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製作国
アメリカ
監督
ノア・ルーク
脚本
スティーヴ・ドーセット
出演者
マイロム・キンガリー
ダニエル・オライリー
ヴァーノン・ウェルズ
ヴォーン・スイット
タイラー・クリストファー
MCUのヒット以来すっかり主流の1つとなった北欧神話ベースのB級ムービー。
今回もトールではなくソーが主役。そしてとてもとても前向きな内容となっております。
そんな前向き北欧神話映画ゴッド・オブ・サンダー ラグナロクの戦い(原題Thor: God of Thunder)感想です。
ジャンルはアクションで上映時間は約87分となります。
・フェンリルの可愛さ
・割と絶望的な状況にでも前を向き続ける肯定的なメッセージ
目次
あらすじ
アスガルドにとらわれたロキが脱獄。魔狼・フェンリルを目覚めさせて世界を支配するため、地球へと向かう。そんなロキをソーが追う。フェンリルを倒すにはある魔除けを完成させる必要がある。一方、地球では学者のグレースたちがバイキングの墓を発見する。
U-NEXTより
登場人物
・ソー
アスガルドの雷神
ラグナロクを防ぐためにロキを追い地球に降り立つ
・ロキ
悪戯の神
オーディンに幽閉されていたが脱走しラグナロクの予言を実現させようと目論む
・オーディン
ソーとロキの父
脱走したロキに致命傷を負わされソーにラグナロクを防ぐ使命を託す
・グレース・チョイ
北欧神話専門の学者
ラグナロクを防ぐためにソーに協力する
・サギアス博士
オディンカー博物館の館長
北欧神話の遺物を多数保管している
・パトリック
地質学者
ロキの手によりフェンリルの宿主にされる
・フェンリル
終末を呼ぶ狼
オーディンの手により幽閉されていたがロキの手により復活する
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終末(ラグナロク)を呼ぶ狼フェンリル!
アスガルドで幽閉されていたロキがラグナロクの予言を実現させるために地球はやってきてフェンリルを目覚めさせるというプロローグで始まるこの映画。
それを防ぐために雷神ソー(もう映画業界だとすっかりこの名前や翻訳がメジャーになってしまいましたね)もアスガルドからやってくるとてもスペクタルな内容です。
そのメインとなる終末を呼ぶ大神フェンリル。
オーディンをも倒すことが出来、目覚めが近づくと地球全土に地震、そして津波を起こすほどの正に終末を呼ぶ狼。
フェンリルが覚醒し“九つの木”が破壊されたら地球そして全ての世界は終わり…そんな壮大な背景を持つ狼。
さぞや恐ろしく威厳のある姿をしているのでしょう。
思ったよりちっさ
あれ?おかしいですね。
あんな壮大な設定なのに見た目も黒い犬くらいですし大きさも思った以上に小さいです。
まぁでも今の世の中の風潮は見た目で判断するのはタブー、大事なのは中身です。
実際フェンリルが目覚めてから地球は大規模な地震と津波に襲われ、というかあまりにも規模がデカくてこれもう終わってるに等しいなというくらいの被害は出しています。
やっぱ世の中見た目じゃないんですよ。
目覚めた直後に調子悪そうに寝そべって、か細くワンちゃんみたいな声を出していた気もしますがそんなものは気にしてはいけません。
ギャップのある萌えポイントってことで納得しましょう。
見た目より中身で勝負するフェンリルちゃんですので当然ソーとの直接対決でもさぞや活躍してくれるのでしょうと期待したら。
よっわ
なんか普通にソーに吹っ飛ばされちゃってるよ!思ったより弱いよ!となること間違いなしの弱さ。
いや、一応普通じゃ倒せないですしソーを一噛みしただけで雷を使えなくするなど強者らしい描写はあるにはあるんですが、
それくらいで後は吹っ飛ばされてばかりです。
まぁ多分あれですよ。
地形効果特化で直接対決は苦手な後方支援タイプだったのでしょう多分。
何だかんだで最後も死んではいないので格は落ちていないはずです。多分
キーとなる存在のはずなのに妙に可愛いフェンリルちゃん。これはもしかしたらアクションではなく動物映画だったのかもしれませんね。
とっても前向きなメッセージ
フェンリルちゃんのせいでどこかほのぼのとした雰囲気が漂っていますが、実は被害規模が尋常じゃない映画だったりします。
フェンリルの覚醒で全世界で地震と津波が起き人類は(おそらく)壊滅的な被害を受けています。
そんな被害が起きてもこの映画は前向きなメッセージが送られます。
最早ラグナロクの予言の実現は避けられず終末が見えているそんな状況でも
「人類は数々の困難を乗り越えてきた、乗り越えられるさ、事態は好転するはず」
人類はとても前向きで諦めることはありません。
そしてソー達アスガルドの神もこれこそが人間の強さと評価しています。
この手の神や終末が題材の映画だと人間と言う存在はどちらかというと愚かさなどを見せつけて否定的な立場になることが多いという印象でしたが、この映画は人間の強さというものをとても肯定的に捉えているのが珍しかったですね。
これに限らずこの映画はとにかく前向きなメッセージが多いです。
ソーが折れかけた時も
どんな物語にもそれぞれの結末があるが──
物語は1つではない様々な結末がある
可能性の数は無数だが現実になるのは1つ
全てはお前次第
予言なんか知ったこっちゃない未来は自分で選びとれという強い前向きなメッセージから逆転します。
そしてラスト、フェンリルは封印しただけまだまだラグナロクの可能性は残されている、それでもやはり前向きなメッセージ。
まだ予言は終わらない、それでも物語の結末を決めるのは我々の決断そのものだ
これは昔ながらの努力と根性、そして意志の強さで望んだ結末を選び取れというスポ根ものみたいな前向きなストーリーでした。
こういうひたむきな前向きさは嫌いじゃないです。
まとめ
北欧神話がベースですが神話の物語というより可愛い動物映画でありスポ根映画でもある1作でした。
言うまでもないですがB級なのでツッコミどころだらけですが、妙に可愛いフェンリルに突っ込むのは割と楽しかったのでB級としては問題なしですね。
そして何より前向きなメッセージ、今の世の中これくらいひたむきに前を向き続ける映画というのもたまにはいいもんだなと思いました。
ロキとソーについての感想が少ない?察してください。
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