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製作国
イギリス、フランス、ドイツ
監督
クリストフ・ガンズ
脚本
クリストフ・ガンズ
サンドラ・ヴォ=アン
ウィリアム・ジョセフ・シュナイダー
出演者
ジェレミー・アーヴァイン
ハナー・エミリー・アンダーソン
ロバート・ストレンジ
イーヴィー・テンプルトン
イヴ・マックリン
今回はアマプラにて配信されたリターン・トゥ・サイレントヒル(原題:Return to Silent Hill)の感想。
再びのサイレントヒルの映画化、しかもあの2の実写化ということで出来れば映画館で公開して欲しかった映画だったのですが、実際それがされなかったのであれば仕方ない。
サイレントヒルの映画といえば1作目があまりに分かっている、アレンジも良くそれでいて単品でも面白いという超高評価映画だったわけですが、果たして今作はどうなったか?堪能してきました。
ジャンルはホラーで上映時間は約106分となります。
目次
あらすじ
ジェイムスは、最愛の妻・メアリーを失い、失意の底にあり、酒に溺れている日々を送っていた。そんなある日、失ったはずの妻から届いた一通の手紙。それは助けを求め「サイレントヒル」で待っているという内容だった。ジェイムスは、かつて二人で過ごし、愛し合った街「サイレントヒル」へと導かれる。しかし、かつて思い出の場所だった街は、今や闇に飲み込まれ、不気味な霧が立ち込めるゴーストタウンと化していた。彼女を探し求める中で、ジェイムスは異形の怪物たちと遭遇し、自身の正気を揺るがす、ある”恐ろしい真実”を解き明かしていくことに。亡き妻からの手紙は、悪夢への招待状だった。ジェイムスは、果たして最愛の妻に逢えるのか。
AmazonPrimeVideoより
この映画を配信している配信サービス
※2026年5月17日時点
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1つの映画としては良い、けど2の実写化として見ると不満はある
本作の個人的評価は1つの映画として見ると良い、でも2の映画化として見ると不満はあるって評価です。
ゲームの実写化というのはどちらも映像の媒体ではありますが、能動的か受動的か、もっと言えば使える尺の問題が全然違います。
本作で言うのであればゲームなら戦うという能動的な行動出来たり、そもそも映画とは比べ物にならないくらいの尺が許される。
しかし映画となると本作は約100分ほどの時間、そして観客は起きることを見守るしかないという立場です。
その中で1つの映画として纏めるために取捨選択を求められ、その選択の後にアレンジを加えるという手法が求められるわけですね。
1作目はそこの取捨選択やアレンジはかなり上手かった。そもそも母親主人公にしているのがホラーとして見ると上手いですし、その母親という共通の話を差し込むこともしていた。
だからこそ空気感の再現みならず1の実写化と分かりながらも映画ならではの別の展開を楽しめました。
で、肝心の本作なんですがアレンジは全然悪くないです。
ジェイムスが手紙を見てメアリーを求めるという根幹部分はそのまま。そして徐々に2人の間の真実が明らかになるとこれは2の流れではあります。
話として纏めるためにそれでいて2の実写化にするためにメアリー、マリア、アンジェラ、ローラの統一という中々の力技ではありますが、彼女達の特にアンジェラですかね。彼女の性的虐待を受けていた要素が入ったことでメアリーの悲惨さの強調にはなりました。
これは2としての根幹だと個人的に思っている部分においては不満な部分ですが、1本の映画として見れば最後の2人の決断において必要だったと思います。
その反面マリアの意味が薄れているのは2らしさの欠如にはなってしまうんですけどね。
もう1つのアレンジとしては教団の関与ですかね。
メアリーが教団関係者の父親の娘となったことで教団に搾取されるという被害者になっていた。これも1本の映画として見れば悲惨さの強調で悪くないですし2には本来関与しない彼らの登場は一応ファンサービスではあります。
それによってメアリーの悲惨さが強調、そしてジェイムスとのすれ違いが生まれる。メアリーの受け入れ難い境遇や真実を知ってジェイムスが離れたという流れに繋がり、最後の真実になると。
この映画においてはメアリーを徹底的に悲惨にしている父親から虐待、教団からの薬を使われた搾取、そしてそれを知ったジェイムスが離れたこと。
でもボロボロになった体で入院した時に最後にジェイムスが戻ってきて、彼女はジェイムスの手にかかることを望むと。
そしてジェイムスはそれを思い出して最後に対峙したメアリーにあの時に自分もと思う。
どんな真実を抱えていても愛して欲しいと思っていたメアリーを一度は見捨て彼女の望みに従って命を奪ったジェイムスがクリーチャーとなった最も醜い彼女と対峙して愛するという話はマジで纏まっている。
最後に冒頭に戻りメアリーとまた違う道を選ぶというラストですが、これは胡蝶の夢のような物で死の間際に見た幸せな夢じゃないかなと自分は解釈しています。

サイレントヒルに幸せな奇跡は似合わねえ。
と、1本の映画としては取捨選択してアレンジも加えて纏まった映画になっていると思います。というか面白かったですし、最後には胸にも来ました。
