【映画】まさかのシリーズ発覚 オーディン 斬鉄剣 ネタバレあり感想

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オーディン 斬鉄剣
(C)QiShuYiCai Film&TV Culture Media, All Rights Reserved.

製作国

中国

監督
フオ・スイチアン
脚本
フオ・スイチアン
出演者
ワン・ルオジア
グォ・ジャイー
ハー・ランドウ

今回は中国映画オーディン 斬鉄剣(原題:鎮魔司 西域異獸/The Demon Suppressors: West Barbarian Beast)の感想。

タイトルからそんな雰囲気を感じ取ってはいたのですが、なんと以前感想を書いたアイアン・ブレイドの続編?となっております。

この手の映画が日本に入る時って順不同だったりするので続編ではなく前作の可能性も。(公開時期を見ると前作の可能性が高いとは思っています。)

アイアン・ブレイドの感想の時にも続編ありそう、出たら見たいと言ってはいましたがいざ見つけるとテンション上がりますね。

そしてアイアン・ブレイドの続編ならばアクションとケレン味ということでこちら当然期待を裏切らない出来となっており大変満足出来る映画となっておりました。

あっ、ちなみに邦題ですがオーディンも斬鉄剣も別に出てこないです。

というかオーディンと斬鉄剣の繋がりなんてFFにしかないのでこの邦題担当はゲーマーかとんでもないにわかですね。間違いない。

ジャンルはアクションで上映時間は約100分となります。

あらすじ

趙王朝40年。心優しき少年・シンの日常は、蛮族の趙侵攻により一変した。シンは剣の腕を買われて朝廷軍に入隊することになったのだ。そんなある日、シンは自らの過去を知ることになる。かつて剣豪最強とうたわれたシンの父親は、天下を太平に導くため蛮族との和睦を結んだが、朝廷は蛮族を支配するため、ショウ一族を処刑し再び戦争を始めたのだった。一族の生き残りシンは父から受け継いだ秘技“斬鉄剣”を手に強大な敵を相手に戦うことを決意する。

Amazon Prime Videoより

登場人物

肅震

鎮魔司の白虎旗所属

趙王朝を裏切ったとされる罪人の一族肅家の人間

霊力を持っていないが常に冷静に戦場の状況を洞察することが出来る

父が蛮族との友好の証しとして交換した法器である槍の穂先を大事に使っている

寧無謀

鎮魔司の白虎旗所属

肅震の友人

玉虚山に破門された弟子で物を転移させる王虚道法の使い手

花無常

鎮魔司白虎旗の旗手

花高尉の妹

法器、玉虚符文傘の使い手

一人で何でも出来ると思っている融通が効かない性格

花高尉

鎮魔司で花無常の姉

石をも貫く矢の使い手

今回の西征出征の指揮を取る

チヌ・ハール

蛮族の将軍で先代の蛮王の息子

顧念彤に獣主の力を得るための協力を条件に往生教と同盟を組み活動を認める

血祭の邪法で契約した獣主の影響で人間の血を欲し定期的に暴走するようになる

チヌ・アイム

ハールの妹で先代蛮王の娘

戦争を続ける蛮族の行動に疑問を抱き兄に隠し平和派狼騎士の首領として行動している

狼を指揮でき百獣を操る蛮王の素質を持つ

関闖

不動明王金剛術の使い手の小坊主

チヌの儀式を知らせに鎮魔司に知らせを伝えに行こうとしたところをアイムに匿われる

張統領

鎮魔司の統領

往生教の暗躍を知り西征の派遣を指示した

顧念彤

各地で八方の封印を解くために暗躍する往生教左使

ハールに土地での往生教の活動を認めさせる代わりに獣主の力を得られるように手を貸す

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今回は法術多めなアクション

オーディン 斬鉄剣
(C)QiShuYiCai Film&TV Culture Media, All Rights Reserved.

