【ゲーム】ロープライスでこんな遊べていいんですか!? 中毒性高いRPG Sea Horizon 感想

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今回はロープライスなのに随分と感触がいいゲームを見つけたので紹介したいなと思います。

その紹介するゲームはSea Horizon!

お値段はお安め、その割にリプレイ性、翻訳レベルの高さ、ゲームとしての快適性、シンプルながら面白い戦闘ルール、おまけにバフデバフの説明も分かりやすいと、
細やかなサポートが行き届いており至れり尽くせりなゲームとなっています。

その分、ストーリーなどは極限まで削った作りとなっていますが、TRPGのような雰囲気で進むこのゲームには凝りまくったストーリーは無粋でしょう。

ストーリー面が弱いとのめり込めないのでは?と思うでしょうが、
ゲームなんだから操作が楽しければストーリーは最低限でものめり込めるんだよ!そんなことを証明するかのようなゲームですね。

ゲーム内容

TRPG風のランダム要素やサバイバル要素のあるMAPシステム

シンプルながら奥深く程よいランダム要素が楽しいデッキ構築型の戦闘システム

豊富な10人のキャラクターによるパーティ構築のシナジー

雰囲気はTRPG

ゲームとしての雰囲気は用意された舞台でキャラを選択して遊ぶというTRPGのような雰囲気となっております。

といってもあちらのように全てをダイスで決めるという程でもないので、
こちらのゲームへの理解度が深まれば腕でどうとでも出来る余地が出来るということですね。

ストーリーなんかは合間合間に概要説明されるくらいなのであっさりとしたもんですが、それと引き換えにゲームとしての快適性はかなりのもんです。

ともかく軽い、テンポがいい、なので全くといっていいほど進行でストレスはかからないですね。

当たり前ですが戦闘はその限りではないです。

ストーリーはあっさりと書きましたが一部キャラには個別のシナリオが用意されているので、そこら辺でそれとなく彼らへの理解を深めることは出来ます。

ただ基本的にはゲームとして遊ばせることを優先した作り、ストーリーの影響でゲームとしての遊びの部分を損ねないように徹底している雰囲気がありますね。

欠点としてはTRPGでありながらイベントがやや偏った内容ということくらいでしょうか。

エクスプロレーションモードだとそれなりの量はあるのですが、残りのストーリーとダンジョンに関してはイベント内容が簡単に予測立つくらいには種類が少なめ。

このTRPGを意識した雰囲気ならそこだけはもう少し豊富にした方が何度遊んでも新鮮さが出る作りになったんじゃないかなぁと。

ただ増やしたら増やしたでこちらに不利なイベントも増えてストレスの原因になったりするのでそこら辺は割り切ったとも見れるかも。

リプレイ性を高くするゲームのルール

リプレイ性の高いゲームを遊ぶかどうかを判断する時にまず大事なのはゲームのルールや育成要素やキャラの解放要素、後は引き継ぎでしょう。

まずこのゲームのルールは遊んだら一部を除きクリアをしたらリセット、しかし引き継がれるものも多いという内容となっております。

基本的にその冒険で上がったレベル、覚えたスキル、手に入れた装備は一部を除いて引き継ぐことはありません。

その冒険の中でランダムで習得するスキル、得た装備で常に臨機応変に対応してクリアを目指すということですね。

ですので改めて冒険内でのレベルや習得したスキルの引き継ぎはありません。

しかし、ゲームをクリアした、もしくはゲームを諦めた際に進行度に応じてキャラクター達の方のレベルの方が上昇します。

キャラクター達のレベルが上がると次以降の冒険で習得出来るようになるスキル、
武器や防具の装備に付与されるエンチャントなどが解放され次回以降の冒険で手に入れることが出来るようになります。(当然出るかはランダムですが)

なのでこのゲームでやることはゲームモードを選んでクリアかギブアップ、キャラクター達のレベルがアップ、1つだけ装備を引き継ぐ、これを繰り返し続けるゲームとなっています。

更には最初は1人しかいないキャラクターも各モードをクリアするごとに徐々に解放されて使えるようになっていき、プレイするごとにどんどん選択肢が広がっていきます。

至ってシンプルなゲーム構成なんですが、パーティの組み合わせの楽しさ、ランダム性のある装備やイベントとの出会い、これまたランダムで習得するスキルなどでシンプルながらもリプレイ性が高く楽しめるゲームに仕上がっているのです。

これが全部引き継ぎだという形式だとただただ最適解を求めるだけのハクスラに近い形になってしまうのでしょうが、
このランダム性と1つだけ装備を引き継げるという絶妙な塩梅で何度でも楽しめるゲームに仕上がっているのです。

注意点としては引き継げる装備は各モードごとに管理されているということ。

例えばAのキャラクターがストーリーモードでbという装備を引き継ぎ次回の冒険に挑む時、
再びストーリーモードを選択するとそのままbを引き継いで冒険できますが、
ダンジョンモードでAのキャラクターを選択してもbの装備は引き継いでいないという形ですね。

