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製作国
オーストラリア、アメリカ
監督
トミー・ウィルコラ
脚本
トミー・ウィルコラ
出演者
フィービー・ディネヴァー
ジャイモン・フンスー
ホイットニー・ピーク
今回はネトフリにて鑑賞の映画、猛襲(原題:Thrash)の感想。
ネトフリが送るサメ映画としてある意味期待の1作。相変わらず高級B級をやってくれて感謝しかないわけですが、ただネトフリのサメと言えばセーヌ川がありましたからね。
この映画もそれに続く素晴らしいサメ映画となるのか、それとも予想通りのサメ映画となるのか。その結果は如何に!
ジャンルはパニックスリラーで上映時間は約83分となります。
目次
あらすじ
壊滅的なハリケーンに襲われた沿岸の町。取り残された住民たちは、急激な増水とそこにうごめく飢えたサメたちを相手に生き延びるための戦いを余儀なくされる。
Netflixより
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※2026年4月12日時点
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登場人物
・ダコタ・ルイス
母を亡くして以降、塞ぎ込み引きこもっている女性
その影響でハリケーン「ヘンリー」が迫る中で自宅避難を選び流されてきた妊婦リサと出会う
・リサ
妊婦
婚約者のいるアニービルにニューヨークから引っ越してきたが婚約者が逃げてしまった
避難中に車ごと洪水に飲まれダコタの家の周辺まで流されてしまう
・ロン、ウィル、ディー
里子
里親であるビリーの家に引き取られるが、お世辞にもいい環境とは言えずに毎日食パンなどを渡されて暮らしている
ビリー夫婦と共に家に残されるが目の前で夫婦がサメに襲われてしまい3人で脱出を試みる
・デイル・グレワーズ
海洋生物学者
ダコタの叔父で「ヘンリー」とサメに囲まれた彼女を救うためにアニービルに向かう
ざっくり概要
ここからいつも通りに途中までのざっくりかつ曖昧とした内容を。
アメリカでカテゴリー45ハリケーン「ヘンリー」が発生。
上陸まで2時間14分
サウスカロライナ州アニービル。住民達が迫るヘンリーからの避難を始める中、母を亡くしてから引きこもっていた女性ダコタは外に長時間出れずに身動きを取れずにいた。
その一方でこの雨の中で沼ではしゃぐロン、ディー、ウィルの子供達3人は里親であるビリーに諌められ連れ戻される。
上陸まで1時間22分
アニービル食肉加工工場。妊娠中の女性リサは早めに仕事を切り上げて帰宅していた。
彼女の婚約者だったエリックはプロポーカーになるために妊娠中の彼女を捨てていて、彼女はニューヨークからアニービルに引っ越して初めてのハリケーンに見舞われていた。急ぎ帰ろうとしていたが母との電話で高速道路が既に閉鎖されたことを知る。
離れたところで海洋生物学者であるデイルは海の魚の動きなどでヘンリーの規模のカテゴリー5クラスへの拡大や急速にアニービルに接近していることを悟る。更にホオジロザメ6匹も確認していた。
姪のダコタに連絡するデイル、カテゴリー5クラスになるヘンリーが上陸するので町を出るように連絡するが、あくまで可能性でいつも大したことないから残ると言うダコタ。
デイルはすぐ迎えに行くと言いダコタの元に向かう。カテゴリー5に成長したヘンリーやマートルビーチで2人がサメに襲われたという報道が流れていた…
その頃ロン達はビリーの運転で帰宅。彼らは避難警報が出ており避難を提案するが中デタラメだと避難しようとしないビリー。
帰宅した彼はハリケーンを心配するディー達に対して強化ガラスなどがあるから問題ないと言い地下に向かう。ディー達には食パンを渡して自分達夫婦だけステーキ豪勢な食事を取っているビリーとその妻レイチェル。夫婦は政府からの補助金のためだけにディー達を引き取っていた。
その頃デイルはダコタの元に向かう途中で取材班に今朝カップルが襲われたオオメジロザメについての取材を受ける。
上陸
自宅避難を選んだ住民に警察が腕に連絡先をマジックで書くように言われる。