アイアン・ブレイドの関連作となりますが、アクションとしては今作はカラクリではなく法術と剣戟メインでケレン味部分はやや前作よりは抑えられている出来となっています。

前作が自分のツボにハマり過ぎたともいう。

これは主人公である肅震達が前作の唐凌峰に比べるとまだ新人の部類であること、
そしてアイアン・ブレイドは影の部隊だったのに対して今作は正規の部隊に近い存在だったというのが大きかったのかなと思われます。

そもそも主人公の肅震自体が霊力を持っていない存在なのでこの世界における派手な技を使えないというのも更に影響していますね。

なので前作のカラクリのような派手派手かつケレン味あかっこいいアクションを期待すると今作はやや地味に見えてがっかりしてしまうかもしれません。

とはいえあくまで路線が違うというだけで今回はカラクリでガシャンガシャン動かすのではなく、霊術を使った魔法的なアクションがやや多めとなります。

世界観的にはおそらくこちらの方が本流アクションなんだろうなとは思いますね。

最初の模擬戦での白虎旗のコンビネーションだけで今作のアクション路線はしっかりと伝えているのは上手いですね。

法具を使うガードの花無常、転移する法術を使う寧無謀、そして剣術による接近戦の肅震とどういう役割でどういう性格をしているのかすぐに分かるように作ってあり、
また対戦相手である花高尉も放った矢を自由自在に操りながら槍術を使うと前作とは路線は違うながらも掴みは十分といったアクションでした。

今作の相手である蛮族のハーンやアイムも分かりやすいパワーなアクションから狼などの動物を使役したアクションなど、
剣戟から巨大アクションまで見せてくれた前作から変わらず色々な種類のアクションを見ることが出来ますね。

更にはラストバトルでは獣主の力を取り入れて変身して前作でも行われた化身バトルまで始まります。(邦題担当の方にはここがもしかしたらオーディンに見えたのかもしれない。)

このシリーズもしかしてこれが定番になるんですかね?

ちょっと尺が短く雑に終わったしまったのは残念なんですが、巨大バトルというのは存在するだけで分かりやすく派手さがあるので全然ウェルカムです。

そしてこの映画のアクションで個人的に1番気に入っているのが小坊主の関闖のキレッキレの能力格闘アクション。

オーディン 斬鉄剣
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コメディリリーフ的な人物かと思いきや、不動明王金剛術の使い手で能力が発動するとキレッキレの格闘、
更に能力で壁を張り守り更には拘束する矢のような蹴り撃つなどメインメンバー差し置いて多分1番アクションがかっこいいです。
酒飲んで坊主がパワーアップするというあざといカッコよさもあり完全にダークホース的な人物でしたね。

前作の莫兄弟といいこのシリーズはサブキャラがかっこよく活躍していい味出しますね。

最後には鎮魔司になり肅震達と共に任務に当たるなど次回以降も登場も楽しみな人物です。

流石にアイアン・ブレイドのラストほどの興奮はないですが今作も丁寧に分かりやすくキャラの立ったアクションをしており、アクションを機械から魔法をメインにすると種類を変えておりアクション面では今作も十分に満足できる出来だと言えますね。

今回は戦争をテーマに

アイアン・ブレイドは敵の会話的に(おそらく)自然がテーマでしたが、今作のテーマは戦争。

内容としては戦争による犠牲を描いており、勝つだけではない終わらせ方を提示している内容です。

アイアン・ブレイドは自然環境、今作は戦争による犠牲と、人間の愚かしさというものを色々なアプローチから描き、
そこにファンタジーな世界観を取り入れて往生教が利用するという構図のシリーズに今のところはなっていますね。

肅震の父と先代蛮王だったハールとアイムの父が友好の証を結びながらも、王朝の手により破棄され互いに命を落とした2人。

そして目の前で父を打首にされ家の威風も失墜した肅震、そして王朝の裏切りを強く憎むことになったハール。
かつて友好を結んだ父達の息子が対峙するという構図になっており当人同士は強く意識しあっているという訳ではないのですが、
俯瞰してみている側としては中々の因果の巡り方をしているなと感じますね。

