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製作国
アメリカ
監督
ジェームス・カレン・ブレザック
脚本
アラン・ホースナイル
出演者
ジェシー・メトカーフ
ブルース・ウィリス
チャド・マイケル・マーレイ
シャナン・ドハティ
ケリー・グレイソン
久々のブルース・ウィリス出演映画!といっても役者復帰したわけではなく未公開の作品がようやく上陸した形ですね。
皆さんの知っての通りの彼の事情で制限がある中でどう出番を作るのかという部分が彼だけが目当てであれば1つの見どころとなるわけですが今回は果たして。
というわけでドント・サレンダー 進撃の要塞(原題:Fortress)感想です。
ジャンルは当然アクションで上映時間は約99分となります。
目次
あらすじ
暗号通貨業者ポールは3年前に姿を消した父親ロバートを訪ねて、ある高齢者向けの保養所へ。そこは通常の電波が届かない、秘密の場所だった。ポールは事業に必要な資金の無心のため、父親の居場所を突き止めたが、一方、武装したグループが保養所に侵入し、ある人物を生け捕りにしようと行動を開始。一味の出現を知ったロバートは銃を手に取って迎え撃つ。実はそこは普通の保養所ではなく、ロバートには驚くべき過去があった・・・・・・。
dTVより
登場人物
・ポール・マイケルズ
ロバートの息子
暗号資産会社「インベスピア」のCEO
疎遠となった父に傾いた会社の立て直し用の資金を融資を頼みに保養所にきた
・ロバート・マイケルズ
3年前に姿を消したポールの父
病院にMRIを販売していた
実はCIAで6年間バルザリーを追っていた
・バルザリー
ロバート達が何年も追っていた犯罪者
暗号資産を得るため傭兵を雇い保養所を襲撃する
妻がロシアン・ギャングに捕らわれている
・ケイト・テイラー
保養所の責任者
・ドブス准将
フォートレスの総司令官
ロバートとは旧知の仲
・ブレイン曹長
元デルタフォースで独裁者を暗殺した
・ユリシス
バルザリーに雇われた傭兵のリーダー
ドント・サレンダー 進撃の要塞を配信している配信サービス
※2023年2月8日時点
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“保養所”での閉鎖空間バトル
今回の舞台は“保養所”しかも外とは連絡が取れないという閉鎖空間が出来上がってのバトル。
はい、もうこれは完全に自分好みのアクションでした。
何でただの“保養所”なのに閉鎖空間になるかと言うと、
希少鉄鉱石が大量にあって電磁波を妨害し衛星通信ができなくなる
こんな強引便利な設定で外部と通信が取れないからなんですね。
専門家的には“天然の死海”というそうです。
ググってもそれらしい記述は見つからなかったのでこの映画の造語なんですかね?
“保養所”内には射撃練習場、居住区、防護柵、監視カメラと、本当にただの“保養所”か怪しいそんな要塞のような施設の中で襲撃してくる武装集団との戦闘が行われます。
そして物語の中盤で明かされる“保養所”の真実。
それは危険に晒された元工作員達の避難場所であり隠居場所でもある施設“フォートレス”でした。
もうこの映画はこの設定だけで勝ったようなもんですね。
軍の秘密基地だった施設で暮らしている多くの元工作員ということで、この施設に訪れたポール以外はみんな強いです。
といっても武装集団も途中からは頑張るのでそこまで一方的ではないですが…
元CIA、元デルタフォースなど何でも揃ってるのでこの設定だけで楽しいですよね。
残念なのはエキスパート同士なのに駆け引きの要素が薄いことですかね。
防衛戦というのはそれを如何に守りきるか、如何に突破するかの駆け引きに注目するものだと思っているのですが、
今回は力押し一辺倒でしかもそれが通じてしまうというのが勿体無かったですね。
一応後半に裏切り者が出たりはするんですが別にその存在の手引きで突破されるというわけではないので、突破されるまでの駆け引きがもう少し工夫が欲しかったです。
フォートレスが突破された後は暗号資産の解除コードを巡る騙し合いの駆け引きも生まれるのですが、やはりアクション的には防衛戦でこそ駆け引きが見たかったところ。
ですが、“保養所”の設定だけでご飯が食べられるくるい楽しい設定なので、そこは少年心で目を瞑ってしまえました。
一応群像劇な構成
攻める側と守る側なので当然ではありますがこの映画には複数の視点があります。
“保養所”に仕掛けてくる傭兵軍団、防衛する入居者。
そこに居合わせたポールと黒幕のバルザリーと多くの視点が挟まるわけですね。
これ敵となる傭兵とバルザリーは固まって一貫しているのでいいのですが、味方側が中盤でちょっと視点多すぎましたね。
ポールとケイト、ロバートが早々に別行動になるのとブレイン曹長というアクション担当が挟まるのでテンポは悪くなってしまいました。
上でも書きましたがあまり駆け引きが無い中で視点だけは増えていくので、どうしてもまどろっこしい部分というのが出てしまいましたね。
フォートレスに入ってからは親子とケイトは合流するのですがストーリー的にはここからが話が動いていくので、
ここに至るまでのテンポの悪さがどうしても浮き彫りになってしまいました。
特にブレイン曹長パートは傭兵達を1人で倒していくアクションと面白さ的には必要なのですが、
ストーリー的には同じ様に別行動していたロバートがやっても良かったポジションではあったかなと思いました。
ここら辺は役者の都合もあるのでしょうがないですね。
あっ、ブレイン曹長は普通に好きなキャラですよ。
親子
ポールとロバート、疎遠だった親子の交流。
これは1つの見どころでありました。
母の死後3年前に突然姿を消した父親ロバートに会いに“保養所”へ訪れたポール。(これが監視されていたので襲撃されてしまった訳ですが)
