【映画】倫理なんて必要ねえ! サイコ・ゴアマン 感想

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サイコ・ゴアマン
© 2020 Crazy Ball Inc. 

製作国

カナダ

監督
スティーヴン・コスタンスキ
脚本
スティーヴン・コスタンスキ
出演者
ニタ=ジョゼ・ハンナ
オーウェン・マイヤー
アダム・ブルックス
アレクシス・ハンシー
マシュー・ニネーバー
クリステン・マックロック
リース・プレスリー

今回は常識も倫理もあったもんじゃないヒーロー映画サイコ・ゴアマン(原題:Psycho Goreman)の感想。

ジャンルはスリラーで上映時間は約95分です。

この映画の見どころ

・倫理も何もあったもんじゃない不謹慎さが笑えるストーリー

・極力CG無しの特撮構成

あらすじ

地中に封じ込められていた銀河の破壊者<残虐異星人>は、偶然少女ミミ(8歳)に掘りあてられ復活した。

だが容赦ない殺戮の限りを尽くすはずが、自身を操ることが可能な宝石を極悪な性格の持ち主であるミミに奪われていた。

かくして無慈悲にして計り知れぬ力を誇り銀河を恐怖に陥れてきた暗黒の覇者は、ミミにサイコ・ゴアマンと名付けられたいへんな仕打ちを受けることとなる。

そのころ残虐異星人覚醒を察知したガイガックス星の正義の勢力、テンプル騎士団が宇宙会議を開催、

サイコ・ゴアマン抹殺のため最強怪人パンドラを地球に送り込む―。

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登場人物

ミミ

倫理観が壊れ気味な少女

宝石を手に入れサイコ・ゴアマンを従える

ルーク

ミミの兄

ミミに振り回されている(比較的)まともな性格

グレッグ

ミミとルークの父

ボンクラ気味で怠け者

スーザン

ミミとルークの母

家族の中だとまとも寄りなので苦労する

サイコ・ゴアマン

遥か遠くの星ガイガックスで誕生した無慈悲な悪魔

自身を操れる宝石をミミに握られ仕方なく従う

セクシーボーイが好き

パンドラ

テンプル騎士団のリーダー

復活したサイコ・ゴアマンを処刑しに地球へやってくる

アラスター

ルークの友人

途中でサイコ・ゴアマンに姿を変えられる不遇な子

作風

悪趣味とブラック・ジョークで塗りたくった特撮ヒーロー

一応言っておくと悪口じゃなくて褒め言葉ですよ。

愛や正義と悪についてなど要素だけ抜き取ると真っ当なヒーローものなんですが、その過程が酷い(褒め言葉)のなんの。

倫理観に欠けた登場人物達、特に主役のミミとサイコ・ゴアマンのせいでどんどん悪趣味な方向に進んでいな作品です。

悪趣味と不謹慎さ極まりない笑いがある作品なんですが、
意外と人情話が良かったりするのも特徴です。

似たようなジャンルだとタッカーとデイルやらハッピー・デス・デイやら、なぜかこの手の話は愛についての人情話が上手いですね。

他にも特撮ヒーローと書いた通りこの映画、CGはあまり使わず基本的に着ぐるみで動いております。

無駄に造形の幅も広くこういうのが好きな人にも刺さる作風だと思います。(数々のゴア表現には目を瞑りましょう)

ストーリー感想

不謹慎の中にある笑いと愛を愉しみましょう!

倫理に欠けまくった少女ミミがこれまた過去に封印された残虐なサイコ・ゴアマンを掘り出しし、
彼を従えることができる宝石を使い好き放題やるというもう不謹慎極まりない描写だらけのストーリーです。

