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製作国
イギリス、南アフリカ
監督
マイケル・J・バセット
脚本
イザベル・バセット
マイケル・J・バセット
出演者
ミーガン・フォックス
フィリップ・ウィンチェスター
キャリ・テイラー
ジェシカ・サットン
リー・アン・リーベンバーグ
グレッグ・クリーク
ブランドン・オーレ
ケネス・フォク
今回は傭兵、武装組織、ライオンの三つ巴アクション映画ローグ(原題:Rogue)の感想。
ジャンルはアクションで上映時間は約106分となります。
この映画の見どころ
・人間と動物による三つ巴アクション
・ともかく伝えたいと思われる動物愛護
目次
あらすじ
くせ者揃いの傭兵部隊を率いる強きリーダー、サム(ミーガン・フォックス)。彼女達は誘拐された政治家の愛娘を救出する為にアフリカの危険地帯へ降り立つが、テロリストらの熾烈な反撃にあって任務は失敗し、広大な大地に取り残されてしまう。
部隊は命からがら廃墟に逃げ込むが、そこはかつて密猟者の拠点としてライオンの繁殖が行われていた場所であった。ひとまず敵影のない建物に安堵し休息する一同だが、怒り猛る野獣が物陰から虎視眈々と獲物に狙いを定めていた。テロリストの追手も忍び寄る中、部隊に残された弾薬はごくわずか…。
果たして、サム達はこの世の地獄から無事に生還することが出来るのか。
Amazon商品ページより
登場人物
・サム
ローグ・チームのリーダーである女性
アシリア救出のために知事に雇われた
・ジョーイ
ローグ・チームのメンバー
元海兵隊
・パタ
ローグ・チームのメンバー
過去にアル・シャバーブに所属しており、贖罪と復讐のために参加
・イライジャ
ローグ・チームのメンバー
サムに対して好意的に接する
・アシリア
アル・シャバーブに誘拐された少女で知事の娘
・テッサ
アル・シャバーブに誘拐された少女でアシリアの同級生
・ザラーム
過激派武装組織アル・シャバーブのリーダー
・マサック
アル・シャバーブのメンバー
過去にパタの家族を惨殺した
一粒で二度美味しいかもしれない作風
人質救出の傭兵達が人間とライオン両方に狙われるという一粒で二度美味しいアクションです。
正に前門の虎、後門の狼といった状況で多様な死に様やアクションが見れることになります。
シナリオ的にも武装組織、戦いに生きてきた傭兵、密猟、復讐などちょっと色々な要素が混じりすぎていた感は否めないですが、
最後の後書きを見ると大きく伝えたいことは1つだけって感じでしたね。
そこに映画的な娯楽と恐怖感を混ぜ、多くの人の関心を引かせようと思ったそんな作風だったと思います。
豊富なアクションとシチュエーション
人間とライオン両方相手ということでアクションもシチュエーションも多種多様となっておりました。
もう冒頭からライオンが密猟組織相手に大暴れ。
更にサム達ローグ・チームと武装組織の戦いも最初から激しく多かったメンバーもどんどん犠牲者が出て誰が生き残るか読めない楽しさもありました。
動物に関してはライオンだけと思わせつつそこは舞台となっているのがアフリカ、
かなり唐突に1人だけワニに食われて脱落など油断も何もない展開が待っております。
ある程度状況が落ち着いてからは冒頭の密猟者達の建物に立て篭もり武装組織とライオンとローグ・チームの一風変わった三つ巴となり、
特にサムの優秀さとジョージのしぶとさが光る銃撃アクションが楽しめるようになっていました。
最初はメンバーも装備も豊富な状況からの奇襲と逃走。
逃げ延びてからは限られた装備とメンバーによる籠城戦と異なるシチュエーションで緊張感をしっかり保たせてくれる良アクションでした。
欠点としては人質だった少女達がアクションとしては少しノイズになりがちだったくらいですかね。
ストーリー的には彼女達の主張や行動は自然ではあるのですが、
アクションとしてはどうしても仲間割れの原因や足手まといムーブが多くなるのでストレス要因になってしまいますね。
後半はちゃんと開き直りで行動したりするので必要なタメではあるとは思います。
とはいえこういう要員がいたことで結果としてサム達の優秀さが際立つ形にもなったので、
見方を変えればいい引き立て役になっていたとも言えるのかもしれませんね。
伝えたいのは動物愛護
この映画、ストーリーには色々な要素が入っています。
過激派武装組織に所属し抜けた代償を支払った者、
人質になったことによる恐怖とストレス、
幼い頃から戦いの場にいた女性、
そして密猟に動物を劣悪に飼育して皮などを売買する組織など多種多様です。
その中でもこの映画で伝えたいのは動物愛護についてでした。
冒頭が密猟組織のライオンを始めとした動物達を殺して加工しようしていることから始まることや最後の後書きなどからもそれは分かります。
人間方面も武装組織を抜けたことにより家族を殺され復讐を誓ったこと、
その武装組織に人質に取られたことによる拷問や恐怖などもがっつりとまでは言わなくても印象的に描いています。
これが少し仲違いの原因になりかけたりもします。
人質は人質という名称ではなくちゃんとそれぞれに名前があるというのはなかなか重い言葉に感じましたね。
とはいえ最後はやっぱり動物愛護、この観点だからか三つ巴の決着をつけるのはライオンであり映画の締めもライオンです。
冒頭のシーンで人間に対しての恨みで行動していると思わせておいて、
実は子供を守るために残って戦っていたりなど終わってしまえばライオン讃歌な内容でした。
黒いことを言うとあの縄張りにしばらく困らないくらいの餌は残りましたね…
人間側の話では他にも知事の密猟についての闇などちょっと色んな要素を混ぜすぎている感はあるのですが、
好意的に見れば色々な側面から人間の愚かしさを描いていたのかもしれせんね。
最後にラストの後書きなので結構なネタバレになるのですが、
それでも多分この言葉が監督が1番伝えたかった内容だと思うのでこれはそのまま載せようと思います。
2019年実際に南アフリカでーー1万二千頭のライオンが飼われていた
合法だが環境は劣悪で狩りの獲物などにされている
止めるべき行為である
M.J.バセット
まとめ
ストーリー的にもアクション的にも色々な要素があったこの映画。
娯楽の中に絶対に伝えたい啓蒙を混ぜるというあらすじから想像するシチュエーションよりはずっと真面目な内容でした。
自分的には逃走と籠城という2つのシチュエーションも好みでしたし、伝えたい内容をアクションという娯楽でうまく薄めてあり説教臭さはそこまで感じず見れましたね。
銃撃戦の映像はしょぼさは無く見応えありますし、
所々の動物達の活躍も恐怖もあればモンスターパニックっぽいネタ襲撃もありますので色々な楽しみ方が出来る映画だと思いますよ。
伝えたいと思われる動物愛護についてはしっかり受け止め真剣に考える1つの機会にしてみましょう。
他のアクション映画感想はこちら。
ライオン繁殖なんてこと自体知らなかったです。
人間の欲のために世の中いろんなことが行われてるんですね( ̄∇ ̄)