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監督
ポール・ラシッド
脚本
リン・レニー・マクシー
出演者
ミッシェル・マイレット
アル・ウィーヴァー
キム・アディス
Okorie Chukwu
レイチェル・ペトラドワラ
昨今すっかり耳馴染んでしまったロックダウンという言葉。
今回はそのロックダウンが思いの外小規模なダブル・エネミー ロンドン崩壊の日(原題:The Complex: Lockdown)見たので感想書いていきます。
ジャンルはアクションで上映時間は約80分です。
目次
あらすじ
世界の首都:ロンドンで、細菌兵器に感染したと思われる患者が発生。細菌研究者:エイミーは、患者の手当てに動員され彼女が研究している施設、通称:COMPLEXにその患者の搬送を手配する。
病院ではなく、何故COMPLEXへ搬送したかというと、その患者がCOMPLEXでインターンとして働く女性:クレアだったからだ。何故クレアが細菌兵器に感染したのかを調べていくエイミー。
しかしCOMPLEXには、既にテロリストが潜入していた! 同時に、COMPLEXを舞台にした巨大な陰謀の存在を知ることとなる・・・。
Amazon商品ページより
登場人物
✔️エイミー
ナノ細胞の研究者
過去に戦地で活動していた医者でもあった
✔️リース
エイミーの元同僚
過去、キンダーの医療活動で投げ出した過去がある
✔️ナタリー
エイミーの雇い主で友人
エイミーの研究を見てその熱意を買いスカウトした
✔️エミリー
ケンジントンの社員
✔️パーカー
研究施設の設計者
✔️クレア
キンダーから来たインターン生
ストーリー感想
新しいテクノロジーを巡るテロ犯罪(かもしれない)
主人公エイミーが研究して作り出したナノ細胞を巡るテロリスト達との攻防…なのですが、あまり動きは少ない映画です。
ちなみにこのナノ細胞とは
ナノテクノロジーを結集した幹細胞、体内に入ると負傷した部分に移動、そして骨を再生しーー血液を生成して治療を早める
というとても未来な細胞です。
エイミーが冒頭の戦地での医療経験での後悔から研究した成果であり、企業にとっても優先事項となる社運をかけた夢の細胞でもあります。
ナノ細胞を自身に打ち込んで外に持ち込もうとしたクレアが細胞に耐えきれず研究施設に戻されそこで様々な思惑が巡ります。
その過程で過去に戦地で一緒に仕事をしていたが最も肝心な時に逃げ出してわだかまりのあるリースと合流し、彼と協力をすることになります。
研究内容のためかなり強固な施設なのでお互いに割と早い段階で手詰まり感のある攻防をするので、
どちらかというと中に残されたエイミー、リース、クレアの心の動きを見るべき映画なのかもしれません。
なぜクレアはナノ細胞を持ち出そうとしたのか、テロリスト達は何者なのか、エイミー達は生き残ることが出来るのか。
その全てがラストに向かって明らかになっていきます。
ストーリー感想(ネタバレ)
何てこったい/(^o^)\な結末です。
最初から手詰まり感のある攻防の中あれやこれやとやってやっぱダメだなとなる攻防。
その中でテロリスト達の思惑、企業としての倫理と利益など事件のきっかけとなる様々な要因が明らかになります。
企業によるキンダーとの癒着で許可されていないナノ細胞の人体実験、犠牲になったもののため持ち出そうとしたクレア。
協力者であるはずの企業の人間は信用出来ず外に出て事態を公表するためにエイミー達は犠牲を伴う1つの作戦を決行します。
✔️オチ
エイミーが実はナノ細胞の安全を確保した上でMI6に企業の関係者を逮捕させる予定だったのに台無しにされていたという、
ちゃぶ台返しとまでは行きませんが、ラストは結構な真実でした。
これを踏まえて見直してみるとエイミーのクレアに対する態度はなかなかの仮面っぷりで結構怖い人だなと思えます。
ナノ細胞を守るための冷たい行動をする人間でしたが
ただ過去に感じた無力感や脱出のために犠牲になったリースに対する感情くらいは本当のことであってほしいと思います。
というかそうじゃないとリースがあまりに不便すぎますね。
伏線らしいのは最終的にぶん投げ気味になってしまうのですが、血の伏線だけは最後まで裏切らない映画です。
これのせいで登場人物の全滅エンドが確定したようなもんですね。
脱出のための行動はあまり意味がないですがトイレ爆発させるのだけはなかなか笑えます。
穴の深さ確認のために敵を放り落としてやっぱやめようとなるのは最早敵に同情するレベルです。
登場人物に対する感想としてはエイミーは結局ラストの展開で当てにはなりませんが、
リースの医療に対する”患者を苦しませてまで救うことに疑問を持ちバカらしくなった、耐えられなかった“や
クレアの夢を叶えた村娘が実は夢の企業に裏切られていて全てを失ってしまったという心情の吐露はとても良かったと思います。
ここら辺を見てもテロより登場人物の心情を見る映画だなと自分は思いました。
まとめ
超小規模なロックダウンを行われるダブル・エネミー。
作戦立ててはやっぱダメを繰り返す映画であり、事態が登場人物からの心情の吐露くらいでしか動かないのであまりテロ映画っぽくはないですが、
医療の無力感を感じた2人の心の動きを見る映画としてなら楽しめる映画だと思います。
ラストの件を見てもその無力感からの行動だけは信じたいなと自分は思ってしまいましたね。
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