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製作国
アメリカ
監督
ジョー・カーナハン
脚本
ジョー・カーナハン
出演者
フランク・グリロ
メル・ギブソン
ナオミ・ワッツ
メドウ・ウィリアムズ
アナベル・ウォーリス
ミシェル・ヨー
ケン・チョン
セリーナ・ロー
ウィル・サッソー
ロブ・グロンコウスキー
ループもので重要なのは経験値と情報の蓄積。
今回はそんなループものの映画コンティニュー(原題:Boss Level)の感想の記事です。
ジャンルはアクションで上映時間は約100分です。
この映画の見どころ
・死ぬ度にループして研ぎ澄まされていくアクション
・ベタでも何だかんだで感動する家族の交流
目次
あらすじ
朝目覚めた瞬間から謎の殺し屋に襲われ殺される元デルタフォース特殊部隊員のロイ。
銃で撃たれることもあれば、爆弾で吹き飛ばされることもある。首を切られることもあれば、刃物で刺されることもある。ところが何度殺されても生き返り、同じ1日を繰り返している。
死のループから抜けだすために何度もトライ&エラーを重ねる中、科学者である元妻からタイムループの鍵を握る極秘計画「コードネーム”オシリス“」の手掛かりをつかむ。ロイは真実を暴くため、追われる身となった元妻(ナオミ・ワッツ)を救うため、今度は自ら殺し屋集団の元に出向き追い詰め、計画の責任者である軍属科学者ヴェンター大佐(メル・ギブソン)の居場所を突き止めていく。
果たして、タイムループを抜け出し、明日にたどり着くことはできるのか―
Amazon商品ページより
登場人物
・ロイ
元デルタフォース隊員
ある日何度も死ぬ度に同じ1日を繰り返すようになる
・ジェマ
ロイの元妻
オシリス・スピンドルの開発者
・ヴェンター大佐
ダイナウ社の軍属科学者
・ジョー
ロイとジェマの息子
ロイが父であることは知らない
作風
何度も何度も死ぬループ系アクション
ハッピー・デス・デイなど自分は大好きなジャンルの死んだらその日に戻るループ系作品です。
登場人物(というか敵が)も個性的でちょっとゲーム的な感じであり、冒頭からゲームっぽい演出入れたりなど製作側もそれはわかってる感じはありますね。
後半の展開見るとこのゲームっぽい演出もちょっと感動要素な気がしないでもないです。
死ねば死ぬほど経験値が引き継ぎされステージを覚えるまさに人生が死にゲーとなっていて、ノリも軽めなのでかなり面白いです。
死んだ時の痛みや、この死に方よりあの死に方の方がキツいなど感想言うのはこのジャンルならではの楽しみですよね。
ただ死ぬ度に繰り返される戦いだけでなく繰り返す交流もあるのがこのジャンルのいいところ。
ループの度に研ぎ澄まされていくアクションだけでなく、自分にだけ蓄積されていく交流もこの作品の見どころでした。
繰り返す時間の中で戦う
暗殺者に狙われ死ぬ度に最適解を見つけ出し生き延びる術を探す前半。
もうこれがゲームオタク的には楽しくてしょうがないです。
最初から既に139ループ目から始まり最初の経験値部分は省いて、それなりの最適解と相手の特徴を把握しているのもテンポが良くていいですね。
そしてアクションなので肝心となるのが敵役。
これがもう濃い面子が多くて最高でした。
ロイのそっくりさんやら爆弾使いやら75万ドルの銃を使う女など何かにかけて濃いです。
ロイのそっくりさんは後半でうまい具合に利用されるのがまた面白かったですね。
その中でも濃いのが剣使いの観音。
他は銃なら勝てるのに1人だけ当たり前のように避けてロイを何十ループもさせるのには笑いしか出ません。
打ち破るために剣の達人に何十ループもかけて剣の経験値の貯めて挑むことになったりとアクションの幅の広がるのに貢献していた敵でしたね。
むしろボスのはずのヴェンター大佐が役者以外あまり存在感強くなかったり…
アクションもかなりよくループの中で効率厨になったのかのような最適解アクションがキレもあってかっこよかったです。
繰り返す時間の中で家族を知る
ループは戦闘だけに使われるにあらず、やっぱり大切な存在との交流にも使われてこそなこのジャンル。
ループ前に死に救い出せない元妻のジェマと父とは知らせていない息子のジョー。
ループの中で彼らを知るのがこの映画のもう1つの重要なテーマでした。
世界の破滅でループする中でジョーを知ろうと何度も何度も死にながら交流し、ジョーへの愛を再確認するのはループものならではの愛情表現ですよね。
またこの交流の場所がゲーセンなのでオタク心に刺さるんですね。
スト2で一緒に遊んだりなどちょっと羨ましいなと思うくらいです。
波動拳がアルゲンに聞こえているというのはちょっと衝撃の事実でした。
ジョー自体は事態の蚊帳の外にいる人物なんですが、戦闘でもラストでもロイの活路を開いたのはこのジョーとの交流というのもニクイ展開でした。
ジョーを知り、ジョーを通じてジェマのことも改めて知る。
これが最後の決断に躊躇なくロイが踏み出せたことになったので、
自分自身にしか知り得ない交流の蓄積、それによる覚悟がしっかり分かるようにうまく使われていて良かったです。
ちょっと残念だったところ
すごい楽しくもあり、ドラマ部分もいい映画だったんですけど、1つだけ不満点としてラストだけはボカさないでほしかったなと思いましたね。
最後は世界の崩壊を防ぐためにスピンドルの核の中に戻れるか分からない中でロイが入っていきましたが、どうなったのかは分からない終わり方でした。
これはどちらに転んでもいいのではっきりとはさせてほしかったなと個人的には思ってしまいましたね。
あれだけループでジョーとの交流を重ねジェマへの愛も確認したのですから、
そこにロイがいようといまいとループを脱した世界でロイが守り抜いた成果は見せてほしかったです。
この終わり方だしエンドロールの後でジェマとジョーの生活が見せるんでしょと思っていたのでここだけは自分的にはちょっと肩透かしな終わりでしたね。
まとめ
ループを活かしたアクションもドラマも良質なこの映画。
自分は正直フランク・グリロ目当てで見たようなものなんですが思いの外いい掘り出し物でした。
アクションは幅広くキレもいいですし途中までの軽いノリも楽しく、後半のドラマもしっかりしているので、
この設定この舞台ならこれは見せてくれるだろうと思うものは大体高水準で見せてくれます。
自分がこういう軽いノリだけど人情ではしっかり胸を打たせてくれるループものが好きというのもありますがお気に入りの映画に入りましたね。
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