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製作国
アメリカ
監督
ランス・カワス
脚本
ミンディ・ロビンソン
製作
スティーヴン・ダラム
出演者
ロバート・デヴィ
リチャード・グリエコ
ミンディ・ロビンソン
ランディ・クートゥア
ジアーニ・カパルディ
今回は悪魔退治のおっさん達とバーにいる美女の悪魔達が対峙するという映画デーモン・ハンターズ(原題:Dark Angels: The Demon Pit)の感想。
多分見た人間全員が思ってた作風と違う!と言うこと間違いなしな作品です。意外なほどに真面目、意外なほどにアクションがないそんな映画です。
それでいてとても当たり前で大事なお話をするのでゲテモノを使った真面目な教材みたいな内容ですよ。
ジャンルはアクション…ではなくホラー…でもなくドラマよりですねこれは。上映時間の方は約98分となります。
目次
あらすじ
岩と砂ばかりの辺境の地に佇む、一軒のバー「ディーの金食い虫」。妖しい雰囲気に満ちたその店は、客が絶世の美女ばかりらしいが、その正体は人間ではないと噂されていた。そこに足を踏み入れた男たちは、その後消息不明となってしまうというのだ。一方、元軍人のGや神父のデュプレたちはチームを組み、各地で悪魔退治を行っていた。彼らは、それぞれ悪魔を狩る理由を内に秘めていた。そんな中、Gたちは「ディーの金食い虫」の噂を聞きつけ店を訪れる。そこには、噂にたがわぬ美しさと、強大な力を併せ持った悪魔たちが巣食っていた―。
RakutenTVより
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登場人物
・G
ジェラルド軍曹
元軍人で今はチームを組んで悪魔退治を行っている
過去の戦場での出来事で罪の意識を抱えている
・スチュワート
G達とチームを組んで悪魔退治を行っている
過去に起きた妻と子のとある出来事で罪悪感と悪魔への憎しみを抱えている
・デュプリー
悪魔退治のチームを組んでいる神父
過去のとある告解の出来事で罪悪感を抱えている
・フランクリン
悪魔退治のチームのメンバー
過去の妹に関する出来事で罪悪感を抱えている
悪魔に取り憑かれた少女イザベラの処遇を巡りチームから離脱したところで“ディーの金食い虫”を見つけ入店した
・ロシャン
悪魔祓いのチームメンバー
悪魔への知識が豊富で悪魔の対処をメンバーに教えることが多い
・ディー
“ディーの金食い虫”の店主でバーテンダー
・カーリー、イザベル、イザナミ、チャンティコ
“ディーの金食い虫”で働く悪魔
あらゆる神の言葉を知り尽くしており店に訪れた罪人を殺している
・イザベラ
疫病の悪魔に取り憑かれた少女
止める手立てがないので悪魔退治達に生き埋めにされて対処される
バリバリのアクション多めかと思いきや
この映画のおっさんの悪魔退治チーム、店を訪れた客を殺す悪魔の美女達。
これらの要素を見るとさぞやご機嫌な内容になるんだろうなと誰もが想像すると思うでしょうが、
決してそんなことはなく要素に反してかなり真面目な話です。
正直悪魔とのご機嫌な設定からの真面目さでスレイヤー 7日目の煉獄を思い出しました。
上のような要素を出されたらそりゃ銃弾ばら撒いたり、キレッキレな格闘戦したり酒と暴力なバイオレンスアクションになると期待するじゃないですか?
でもそんなことはなくとてもとても真面目な内容です。
振り返りよく考えたら冒頭の悪魔に取り憑かれたイザベラをアクションで退治するのではなく、
為す術がないから疫病が広がらないように生き埋めにするという決断にした時点でこの映画の真面目さを示唆していたような気は致します。
アクションの方に関しては後半に入るまでGの回想の戦場での銃撃戦くらいしかないという少なさ。
そして後半にようやく悪魔達の特性を理解しての対峙。
悪魔達は倒せはしない追い出せもしないが動きが止められる、そして不死身だけど肉体は持つ。
この特性から出す結論はバラバラにして方々に埋めるという結論。
この結論からのおっさん達が銃やナイフ、手榴弾を準備するシーンでキタキタキタ!となったんですけどねぇ。
実際にその後の戦闘でコンビネーションで戦い手榴弾でバラバラにして袋詰めにするところ、
そしてその後に残りの悪魔がG達を移動させて1対1のタイマンに持ち込むまではついに期待通りの展開がキター!と興奮していたのですが。
しかし、残念。この映画は真面目な映画なのです。
各々のタイマンではスチュワート以外は対してアクションせずに過去の罪と向き合うというまさかの回想と舌戦でタイマンが終わってしまいます。
ラストは和解して終了ですし、起きた出来事に対して実は悪人以外死なないという、
バイオレンスアクションを期待するなんてそんな野蛮な…と言われているようなそんな意外なくらい優しいお話の映画でした。
過去の罪
今回の悪魔達は“ディーの金食い虫”というバーで待ち伏せをして人々を殺す堕天使達です。
何ですが、冒頭から彼女達は罪人を殺しているだけ。