これだけだとミミとサイコ・ゴアマンがおかしいだけと思われがちですが、当然そんなこともなく大体の登場人物はおかしいです。

サイコ・ゴアマンの仲間は当然平気で裏切りますし、一応正義の味方であるパンドラだって平気で残虐行為もします。

ミミの家族も父親のグレッグはボンクラ気味でまともそうに見える兄のルークと母のスーザンも後半になるとやっぱズレてんなと分かります。

そんな倫理に欠けた奴らが繰り広げる不謹慎さが楽しいストーリーですね。

そんな倫理も道徳もないストーリーですが愛だけはあります。ついでに人が散々な目にあう笑いもあります。

愛など知らぬなミミとサイコ・ゴアマンが共に残虐行為をしながら過ごしピンチも体験し、そして家族との繋がりも認識して愛を知ります。

ボンクラ気味なグレッグだってミミを信じて行動してくれますし、
パンドラ側についたスーザンだって家族が殺されそうになったら守るために土壇場で裏切ります。

殺されかけたルークとだって結局素直じゃないノックで伝える仲直りをしますし、
そんな連中と一緒にいたサイコ・ゴアマンは愛が芽生え、より強くなります。

ズレているやつらですが、互いへの愛だけはある正にハートフルストーリーですね!

最後に名も無かった自身をミミに名付けられたサイコ・ゴアマンと名乗るとこなんかはヒーローものの王道ですよ。

そんな愛で強くなったサイコ・ゴアマンが最後にやることは街に繰り出して虐殺することなんですけどね!

楽しい狂った笑い

この映画の笑いところは雑誌のセクシーボーイを気にいるサイコ・ゴアマンやゾンビにされる警官など枚挙に暇がありません。

そんな中でもぶっ飛んでいるのがやっぱり姿を変えられてしまうアラスターでしょう。

ミミに想いを寄せられているもののルークの方と仲がいいという関係ですが、
ミミの独占欲でサイコ・ゴアマンに姿を変えられ、でっかい脳みそみたいな生物に変えられるというトップクラスに悲惨な目に合います。

こうなると普通ならミミも後悔すると思いきやそんなこともなくブヨブヨで可愛いとか言われてしまう始末。

そのまま元の姿に戻れないままEDで両親と食事をしながら終わる悲惨なのに笑えるというこの映画の笑いの象徴と言えます。

自殺しようとするパンドラ騎士団とか、セクシーボーイ破られて怒るサイコ・ゴアマンとか、

他にもたくさんあるんですがそこは実際に見てみましょう!

爽やかなグロ

タイトル通りグロは多めな映画です。

最早日常のスナック感覚といってもいいくらいグロが気軽に出ます。

といっても取れたり食われたりゾンビになったり弾け飛んだらしますが、どれもそこまできついものではく爽やか風味です。

というのもどれも笑いに繋がるグロだからですね。

本人らは至って真剣でしょうが見てる側からしたら面白いという、
この構成のおかげでどれだけグロくてもサラッと見れるグロ仕立てになっておりました。

お気に入りは序盤にサイコ・ゴアマンに死ななくされた強盗がルークに破壊されて礼を言うところです。

頑張っている特撮

CGをほとんど使わない特撮要素もこの映画の売りの1つです。

もう本当にCGほとんど使わず着ぐるみで撮影されているんですよ。

しかも造形のバリエーションも豊富でヒーローらしいのは全くいませんが怪人はたくさんおります。

日本のとは違い戦闘で効果音や火花などは散ったりしませんし、CGを使わないため動きもそこまでキレはないです。

それを逆手に取ったようにギャグ仕立てな戦闘も多いですが、ラストのパンドラ戦だけは別。

剣を使うパンドラに対してパンドラの体から骨やら何やら抜き取って剣を作るという、
この作品らしい特撮描写で楽しませてくれます。

低予算映画のCGよりはこういう着ぐるみの方が見ていて違和感なくクオリティの良さも感じられるので海外発という珍しさもあり結構新鮮でした。

まとめ

不謹慎さが売りのヒーロー映画な本作。

グロと倫理のない登場人物達とヒーローの組み合わせによる変な化学反応を楽しめる間違いなくこれだけにしかない魅力のある映画でした。

何だかんだで愛を使って纏めるお約束もありますし、過程以外はヒーロー映画の基本はちゃんと守っているので、ヒーローものが好きな方も楽しめる映画だと思いますよ。

デッドプールとかあの辺りが好きな人にはおすすめですね。


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