【映画】嘘と罪 シン・オブ・アメリカ ネタバレあり感想

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

シン・オブ・アメリカ
© 2021 SIEGE MFG PRODUCTIONS, Inc. All rights reserved 

製作国

カナダ、アメリカ

監督
エドワード・ドライク
脚本
エドワード・ドライク
出演者
ブルース・ウィリス
ロブ・ゴフ
アンナ・ハインドマン
トレヴァー・グレツキー
カレン・チェンバーズ

町の暗部に消される失踪者。

今回はその真実を脳筋作戦で、探究する映画シン・オブ・アメリカ(原題:American Siege)の感想です。

ジャンルはアクションで上映時間は約91分となります。

あらすじ

かつてはニューヨーク市警で活躍していたが、今はその精彩もなくジョージアの小さな町で保安官として勤務するベンは、ある日人質事件発生の連絡を受ける。

人質に取られたのは薬剤師のキーツで、家に押し入った3人は、10年前に行方不明になった女性の最後の目撃者であるキーツから情報を聞き出そうとしていた。

町の有力者であるチャールズはベンにFBIが来る前に犯人を始末し、目撃者も全て排除するよう圧力をかける。

ベンは事件の背後に潜む巨大な陰謀の気配を感じる。

Amazon商品ページより

登場人物

ベン・ワッツ

保安官

ブリジットの事件を担当していた

チャールズ・ラトリッジ

カイルの父

町の権力者

グレース・ベイカー

ブリジットの妹

暴力的な性格

ブリジット失踪の真実を求めてキーツを人質に立て篭もる

ロイ・ランバート

ブリジットの恋人

チャールズを殴り刑務所で10年間服役した

ブリジット失踪の真実を求めてキーツを人質に立て篭もる

トビー・キャベンディッシュ

グレースの異父兄

精神的に不安定でブリジットの失踪後にますます不安定になった

銃器店を営んでいたが失敗している

ブリジットとロイの協力者

ブリジット・ベイカー

10年前に失踪したグレースとトビーの兄弟でロイの恋人

カイル・ラトリッジ

チャールズの息子でベンの保安官補

性格は善人

マリサ

ベンの保安官補

キーツ

薬剤師

ブリジットの失踪前に最後に会っていたことからグレース達に人質にされる

サイラス

民兵

チャールズの後始末役

10年前の失踪事件

10年前の女性の失踪事件。

この事件の真実を求めてグレース、ロイ、トビーの3人が彼女が最後に会っていた男性キーツを襲撃して立て篭もることから始まります。

この作戦が捨て身なのが良かったですね。

ラストを見ると完全にとまでは言えませんが自分達の安全の保証は度外視して、派手にやってあえて通報させFBIまで巻き込もうとしているのが脳筋感あってアメリカって感じします。

彼らのブリジットに対する感情もしっかり掘り下げているのが後半の展開を考えると悲しく、ある意味悪趣味さすらありましたね。

ブリジットという優秀で善人な女性が失踪してしまったのは3人にそれぞれ傷を与えており、

グレースは忘れて前に進もうと思っても罪悪感で眠れない日々が続くことを吐露し、
ロイも彼女のおかげで善人になれたと語り彼女の失踪の真実を何としても探ろうとしていました。

トビーも彼女の失踪でより精神的に不安定なるなどブリジットという女性が如何に彼らの支えになっていたのかがよく分かります。

失踪した事件の捜査も早々に全容を決めつけら打ち切られていることも彼らの焦燥感に拍車をかけていました。

この激情から来る強引過ぎる立て篭もりと駆け引きは序盤の緊張感と事件の謎に引きこませる話と演出の力がありましたね。

計画としては本当に杜撰で強引なだけなんですが、理屈としてはちゃんと成り立っているという面白さがあります。

嘘と罪に塗れた町(ネタバレあり)

ストーリーが後半に入り、ブリジットの失踪の真実、そして町全体の腐敗が見えてくるようになります。

チャールズの一族が街を支配していて腐敗していたとというヤクザな設定で、
これ自体はよく見る話でよく見る内容といえはそうなんですけど、
ただブリジットの心情の真実の部分を他より徹底的にやってるところがちょっとエグめでした。