往生教が手を引いている部分はあるのですが。

そんな中で違う戦争の終わらせ方を模索するのが妹のアイム。

彼女は元々の目的からズレていった戦争を別の形で終わらせる道に導く存在です。

戦争の中で疲弊する民を見て民を飢えから救うという元々の目的を見失っていったこの戦争が怒りと私怨では終わらないことを悟ります。

このアイムとハールという蛮族側の話として蛮王という地位が1つの鍵となっており、
最初は聖物に封じられた獣主の力を得た物とされていますが実際には違う。
獣と心を通わせ力を貸してもらえる者こそが蛮王としての資質を持つことが明らかになります。

往生教の力を借りて獣主の力を手にした偽りの蛮王のハール、そして獣と心を通わせることが出来る本当の蛮王であるアイム。

力を持って導くハールに対して慈愛を持って導くアイム。
戦争という事態にどちらが相応しいのかと断定するのは難しいところでしょうがこの映画ではアイムの決断を尊重しています。

父が裏切られ自身も深手を負わされたハールが力と恨みで突き進むのは当然ですし、
戦争において新天地でも侵攻によって再び脅かされることが続いたというアイムには見えていない物が見えていたのも確かなんですが、
それでも往生教の力を借りて外道の道に進んでしまった時点で彼が尊重されなくなってしまうのは納得の帰結ともいえるのでしょう。

肅震がハールを止め蛮王となったアイムは戦争から手を引き民を新天地に導くという勝ち負けではない新しい選択肢で戦争を終わらせます。

かつて友好の証を結んだ肅家と先代の蛮王の子供達が再び協力し、父達が互いに預けた刀と槍を再びそれぞれの子供達の手元に戻すという新たな友好の証が結ばれている。
人の愚かしさという物も描いていますが希望を持ってそれを覆すという話にもしているのはいいですね。

基本的に人という物を信じている映画だと思います。

白虎旗の仲間達

オーディン 斬鉄剣
(C)QiShuYiCai Film&TV Culture Media, All Rights Reserved.

今回の主要メンバーである肅震、寧無謀、花無常。

彼らの成長も1つの見所でもあります。

道理で動きすぎる霊力もない肅震と才能はあるが怠け者の寧無謀、そして融通が効かない花無常、
とまぁ絵に描いたようなデコボコチームなのですがそんな彼らが纏まっていくのがまた楽しいのです。

同僚からの評価も低い3人ですが今回の西征で肅震がとある理由により抜擢され、
更に指揮官であり、花無常の姉でもある花高尉の死により関係性が変化していきます。

まずは任務と3人のために時間を稼ぎ亡くなった姉の復讐に囚われる花無常。

彼女はこの映画だと分かりやすく成長する存在です。

姉の死の後に指揮を任せられた身でありながら彼女を殺した蛮族に復讐の念を持つという私怨で動く危うさを見せますが、
アイムに蛮族との戦争の実情、疲弊した民を見せられ現実を知ったことで戦争が私怨では終わらないことを悟り、殺すのではなく終わらせる戦いに臨むように考えが変わっていきます。

私怨で動きかけたという点で見ると彼女はハールに最も近い存在になりかけましたが、現実を知り柔軟さを手に入れたことでそのルートを避けたといえますね。

才能があるのに怠け者な寧無謀はある意味では最初から成長しきっているともいえる存在です。

特に心情などに変化はない、しかし最初から最後まで友人として肅震のことを信頼している。
暴走しかけた彼に殺されそうになっても後悔はしないとまで言い張れると、
変化はないけど肅震の味方でい続ける、頼れる…かは微妙ですけどそんな相棒枠でしたね。

