【映画】ナイト・ゼロ 人類終焉 感想 これもしかしてつ、つま…

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製作国

アメリカ

監督
マーク・カントゥ
脚本
マーク・カントゥ
出演者
ケイティ・マロニー
エリック・スウェイダー
ドーネル・ジュエル
ヴィンセント・ボンバーラ
ウマル・ファラズ

 今回はアマプラにて鑑賞の映画、ナイト・ゼロ 人類終焉(原題:NIGHT ZERO)の感想。

 パッケージはカッコよく、あらすじを見ると自分が大好きな閉鎖空間でのホラー。なので割と期待をして鑑賞をしたわけなのですが、実際は…

 ジャンルはホラーで上映時間は約81分となります。

あらすじ

ある日、世界各地に隕石が落下。そのうちの1つが、ペンシルベニア州アンブリッジに落下。衝突現場に急行した軍隊だったが、突如何かに襲撃され、連絡が途絶えてしまう。そんな中、ニーナは夫のCJとともに、ボストンへ引っ越す友人エリックとソフィー夫妻の家へ向かっていた。だが、ニーナとCJの夫婦関係はすでに破綻寸前。車内での激しい口論の末、CJは離婚に同意する。その夜、エリック宅には、カップルのダニーとモニカも招かれ、6人で和やかな夕食会が始まる。しかし、モニカの軽率な一言が引き金となり、ニーナとCJが皆の前で再び激しく衝突。2人を収めようとしていたその時、家の外から不気味な悲鳴が響き渡る。

Amazon Prime Videoより

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登場人物

CJ

ニーナの夫

ニーナとは不仲の状態

ニーナ

CJの妻

CJとは離婚を考えている

エリック

CJ夫妻の友人

出世してボストンに転勤することになり、CJ夫妻、ダニーカップルとパーティーをする

ソフィー

エリックの妻

エリックと共にボストンに引っ越し前に友人達を呼んでパーティーをする

現在妊娠中

ダニー

CJ夫妻やエリック夫妻の友人

モニカ

ダニーの彼女

ライリー

ピッツバーグ警察の巡査

事態が起きた後にCJ達に救われる

ざっくり概要

 ここからはいつも通りにざっくりとしたあらすじを。

 ペンシルベニア州アンブリッジ。ネクソラ研究所衛生通信部門では何かが降下したのを調査に向かった警察が全滅していた…

 場所は変わりCJとニーナ。この不仲な夫婦は口論しながら友人エリックとソフィー夫婦の家に向かっていた。
 口論の果てに別れを決めた2人、CJは遠くの空で何かの異変を感じながらエリックの家に邪魔するのだった。

 エリックの昇進とボストン行きを祝うCJとニーナ、そこには友人であるダニーとモニカのカップルもいた。
 一方でテレビではガス管の大爆発が報道されておりアンブリッジの住人の避難が伝えられていた。

 CJとエリックが席を外す中ソフィーの妊娠を伝えられたニーナ達に対して、自分たちの離婚を伝えるニーナ。
 それを聞いたソフィーはボストンに泊まりに来てとニーナを励ます、そしてCJもまたエリックに離婚について話し励まされる。

 夕食に集まる3組、他愛もない会話をして過ごす中、モニカのCJとニーナについての迂闊な発言で徐々に雰囲気が一変していく。

 CJとニーナは互いの不満についてみんなに吐露していきヒートアップしCJは部屋の外に出ていってしまう。
 エリックとダニーはそれを追いかけきCJを慰める、だがその時外から誰かの悲鳴が聞こえ6人は何が起きたのか訝しむのだった。

 何が起きたのか外を確認しにいくエリックとCJしかしすぐに戻るはずだった2人がなかなか戻らず残されたダニー達は不安に思う。
 皮肉を言うニーナに対してダニーはCJを庇い彼女への不満を語り2人は口論になるが、その最中サイレンの音が彼らの耳に入る。
 それは普通のサイレンではなく空襲警報だった…。

 サイレンの音が聞こえて間もなくCJとエリックが負傷した武装警官を連れて帰ってくる、治療をしようとした瞬間外から暴徒のような者達が現れCJに襲いかかるが協力して6人は暴徒を外に追い返す。

