【映画】中国超人インフラマン 感想 フォーマットの完成があまりに早すぎる

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製作国

香港

監督
ホア・シャン
脚本
ニィ・クアン
出演者
ダニー・リー
ブルース・リ
ワン・シア

 今回はアマプラにて鑑賞の特撮映画、中国超人インフラマン(原題:中國超人)の感想。

 特撮ヒーローといえばやはり日本は本場の1つ。この映画が製作された1975年といえばそれこそ全盛期とも言える状況でしょう。

 そんな同時代の中で1つ作られた香港の特撮ヒーロー映画だそうですが、タイトルだけで既に色々な意味でワクワクが止まらねえ。どう転んでも間違いなく、自分を満たしてくれるに違いない…!
 その感情の赴くままに鑑賞したわけですが、果たしてその興奮に応えてくれる映画だったのかどうか…!

 ジャンルはヒーロー映画で上映時間は約84分となります。

あらすじ

香港発の特撮スーパーヒーロー誕生!正義の必殺技を繰り出して、凶悪な怪獣を倒せ!!各地で大規模な災害が発生。治安を守る科学研究所では対策に追われていた。その時、地球征服を企む氷河魔族が人類へ宣戦布告。氷河魔王女率いる怪人軍団が侵略を開始する。研究所のリュー所長は彼らを倒すために隊員のレイ・マへ改造手術を施し、驚異の超人インフラマンへと変身させる。圧倒的な力を得たレイ・マは氷河魔族へと戦いを挑む…。

Amazon Prime Videoより

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登場人物

レイ・マ

科学研究所隊員

人類のため氷河魔族を倒すために超人インフラマンへの改造手術を受け入れる

リュー所長

科学研究所所長

地底より目覚めた氷河魔族への対抗するための指揮を任せられる

レイを超人インフラマンへと改造する

氷河魔王女

氷河魔族の主

地球人に対して地球征服の宣言をし各地に災害を引き起こす

ざっくり概要

 ここからはいつも通りに途中までのざっくりとした内容を。

 突如巻き起こった災害により炎に包まれる街。
 科学研究所ではリュー所長が怪人の地球侵略とも噂されている災害についての見解を求められていた。

 通信妨害を受ける科学研究所。
 すると地震研究所からも魔鬼山で震度12(!?)の地震があったとの報告が伝わる。震源地は2千年も眠っていた火山の不可解な活動。
 そして研究所も地震に見舞われ、リュー所長は地震と通信妨害について解析と修理を指示する。

 震源の魔鬼山を監視する研究所。そこに映っていたのは山が崩れて現れた巨大な異形の姿。
 そして異形からから氷河魔王女と名乗る者から地球人に地球征服の宣戦布告のメッセージが送られるのだった。

 氷河魔王女により引き起こされた災害に対処し人々を救助していた科学研究所隊員のレイ・マら所長からの呼び出しで帰還する。
 氷河魔族に対する会議に参加すると引き起こされた災害によりインフラなどを中心と要所が壊滅状態となっていることを知る。

 戦う相手氷河魔族は“氷河時代の人類”という言い方も出来る高等生物、人類はその怪人達と戦わなくてはならない。
 リュー所長はBDX計画の実行を提案、対氷河魔族の指揮を委ねられるのだった。

 リュー所長に呼び出されたレイ。呼び出された理由は長年研究した超人への命の危険すらある改造手術。レイは人類のため怪人達に対抗するためにその改造を受け入れる。

 レイの手術が始まったのと時を同じくして氷河魔族は怪人ドリラーと怪人プランダーを地球侵略最大の障害となるリュー所長のいる科学研究所へと送り出していた。
 二手に別れて攻撃を仕掛けてくるドリラーとプランダー、プランダーの手により研究所を攻撃され倒れていく隊員達、絶体絶命の中手術を乗り越えて超人インフラマンとなったレイが立ち向かう!