これは割と一長一短、各モードごとに違う装備を持っていけるとも考えられますし、
他のモードで手に入れたベストなアイテムを他のモードではまた探し直さないといけないダルさがあるとも考えられます。

ただこのゲームは各モードごとに出会う装備やスキルなどで新鮮さを出したいというゲームデザインだと自分は受け止めていますので個人的にはいい塩梅かなと思いますね。

次に食料のルール。

このゲームには食料の要素があり、マップを移動するごとに徐々に減少していきます。

無くなると当然飢餓状態となり、一歩進むごとに体力が削られていきます。

これを防ぐためにはマップ上にランダムで出現する野営で食料を買うこと、常に食料を維持するサバイバルな要素もあるわけですね。

といってもそこまでシビアなものではなくマップ上で体力が減っても体力が0になってゲームオーバーにはなりませんし、
あくまで減るのは体力なので戦闘でスキルを使い回復しながら突き進む…なんて強引な手段も取れたりします。

軽視しすぎても不利になりますが、シビアに重視しすぎるほどでもない、これまた絶妙な塩梅に調整してある要素となっていますね。

これが無かったら多分とてもヌルくなります。

遊べる3つのモード

まずはゲームモードの説明としてこのゲームのメインとなるアドベンチャーモードは全部で3種類あります。

ストーリーモード、ダンジョンモード、エクスプロレーションモードのこの3つから成り立ち、
それぞれのモードの特徴に沿った攻略を楽しめるようになっております。

1つは冒険者が1人で攻略していくストーリーモード。

何人かのキャラクター達の冒険の目的や人となりをそれとなく知ることが出来、かつ難易度は1人で冒険するだけとあって低め。

キャラクターの性格の把握や性能を試すのにもってこいなモードとなっていますね。
一部キャラクターでは遊べないのですが、とりあえず解放されたらそのキャラの特性を知るために遊んでみる、そんなモードですね。

そして次のダンジョンモード、ここからは冒険者達を自由に3人選択してパーティを組んで攻略していくことになります。

その中の1つ、ダンジョンモードを一言で言うと純粋にパーティとしての攻略を楽しむモードですね。

狭めのMAPで全5階層のダンジョンに挑むと、ストーリーモードがキャラクター個人の特性を楽しむ物なら、こちらはキャラクター達の組み合わせによる化学反応を自分で探し楽しめるモードといったところです。

余計なイベントが少なく、かつ装備も手に入りやすいのでキャラクター達のレベルが上がり解放されたパーソナリティの感触も試しやすいです。

なので使ってみたい試してみたい組み合わせがあるなら、まずはこのダンジョンモードでパーティを組んで試運転というのがおすすめですね。

3人で挑めて短めなので経験値稼ぎにも向いております。

そして最後はエクスプロレーションモード。

このゲームの最大の醍醐味であり、真剣に取り組むと時間も結構かかるモードです。

内容としてはダンジョンモード同様に3人パーティを組んで、1つの広大なマップを冒険するという内容。

ともかくストーリーやダンジョンの比にならないくらいにめちゃくちゃ広いです。
そしてそこを自由に冒険するというちょっとしたオープンワールド風味の冒険ですね。

そこには色々なイベントやダンジョンなども点在しており、
ランダムなものからそのマップ固有のサブイベントなどもあったりとにかく遊び甲斐のあるモードになっております。

目標地点は最初から定められており、いきなりそこに一直線で向かうことも可能だったり(ほぼ間違いなく返り討ちにされますが)そこのボスを倒すための下準備を広大なマップで整えるという感じです。

このモードは言ってしまえばプレイヤーの臨機応変な立ち回りが求められるモードとなっています。

他のストーリーやダンジョンと違い、広大故に食料の管理も難しく、更にランダムイベントにはバッドイベントが多く挟まれるようにもなり、常にこちらに有利に働くとは限りません。

そんな様々なランダム性のある要素に選んだパーティで臨機応変に対応する、
そんな本作の楽しみと醍醐味、そして少しばかりのしんどさが詰まっているモードに仕上がっているわけですね。

