【映画】名もなき英雄 リスタート・アース ネタバレあり感想

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リスタート・アース
(C)2021 Beijing Qishu Youyu Culture Media Co., Ltd. ALL RIGHTS RESERVED.

アクション映画で皆大好き決死行、そこに親子愛が加われば正に無敵。

今回はそんな映画リスタート・アース(原題:重启地球/Restart the Earth)感想です。

ジャンルはアクションで上映時間は約89分となります。

珍しく意思を持った植物が相手となる内容、そして規模の大きさからモンスターにも災害にもなる臨機応変さが面白い内容ですよ。

あらすじ

地球の砂漠化を抑制すべく、人類は植物の成長促進剤を開発するが、突然変異で知能を持った植物が人類を襲い始める。植物の襲撃災害を食い止めるには地球の核に根づいた植物群のコア機能を麻痺させるしかないと、人類存亡を懸けたプロジェクトが動きだすが…。

U-NEXTより

登場人物

ヤンハオ

“天変地異”の生き残り

娘のヤンヤンと共に植物から身を守りながら避難場所を探している

“天変地異”の際に娘と妻を天秤にかけられ娘を選び妻を救えなかった

ヤンヤン

ヤンハオの娘

ファンヨン隊長

連合軍の任務部隊C8683部隊の隊長

抑制剤運搬途中にヤンハオ達に出会う

“天変地異”で娘を亡くしている

手品が得意

リモ副隊長

C8683部隊の副隊長

刀による剣戟が得意

シュー・ジン

C8683部隊の女性隊員

“21”

C8683部隊の隊員

中国科学院で最年少の分析官で抑制剤の研究にも関わっていた

本名はワン・ダン

ギー

C8683部隊の隊員

ヤンハオにはやや当たりが強い

レイ

C8683部隊の隊員でエンジニア

ストーン

C8683部隊の隊員

シュー・ジンに粉をかけている

亡くなった母からお嫁さんに渡すように言われているお守りを常に持っている

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“天変地異”

今回の相手は意思を持った植物。

リスタート・アース
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冒頭でいきなり地球を“天変地異”と後に呼ばれる災害で占領します。

徐々に日常を崩壊させるのではなく、冒頭でさっさと崩壊させて状況を整えるのは中国B級映画の特徴ですね。

これは中国B級映画のテストに出るのでちゃんと覚えておきましょう。

崩壊させられた地球の外にまでがっつりと根を張るなど物凄い侵食率を誇る植物となっています。

経緯としてはおそらく主人公ヤンハオの妻達の地球の砂漠化阻止のための実験の過程で産まれたと思われる要素があるのですが、
ここら辺は特に追及や糾弾をされずに終わるのでそんな事情なのかなくらいの感覚ですね。

特性としては紫外線、つまり太陽の光に弱く太陽が出ている間は活動しないという点。

普通逆じゃない?と思われますがそこは安心。
過去の回想で過剰な成長ホルモンで独自の神経系が進化し、この成長ホルモンは太陽光と紫外線に弱いとヤンハオの妻がちゃんと疑問に対する説明はしてくれています。

人間を栄養源としているとありますが、デカさに対して栄養は多分足りてないだろうと思われるのでここに関しては深く考えない方がいいかもしれないです。

この手の映画にありがちな人間の研究により思わぬ進化をしてしまった存在ってやつですね。

捕食行動や襲撃行動としてはまず見た目も動きも蛇な触手状のツルが襲いかかること、
これは目が見えず音に反応すると一応駆け引き要素も用意されています。最初以外はあまり活かされてはいませんでしたが

そしてもう1つの脅威が“緑の襲撃”グリーン・ストームと呼ばれる植物の捕食行動

ストームと評されている通り巨大や植物がまるで嵐のように迫り、ビルを薙ぎ倒し押し寄せるというこのスケール感は素晴らしかったですね。

このようにモンスターでもあり災害でもある存在として活躍するのが今回の植物です。

CGの出来も良く破壊活動の表現も全くの違和感なし、
崩壊した街や人間の死体も植物に侵食されたような見た目になっておりホラーとしての表現もなかなかのものでこの映画の美術面はかなり優秀でしたね。

