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製作国
アメリカ
監督
ブライアン・ノワック
脚本
アレックス・ヘアマン
出演者
トム・サイズモア
ラショッド・フリーラブ
ライアン・ヨンウン・キム
ザンダー・ベイリー
カロリーナ・バーガス・ロメロ
電車に爆弾、良くある構成ですが舞台を昨今開発進むリニアモーターカーにしたら?
今回はそんな映画ブレット・エクスプレス 弾丸特急(原題:Bullet Train Down)感想です。
ジャンルはアクションですがサスペンス寄りですね、上映時間は約86分となります。
シンプルに速度がある、これだけで外からの介入を最小限に出来るというのはクローズドサークルの整えやすさとしてはかなり上位だなと思いました。
・スピードが速いという対策が限定された中での立ち回り
・それを利用した犯人の二段構えの作戦
目次
あらすじ
アメリカ西海岸を結ぶ、最新鋭のリニア新幹線が開通。L.A.を出発した超特急・ティブロンに、謎の犯人から「時速200マイル以下に減速すると爆発する爆弾を仕掛けた」という脅迫が届く。乗りあわせていた退役軍人・ケスラーは、危険な爆弾解除に挑むことに…。
U-NEXTより
登場人物
・ケスラー・ブリッグス
高校教師
元軍人で爆発物のプロだったがPTSDを発症して退職した
・ジャック・バンタ
パシフィック高速鉄道の社長
N800Aティブロンの初走行に社長として乗車する
FBIのスコットとは旧友
・フランク
ケスラーの隣席の男
デジタル産業の技術系の会社で働いている
電車に興味はないが新しい形式の電車の初走行という歴史的な日に立ち会いたく乗車した
・デイヴィ
彼女とティブロンに乗車した男性
フォロワー数などを気にしているなどSNS中毒気味
・ルー
ジャックの秘書
・ホリー
ティブロンの運転士
・スコット・マディソン
ジャックの旧友でFBIの国家安全部長補佐官
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悪夢の95分間
時速300マイルまで出るリニアモーターカーの初運転。
そして200マイル以下に落とすと爆発するという脅迫を受ける、サンフランシスコ駅までの95分間。
元爆弾処理班のケスラー、社長のジャックは何とか爆弾を解除し列車を止められるのか?そんな内容の映画です。
駅までにかかる時間が上映時間より長いですね。
犯人の目的や正体は後で書くとしてこの映画、列車の速度も早ければ展開も早いです。
単純に物理的なスピードがあるということ周囲から対策するのは難しいというシンプル故に難易度の高い脅迫が起きます。
スピードが速いから外部からの対策が難しい、スピードが速いからケスラーのピンチも爆弾解除も早いとスピード感に優れた内容です。
時間がないというのもありますが、中にいる人間が優秀なため協力関係結ぶ話がつくのも早いと、こんだけテンポがいいと見やすいですね。
何よりケスラーが優秀ですね。
現在は高校教師で過去の事故のPTSDに苦しむという典型的な実はこんな人が乗っていたという王道かつ安心感ある設定です。
まぁPTSDはピンチにも逆転にも使われないのですが。
列車の外に出るなど行動力もあり元爆弾処理班ということでナイフ1本で爆弾の正体や解除をしてしまいます。
歴史的な路線の初運転に乗客がナイフ持ち込めているのにはこの際目を瞑りましょう。
レプリカ爆弾を見つけ犯人が軍関係者と見なくなど洞察力もあります。
列車の屋根の上に登り爆弾解除しに行くところなどは、
この時速で人間はダクトテープだけで耐えられるのか?というところは置いといて、
屋根の上で爆弾外してぶん投げて爆発させるという荒技は最早爆弾処理班とかそういう問題なのか?とも思いますが勇気と行動力は確かなものです。
あれだけ屋根の上にいるとトンネルにぶつかると煽っておいて伏せるだけで回避はスピード感があるということで…
犯人の作戦が二段構えなのもポイント。
爆弾解除してもその後にブレーキを使えなくして駅に激突を狙うなど、爆弾解除に費やした時間と進んだ距離を上手く利用した作戦にはなっていました。
それを止めるための作戦もかなりの荒技。
オスプレイと電車を鎖で繋いで牽引して速度を落とすという、これどう考えてもオスプレイ危ないよね?という作戦でした。
ここはもしかして自分の想像以上にオスプレイって凄いのか?と自分の認識に不安を持ったのですが、
案の定耐えきれずに墜落しやっぱそうなるよねーと展開の予想が的中出来たのと合わせて謎の安心感がありましたよ。
ラストはケスラーが1人残り、他の車両を切り離した後にブレーキを復旧させて速度を落として駅に突っ込むラスト。
あまりに派手に駅に突っ込んで大爆発しているのでケスラーが5体満足で生き残ってるのが不思議なレベルで少し笑いました。