このモードの欠点としては、というかこの手のゲームだと共通事項な気もしますが、ある程度軌道に乗ったら負ける要素がほぼ消えてしまうことですかね。

それを整えるまでが楽しいゲームと言われたらそれまでですが、
整えてしまったら作業気味になってしまうのはサバイバル要素のあるゲームの共通の悩みですね。

豊富なパーティキャラ

パーティを組むということで分かる通り、このゲームには10人の豊富なキャラクターが用意されています。

最初は冒険者1人しか開放されていませんが、アドベンチャーモードをクリアしていくごとに(主にストーリーモード)どんどん残りのキャラクター達が開放されていきます。

そのキャラクター達は個性溢れる性能のキャラクターばかり、
各々の得意分野を組み合わせて更に強力な個性を発揮する、これがこのゲームの最大の面白さの1つですね。

回復特化、長期戦向き、短期決戦で雑魚散らし向きなど様々な得意分野を持ったキャラクター達が揃っています。

ストーリーは薄めなゲームですが一応キャラクターごとにフレーバーテキスト程度で設定自体は用意されていたりします。

そこら辺から各々の関係性や組んだ時の会話を妄想するのも楽しいかもしれませんね。

やっぱり戦闘が最大の醍醐味!シンプルながら戦略性も中毒性もある戦闘システム

ストーリー面では色々削っているゲームですが、RPGなら戦闘!ってことで、
戦闘はシンプルながらもテンポよくかつ戦略性と中毒性があるシステムに仕上がっております。

システムとしては一言で言えば手に入れたリソースを注ぎ込んでスキルを放つシステム。

まずキャラクターのターン開始時にダイスが振られて

この4種類のリソースをランダムで手に入れることが出来ます。

そして手に入れたリソースを装備した5つのスキルのコストの許す限り使用すると内容的にはこれだけです。

めちゃくちゃシンプルなのですがこれが奥深い。

まずこのゲームはバフデバフが豊富で敵味方共にこれが嫌らしく平等に作用します。
そしてプレイヤー側の特権で敵が次に行う行動やダメージ量が分かる。

敵の次の行動やバフ、デバフなどは確認可能。

なので敵を倒しきれないと判断したらバフデバフ、敵を倒しきれると判断したら攻勢に出るとちゃんと駆け引きが成り立つ。
しかもダイスによる目が良いか悪いかそれを見越した上で戦略を立てる必要があるのでこれが単純ながらとても面白い。

このダイスの目、そしてレベルアップによって習得出来るスキルも多少偏りはあるとはいえランダムなので同じ冒険でも常に臨機応変が求められる楽しさがあります。

得たリソースに関しては余らせてもそのターンで全て破棄されるので
敢えてリソースを残して次のターンでより有利な状況で放つなんてことは出来ないため得たリソースは全て放ってターンを終えましょう。

演出もシンプルでテンポも良くこのゲームの戦闘の中毒性に作用していますね。

ここまで見てくださった方だとダイスの目がランダムだと戦略性もクソも無くない?と思うでしょうが、そこは安心。

振られるダイスの数、そして出てくるダイスの目は完全ランダムではなくキャラの装備にちゃんと設定されているのです。

なのでそのキャラのスキル構成で欲しいリソースだけが出る装備をすればある程度はダイスの目をコントロールすることが可能、
なのでランダム要素がありながらもちゃんと戦略が成り立つようになっているんですね。

明確な強スキルや弱スキルがあるのも確かなんですが、これは習得スキルにランダム要素が絡むので多分敢えてやっている要素。

何度も繰り返す冒険で新鮮さを与えるため、そして盤石にする過程を楽しむための要素と思うべきでしょう。

翻訳レベル

ロープライスRPGなのにめちゃくちゃ良好です。

バレットをブレットにしてたりとか微妙に間違っている部分はあるのですが、文章の理解は容易に出来るので問題はないでしょう。

そもそも戦闘と冒険特化でストーリー面は最小限にしているのもありますが、没入感や集中力を削ぐような翻訳は一切無し。

こういった部分にも気配りが行き届いている辺りでもこれは良質なゲームだなと感じ取れると思いますよ。

トロフィー難易度

使えるキャラクターが分かれば難しくはないですがRPGなので時間はかかります。

自分の場合はキャラクターの性能を確かめながらだったので50時間以上は間違いなくプレイしましたが、
使うキャラを絞ればここら辺は大幅に短縮は可能だと思いますね。

最後まで残るのは間違いなくアドベンチャーモード関連でしょうが、エクスプロレーションモード以外はそこまで苦戦はしないはず。
エクスプロレーションモードに関しても育てるキャラクターを絞り強スキルを早めに解放すれば安定するのも早いはずです。

とにかくトロフィーが目的という方にはオススメはしにくいですが、
ロープライスでかつ楽しいゲームでトロフィーまで取れるゲームを求めているのならオススメできます。

トロフィー攻略記事はこちら。

【トロフィー攻略】Sea Horizon プラチナトロフィーへの道

まとめ

ロープライスでここまでがっつりと中毒性の強いRPGが遊べるというとんでもない掘り出し物なゲームでした。

TRPG風のMAPとサバイバル要素やシンプルながらも駆け引きが楽しい戦闘システム、そして10人のキャラクターを組ませる楽しさ。

何と言いますかRPGの楽しさをしっかりと凝縮してお届けされた、そんなゲームじゃないかなと。

自分自身は正直そこまで期待もしていなかったのに関わらずいざプレイしてみたら、全キャラ、全スキル解放するくらいまでは熱中して遊んでしまうくらい楽しんでしまいました。

ローディングも早い、戦闘のテンポも早い、翻訳も良好とUI面でも文句無しですし、
安くて面白いRPGを求めている人には文句無しでオススメ出来るゲームですよ。


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