自分は変わらないので周りの変化で関係性が変わるという鏡のようなポジションなのかもしれません。

そして主人公である肅震。

彼は道理で動く人間で最初のアイムとの対峙でも私怨から外れた行動をすぐに提示できる冷静な人間でした。

そんな冷静さを崩そうとしてくるのが往生教の顧念彤。

過去の父の件や離れて行動している仲間達の行動、そして今回の任務になぜ自分が抜擢されたのかを知らされ揺さぶりをかけられます。

父の件や仲間達の行動の都合の悪い部分だけを見せるようにするという切り抜き報道的な揺さぶりや、
自分の霊力がなく抜擢された鎮魔司の思惑をも知らされます。

霊力がないのは獣を封印する器とするために破魔の術をかけられたから、今回の任務の抜擢されたのはいざという時のための切り札でもあり捨て駒ともいえる理由からでした。

そんな真実を知り獣主の聖物の破壊の際に敢えて彼は自分を器に獣主を取り込みます。

顧念彤の獣主を取り込み仲間や蛮王を殺せば朝廷から褒美が貰え家の威風も取り戻せるという揺さぶりの回想で彼女の思惑に乗ってしまったように見えますが、
肅震の本当の思惑は獣主の力を得ること、仲間ではなく義兄弟と信頼する彼らが暴走しても必ず止めてくれると信じての行動でした。

ここが仲間を信頼してかつ敵と同じ力を取り込んで行使するようになると中々の熱い展開でいいんです。

父の刀を手に入れて前作でもあった化身バトルまでやれるようになると、
霊力の無さで地味かなと思った肅震が一気に派手なバトルが出来るようになるとカタルシスもあり王道な良い展開でしたね。

このシリーズはこういう展開が上手いと思います。

三者三様な行動を見せてしっかりと掘り下げもされた白虎旗のメンバー。
最後に関闖も加わるなど次回以降の登場が楽しみになるくらいの愛着は持てるメンバーでした。

シリーズが交わる興奮

初っ端から往生教と顧念彤の登場であっこれアイアン・ブレイドと同じ世界観じゃん!と気付いた時にはちょっと興奮してしまいました。

そして今回で往生教の目的がより明確になってきましたね。

とりあえず鎮魔司が守っている八方の封印を解き玉虚仙師を復活させること、これですね。

人を誘導して上手く争わせ封印を解いて回っているというのがその際に人の醜さや渇望などに漬け込むなどをしているため、
もしかしたら今後の展開如何では往生教にも一理あると思わせるような展開も広げてくる可能性もありますね。

2作通して鎮魔司の方も大分きな臭くもしてますし何かはありそうな気はします。

中核にいるけど最後までは付き合わない今作もそんな飄々とした存在でした。

気になる展開としてはスタッフロール途中に挟まる花高尉を生き返らせたところ。
これを見るとアイアン・ブレイドに出てきた大男は生き返らせられて操られたハールの可能性もあるのかなと思っています。
そう考えると時系列的には今作の方が先になる可能性もありますね。

本国だと今作が2021年公開、アイアン・ブレイドが2022年公開なので可能性は十分かなと。

まぁ1番興奮したのはラストでアイアン・ブレイドの主人公の唐凌峰とすれ違ったことだったんですけどね。
莫兄弟まで出ていましたし、このまま何作か続けて最終的に全員が合流するのかなと思うとちょっとワクワクしてきますね。

まとめ

思いもよらぬ形で最近流行りのユニバース形式の作品に出会してしまったんだなと確信した本作。

本国だと本作が好調だという理由がこれで分かったような気がしますね。

今作で確信しましたがこのシリーズはヒーロー映画のノリなんですよね。なのでハマれた理由はそこら辺にもあるのかなと思っています。

シリーズ展開としては四神に合わせて4作くらい出して最後に合流かなと予想しているんですが、実際のところは分からないですね。

正直かなり気に入っているので出来れば最後まで付き合いたいですが、
シリーズが全て日本でリリースされるのか、そしてもしリリースされたら自分はそれに気付けるのか、
懸念は多いですが可能な限りアンテナを張ってこのシリーズを追いたいと思います。


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