そしてこの悪魔達について悪魔退治達が調べていくと彼女達は“神の赤い右手”過ちを犯したものに罰を与える堕天使達ということが明らかになります。
そして罪のない存在は殺すことは出来ない、これが後々の勝負にも大きな意味を持ちます。
全ての人の罪を見抜きあらゆる文化圏に入り込み罰を与える。
正直良いことをしているようにしか見えない存在です。
悪魔退治達は時々だがものすごく不愉快な人間だって生き方を変えて良い行いをする場合もあると彼女達を否定して対決に臨むわけですが…
まぁここからが上でも語った通りこの映画がご機嫌なアクション映画ではなく、とてもとても真面目な映画であると分かる展開になっていくのです。
1人1人が堕天使達とタイマンに持ち込まれ罪のない存在として立ち向かうはずの悪魔退治達はそれぞれの罪と向き合うことになります。
まずはフランクリン。
彼は青年時代にゲームに夢中になり母親に妹の迎えを頼まれていたにも関わらずゲームに夢中になりそれを忘れてゲームを続け妹を事故で死なせてしまいます。
ここら辺の後悔やトラウマが冒頭のイザベラでの処遇を巡っての喧嘩別れにも繋がっているようにも感じますね。
次に神父のデュプリー。
彼は過去に浮気をされて親友を殺害したという男の告解を聞き、男に本当に悔やんでいるなら主はそれを許してくださると赦しを与えます。
それにより男はスッキリして自首をする…と思いきや主からの許可を得たと解釈して裏切った妻とそして子供達を全員ハンマーで撲殺するという事件を起こしてしまう。
自首をすると思いきや許可を与えてしまっていた、防波堤になるべき責任があったのにむしろ煽動してしまったという後悔を突きつけられます。
3人目はスチュワート。
彼は妻が泣き止まない赤ん坊の娘を黙らせるために殺害したのを知り激昂して突き飛ばし妻の命を奪ってしまっています。
彼が悪魔退治をする理由、それは妻が悪魔に取り憑かれていたからと信じているからでした。
最後にG。
冒頭から度々挟まれる戦場での回想、その先にある罪を彼は突きつけられます。
戦場で爆弾を持ち近づく少年兵。それを見て仲間の命か少年の命を秤にかけられGは仲間の命を選択して少年を手にかけます。
悪魔は罪を犯した者を殺す。
Gはこのことで自分は殺される側と覚悟して悪魔との戦いにやってきていました。
善人だけが勝てると思いやってきたもののそれぞれが己の過去の罪と向き合うことに。
これで彼女達の性質を考えると悪魔退治達は罪人なのでこのまま負ける流れかなと予想するでしょう。
しかし何と最後にそれぞれが許されます。
悪魔の手によりフランクリンは妹と再会し彼女に謝罪をして、デュプリーは5人分のハンマーでの撲殺の死を体験し、スチュワートは意図的な殺害ではなかったとして、そしてGは罪は子供を人質にしたものあるとされ。
えっ、ロシャン?彼は本当に罪のない善人だったのでちょっと拷問されて時間稼ぎされた後に解放されました。
罪を犯しながらも彼らが赦された理由。
それは意図的な行為では無く彼らがそれを背負っていたから。
罪を憎んで人を憎まずという線引きをもう少し厳しくして、
悪意を持って意図的に行ったものは裁かれるべきという至って現実的な線引きで罪人を裁いていたというわけですね。
彼らは罪を犯したが意図的ではなく苦しんできた。根っからの悪人ではないからこそ赦された。
正直殺しにきた相手に対してめちゃくちゃ寛大な対応、
悪魔殺しの話だったはずなのに、いつの間にか罪人を裁く堕天使達に過去の罪を赦されるという、何か話の軸がズレて罪の在処という真面目に話になっていたのです。
そして話の締めとして堕天使が言うのがされたくないことは他人にするな。
あまりに真っ当な教訓でちょっと設定や立ち位置を子供向けにマイルドにしたら寓話のお手本のような教訓が得られそうな内容のストーリーでした。
ある意味これは大人向けの絵本みたいなもんなのかもしれない。
最後に彼女達の目的は何なのかと黙示録の四騎士のうち“戦争”の悪魔が奥にいる冒頭のイザベラに取り憑いた“飢饉”の悪魔を助けにくるのを防ぐためと。
この後に爽やかに彼女達と別れて最後に黒人マッチョの四騎士“戦争”とすれ違うところでようやく期待していたノリが見れた気がします。
というか寧ろここストーリーを始めて彼女達主役でノリノリな作品にしたのを見たかったかもしれません。
まとめ
設定の割に真面目、これ以外に言うことはない映画です。
正直自分が見たいと思ったものからは完全にズレてはいるんですが、
ですが親父達のチームだからこそ出せる罪の深さや味というものがあるのでそこに焦点というのは悪くはないのかもしれません。多分…
本音を言うと親父達と悪魔のバイオレンスにはっちゃけたアクションが見たかった。
はっちゃけてそうでそうでもない真面目さ。最後みたいな“遊び”をもう少し入れて楽しさを補充してくれた方が設定から考えると好みでしたかね。
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