避難に遅れたリサは高潮により流れ込んできた水に車と共に流されてしまう。そしてダコタも自宅に流れ込んだ水から逃げるために2回に避難。ディー達のいるビリーの家の中にも水が一気に流れ込む。
リサは流された木に挟まり車の中で身動きが取れなくなってしまう。それと時を同じくしてリサの同僚の食肉加工工場のトラックが銅像に追突してその中身と血が水に流れ込む。
近くに流され助けを呼ぶリサを見るダコタ。その時現れたボートに乗る男性スコットとジミーの2人。
リサを救うためにジミーが道具を持ってきて近づこうとした瞬間に彼の姿が急に消える。ジミーを探しに行ったスコットの目の前に現れたのはサメにより片腕を奪われたジミーだった。
サメに連れ去られるジミー。サメがいることを大声で彼らに警告するダコタだったがリサの同僚もサメに襲われ、そしてエリックもまたリサの目の前で引き摺り込まれてしまうのだった…
堤防の決壊に飲まれたアニービルの惨状を知り急いでダコタの元へいくルートを考えるデイル。先ほど取材してきた取材班の協力を仰ぎ車とボートを借りることにしてアニービルへと向かう。
浸水が進み車にシュノーケルを取りに行くビリー。すると外から見ていたディー達の前にサメが現れる。
車の鍵を開けようとしたビリーとレイチェルがそのサメ達に襲われてしまい、そのまま夫婦は3人の目の前でサメの餌食になってしまうのだった。
サメに囲まれたまま身動きの取れないリサ。枝に挟まれて水位が上がっていく状態でダコタに救いを求める。
彼女が妊婦だと知り勇気を振り絞りナイフを手に取り流れてきた家屋をつたいリサの元に向かうダコタ。周囲を泳いでいるサメの姿を確認しながらリサを押さえつける枝をナイフで撤去して彼女を救い出し家まで連れ帰ることに成功する。
ダコタの家に向かうデイルは彼女の家の近くに3年間追跡している妊娠中のホホジロザメのネリーの信号を確認する。
それは同時にオオメジロザメがいることも意味していた…
ビリー夫婦の死を目の当たりにした後、水位が上がる中で家に籠城するロン達はまず家のドアを閉めようと動き出す。しかしドアを閉めかけたその瞬間に家の中にサメが侵入してきてしまう。
水位が上がる中でサメの気を引いて屋根に登る時間を稼ごうとするロン。冷蔵庫に気を引くためのステーキと銃を取りに行こうとする3人。その瞬間彼らの目の前に腕と尻を食われながら生き残っていたビリーが現れる。
自分達の生存を知らせるために屋根に登り合図を送ろうとするダコタとリサ。
だがリサは陣痛の予兆が始まってしまう。屋根に登りHELPと印をつけるダコタだったが、リサのどんどん陣痛は激しくなっていた…
アニービルまで160km。
デイル達はボートで向かっていた。道中では食い荒らされた家畜達の姿。デイルはネリー達はこのボートより大きいということを取材班に警告する。
家への浸水とリサの陣痛が迫る中で遠くに浮いているスコットとジミーが乗ってきたボートを取りに行くダコタ。
電動歯ブラシで振動を出してサメを誘き寄せる。ボートの目の前に辿り着くも囮は全て喰われサメに囲まれてしまうも何とか辿り着くことに成功する。
生きていたビリーに泳いで助けを呼んでこいと言われるディー達。そこでウィルが里親手当を見つけ夫婦が月に1500ドルを受けとっていたことを知る。
ビリーと揉み合いになり突き落とした瞬間に彼はサメに連れ去られ喰われてしまう。その隙にロンは地下室に向かいステーキを手に入れる。
浸水は進みサメに囲まれる状況。ダコタ達とディー達はそれぞれの決断を迫られていた。
ネトフリはサメ!…なのかもしれない
大型ハリケーンにより町が洪水に飲まれ、浸水が進み、そしてそこにサメまでやってくる…
どっかの映画で違う生き物題材にして見たことあるようなシチュエーションの本作。
そんなどっかで見たことあるようなB級シチュエーションにも高い金を出してくれるネトフリ君が大好きなのですが…
それと同時にそこは流石に(一応?)ネトフリ資本。ストーリーの人間ドラマを深めるためにこの限界状況で母を亡くして引きこもりのダコタ、出産間近の女性リサ、里親が毒親だった3人の若者を出すことで、人間ドラマを深めてどう見てもB級設定シチュエーションなのに高尚さを高めようと頑張っております。
で、肝心のその効果なんですが、ちゃんとストーリーは深めており、それぞれの境遇と最後のカタルシスが実に噛み合っていて良い!
