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監督
タイ・ウェスト
脚本
タイ・ウェスト
出演者
ミア・ゴス
ジェナ・オルテガ
ブリタニー・スノウ
キッド・カディ(スコット・メスカディ)
マーティン・ヘンダーソン
オーウェン・チャンベル
スティーブン・ユア
人間誰しもが平等に持ち過ぎ去る物、時間と若さ。
年をとるとこれに僅かながらの嫉妬を覚える物ですが、それが行き過ぎたら?
今回はそんな映画X エックス(原題:X)の感想です。
ジャンルはホラーで上映時間は約104分となります。
今をときめくジェナ・オルテガさんも出てますよ。
目次
あらすじ
1979年、テキサス。映画でひと山当てようと田舎の農場に撮影に向かう3組のカップル。農場に到着し、みすぼらしい老人・ハワードに納屋へと案内されるなか、カップルの1人、マキシーンは、母屋の窓から見つめるハワードの妻・パールと目が合ってしまう…。
U-NEXTより
登場人物
・マキシーン
ストリッパー兼女優
1979年の「ワンダーウーマン」でリンダ・カーターに憧れ女優を目指した
・ウェイン
プロデューサー
マキシーンの才能に惚れ込んでいる
・ボビー=リン
女優
・ジャクソン
ベトナム戦争帰還兵
・ロレイン
録音担当でRJの彼女
・RJ
「農場の娘たち」を撮影する若き映画監督
・ハワード
退役軍人でパールの夫
ウェイン達に部屋を貸し出したが歓迎はしていない
心臓が悪い
・パール
ハワードの妻
元ダンサー
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若さへの羨望と嫉妬
ポルノ映画「農場の娘たち」を撮影するために農場の部屋を借りたマキシーン達を貸し出し人の老夫婦がという内容。
これはとにかく動機が生々しいのがきついですね。
若さへの羨望と嫉妬、誰でも持ち合わす、もしくは持ち合わせていく感情による狂気。
動機に理解はできるが行動に納得はいかないってやつです。
事が起きるまではかなり時間がかかる映画なのですが、
その間にポルノというある意味では若さが最大の売りであるジャンルの撮影でパールの若さへの羨望と嫉妬をこれでもかと刺激する様を見せていきます。
このねっとり感がこのスタジオの売りですかね。
若さというのは先への不安や自分の存在価値への疑問そんなものを吹き飛ばしてしまうくらいの人間の最大の武器の1つですが、
それが失われて自分が女性として求められなかっていく、そしてその若さを謳歌している風紀が乱れた若者が目の前に来た時。
その時に狂気の殺る気スイッチが押されてしまう。
本当に動機だけなら何となく共感出来なくもない動機なんです。
ポルノシーン撮影中に覗いたり、マキシーンに触れたがったり、自身は髪を梳かしてハワード求めて断られたり本当にねっとり描写しすぎです。
女性として夫に求められ満たされたい、この渇望が狂気へと変わり、
夫のハワードも心臓の弱さによりパールの求めに応じられないその負い目からか協力している。
夫婦としての愛はあれど性生活は別という事なんですが、
これは見ている側にとってもどこか同じ認識を持っている部分でもあるんですよね。
やはりある程度の年齢にいった者が性を求めるといい年して言われてしまう思ってしまうのが現実。
それに対して若いだけでポルノという物に需要が出来てしまうマキシーン達はやはり羨ましく憎らしい。
若いからこそ求められる、年齢を重ねてからはどこか引かれてしまう、口にしたらいけないポルノや性へのタブーとも言える物が盛り込まれておりました。
納得していいものか葛藤もありますがやはりどこか納得してしまうのも確かなんですよねぇ。
時代設定でもある1979年だと今以上に年齢、性別、職業による振る舞いというのは個体されがちだったでしょうしね。
後半になると狂気の中で興奮状態になるのかハワードとパーラのベッドシーンがありますが、
作品内であんだけいくつになっても現役でいたいという思いが描写されていたにも関わらず。
いざそのシーンが来たら何と言えばいいのでしょう。
両親の性生活見ちゃったくらいの気まずさをぶつけられた感じがして、学びと感情はやっぱ別物だなとこっちが痛感してしまいましたよ。
私らしくない人生は受け入れられない
マキシーンが何度か口にするこの台詞。
若さゆえの根拠もない堂々としている台詞でもありますが、パーラの若い頃とリンクする台詞でもありました。
実際これがあるからかパーラは明確にマキシーンに執着していた節がありましたね。
この執着の向かう先というのが作中だとあんまりはっきりしないのですが、
自分はマキシーンに現実を突きつけて絶望させたいのかなと感じました。