 撃たれて負傷した警官…ライリーのために救急車を呼ぼうとするが、彼からさっきみたいな奴らのせいでここには救急車は来られないと聞かされる。外では暴動のような物が起きており現在の状況を聞く6人。

 ライリー曰くガス漏れによる爆発が起きたと思い警官が調査に向かったが、それは何らかの化学攻撃のようであり、あの煙のせいでみんなが動物のようにおかしくなり街全体が外の暴徒のようになってしまったのだと。

 突然の事態と話にライリーに対しても警官かどうか疑心暗鬼になるエリック。
 だがテレビに映った映像ではピッツバーグ中心地での爆発と化学物質が空気中に散布されていたことが報道されていた。
 その事態はここだけではなくNYやフィラデルフィアも同様だとも。

 自体を重く見て家に篭ろうとしたその時突如停電に見舞われる。
 懐中電灯やランプを集め今後について話し合う:人、その時ガスマスクをつけた何者かが家の外に現れ救助に来たと語る。
 男達を家に招き入れると彼らから45分後に救助隊を送ると知らされる。軍隊以外の人間にドアを開けるなと伝え彼らは再び外にに向かうのだった。

 籠城を始める7人。ソフィー達女性陣は地下室で身を守れる物を探しにライリーはエリックの父が遺していた無線機で外で連絡を取ろうとする。
 すると外にいるライリーと面識のあるハリガンという男と連絡を取ることに成功。彼によると中心地は完全に封鎖、やはり屋内にいることを勧められる。

 その頃地下室にやって来た女性陣は道具を探している最中物音に気付く。
 ニーナとソフィーはモニカにエリック達を呼びにいくように伝え、2人はその音の聞こえた場所を探る。
 するとドアから男が現れニーナを襲撃する。

 危ういところにCJ達が駆けつけ襲撃した男を捉える。
 捉えた男を尋問する7人。彼の名前はエメット・シェーン、ネクソラ研究所で働く博士だった。

 そして彼はこの事態の真実を語り始める。
 隕石が15時間前に衝突し、今あるガスは神経ガスであり嫌悪や敵意を司る脳の中心に移動し、それが起爆剤となり抑制が効かなくなるそして憎しみがとめどなく溢れ始める。
 そしてそのガスに対処出来ずに人間の憎しみによって都市の全てが消えるのだと。

 事態の真実を知り不安とヒステリックに見舞われる7人。それでもガスを侵入させないように改めて施錠の確認をしにいく。そしてその中でCJとニーナは互いへの想いを再確認する。

 だが暴徒が先かガスが先か、いずれにせよ侵入へのタイムリミットは確実に迫っていた…

話の尺配分がおかしい

 “一応”話的にはゾンビ物である本作。

 その外にいるゾンビの脅威、更にゾンビになる原因である人を狂わすガスも外に充満している状況で1つの家の中で立て篭もり閉鎖空間でおかしくなったり疑心暗鬼になる。これ自体は自分が大好きな遊星からの物体X的なシチュエーションだったんですが、色々と問題点の方が気になる展開が多かったです。

 その映画の問題点というのはゾンビ物なのに人物のヒステリックな会話だけで話が殆ど進行してしまう点でしょう。

 とにかく会話が多い!全員が事態に怯えて混乱していき話すだけで話がとにかく進んでいく。しかもそれがヒステリックな会話なので仲間が殆どないんですね。
 しかも事態が明確に動くラスト20分くらいまでこんな感じというおまけ付き。

 この展開になってくると問題になってしまうのが好感を持てる人物がいなくなることなんですね。もう本当に影が薄いか嫌いになるかの2択。

 一応ね。CJとニーナの不仲夫婦の行き着く先が明確な軸ではあります。不仲の行き着く先なので嫌いになっていくのは自然なのかもしれませんが、それにしても感情移入が全く出来ないのは困りもの。

 ホラー、特にゾンビものなんて誰が生き残るのか、誰が頑張るのかを気にする物なんですが、こいつらに関しては全員どーにでもなーれ⭐︎って感情にしかならないから映画としてのめり込めないんですよ。