 研究所中を襲うプランダーの触手。どれだけ斬っても再生するその触手達の中から隠された心臓を強化された聴力で発見するインフラマン。
 噴火弾を使い心臓を狙いプランダーの本体を炙り出し超人ビームで見事撃ち倒すのだった。

 だがもう1人進行していた怪人ドリラーにより氷河魔族の本拠地に攫われたレイの仲間ミン。人質となった彼は魔女エレキアイにより洗脳を受けてしまう…

 レイはミンを救うために魔鬼山に乗り込もうとするがリュー所長に稲妻パンチの完成を待てと止められる。
 その時ミンが帰還した連絡が入るが虚ろな表情で記憶が混濁している彼を訝しむレイ。だが事故のショックとされミンは研究所の中で休むように言われるのだった。

 洗脳されたミンはインフラマンの構造図を見つけ撮影する。隊員シャオロンがそれを発見するがミンはそのまま逃げ出してしまう。

 追いかけたシャオロンだったがその先で怪人達に囲まれミンには完全に逃げられてしまう。シャオロンの危機に駆けつけるレイと隊員達。レイはインフラマンに変身し怪人達との2度目の戦いが始まる。

 2人の怪人と戦うインフラマン、巨大化した怪人に対抗して自身も巨大化して戦い2人の怪人を倒すことに成功するがミンの持ち帰った構造図のデータで氷河魔族に超人ビームの仕組みを解析されるのだった。

 再びの侵攻て怪人ドリラーが穴を掘り、ミンと共に地下から再び研究所に侵攻。電圧室にダイナマイトを仕掛ける。
 しかしたまたま穴を見つけたレイの友人シャオフーとメイメイがドリラー達の侵入を発見するが2人はドリラーに捕まりダイナマイトの側で縛られてしまう。
 2人と一緒に行動していた少女リンリン、彼女から穴のことを聞いたレイはその先を進み捕まった2人を救いダイナマイトを抱えて飛び出し電圧室での起爆を阻止する。
 起爆を阻止されたドリラーは憤るが無理はするなと言われ新たな命令であるリュー所長誘拐のために動き出す。

 インフラマンの最強兵器稲妻パンチを完成させる所長、それを装備して金剛石に試し撃ちし見事稲津パンチを成功させるインフラマン。
 これで最早インフラマンに倒せない怪人などは存在しない研究所全体で明日の出撃に備える。しかしその夜リュー所長を狙うドリラーが所長の娘メイメイを誘拐するのだった。

 明日の魔鬼山への総攻撃に備える隊員達、その時氷河魔王女からメイメイを誘拐したことを知らされる。
 彼女を殺されたくなければ明日の昼までにリュー1人で来いと要求される、娘のためにその要求を飲む決意をするリュー所長、そしてレイに何があろうと明日は計画通りにと伝えるのだった。

 メイメイを人質に取られての総攻撃、インフラマンと氷河魔族との最後の戦いが迫っていた…

この時からフォーマットが完成されているとは…

 中国B級映画(この映画は正式には香港映画ですが)と言えば、様々な作品の要素をパク…オマージュして悪魔合体させてアクションと映像クオリティは高いと言うのが常。

 しかし、そのフォーマットも1975年ではどうだったのか?それを確認するとこう!

 まず主人公レイ達の所属するのは科学研究所。ちょっと奇抜な隊服に身を包み怪人達に対抗する。

ウルトラマンじゃん

 そして超人インフラマンは悪を倒すために改造手術を受けたヒーロー。悪を倒すために人類のために進んで手術を受けるイケメン。

仮面ライダーじゃん

 しかも変身ポーズもあり、変身後の高いところからの3段カメラ、そして決め技はキック!

仮面ライダーじゃん

 しかもこのインフラマンにはまだまだ強い秘密がある。敵怪人の1人は追い詰められると巨大化してくる…

戦隊の怪人のお約束じゃん

 そしてその巨大化した怪人にインフラマンは何の説明もなくどっかで聞いたSEと共にグングン巨大化する!