自身が運営している暗号資産会社が傾いているということで父であるロバートに金の融資を頼みにくるという流れです。
ずっと疎遠だった父に初めてお願いをしにきましたがややそっけない態度。
来なきゃ良かったと思い帰り支度をする中でアルバムを覗いたら自分の最高の記事が挟まれているのを見つけます。
実は自分のことを気にしていたロバート、息子だから当然だと言いサインもすると約束してくれます。
ここら辺はブルース・ウィリスが父親役やるならこうあってほしいと求められている不器用な親父の姿って感じでいいですね。
欲しい物をちゃんとお出しされた感じがしました。
そして“保養所”の襲撃で父の知らない姿をポールは目撃することになります。
実はロバートは欧州の金融市場調査をしていたCIA工作員というポールには見せない顔を持っていました。
この事実はポールにまた1つどこか疎外感を与えます。
母だけは知っていて自分だけは知らなかった消えないで話して欲しかったと…
ロバートもまたバルザリーの組織に潜入した6年間妻が亡くなり、
この任務に意味があったのか疑問に思っていたと本音を吐露します。
工作員という特殊な立場で家族を守るためにどこまで話していいのか、
それはとても難しい塩梅の話となり時に軋轢も生んでしまいます。
ですがここでお互いに本音を話した親子、というより父がですね。
ロバートは息子を信頼して逆転の一手となるコードを教えます。
しっかりと親子の信頼が為されたからこその逆転というものが描かれていました。
バルザリーと傭兵
この映画の敵となるバルザリーと雇われた傭兵達。
目的としてはロバートの生け捕り、そして彼から暗号資産の解除コードを得て大量の資金を得ることです。
計画としてはポールがロバートの元に行くのを監視して“保養所”からロバートを生け捕りにすることなんですが、
この傭兵達が結構脳筋で初手でまぁまぁのガバをやってくれます。
“保養所”へ侵入した後に警備員に侵入がバレそうになったから、
暗殺したらちょうど停止させた監視カメラが復旧してすぐにバレるとガバガバです。
この映画の防衛戦に駆け引きが無くなったのは彼らが早々にバレて総力戦状態になってしまったからといっても過言ではないでしょう。
というか“保養所”の情報を全然知らず、外部と連絡も取れないなど状況だけならまるで主人公のような境遇にすら見えてきます。
そんな彼らを雇っているのがロバートに追われていたバルザリー。
CIA時代のロバートに運転資金を一掃されたという因縁があります。
彼は言ってしまえばもう1人の主人公に見えなくもない境遇。
すいません、ちょっと言いすぎました
どう見たって純度100%の悪人なんですが妻がロシアン・ギャングに捕らわれていて、
それを救い出すために金を得ようとしているなどちょっと設定変えたら本当に主人公になれそうです。
またロバートとは妻という共通点を持っているところも面白いところですね。
仕事をしている最中に妻を亡くした男と仕事により妻を囚われた男と、バルザリーは自業自得もいいところですがいい対比だったのではないでしょうか。
この映画における駆け引きは実質彼1人で行っているので割と個人的には評価高かったりします。
ロバート達を追い詰め暗号資産の解凍させた後に多額故に受け入れ可能な口座が限られている中。
ポールの会社であるインベスピアに指定しますが、この会社が躍進したのがバルザリーの手の上でのことであり、
最初から計画の一部だったと思われるなど1人で頑張っていて妙な好感を覚えます。
最後にロバートに撃たれる時もお願いするのが妻を救い出すことなど、
何というかロバートが追っていた時期の過去を描写しないので悪人感が微妙に薄まっている気がします。
映画の最後に映るのも防弾チョッキで銃を防いだとされるバルザリーらしき人間がナイフを拾い立ち上がるなど、この映画実は彼を主人公としたクズのクライムムービーの可能性が?
拷問などもするので普通に悪人ではあるんですが、こっちの方が見ていて楽しい人物と言いますか…
さーて、今回のブルース・ウィリスは?
出番も多く話にもしっかりと絡んでいて良かったですね。
引退した事情もさもありなんと思うのですが、メインのように見せて全然絡まないという映画も多かった中この映画では目立っていました。
まず何と言っても話にちゃんと絡んでいる。これが大きいですね。
傍観者だったり思わせぶりだったりが多くなってた中で今回はちゃんと話の中核として活躍してくれます。
敵であるバルザリーとはしっかりとした因縁があり、
工作員故の妻を看取れず息子とも疎遠となった父親としての姿もありとストーリーにおける2つの軸、この両方で目立っていました。
やはりこういう渋くもどこか人情味ある親父というのがよく似合うなと改めて再認識出来ました。
でもあれですね。
引退の理由となった病気のことを知ると共演者と一緒のカットに写っていないシーンが多いのは納得してしまいますね。
こう情報を知ってから注目してみると本人も製作も苦心していた部分が多かったのだろうなと。
それでも使われ続けたということはそれだけの強いネームバリューがあったということ、
そして自分もまた彼の出演している映画を見たい人間なのでまだまだ残っている未視聴の彼の映画は追いたいところですね。
まとめ
閉鎖空間バトルもブルース・ウィリスという自分的には美味しい物に美味しい物を足したカツカレー理論のような映画でした。
防衛戦として突破までの駆け引きがもう少しあれば満足でしたが、
それでも珍しくちゃんと話の中核で活躍しているブルース・ウィリスという見たい物は見れたかなといったところ。
続編もあるらしいので日本上陸したら是非見たいですね。
本作の続編に関してはどちらかと言うとバルザリー視点の方が見たいかもしれません。
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