この手の規模の大きい映画だとCGの出来の良さはそのまま脅威の表現に直結するので、
ここに関しては脅威度をしっかり見せつけていて映像面では不満の無い出来でした。

親子愛

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舞台や相手としては植物がメインですが、ストーリーとしてはおそらくこちらが軸となっているのがこのヤンハオとヤンヤンの親子愛。

“天変地異”の際に避難できず植物に覆われた世界で2人で2年間生き延びてきた親子です。

この2人は傷を負っていて“天変地異”当時にヤンハオは妻と娘の命を天秤にかけられて彼は娘を選んだという経緯があります。

これによりヤンハオは娘ヤンヤンを絶対的に第一に考え、ヤンヤンはその事で負い目を感じているという関係性なわけです。

何ですがこのヤンヤン中々のトラブルメーカーです。

初っ端からいきなりやっちゃいけないことやって襲われたり、次には攫われたり、
後これは完全に状況的には不可抗力に近いのですが橋から落ちて犠牲者が出たりなどですね。

他にもC8683部隊に求められた協力もヤンハオはヤンヤンが最重要ですので断るのですが、
ヤンヤンが世界を救いたいとついていくことを決めてしまったりまぁ振り回されます。

これは言ってしまえばストレス要因でもあるのですが、しかしこのヤンヤンという存在は登場人物にとっては重要性が高い存在となっています。

というのもヤンハオは当然ですが、共に行動するC8683部隊の面々にとってもある種の後悔を晴らす存在となっています。

世界観を見ても分かる通りみんなそれぞれ何かを失ってきており、
その中で父が守り抜こうとしている娘を自分達も守る。
世界を救うのが軍人としての使命ならヤンヤンとヤンハオを守るのは個人の使命となっているという感じです。

特に“天変地異”で娘を亡くしているファンヨン隊長にとっては軍人としての使命をかなぐり捨て自身を犠牲にしてでも優先した想いとなっており、それがヤンハオや他の部隊の面々にも引き下がらない理由になっていると。

トラブルメーカーではありますが登場人物達の行動の理由にもなっているので、
本物の親子、他者からの擬似的な想いとしてもヤンヤンを中心に親子愛の物語となっておりました。

ストーリーが彼女の誕生日に進んでいるのも重要でしたね。

これは後で語りますがヤンハオがヤンヤンに送る誕生日プレゼントは最高にして最悪のプレゼントとなってます。

C8683部隊と任務

ヤンハオ達を救ってくれたC8683部隊。

リスタート・アース
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世界中に張られた根により第二の進行が予想され、それにより人口9割が死ぬそれが世界襲撃。

彼らの任務は全世界で動いている部隊と共に抑制剤を植物に撃ち込み植物を倒し、この世界襲撃を防ぐこととなります。

この手の映画ではお馴染み、そしてみんな大好きな決死行の任務を担った部隊です。

この映画ではアクション担当でもあり仲間同士のドラマも担っている存在ですね。

やはり特徴的なのはまずはヤンハオとの折りの悪さでしょうか。
といってもそこまで極端に険悪というわけではなく早々に犠牲になった仲間が担当していたエンジニアとしての仕事、
それをヤンハオが受け持つことが出来るにも関わらず娘優先で協力しないことに少しだけ苛立ちを見せる程度。

この少しだけというのがなかなか重要に考えており、上でも言った通り彼らも“天変地異”で誰がしかを失っている。
だからこそヤンハオが協力してくれないことに苛立ちを覚える部分もあれば娘のためだけに行動することに理解や納得もあるという風に勝手に思っています。

その証拠に無理やり連れて行こうと思えば出来たにも関わらず普通に解放してくれたりします。

そして重要な任務を担い、また失ったものへの想いがあるためか、彼らは自分を犠牲にすることを躊躇わないという部分も持ち合わせています。

ただのお決まりなだけと言われればそれまでですが、他の映画に比べれば自己犠牲の部分に納得いくように設定や舞台は整えていたと思えましたね。

特に隊長であるファンヨン隊長ですね。

彼は“天変地異”で娘を亡くしていることを語り、
初対面のヤンヤンに手品を披露しながらヤンハオがいなくなったらうちの娘になるか?などと、
最初見た時はこいつもしかして変態か狂気の人間か?などと思う言動をします。