ハワードは最初ロレインを監禁しようとしていましたし、地下の遺体を見ても徹底的に痛めつける対象を求める思惑はありそうかなと。
パーラも若い頃はダンサーをやっていたが、戦争により思っていた人生にはならなかったという後悔も抱えていました。
そんなパーラからしたら人生が特別な物だと信じ男にも求められるマキシーンは特に突き落としたい存在になっていてもおかしくはないのかなと思います。
実際にラストの怨嗟の声、
「お前は純真無垢でも特別じゃない、いずれ何もかも色褪せる、私と同じように」
これを聞くとやはり私らしい人生なんて自身を特別だと信じて疑わず追い求めてる過去の自分と同じようなマキシーンを現実に突き落としたい、そういう思惑が見えていました。
“聖なる介入”
作中で定期的に流れる1人のテレビのキリスト教信者の男性の公演メッセージ。
犯罪は社会の世俗化が生んだ物とポルノを撮影しているマキシーン達をどこか揶揄するようなこの内容。
それに対してマキシーン達がポルノを撮影する理由というか姿勢ですかね。
古臭い伝統に縛られたら何もできない、欲望は操れない、自分達に欲情するのはみんなが恐れている事だから自宅で見れるホームビデオブームが来ると。
ビジネス的には大正解なんですが、舞台となる1979年当時の世相的にはって感じ(というか今もですかね)なこの姿勢。
人物同士が直接交わることはないのですが真っ向から対立している形になっていました。
結構意味深に所謂神を信じれば救われると何度も流れ、
更にポルノに途中参加するロレインが意味深に十字架を外すのであぁ敬虔さが身を救う形になる話かぁと思っていました。
ラストの事実を知るまでは。
この男性の演説で語られる最後の事実、それは彼の娘はマキシーンだったという事実。
彼は彼の言う悪魔や罪人に娘が唆され出ていった、神を信じない末路を語っているように話していました。
しかし、実際にはラストの結果を見るとマキシーンはパーラの凶弾を奇跡的な形でかわしています。
これをどちらに見るか、神なんか信じなくても奇跡が起きていると見るか、それともマキシーンの最後の台詞クソな神を讃えよから何だかんだで神に守られてしまったと見るか。
どちらにせよどちらかにとって皮肉な結果、しかしマキシーンが生き残るという双方にとって望んだ形となったのは間違いないと思います。
ホラーとしてどうだったか
後半に入るまでは不穏さや不気味さで攻め、後半に色んな意味でグログロにしてきましたね。
後半に入るまでは事態としては何も起きていない内容なんです。
合間合間で犠牲者が出るわけでもない、何か壊されたり仲違いするわけでもないと文章にする分には平穏です。
しかし、実際にはパーラの若さへの嫉妬やマキシーンの執着を覗かせこれを中心に見ることで、
彼らの1つ1つの言動、行動が地雷になっていくのが分かるという何も起きていないのに引き込まれる展開になっていました。
後半からは怒涛の死体の山が積まれていく訳ですが、ここはやはり老夫婦というのがいいですね。
真っ向から立ち向かったら若さには勝てない、だからこそ罠を使ったり油断させたら不意打ちしたりで攻めるというバリエーションを豊富に出来る仕掛けでした。
内容としてはザクザク刺したり、釘を踏ませたり、ワニに食わせたりなど、
それに加えてスタジオの特徴と見るべきか、普通ならボカすような物も積極的に見せてくる内容でした。
要はグロなんですが、中身はよく見えます。下半身にモザイクもかけられますと。
他にもハワードとパーラのベッドシーンなど確かに動機的に避けちゃダメなシーンではあるんですが、正直これは悪趣味な部類かなと。
でもこういうのがここの特徴だからしょうがないかなとは思います。
最後にクソッタレなホラー映画じゃないか?という台詞で締めるくらいですし、間違いなく完全に自覚ありで悪趣味に作っているのでしょう。
苦手な人は徹底して苦手でしょうから、中身見えるというワードで駄目な人は避けるべき映画ですね。
でもこういう映画は今は避ける傾向にある喫煙、濡れ場などグロ以外のタブーも入れるのでそこら辺は貴重かつ大切な存在だなと思いますよ。
まとめ
若さへの羨望と嫉妬という分かりやすい内容で攻めたいいホラーでした。
ちょっとホラー的には悪趣味に行き過ぎな気もしますが、でも内容的には確かにしっかりと描写した方がいい物があったのも確か。
最初にも書きましたが今をときめく俳優ジェナ・オルテガさんも出ているのでそこら辺でも気になる方は見てみてもいいかもしれません。
彼女はスクリーム6にもまた出るそうなんですが、ホラー適性の方が高いと思われてるんですかね?
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