フィッシャーの今までの不誠実によって裏切りの連鎖で瓦解していく様は正義と欲望の狭間で揺れ動いた中で決断するというそれぞれの生き様を映すこの映画に相応しい結末でありました。

アクション映画としてはどうかとも思うけど。
最後は自分の時代に戻って自分を生き残らせることでタイムパラドックスを起こして終わり…なんですがそのタイムパラドックスの結末を見せずに終わってしまうのはちょっと勿体無い気もしました。
とはいえストーリーの軸はしっかりとしていたので、結末はともかく行動や過程には納得のいくB級映画にしてはちゃんとまとまったストーリーでしたね。
異種格闘戦アクションで質より数で攻めてくる
この映画はアクションとしては質より数。質が極端に低いわけではないですが、自分の結論はこちらですね。
まずB級アクションで自分が重要視している10分以内のアクションシーンを展開することによる掴みは完璧。
呼び寄せられたライアンとその他の複数によるナイフ1本での乱戦。そこで乱戦でも問題ないアクションとしての質。キャラの耐久は普通。選択の余地はない殺し合いなどアクションシーン1つでの世界観とアクションのクオリティ両者の説明がしっかり行われています。
この手のB級はアクションこそが世界観の説明ですからね。特に命の儚さや耐久などの共有は大事なのでそこに関して早々に済ませているのは好感が持てます。
そこからは様々な時代や立場、国から集められた個性溢れる偉人達との戦いとなり、異種格闘戦としてアクションの幅も広めに。
ちなみにゴア表現は強め、時代考証としておかしい女侍も出ますが、何でも出していいとこういう属性の存在を出したがるのは世界共通なんですねぇ。
自分の時代の装備が使えて事前の装備選択はゲームっぽいですが、ルールとしてはショットガンまで使えるライアンが有利過ぎて装備段階だとひどいゲームバランスだなと思いながら見ている分には面白い。

フィッシャーも多分こんな気分で運営している。
そして肝心の主人公のライアンのマッチング相手となるのは十字軍とスパルタンと女侍とカウボーイなど。
銃を使えるライアンは非常に有利なんですが、初っ端の相手デインが十字軍であり、フルアーマー装備なので最初は銃が効果的ではない。
更に部屋が狭いのですぐに近接武器の間合いになるので銃が一方的に強い単純なパワーバランスにならなかったのも好感。

スパルタン戦はショットガン解禁で卑怯だろ!と思ったけどやはり部屋の狭さで近接戦に持ち込まれ、2戦連続でこうなると意外とゲームバランスいいのか?と思わせてからの催涙スプレーまで使うので主人公側が実に装備的に有利でズルい。
そして女侍のイシダ・サクラ戦は唯一運営が装備に介入してきてライアンは丸腰で向かわされる。

クソ運営だな!
しかしやはり海外の考える武士道。彼女は武器も鎧も捨てて対等な純粋な格闘戦になる。もうここまで来ると気持ちのいい人物しか残らずそんな相手と戦うのが感情的には悲しいところです。
彼女の合気道と柔道の組み合わせとライアンのパワー勝負。最後は潔い介錯によって終わるなど海外の考える武士道は面白いですね。

余談ですが彼女、日本語はめっちゃ上手いです。というか多分ちゃんとした日本人使ってますね。
最後のカウボーイのコルトは他の登場人物の中でライアンと気が合い、そしてライアン以外の試合をしっかりと描写される存在で飄々としながら銃を撃ち、投げ縄を使ってバイキングに勝つ姿は渋いかっこよさがある。

そんな彼と協力を結んだと思ったら裏切られるのは少々悲しかったのですが、ヒーロー映画などではよくある主人公のあり得た姿なのでこれをやれるのは友情を結んだとコルトが相応しかったのでしょう。
ただよりによってこのコルトとライアンが戦わないのは勿体無かった。せっかくの武器ガチャ大当たりの銃同士の戦いになるのに戦うことなく終わってしまうのは悲しかった。ここら辺はストーリー的には納得なのですがアクション映画的にはやはりどうかと思う。信念のぶつかり合いという1番見たいマッチングだったのでここだけは残念です。
総じて1つ1つのアクションのクオリティがスバ抜けているとまでは言えないのですが、各々の時代の装備同士がぶつかるシチュエーションの豊富さで魅せるようにしているので最終的な満足度は高いアクションでしたね。
まとめ
オタク的には楽しい設定、数で攻めるアクション、意外と纏まったストーリーと満足感のあるB級映画のお手本のような内容でした。
最後の方にアクション映画的には肩透かしがあるのですが、これもまたB級ならではなのでご愛嬌と見るべきなんでしょうね。
ズバ抜けたアクションやストーリーの良さとかがあるわけでもなくエグ味も少ない作りなので記憶には残りにくいのですが、不快感も少ないので見やすい映画だと思いますよ。
こう考えるとB級は小さく纏まるよりくだらない粗がある方が印象付けは強くなる気がしますね。B級とは難しいものです。
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