 そうあくまでどうにでもなれなんです。

 ムカつくならムカつくなりにこいつの末路や行き着く先を知りてぇってなるもんなんですが、それすら無かったので自分に関してはこの映画のストーリーに関しては苛立ちより虚無が上回っていたとしか言えません。

 一応ようやく事態が動く残り20分くらいになると狂っていく中で相手を守ろうとしてまだ正気が残っている中で犠牲になるという最低限の展開はありますが、これは予算の都合なのかその英雄的な最後を描写することなく消化される。
 今までのヒステリックな会話劇の尺の一部をその見せ場に使えよと思わざるを得ないんですよね。

 そしてヒステリーの果てに展開されるのが比較的丁寧にやってきたCJとニーナの夫婦の対峙。

 ニーナを守るために単身囮になったはずのCJがガスに汚染されて現れて最後に夫婦対決をするのですが、ずっと言っている通りにこいつらに好感を持てていないから勝手に戦え!としか思えない。

 最後はガスに侵されて浮気を吐露したCJをガスに汚染されていないニーナが正気のままに(見える状態で)感情に身を任せて殺すのはこの狂うガスが充満している中で人間自体の狂気を展開したドラマかもしれないのですが別にうーんって感じ。
 というかニーナって元々ヒステリックだからこのガスの影響なく人を狂気に任せて殺害出来るのだろうかとか変な考察してしまう。

あれ?こんなことを考えるくらいには意外とこの映画好きなのか?

 とはいえ特に面白みが強いわけでもなく何というかスリラー展開や疑心暗鬼をヒステリーに喚き合うことなのだと勘違いしたかのような尺配分が変な映画でした。

ゾンビもエイリアンも出番がねえ!

 先程から言っている通りにこの映画はゾンビ映画。

 しかし、尺の配分は殆ど会話だけで終わる。

 となると予想通りにゾンビ達の出番がとにかく少ないわけですねぇ。

 この映画のゾンビの設定はエイリアンが撒いた神経ガスにより、感情が制御出来なくなる。要は28日後…とかのレイジウイルス的な奴ですね。

 それが街中にばら撒かれてみんな感染してなのですが、これが舞台装置にしか使われていない。

 多分作っている側としてはゾンビ状態になったこいつらは本当にどうでも良くて、あくまで家に長時間立て篭もる理由を作るだけの舞台装置なんですよ。

 一応な、出番は2〜3回くらいはあります。

 そして1回はちゃんと犠牲を出します。でもその犠牲はバッサリとカット。殺される瞬間も殺す瞬間も碌に描写なんかしてくれません。

 これ自体は最後のニーナがCJ殺害する瞬間を際立たせるためなのかもしれませんが、B級ゾンビ映画でそんなもんは求めちゃいねえってもんです。

というかちゃんとしたゾンビ映画なら途中の犠牲描写はエンタメとしてちゃんとやる。

 そしてガスを撒いたと目されるエイリアンに関しては、UFOが飛んでいるだけで終わりでその姿を見せることはない。

 確かにエイリアンの造形って結構難しいから面倒なのは分かるよ。でもそんな逃げをするならエイリアンの設定そもそもいらなくない?

 別にB級なら良くある軍の実験失敗でも別に成り立つんだから、変な期待持たせるだけで描写しない設定なんていらんのですよ。

 まぁ、こんな感じで設定倒れな描写が多く、ゾンビ映画としては偉そうなこと言ってしまいますが正直赤点な内容なのでした。

まとめ

 久しぶりに大外れを引いた気がします。

 一応B級、B級と言っていますが、実際にはZ級でもいいくらいの楽しさに欠ける映画だと思いますね。

 B級って何だかんだで描写の満足度は別として、ちゃんと求める描写は入れてはくれるんですよ。でもこの映画はそれが欠片もないのがまたしんどかったですね。

 この手の映画を漁っていればいつかは出会す存在ではあるので、受け入れはしますが、もしこの映画を見るつもりなのであれば、それなりに退屈な時間になることは覚悟しておいた方がいいかもしれません。


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