ウルトラマンじゃん

 更にもう1つの決め技は手を十字にしてのビーム。しかも巨大化しても使う。

スペシウム光線じゃん

 いやいや、そんなそんなちゃんとインフラマンならではのオリジリティはあるはず。それこそ最強技の稲妻パンチとか。

 この稲津パンチは平方センチに1兆ワットの電撃を与える必殺技。
 こんなことを言っているけど実際にやるのはロケットパンチ、しかもこの稲津パンチにはレーザーブレイドが搭載されている…

 …あれ?これアイアンカッター内蔵のロケットパンチでマジンガーZ要素か?
 流石に穿ちすぎな気もしますが、それくらいには日本人には馴染みのある要素がてんこ盛り。

 ストーリーに出てくるワード…と言うか数値もまた時代を感じ、震度12の地震、電力1兆ワットなどのやり過ぎな数字。
 当時の日本のヒーローや怪人、怪獣もこれくらい仰々しい数値が設定されていたもんですが、ここら辺は科学的な考察を気にすることもなかった時代故の設定。ここら辺は万国共通だったんですなぁ…

 と、ちょっとノスタルジックに話が横道に逸れてしまいましたが、1975年時点で既に色々な要素をパク…オマージュして悪魔合体させるというフォーマットが完成していたというわけですね。

 流石にこの事実には感動と驚きと恐怖を覚えざるを得ませんでした。ある種の歴史的な価値を感じるくらいです。

 ただそのおかげ(?)で当時の時代基準の仮面ライダー、ウルトラマン、戦隊の要素を纏めて堪能出来る映画であることも間違いなかったりしますね。

怪人達との戦いとアクションは良いです

 悪魔合体中国映画のフォーマットの特徴として合体させた上でアクションは外さないという特徴がありますが、この映画もそれには漏れない…というか公開年を考えると他の映画が続いたとも言えるかもしれません。

 そのフォーマットの中でのインフラマンと氷河魔族の戦いを1つずつ評価するぜ!

・怪人プランダー

 ドクロに植物が生えたような見た目の怪人プランダー!インフラマン最初の敵だ!

 植物という特性から地面に埋まり移動して巨大化して触手で研究所を攻撃するという最初の敵なのに強いぞ!そして地面に埋まる特撮はなかなか凝っているぞ!

 しかもこの触手、触手の中に隠された本体を攻撃しないとどれだけ斬っても再生、しかも断面からは酸を噴出するなど強すぎる。

 インフラマンの超聴力で本体を炙り出さなければキツかったが、その本体も瞬間移動するなど普通に強い、最後はインフラマンの噴火弾と超人ビームのコンボで倒されるが振り返って考えても間違いなくこいつが最強の敵だったぞ!

・赤い蜘蛛怪人と毛の長い鬼怪人

 インフラマン2戦目の相手はこいつら。名前が作中で呼ばれないからこっちで特徴を適当に並べたぞ!

 コンビで戦うが蜘蛛怪人はデカ目の見た目で華麗な中国拳法でキビキビと動く。更に吐き出した糸で拘束した後に燃やすという残虐ファイト野郎だ!

 鬼怪人は角と手からビームを出してくるのが得意。見た目の割な遠距離タイプだ!

 鬼怪人はインフラマンの超人ビームを自分のビームで相殺、しかもインフラマンのビームは1つしか出せないが、鬼怪人は複数のビームを出せるので1つ相殺した後に他のビームで攻撃すると戦いの駆け引きが少し凝っているぞ!

 最後は湖に叩き落としたと思った隙をインフラマンにつかれて背後に回られ、超人ビームでトドメ!鳴き声が微妙に可愛い怪人だったぜ!

 そして鬼怪人がやられたのを知って蜘蛛怪人は怒りの特攻。全く掘り下げられないけど、こういうちょっとした描写で敵にもドラマがあったのかもしれないと思える名シーンだ!