初見の時は正直彼がヤンヤンを巡り問題行動を起こしてピンチになるんじゃないかと疑ったくらいです。

蓋を開けてみれば良き隊長であり、娘を失ったの後悔からヤンヤンを命懸けで守った父でもありました。

彼がヤンヤンを守って犠牲になったという事実はヤンハオにも演説や最後の決断に至るまでの大きな影響を与えた人物となっており、退場の速さも相成り最初の印象とは大きく変わりましたね。

他のメンバーも結構キャラが立っており、覚えやすいです。

特に“21”は分かりやすいくらいの和ませ役かつ有能枠でした。

それに反して意外と影が薄いのはリモ副隊長。

悪い人ではないというか寧ろ最初から好意的な人物なんですが、それ故に影が薄くなってしまった感がある存在ですね。

毒気がないと逆に見せ場が減ってしまうという分かりやすい例かもしれません。

最後にヤンハオに託されるシーンなど悪くはないんですけどね。

アクション面では特に不満なし。
ケレン味重視で剣戟入れたりするところが突っ込みどころのように思えて植物相手なのでただ銃使うよりは理にかなっていると思うので違和感は少なめです。

不満は特にないですが強いていえば植物が災害としての側面を多く見せ直接立ち向かうという状況が少ないので触手などモンスター相手と戦う部分が少ないところくらいですかね。

少ない見せ場でも頑張ったと思います。

“人は天に勝る”

中国の故事らしいですが、運命は人の手にあるということですね。

世界襲撃のカウントダウンが大幅に短くなり、また抑制剤が植物の作った防護壁に阻まれ貫通できずに効果がない。

後は植物がやってこない海に逃げる“ノアの方舟”作戦を最高司令部が決断した時にヤンハオがそれを遮るように演説で語った言葉です。

作戦成功率はたった0.03%、それでも各自の判断で任務の続行を決断することが許可され、
中国だけではなく日本、韓国、アメリカなど世界の部隊が任務を続行します。

ここでロシアが出ないのは中国映画だとちょっと珍しい部分ですね。

作戦成功の鍵となるのはお馴染みなんちゃって科学。

抑制剤を全て撃ち込む必要はなく1つでも貫通して撃ち込めばドミノ倒しのように全て崩壊させられると卵を使って実演して分かりやすく教えてくれます。

ちょっと昔のクイズ番組の最終問題で大量得点で逆転みたいな要素ですが、
ストーリー的にはこうするしかないので良しと思いましょう。

その後はお決まりの流れで防護壁に抑制剤が阻まれるものの逆転の手を思いつき、直接現場に向かうという本当にお決まりですね。

この後もやはりお決まりですが、ヤンハオが自ら犠牲になり爆弾を起爆させる、
ですがここでのヤンヤンとの最後の通信がいいんですよね。

何がいいって世界を救う覚悟を決めた男の顔ではなく、命を失う恐怖はあれど娘を守りたいと願う父の顔なのです。

決め顔で爆弾を起爆させるのではなくクシャクシャに涙を流しながらカウントダウンを待つ…

娘の誕生日に平和と父の死という最高にして最悪のプレゼントを送ってしまうことになる、
この映画がやはり親子愛の話だなぁとしみじみと感じるいい覚悟のシーンでした。

まとめ

自然という存在を敵にするという映画の中でも1つの極地のような舞台設定で攻めている映画でした。

モンスターパニック的になるのかなと思ったらどちらかというと災害、ディザスター的な側面が強い映画でしたね。

意思を持った災害をそのまま災害と見るかモンスターと見るかで意見は変わるでしょうけども自分は前者と思いましたね。

ストーリーとしては親子愛を軸にしてまとまっていて文句は無し。

CG面も後半の爆発はちょっと力尽きたかなとは思いますが、植物の災害についてはかなり綺麗に描写しており画作りが綺麗な映画でした。

テンプレートすぎる作りだと思う部分もありますが、ぶっちゃけそれを分かって見ているのでそこに不満を持つということはないですね。

自分は分かった上で見るのでとても楽しく見させていただきましたよ。


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