【映画】超どストレートストーリー! コードネーム:バンシー ネタバレあり感想

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コードネーム:バンシー
(C) 2022 Banshee the Movie, LLC

製作国

アメリカ

監督
ジョン・キーズ
脚本
マシュー・ロジャース
出演者
アントニオ・バンデラス
ジェイミー・キング
トミー・フラナガン
キム・デロンギ
キャサリン・デイヴィス

今回は陰謀渦巻く始まり方をする映画コードネーム:バンシー(原題:Code Name Banshee)の感想。

冒頭でロシア、CIA、反逆罪というセンシティブかつ強めなワードが出てきてその真実を追い求める元CIAの女性主人公と、
物凄い陰謀に翻弄されていく内容を期待されるのですが、実は超どストレートな真実が待っております。

こちらを期待すると肩透かしが否めませんが、登場人物達が信じていた者のために戦う映画という、陰謀から思いっきり離れた視点で見るとスッと入りやすい映画だと思いますよ。

ジャンルはスリラーアクションで上映時間は約93分となります。

ここに注目!

冒頭で広げられる陰謀ではなく2人の“娘”に注視

勿体無い部分もあるけどジョン・ウィックフォロワーのアクション

あらすじ

過去の陰謀を清算するため熾烈な殺し合いを繰り広げるハイアドレナリン・アクション!
バンシー=死神のコードネームで名をはせた元CIAの暗殺者デライラ。スパイ反逆罪の容疑をかけられ亡くなった父の真実を突き止めるため、暗殺の師匠であり、同じ容疑でCIAから巨額の懸賞金をかけられているケイレブを捜す。一方、ケイレブに因縁を持つアンソニーもCIAに雇われた傭兵たちを率いて追跡していた。やがて、暗殺者たちの運命は交差し、壮絶な戦いに突入していく。

Rakuten TVより
FilmIsNow Movie Trailers Internationalより

コードネーム:バンシーを配信している配信サービス

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登場人物

デライラ

バンシーのコードネームで呼ばれていた元CIA

反逆罪の容疑をかけられた父とケイレブの真実を突き止めようとしている

ケイレブ・ナバロ

5年前に反逆罪で1000万ドルの賞金をかけられた元CIA

CIAではデライラの師匠で彼女を鍛えて極秘任務を率いていた

アンソニー

CIAに雇われた元特殊部隊の賞金稼ぎ

反逆罪で追われているケイレブにこだわり彼を殺そうと追っている

ヘイリー

ケイレブの娘

父のケイレブからは訓練を受けており、戦闘技術を身につけている

クロノス

CIAを辞めた後のデライラと組んでいるハッカー

一流のハッカーでデライラとは数年間の付き合いがある

本名はマイケル・トムソンでコンピューターサイエンスの学位を取得後政府機関に勤めロシアのサイバー攻撃を防いでいた

ストレートなストーリーとちょっと勿体ないアクション

父と師匠であるケイレブが反逆罪の汚名を着せられ彼らの汚名を晴らすために独自に行動する元CIAの女性が活躍する映画な本作。

このざっくりすぎるあらすじを見ると陰謀渦巻く二転三転する真実の中で翻弄されていくんだろうなと思って視聴していたら、
想像以上にストレートな真実をぶち込まれてある意味完全に意表をつかれるストーリーでした。

情報機関所属の父と師匠が部隊中に裏切り反逆罪となったとか、こんなん絶対デライラが信じている父やケイレブにも何かありそうじゃないですか?いや、本当に何にもないんですよ。

このあらすじでこんなどストレートな真実が見れるとは思わなかったですね。
出てきた情報をそのまま受け止めればいい映画なのでこれはこれで分かりやすいとは思うんですが、まぁ拍子抜けはすると思います。

アクション面に関しては自分の中では何か惜しい感じが抜けきれない印象のままでしたね。

主人公のデライラがスーツを着て二丁拳銃の使い手というすんごいケレン味溢れる要素の塊なんですが、
そのケレン味あるスタイルに対して現実感ある動きのアクションをするのでちょっとチグハグ感が否めなかったですね。