 最後の手段で巨大化するけど、インフラマンも何の説明もなく理不尽に巨大化して対抗してきて力尽きて巨大化が解けて逃げようとしたところをインフラマンに踏み潰されて緑の液体を撒き散らすぜ!しかもインフラマンがご丁寧に足を捻って追撃するんでここだけはどっちが悪役か分からなかったぜ!

・怪人ドリラーとファイヤードラゴン

 最序盤から頑張っていたぐちゃぐちゃの体にドリルがついたドリラーと名前の路線が違う上に名前の割に見た目が仏像系のファイヤードラゴン。

 インフラマン最終決戦の最初の相手だぜ!

 コンビでドリルによる攻撃と火を吹く攻撃でインフラマンを苦戦させる上に、超人ビームを防ぐために発動に必要な太陽を隠されるという手段まで講じられるけど、ビーム関係なく2人とも超人キックで倒されたぜ!

インフラマンが強くなりすぎたのかそれともこいつらが弱かったのか…必殺技を封じても別の技、しかも封じた技より弱い技であっさりと倒されて作中で弱い怪人だったかもしれないぜ!

・魔女エレキアイ

 最終決戦2人目の女性幹部エレキアイ。

 腕に目玉を持ちそこからビームを放つけど、洗脳中心の性能だったため、ミンを洗脳するなど作劇的な活躍は十分だったけど、裏方は戦闘ではやっぱり弱くて稲津パンチに搭載されたレーザーブレイドによって手を切断されて溶岩に落とされて死亡だぜ!

・双子怪人と氷河魔王女

 最終決算だぜ!

 氷河魔族の主たる氷河魔王女とメカメカ強い双子怪人。 

 双子怪人は腕につけた鉄球を飛ばしてきたり、体にバネが搭載されているので、攻撃されても跳ね返ってダメージを相殺だ!
 氷河魔王女は竜に変身したり鞭で攻撃したりその名の通りに凍らせてもくるぜ!

 しかし、最終決戦でもインフラマンが強すぎて双子怪人はバネを利用されて、絡まったり、ぶら下げられる無様を晒して最後は首のバネを思いっきり伸ばされて機能停止だ!

 氷河魔王女はラスボスの意地で一度は凍らせて勝利に近づくが、インフラマンが溶岩弾を自らに使い復帰するというこれまた理不尽をくらうぜ!

 それでもレーザーブレイドで5度首落とされても再生したけど、最後は最強必殺技の稲妻パンチでトドメ。ヒーローの最強技はやはり最強技だったぜ!

 と、こんな感じで結構な多彩なバトルが見れます。通常の格闘でも中国拳法をベースにインフラマンも怪人もキレのいい動きを見せてくれるのでアクション的には当時基準比で見応え十分。

 しかも、他の一般隊員も普通に強い…というか幹部怪人相手に滅茶苦茶粘れる隊員までいる優秀さなので多対多の乱戦アクションも捨てアクションになっておらずに楽しめる。

 バイクによる激しめのチェイスや明らかにやばいレベルの坂を転げ落ちたりと国内外問わずあの時代特有の無茶なアクションが見れたのも危険性があるからこその生々しさを感じて素直に感じ入り、のめり込めました。

まとめ

 この時代から映画作りでやっていること変わんねえなぁと思いながらも時代特有の危険なアクション、何より日本じゃまず見られない日本の特撮代表ヒーローの要素全部入り。
 その幕の内弁当のような構成を堪能出来てしまう…というのは本来良いことではないんですが、間違いなくこの映画特有の強みなのもあって楽しんでしまいました。

 しかもずんぐり目な怪人がキビキビ動くのも良かったしなぁ。
 このフォーマットがこんな時代から続いていたという発見は個人的には歴史的な物を見れた気になりましたし…とはいえ怒る人はマジで怒る要素しかないんですが、まぁ時効ということで!

 色々と目を瞑って納得させる必要はありますが、その時代基準比で見るといいクオリティの特撮映画だと思いますよ?


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