最後に謎の「何だ?」という台詞と驚いた表情で不穏な感じで終わったのですが、
これは続編目的なのかそれともケスラーがこの後に崩れてきた屋根にでも潰されてしまうのか。
これは続編でも出ない限りシュレディンガーのケスラーで終わってしまうことでしょう。
犯人とケスラーがナイフ持ち込めてるとか車両の連結解除には厳重なプログラムあるのに天井はあっさりアナログで開けるんだとか色々突っ込みどころはあるんですが、
速度というシンプルな対処の難しさや二段構えの作戦などリニアモーターカーのスピードを活かした内容にはなっていた思います。
犯人の正体と目的
サスペンス要素もあるのでこの犯人の正体当てるのも1つのお楽しみ要素です。
ちなみに自分は今回は当てました。
犯人の要求や行動が、
- 時速200マイル以下で走行すると爆発
- 1億ドルを暗号通貨で送金しろ
- 本気度を見せるために6号車を爆破
- 金を払っても金の問題じゃないとテロが続く
こんな所です。
羅列すると金以外の何かを目的としていることが分かりますね。
そして容疑者はこの3人、ケスラーが屋根に登った際のジャックへのケスラーを降ろすようにという連絡で関わった人物が明確に絞られます。
- ホリー
- フランク
- デイヴィ
疑わしき行動としては、
初運転という大きなイベントにも関わらず、発車直前にハッチが開いているのを見つけるという不測の事態があったのに中身を確かめずに発車し、
結局そこから爆弾(ダミーではありましたが)見つかるというこれ発車前に見つけていたら何も起きなかったのにという大戦犯である運転士のホリー。
ケスラーの隣に座る乗客で発車後に緊張で体調を悪くしトイレに行った際に同じタイミングでジャックに脅迫電話がかかってきたフランク。
バズっていると彼女に語るデイヴィ、その直後にジャックが要求通りに金を払っても金の問題じゃないと犯人に突っぱねられる。
見ていれば大体この3人が疑わしいと判断するはずです。
そしてその肝心の犯人ですが、
ホリーとフランクの共謀となります。
はい、最初に疑わしい行動取った2人とこれで犯人外す人はほとんどいないでしょうね。
そして彼らの動機。
ホリーは爆弾を解除されたら早々に列車のスロットルを解除した後にパラシュートで列車から脱出したところをFBIの派遣した戦闘機に引っかかって墜落という別に誰も何もしてないのに勝手に亡くなるという末路。
当然動機も分からず笑いだけ提供して消えるのである意味この映画の1番の謎の人物です。
まぁ、フランクが金に執着なさそうなのでこっちが金目的だったんでしょう。多分、おそらく。
フランクの方の動機は乗客に死んでもらうこと。
彼の本名ヴィゴ、ケスラーとは戦争で一緒だったという真実が明らかになります。
ケスラーが気づかなかった理由はケスラーの関わった事故で顔が吹っ飛んだからでした。
吹っ飛んだ顔を違和感なく別人にするとか整形手術の精度が凄すぎると思いますが、ここら辺はご愛嬌ということで。
小隊も弟もその事故で亡くなり、ケスラーや政府、国民への復讐心で行った行動でした。
ケスラーへの復讐が第一で政府への資金援助など大企業や国民を巻き込むことがもう1つの目的という、
復讐犯であり思想犯でもあるというちょっと珍しい部類かもしれませんね。
金が目当てと思わせて実は思想があるというダイ・ハードの逆路線。
作戦も上記の通り金で時間を稼ぎ乗客が目当てという割と雑でも成功しやすいというのがいいですね。
しつこさも中々のもので3人で外に吹き飛ばしたと思ったら最後にまた出てくるという、この映画は何でお前無事なんだ?というのが多かった気がします。
戦争における共通の事態で傷を負った者通しで主人公と犯人に分かれたという構図は良かったんですが、なにぶん彼の存在はちょっと唐突なので、
ヴィゴの存在をもう少しケスラーのフラッシュバックから匂わせているともっと悲劇的な側面を強調出来たのかなと思いますね。
まぁこういう思想犯の話であまり犯人側に同情を持っていくようにするのも良くはないのでこの塩梅くらいが正解なのかもしれませんが。
まとめ
スピードというシンプルな物で取れる手段を限定させ、二段構えの作戦で目的を達成させようとする。
この構成はかなり良かった映画でした。
登場人物だとジャックは絶対腹に何か抱えてるだろうと思ったら最後まで客を心配するホワイト社長で肩透かしと同時に凄い気に入ってしまいました。
一生タダで乗車させるという会話がケスラーとの最後の会話がケスラーの返答と併せてまたいいんですよ。
ラストのあれは正直蛇足な部類だと思うんですが、もし間違って続編でも出たらあれにも意味が出るのでその時は手の平返しまくる可能性も無きにしも非ずです。
割と本気で気に入ってる部類な映画ではあるので出してくれたら本当に喜びますよ。
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