コードネーム:バンシー
(C) 2022 Banshee the Movie, LLC

ストーリーが真面目であるので動きも現実感あるものにしたのでしょうが、
そのケレン味ある見た目と武器のチョイスをするならアクションだけでもはっちゃけても良かったのでは?と思いましたね。

確かにアクションのノリ自体はジョン・ウィック風なんですよ。

この映画のアクションも本当にフォロワー多いですね。

ただまぁあれほど振り切ってる訳ではないのがやっぱ勿体無いポイントかなと。

正直二丁拳銃って現実感ある描写だとあんま映えないんですよね。
これって派手派手に無駄の多い無駄のない動きをするくらいが自然じゃないけどなぜか自然に見える部類のスタイルなんですよ。

なので二丁拳銃をチョイスしたなら現実感を多少振り切ってケレン味を優先した方が逆に現実的に見え更にカッコよく見えたんじゃないかなと。

ジェイミー・キング演じるデライラの見た目や纏う雰囲気は完璧だったので後はかっこよさを求めて欲しかった。

格闘戦が明るいところで戦っているのにわざわば逆光でシルエットだけにしたりと見辛いのも残念ポイント。
といってもジョン・ウィックを参考にしているっぽいアクションなので最低限の保証はちゃんとされているんですけどね。

陰謀と再会

CIAでの尋問から始まるこの映画。

デライラの父とケイレブがロシア絡みの任務で組織を裏切り父は死亡、ケイレブは逃走し、彼女もまた繋がりを疑われるという始まり方をします。

そんな組織に対してデライラは自ら除名することを申し出て真実を突き止めよう父とケイレブの汚名を晴らし彼らを死なせた報いを必ずあなたたちに受けさせるとCIAから出ていきます。

…改めて振り返ると反逆罪の2人と繋がったと疑われているデライラが簡単に組織から抜け出せている時点で結構荒らめでしたね、この話。
腕のいい人物が思いっきり組織への報復を匂わせて、普通なら追われる立場になりそうなのにそうでもありませんし荒々ですね。

こういうのは嫌いじゃないわ!

しかも今の時代だとセンシティブなロシア絡みの陰謀なのにどストレートな真実でここら辺があまり関係なくなるのも荒さのポイント高いですね。

そして一気に5年後に話が飛んで、賞金稼ぎとしてとある議員を殺害しに行っているという。

ちなみにこの議員は本筋に全く関係ありません。

汚職議員とはいえ元CIAが平然と殺しに行っているというこれは色々と大丈夫なのだろうか?と思う構図で、
この時点で倫理はあまり気にしない方がいいよとラインを引かれたような気がします。

しかも賞金は100万ドル(!?)だそうで何やったんだこの議員とかもっと多くに狙われてもおかしくないだろと思うパートです。

そしてCIAに雇われているハンター、アンソニーに先を越され彼が個人的に拘っているケイレブについて聞かれ争いになると。

コードネーム:バンシー
(C) 2022 Banshee the Movie, LLC

デライラの相棒らしいハッカーのクロノスの協力もあり切り抜けますが、ここで改めてケイレブを探すデライラ。

彼との会話を思い出しそれをヒントにクロノスが引き出した情報でビールの町ウェルバーグに入ると確信して向かいます。

これも結構すごい内容ですね。

アンソニー達との争いの中でふと出てきた彼らが持っている情報などからヒントを得るのではなく、
自分とケイレブの昔交わした会話を思い起こしてヒントを得るというのはこれ別に5年かかるような話じゃねえなと言わざるを得ないというか。

この思い出し方だと別にアンソニーの出番なくても辿り着いたなぁと思ってしまうと言いますか。
一応アンソニーにケイレブが狙われているという明確な構図がはっきりするのでより急いだ結果とも取れますが。

そして町に行くとバーをやっているケイレブとあっさり再会。
陰謀が絡んだこの話、彼は物語のキーとなる存在だと思っていたので序盤であっさりと再会するのはかなり意外でしたね。

蓋を開けてみるとそこまで重要でもなかったんですが。

その一方でケイレブを追うアンソニーはデライラと組んでいるクロノスの元に向かい、
彼を脅し裏切らせ同じようにウェルバークへと向かうと。

やっぱ序盤だけで情報の取り方が雑な気がしますね。

みんなに狙われているケイレブに辿り着くのがデライラの過去の思い出だけであっさりと辿り着けて、
アンソニーがクロノスの元に行って情報が得られたのも単純にデライラが思い出したタイミングと噛み合っただけと、
こうしてみると5年の経過があまりいらなかったような気がしますね。