ただ同時に2の映画化として見るとやっぱり不満はあるんですよね。
例えばマリアなんかはかなりこのアレンジの割を食っています。
原作だと何度も死んでも戻ってくる存在なのですが、この映画ではそんなことはなくメアリーと同じ顔なだけで引き戻そうとするだけの存在。メアリーの一面としてアンジェラの方が悲惨さの強調として重要になっていたと思います。
そしてまぁ2の映画化としてはやはりジェイムスとメアリーの話のアレンジはかなり賛否分かれるでしょう。
原作の看病の中での疲弊とすれ違いの果て、そしてそれによって抱えた罪悪感と後悔こそが2の味であり、2が名作たり得る要素だと思うのですが、今作は教団や父親という外部干渉によるメアリーへの被害が出た結果。
実は身近だった悲惨さからは離れた話になってしかもメアリーの殺害も突発的なものではなく、望まれた殺害になってある種使命感のような部分が挟まってしまった。
ここら辺はレッドピラミッドを乗り越えるシーンが無く使いこなしている部分が顕著ですかね。
これは2の根幹からは離れた話かなぁとは思いますね。一般人が抱えてしまった闇、それにサイレントヒルに飲み込まれるのが2だった。だから映画でもジェイムスとメアリーの話は2人だけの問題であって欲しかったというのが紛れもない自分の本音です。
ただ映画として事象とオチをはっきりさせるためのアレンジでもあると理解出来るし、単品として見ればやっぱ面白くはあるし、胸にも来たんですよ。
でも2の映画化として変えてほしくなかった部分も確かにあって…
それと単品としての取捨選択とアレンジはしていてもゲームやっている前提の脳内補完や行間の埋め方があるのも事実ですね。ここは単品としては評価は下がる部分ではあります。
だからこの映画の評価は改めて1つの映画として見ると良い、でも2の映画化として見ると不満はあるって評価なんですね。
クリーチャーは良い
サイレントヒルと言ったらこんなんよく思いつくなぁというクリーチャーの数々ですが、これは良かったですね。
原作とほぼ変わらない嫌悪感を催す姿と動きで登場している。出せそうなのはほぼ出せていたんじゃないでしょうか?
ただこれもゲームと映画の媒体の違いで戦えるゲームと違ってホラー映画でましてやサイレントヒルのようなタイプの映画化では積極的に戦うという行為は出来ないので逃げて通り過ぎるというパターンが多めになったのは痛し痒し。犠牲者ポジションも出しにくいのでそれで結果としてクリーチャーの活躍や脅威も出しにくいのは明確な制約でしたね。
これは1のシビルのように銃を持つ存在もいないのも影響しているかなと。
とはいえその制約の中で可能な限り出そうという意思は感じたので悪くはなかったです。
一瞬とはいえアブストラクトダディとか良く出せたなとか思うので頑張っていると思いますよ。
ただ2の象徴のはずなのにレッドピラミッドがストーリーのアレンジで出番が少なくなったのは明確な不満点にはなるでしょうね。
メアリーの境遇や死の真実が変わりそれに伴いジェイムスの心境が変わったので受け入れて乗り越える必要がなくなり、活躍が少ない少ない。
言っちゃなんですが1の映画化のはずの1作目の方が活躍が印象的なのは、流石に2の映画化で出るレッドピラミッドの出番としては少し片手落ち感は否めない。
このレッドピラミッドの出番の作り方も2の映画らしさの欠けるではあるので、この映画のアレンジらしいとも言えるし、2の映画化としての不満点にもなる要素でしたね。
そして本当に余談な上に時代に逆行した偏見増し増しな意見なんですが、男性主人公で逃げの一手を基本選び続けるってちょっと絵面が悪いなぁと思いましたね。
倒すと恐怖感は薄れるけど、戦えそうなのに逃げるのは違和感が出てしまう。
これはゲームでは戦っていたという先入観もあるんですが、サイレントヒルみたいな恐怖と嫌悪がメインでありながら戦うことも出来る題材だと映画としては男主人公は不利なのかもしれません。
ここら辺考えるとやっぱ1作目で父親から母親に主人公を変えていたのはホラー“映画”としては相当効いているアレンジだったんだなと実感しました。
まとめ
単品としてはかなり好きです。でも2を知っている身としてはジェイムスとメアリーの関係性と結末には不満が出てしまうのも事実。
少なくとも貶される程の映画ではないのですが、絶対に許さないと思う人が出るアレンジもなのも事実なんだよなぁ。うーん、映画化の難しさですね。これは。
やっぱりアレンジしながら1の映画化だと分かり、それでいて映画としての違う楽しみを提供した1作目は偉大だった。
と言っても今の時代に1作目の映画がそのまま出ていたら間違いなく主人公の性別が変わったというだけで大騒ぎされてそこら辺の配信者なんかが金稼ぎのために不満に火を焚べるような真似をされたでしょうから、1作目は中身の良さは勿論ですが、そういった公開前の反発が少ない時代に生まれたのが良かった部分はあるなぁと思いますね。
ただそういった時代との噛み合わせにも恵まれるのが名作という存在が恵まれる運命なのかもしれません。
ただ本作も2のアレンジとしては不満点もありますが、単品として見ればそれも飲み込めるくらいの良さというのも自分は感じたので決して損はしなかった映画だということは伝えておきます。
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