サメでありながらハリケーンによるディザスター物でもあるので待って助けを祈るなんていう予断は一切許してもらえず行動を常に促される。しかもそこち陣痛までついてくるというおまけ付き。
安全なところで待つという選択肢がなくなることで焦燥感が常に付きまとう状況となっているのがまず面白い。話に極端な新しさはないのですが分かっている安定感もあるので見やすい映画でもありますね。
そして先ほどの登場人物達なんですが、ダコタとリサは合流。若者達3人ロン、ウィル、ディーの3人は最後まで交わりません。
視点を複数用意しているのに最後まで一切交わらないのは珍しい構成ですが、決着の仕方を見るとこれはこれで正しいのかなと思います。
この映画の2つの視点は言ってしまえば人生の苦境を乗り越える者と壊す者に分かれていると思っていて、ダコタの視点は乗り越える者、ロン達は壊す者ですね。
ダコタ側の視点はダコタは母を亡くして引きこもり、人が怖くなりぱっと見人と接するとパニック障害のような症状が見られる。
そこに母親になる女性であるリサと交わらせ彼女を救うことでことで前に進むのですよ。
最初はね、こちらのパートはどちらの女性にも微妙に好感を持てなかったりするんですよ。
ダコタは精神的に参っているとはいえ避難指示を危険な“可能性”だから大丈夫とディザスター物ならイラっとする価値観で残っていたりするし、リサはリサで妊婦だからしょうがないとはいえサメに囲まれている状況でダコタに無理してでも助けを求めようとするしで、警戒や命に対してイラっとはする。
でもそれが交わると意外と好感に繋がり、母を失って参っているダコタが母になるリサの陣痛を目の当たりにして行動を決意する。
母を失ったからこそこれから母になる人間を救おうとすることで開き直りの決断で前に進み、サメのいる中で泳ぎボートまで辿り着くのはベタですが、ベタ故に感情移入がしやすい。マイナス×マイナスはプラスみたいな相乗効果を感じました。
そして境遇を破壊するロン達の視点ですが、彼らは側から見ると結構きつい境遇。
里親であるビリー夫婦は毒親でロン達には食パン与えておいて、自分達は里親を引き取ることで政府から貰える補助金でステーキなどを食っていると。
このビリー夫婦はシナリオ的にはクズなのですが、作劇的にはMVPの1人だったりして、なぜならこの映画は主要人物は誰もサメに齧られることすらないからですね。
その中でヘイトを集めてしっかりとサメに食われて挙句の果てには食われることで一時的にも囮にもなると、ちゃんとサメの見せ場を作り、毒親の末路らしい親としての務めを果たすなど中々に皮肉が効いていて良かった。
ただシナリオとして見ると若者だけ故にビリー達にもサメ相手にも途中までは停滞と耐えの状況が続くもどかしさもあったりする視点。
こんな感じで進行する2つの視点。最後の展開で現状を見事に乗り越える者と見事に破壊する者に分かれる暴れっぷりを見せてくれるわけです。
それのきっかけというか映画のノリが変わるのがロン達が見つけるビリーが保管していたダイナマイト(!?)
ここから完全にご機嫌です。ネトフリのサメ映画はセーヌ川同様に最後にご機嫌にしなくちゃいけないのかもしれません。
出産したリサは赤ちゃんを守るために向かってくるサメに対して木片で1発かますし、ダコタはリサに迫るサメを水中銃で狙撃して始末する。
そして叔父のデイルが現れて無事に救助されるわけですが、リサと赤ちゃんを救うことで塞ぎ込んでいた現状から前を乗り越えるわけです。

最後に同じように妊婦であるサメがリサ達を救うのは色々と考察ところかもしれないし、ただ派手にしたかっただけかもしれません。
そしてロン達の視点。
ビリーが持っていたステーキとダイナマイトを組み合わせて近くに群がったサメを1発で大爆発。
あまりに景気が良すぎる上に話としてぶっ飛びすぎじゃね?とも思うのですが、これは彼らのフラストレーションの爆発と現状全ての破壊を意味しているようでカタルシスは半端なかったです。
そもそも耐える映画ですからね。最後にこれくらいやらないと映画的に見所不足となってしまいますからね。
こうやってアクションの違いで現状の打開の仕方を魅せるのは個人的には中々嘆息する部分でありました。
途中までのハリケーンに翻弄されるのはディザスター物としては真面目なのですが、サメ相手になると後半のぶっ飛びっぷりも合わせて間違いなくB級のノリ。
でもそこにネトフリ君は金をかけてくれて映像的な見応えを与えてくれる。
セーヌ川に引き続き良質かつB級のノリも許してくれるネトフリ君。これからのネトフリは定期的にサメ!の時代になっていくのかもしれません。
まとめ
セーヌ川同様にサメ映画としては途中まで真面目、そして最後に吹っ切れてくれる構成で満足度高かったです。
ネトフリ資本だからこそ金をかけてくれるのですが、これがこの映画に関しては映像面での効果がかなり大きいのも噛み合っていましたね。
ハリケーンによるディザスター描写というのは金をかければかけるほどいい映像となり迫力が出ますからね。
これだけは普通のB級には追いつかない部分であり高級B級を出してくれるネトフリの強みでもあります。
シナリオの内容としては至って真面目で驚きもなく、予想通りなのですがそこは映像の力とサメとラストで十分補っていますね。
主要人物が誰もサメにやられないので辛いのが嫌という人にも勧めやすい初心者向けのサメ映画でもあるかもしれません。
確実にネトフリサメ映画という1ブランドが築け始めているかのような気がして、また将来来てくれるかもしれないネトフリのサメが俄然楽しみになれる。この猛襲とセーヌ川はそれだけの価値があるサメ映画でした。
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