屋敷の中の文字通り開いてはいけない扉が開かれることにより色々なものが暴かれるわけですが、
正に町と人の暗部が暴かれるパンドラの箱ならぬパンドラの扉でしたね。

薬物ラボの製造とかいつの時代の設定よってくらいの中身なのでそこには驚きはないのですが、問題なのは携わってきた人の方でした。

元々キーツ、チャールズ達が行なっていた製造だけでなく人体実験まで行うよう発想、発展させたのはブリジットであり、
そして薬の運び手としてロイが都合よかったから近づいただけであり、失踪の理由もビジネスに欲を出したチャールズ達によって消されたという、

あれだけグレース達が彼女の失踪の真実の追求のために体張ったのにそれなりに自業自得な部分があったというオチでした。

そのブリジットのグレースに対する心情が割と辛辣なんですよね。

ロイは前述の通り都合良かったから近づいただけ、兄弟のグレースとトビーのことも内心疎んでいた部分があったなど、優秀で心優しいと思ってきたブリジットの本心という、
事件を起こしてまで突き止めた真実が見たくない真実というエグい内容でしたね。

こういう町の暗部に触れて消されたというのはよくある話なんですが、
この映画の場合消された側もがっつりと暗部に自分の意思で関わっており、
真実のために動いた人間がその真実に思いっきり打ちのめされ、何のために戦ったのよという真実はちょっと珍しめでした。

その真実を受けた上で10年間作戦を共有したお互いのために戦う辺りは少しだけ報われている部分なのかなとは思えましたが。

町を牛耳ってるチャールズなんかも普通にクズいんですが、

全ての木に私の血が流れ風は私の息だ

なんてこういう台詞見ると町を汚い手とはいえ発展させたことにそれなりに自負があるのがタチ悪いですね。

ベンを含めた町の保安官や司法などの半分支配下に置いていたなど町の暗部通り越して町が暗部ですねこれは。

グレース達のスタミナ作戦により駆けつけているFBIにラボの件をバレるわけにはいかないと、私兵であるサイラス達を使って屋敷を銃で徹底的に殲滅しにいくなど、
それ多分バレると思うけどな思える脳筋作戦を見ると、この町というか映画は脳筋解決したがる傾向があるのはちょっと笑えます。

この映画の唯一の善人カイルにこの町は銃で解決する奴しかいないと言わせてる辺りこの脳筋さには皮肉も込めてはいそうではありますが…

失踪と町の暗部の真実を暴くために行動した3人ですが蓋を開けたら嘘と罪塗れの真実でした。

ブリジットの失踪に縛られて行動したのに、そのブリジットは自分たちを疎み利用していたのかもしれないというこの真実はエグいとてもエグいですね

でもラストのベンの戯言を含めて考えてもこの嘘と罪に塗れ、これからも塗れ続けるこの無常感こそがこの映画の色かなと思えますね。

英雄の仕事

保安官であるベンとその補佐をしているチャールズの息子カイル。

この2人はブリジットの件に関してはカイルは全く、ベンは全容は知らされていないと比較的マシな立場ではあるのですが、
ベンに関してはある意味この映画で1番タチの悪い人間でしたね。

カイルは世間知らずなだけでこの映画だと屈指の善人なんですが、ベンは違います。

結局チャールズとは関係持っていたので全くの無関係とまでは言えない人間です。

ブリジットの件に関しては疑問を持ちチャールズから解雇されるのですが、
ここでの会話でのベンは元々そこまで優秀ではなくチャールズに担ぎ上げられただけと思わしき台詞は後に響いてました。

解雇後はしばらく出番がないのですが、最後に駆けつけグレース達を助けるのですが解決後のセリフは最悪ですね。

俺が薬物製造ラボを見つけ、民兵と戦った、俺が英雄だ、光り輝く英雄

この台詞のおかげで最後漁夫の利を得たようにしか思えないというか、
実際その考えは多分にあったと思うのですがこの台詞でこの町の闇はまだまだ晴れないなと暗い気持ちにさせられましたね。

ていうかまたブルース・ウィリスはこんな役なんですね。

まとめ

最後まで見ると結構重々しい内容の本作。

よくある内容をちょっとエグめな真実をひとつまみして味を変えていた映画でした。

真相を単純な加害者と被害者の関係にせず美化しなかったのは自分的には割と好みの展開でしたね。

アクションでのブルース・ウィリスの活躍を見たいという人にはちょっと物足りない部分はあるでしょうが人間ドラマを見て我慢しましょう。


他のアクション映画感想はこちら。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA