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製作国
アメリカ
監督
ジョン・スワブ
脚本
ジョン・スワブ
出演者
フランク・グリロ
デボラ・アン・ウォール
ジョシュ・ハートネット
ボー・ナップ
メリッサ・レオ
家族や血の繋がりは大事、たとえそれが犯罪者でも。
今回はそんな反社的なファミリーな映画デンジャラス・ガイズ(原題:Ida Red)の感想です。
ジャンルはアクションスリラーで上映時間は約111分となります。
この映画の見どころ
・倫理のイカれた家族達の血と絆の物語
・フランク・グリロ
目次
あらすじ
刑務所に収監されている女性の大物犯罪者アイダは重病で余命わずか。その息子ワイアットは母親の義弟ダラスと組んで犯罪に手を染めるが、アイダを釈放させるため、さらなる大金を必要とする。しかしワイアットの妹ジーニーの夫は警察官で、FBIのトウィリーと最近ワイアットたちが起こした事件を調べる。そんなワイアットとダラスは母親の知人からある自家用機で大量の現金が運ばれると教えられ、武装して空港に押し入るが……。
WOWOWオンラインより
登場人物
・ワイアット・ウォーカー
アイダの息子でダラスの甥
アイダの仮釈放や生活のために強盗を行う
・ダラス・ウォーカー
ワイアットの叔父でアイダの義弟
犯罪では殺しなどの汚れ役を引き受けている
・アイダ・“レッド”・ウォーカー
ワイアット達の母
重罪謀殺と共同謀議で25年の服役中
体調が悪化していてもう長くない
・ダーラ・ウォーカー
ジミーの娘
学校などでは問題児
・ジミー
ワイアットの妹
アイダとは父の死や服役の際に疎遠となった
警察官であるボディが夫
・ローレンス・トウィリー
FBI捜査官
強盗事件の件でワイアット達を追う
・ボディ
ジミーの夫
警察官で強盗事件の捜査でワイアットやダラスを疑う
家族の為に賭けに出るハードフルファミリー映画
重罪謀殺と共同謀議で服役中で危篤な母を仮釈放させる為に息子達家族が強盗で資金を集めるファミリー映画なこの映画。
これは間違いなくファミリー映画。ヤクザやチンピラ的な意味で。
白々しく嘘のように聞こえますが作中の人物は本当に家族の絆で行動している映画なんです。
資金集めのためなら冒頭から強盗していますし、母のアイダも獄中からこっそり資金集めのヒント与えるくらいの犯罪一家ですが血の結びつきは強いヤクザ体質な家族でしたね。
冒頭から強盗、仮釈放委員を拉致して脅して賄賂を渡す、最後に金持ちの自家用機に派手に強盗ととんでもない一家です。
作戦担当ワイアット、汚れ役担当ダラスとしっかり役割分担もして犯罪慣れしております。
そんな一家の中で唯一アイダとキャラを取り警官を夫にしているまともなジミーが光る…と言いたいところなんですがとても報われないのが彼女。
ちょっとネタバレですが、娘として育てた妹も結局あっち側に行ってしまうと、
何というか人格形成においての要素が育ちよりも血筋が優先され、倫理がおかしいのがベースの世界だとまともなのが逆に異物になってしまう悲しさがありましたね。
とはいえ家族としての結びつきは本物。
アイダの計画の金持ちの自家用機襲撃の際の警官との銃撃戦では家族の為に囮になるダラス。
ワイアットも強盗後にアイダをしっかり釈放させて獄中では死にたくないという彼女の望みをしっかり叶えてしまいます。
そして釈放直後に息を引き取るアイダ、その後警察に捕まるというちょっと綺麗な感じすらするシーン。
実際のところはやばい一家のやばい人が死んだだけなのにこんな綺麗な感じにしているあたりこの映画の登場人物達の基礎からズレた倫理の外れ方が分かりますね。
2年後のシーンでも正に因果は繰り返すと言わんばかりのラスト。
互いの結びつきだけが強いとってもヤクザなハートフルファミリーなストーリーでした。
手を洗うために1000万ドルの強盗したのに結局繰り返すあたりもう呪いの域ですね。
強盗には準備と強引さが大切
冒頭からいきなり疑われるくらいのガバガバな強盗しているワイアットとダラスですが、
自分達の最後の強盗のつもりの1000万ドルともなるとそれなりに準備はします。
アイダの伝手からターゲットを決めて倉庫には金持ちの新規顧客を装って警備体制のチェックまでしに行きますが、
いくら顧客候補とは言え警備体制教えるのは都合良過ぎない?とも思いますが、
まぁ事前の会話で生まれつき金と権力に塗れていると段々危険に鈍くなると言っているので多分そういうことなんでしょう。
その後に車の用意などもありますが多少ガバガバでもこういう事前準備シーンは犯罪に使うとしてもやっぱワクワクしますね。
そして強盗なので警察に追い詰められての街中での映画ヒートを思い出させる銃撃戦。(ちょっと小規模)
強盗と街中での銃撃戦ですぐヒートというのも安易かな?とは自分でも思いますが、1番伝わりやすいですからしょうがないですね。
決着のつき方なんかもヒートっぽいのでしょうがないんですよ。
個人的には銃撃戦はもう少し派手派手なのを見たかったですが、人数も装備も少ないのでちょっと地味になってしまうのはしょうがないですかね。
やっぱり自分はフランク・グリロ
自分はフランク・グリロのファンなのでこの映画も彼目当てで借りたようなものですが、
今回のフランク・グリロは敵には狂気を滲ませ家族には親身という反社会的な臭いのする男を演じていましたね。
目撃者や懸念事項になる存在を殺すという汚れ役担当ですが、こういう役はやっぱ似合ってますね。
後半でも銃撃戦を行い本作でのアクション担当ですが、贅沢を言うならもっとアクション見せてくれ!とは思いました。
フランク・グリロ使うならやっぱ銃だけでなく格闘戦のアクションも見たいんですよって思うんですが、作品の色には似合わないのでしょうがなですかね。
今回も生き残れずに死亡してしまうんですが、作品ごとの死に様を見るのもまた乙なものです。
そこそこ美味しい役どころで後半死ぬのがよく似合いますよね。
いっぱいフランク・グリロの死を堪能できる映画。
【映画】死ねば死ぬだけ強くなる! コンティニュー ネタバレあり感想で、もう1つ驚いたのかデアデビルなどでお馴染みデボラ・アン・ウォールがジーニー役で出ていたことですね。
ジーニーは本作の中だと家族の中で唯一アイダと疎遠になり、妹を娘として育てて大切にしているという家族の中だととても真っ当な感性の人物です。
こんなまともな登場人物を演じているのですが、まとも故に報われないという役どころでもありました。
最後まで見ても妹からは疎遠なまま終わってる感じですし、妹は一族に染まったと思わしき終わり方と、
綺麗な俳優さんなのにこういう幸薄い感じが似合うのは何なんでしょうね。
デアデビルが第一印象なので自分がそういう刷り込みされてるだけな気もしますが。
彼女の出演はキャストを全く調べおらず完全にノーマークだったので結構得した気分になりました。
MCUデアデビルは新作も予定されていますが、彼女も継続起用されることを密かに願っていたりします。
まとめ
反社的な意味でのファミリー映画な本作。
自分はフランク・グリロが目当てだったのでいい具合に彼の狂気と愛情が見れて満足は出来ました。
ストーリー的には倫理のおかしい方々をベースに動くので、まともな人が報われないのがストレスになる人もいるかもしれませんが、
ここら辺はそういう色の作品と思って見ればそこまでストレスにはならずに見れるかなとは思います。
ダーラにちょっとイラッと来るのはもうしょうがないと割り切りましょう。
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