みんなの目的であるケイレブとの再会も早いですし、陰謀が絡む話なら、
追う側と追われる側の3視点でもっと引っ張っても良かったんじゃないかなと思いました。

実際には陰謀がそこまで重要ではないのでさっさと再会するのが正しくはあったんですけど。

協力と追っ手

バーで再会するデライラとケイレブ。

特に緊張感もなくあっさりとニコニコと再会を喜び、彼の家に赴き5年前に何があったのかという真実の一端が徐々に明らかになっていきます。

コードネーム:バンシー
(C) 2022 Banshee the Movie, LLC

5年前にケイレブとデライラの父はロシアのマリアという女性と顧客や技術の提供を取引材料として彼女を保護するという任務を負っており、
その時の任務の際に冒頭に繋がる何かがあったのだということが分かります。

この話、ロシアや護衛、そして取引の材料の重大さなどこれは大きな陰謀に彼らは巻き込まれたのだろうな、
もしくはケイレブが本当に可能性だってあるよなとか色々と予想するくらい強めなワードがここで出てきています。

ここら辺を全部ミスリードに回す(というか何も考えていないのかも)というのはなかなかに潔いというか、何というか。

ここでケイレブの“”ヘイリーも出てきて、この映画は陰謀よりは“”の話にシフトしたように思えますね。

デライラという娘とヘイリーという娘、家族は違えど両方とも父を思う“”という共通の存在を出したので、何のための戦いになるのかは分かりやすくはなりました。

その後アンソニーの追っ手が家とバーそれぞれに差し向けられ迎撃となる訳ですが、
アクションの質はともかくこいつら本当にプロなんだろうか?と思う様な描写がちょっと目立ちましたね。

家の窓からちょっと覗いただけで茂みにいるとはいえ普通に視認できてしまうのは流石にどうかと思いました。

戦闘においては圧倒的な描写にもならず意外とケイレブが強くないと、
冒頭のデライラの強さを見るとその師匠なんだからもう少し圧倒的な描写になるのかなと思いきや苦戦が多いと。

ま、まぁブランクもあるし相手もプロフェッショナルなので…

そして捕まったヘイリーを助けるために撃たれ、ヘイリーをデライラに託し彼は絶命するのですが、
正直な話、身近な人の死という大きな出来事なのにデライラの師匠としての描写、ヘイリーの父としての描写が全然ここまでに挟まらないので、
彼女達の感情と自分の感情があまりリンクしませんでした。

最期にヘイリーに他人から自分の過去の真実を伝えられるよりデライラに伝えてほしいなど父としての想いや師匠としての信頼が見えるのですが、
それよりまだ過去の真実が全部明らかになってないし、キーパーソンっぽいの扱いだったのにこんな中盤で因縁の相手と一度も会わずに死ぬのか…と戸惑いの方が勝ってしまいました。

すまねえケイレブ。

やっぱ全体的に5年前の真実というのは軽い扱いな気がしますね、この映画。

実際に本当に軽い真実なので正しいっちゃ正しいんですけど、もっとこう真実の内容がどうであれ含みというものを楽しませて欲しかったかなと。

真実

ケイレブを亡くし、尚も迫るアンソニーの追撃。

彼らを迎撃する準備をしながらついに5年前の真実が明らかになります。

あんだけ溜めた5年前の真実、ロシアの女性を護衛して重要な情報まで関わっており、
そんな強いワードが飛び交う中で父とケイレブが反逆者となったその真実とは。

CIAが2人が目障りになったからロシアに情報売り渡した反逆者として始末しようとしたからでした。

…あまりにどストレートすぎる…!

こんだけ引っ張ってロシアなんてワードまで出してすごい陰謀ありそうなのに、ただ目障りだったから組織が始末しようとしただけですって何て軽い真実なんでしょう。

もっとこう色んな人物の思惑が交差する様な二転三転するような真実かと思ったら直球もいいとこでした。

一挙手一投足に注目していて見ていた脳の疲れを返して。

しかもCIAが目障と思った理由が明らかにならないから更に真実が軽く感じるというね、
おまけにアンソニーがケイレブに拘っていた理由がその裏切りの現場で彼らを始末しようとした戦闘で弟がケイレブに殺されたからという、
これまたどストレートな復讐だな!と言わざるを得ない動機でした。

いや、もっとこう現場にいたんだから不都合な真実や実はどっちが裏切ったのかとかそういうノリに持っていくのかと思っていたら、何もかもが直球な真実でしたね。

護衛していたマリアがどうなったのかとか彼女が持っていた情報すらケイレブ達がCIAに裏切られた理由に何1つ関係ないのは最早潔さすら感じますね。

デライラの父の遺体が見つかっていないというのを結構引っ張るので流石にこれに関しては何かあるだろうと思ったら、
アンソニーとの決着の際にあぁ、あいつならボコボコにされて血まみれになってたよとか、
こんなところもどストレートなのかよぉ!と色々と肩透かしな陰謀でしたね。

もうこの時点でこの映画の陰謀について考えるのはやめた方がいいんだなと確信しましたよ。

というかみんな真っ直ぐなんですよね。(褒めてはいない)
CIAは目障りになったという理由だけで任務中にデライラが不審に思うくらいのやり方で始末しますし、
デライラは信用ならねぇ!と思ったらすぐにCIA抜けてますし、
アンソニーだって命のリスクある陰謀に加担しておいて弟殺されたから絶対にケイレブ殺るわと燃えていたり、

みんなプロフェッショナルなはずなのに何か青臭さを感じて感情のままに動くのって…大事だよね!って青春映画みたいな気持ちになりましたよ。

というわけでもうこの映画で見るべきは2人の遺された“娘”とアンソニー達との決着というアクションとなるわけです。

2人の娘

コードネーム:バンシー
(C) 2022 Banshee the Movie, LLC

このデライラとヘイリーという2人の“娘”については一貫していましたね。

共に同じ人間に父を殺害されたようなもののこの2人。

ヘイリーは父の人となりをデライラから教えてもらい、そしてデライラ父を亡くした時の心境、

辛くて、腹が立った

でも騒ぎ立てずに任務に集中した

脇目も振らずに

これでデライラに共感を覚え、そしてデライラから今から起きる戦闘に対する心構えというものを教わった様にも見えます。

ここでケイレブに師事されていたデライラがヘイリーにとって師匠になった瞬間でもあるように感じましたね。

ドローンに赤外線で観測されそうな時に中にいるのが1人と誤認させるためにヘイリーを抱き寄せるところとか、
戦略的な意味でも必要な行動でしたが、師弟や同士としての情も伺える様でここは素直にいいシーンだと思いました。

そして、この2人が強いのなんの、あっさり殺られたケイレブは何だったんだと思うくらいの良い籠城戦が見れましたね。

アンソニーとの決着も2人で始末をつけて間接的では父の死の要因でもあった存在に“娘”2人で復讐するのを見て、
この映画は信頼していた存在のために戦うというこの部分を見るべきものだったんだな、自分は楽しみにする部分を間違えていたんだなと反省しました。

でも、肩透かしを感じたのも事実です。

まとめ

ストーリー面だと淡々と肩透かしをされる映画でしたね。

冒頭の話の広げ方に対して何の捻りもない真実という映画自体に派手さもなく、はっちゃけてもいないで淡々と肩透かしをしてくるタイプなのである意味1番困るタイプの映画だったかもしれません。

ネタ要素が足りねえ!

自分の察しが悪いということを棚に上げた上で言うなら、伝えたいテーマの提示は早めにお願いしたいと言うことですね。

ただデライラのビジュアル面は本当にいいんですよ。

スーツ姿のクールな女性が二丁拳銃を操ると、これだけで強く惹き寄せる力はありました。

しかし、そんな優れたビジュアルに相応しい活躍や二丁拳銃を活かしたかっこいいアクションが用意されていなかったのが何ともかんとも。

何か期待出来そうなストーリーとデライラの惹き寄せるビジュアル、これらを上手く活かしきれなかった、とにかく惜しい映画という印象が拭えない感じとなってしまいましたね。


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