【映画】意外と真面目すぎるホラー スレイヤー 7日目の煉獄 ネタバレあり感想

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スレイヤー 7日目の煉獄
© 2020 Cinestate Seventh Day, LLC

製作国

アメリカ

監督
ジャスティン・P・ラング
脚本
ジャスティン・P・ラング
出演者
ガイ・ピアース
キース・デヴィッド
スティーヴン・ラング
ヴァディール・デルベス
ブレイディ・ジェネス
ロビン・バートレット
ハナー・アリン

悪魔祓いというちょっと格好いいイメージのある職業、

今回はそれを滅茶苦茶真面目にやっている映画、スレイヤー 7日目の煉獄(原題:The Seventh Day)の感想です。

ジャンルはホラーで上映時間は約87分です。

この映画の見どころ

めちゃくちゃ真面目にやっているエクソシスト物

演出や雰囲気を重視をして怖がらせるホラー

あらすじ

最強の悪魔を煉獄の炎で裁け! 

悪魔祓い訓練のアカデミーを優秀な成績で修了した新米神父のダニエルは、

過去に壮絶な悪魔祓いを経験した、世界で最も有名な神父ピーターから直接指導を受けることに。

破天荒で型破りなピーターは、実地訓練のごとく奇怪な事件が起きている場所にダニエルを連れまわし、次々と悪魔退治を経験させる。

各地で悪魔の憑依が急増し、見えない闇の力が広がっていることを感じるふたり。

そんなある日、一家惨殺事件が起きる。犯人はひとり生き残った12歳のチャーリーが疑われる。

ふたりはチャーリーに悪魔祓いを実行しようとするが、その時、最強の悪魔が出現する! 

そして、恐るべき計画が明らかになる・・・

Amazon商品ページより

登場人物

ダニエル

新米エクソシスト

アカデミーではトップの成績だった

ピーター

不良エクソシスト

最高の悪魔祓いで後進の面倒を見ている

チャーリー

悪魔に取り憑かれた少年

悪魔に操られて家族全員を殺害した

ストーリー感想

  • ダニエルとピーター

まずこの映画の世界、当たり前のように教会が悪魔祓い、
つまりエクソシストとを育てているといういきなりワクワクする設定の世界です。

そんなエクソシストの中で最高とも言えるエクソシストがアカデミーを卒業したばかりである新米ダニエルを指導することになるピーターとなります。

このピーター、いきなり冒頭の過去の悪魔祓いで師匠を悪魔に殺され託された悪魔祓いにも失敗して、
取り憑かれた少年ニコラスが焼死しているという壮絶な過去を持っているエクソシストです。

もうこの過去のある不良エクソシストと新米エクソシストのバディものというだけでワクワクしてきますね!

しかしこのエクソシスト、近年だとバチカンの方針で徐々に継承がなされず減ってきているという設定が出てきます。

悪魔による事件が徐々に増えてきているという件も合わせて何気にこれは伏線でしたね。

ピーターの指導はなかなか苛烈でダニエルにホームレスの中から悪魔を見極めさせるなど、実践重視の指導です。

ここの悪魔に取り憑かれた描写はやはり異常でビンをバリバリ食べるなど、取り敢えずやばい感は出まくっています。

ピーターの実践重視の考えや台詞としての、

教科書だけでは本質的には普通の神父“、”敵を倒すには理解が必要“、”悪は利口で最も予想出来ない場所に潜む

こういう台詞でここら辺はもうこれからの展開に期待しかしなかったですね。

第2実習で息子チャーリーによる一家惨殺が起きた家に赴く2人ですが、
ここでもダニエル1人で向かいますが(ちなみに不法侵入でした)ちょっとした能力発揮をします。

チャーリーの気持ちに入り込むことで当時の出来事をなぜか見ることが出来ています。

エクソシストすごい!

ダニエルに助けを求めるチャーリーの声、そしてもう1つ野太い声の助けを聞きダニエル達はチャーリー達の元に向かいます。

  • チャーリーの足跡

少年院でのチャーリーと1対1の面会をするダニエル。(ピーターはダニエルに任せるということでついてきません。)

何があったのかチャーリーに聞くと事件の前に男が部屋に忍び込み首を絞めて助けろと言われたと

やっぱり悪魔に取り憑かれておりダニエルは襲われるのですが、
これは翻訳の匙加減ではありますがデカイことが起きるなどという発言など結構フランクでしたね。

心を開いて我らを受け入れろ“、あくまがダニエルに語ったこの言葉で1つの疑念を抱きながらもチャーリーのもう1つの足跡を追うことになります。

契機となったのは友達とやったこっくりさんのようなゲーム。

降霊会でもやってましたが、こういう危ない遊びは名前は違えど世界的な物なんですかね?

降霊会 【映画】霊はいるのかいないのか 降霊会 血塗られた女子寮 ネタバレあり感想【レビュー】

こっくりさんの手で悪魔と繋がりチャーリーが一家を殺害した視点を体験させられるダニエル。

そしてダニエルがこっくりさんで辿った文字は”evil”悪と辿っていた。


ここまで来たらお察しの通り通り、この映画めちゃくちゃ真面目です。

そしてこの段階でも分かる人にはもう話が何となく見えてきてしまう映画です。

タイトルとあらすじでハチャメチャな流れを期待していたら戸惑うこと間違いなしだと思います。

少なくとも自分はそうでした。

それでも肝心の悪魔祓いのシーンはまだそれが一体どんな物なのか、まだまだ期待は残っています。

ストーリー感想(ネタバレあり)

  • チャーリーを救え

このままだと病院に連れて行かれるチャーリーに改めて面会をしますが、やっぱり悪魔が大暴れします。

ここら辺からおっ、ついに期待の流れが来たか!と自分のは興奮しましたが。

残念ながらこの大暴れ、意外と淡白というかはっきり写さない描写なのでちょっと物足りなかったですね。

部屋の中で警官の殺害やそのあと留置所全滅の流れなどはホラー演出ではありますが案外怖くはないです。

すごい真面目な展開ではあるんですけどね。

何とか正気を取り戻させたチャーリーがあの男がいると指を差した先にいるのはなんとピーター。

ここでもうはっきりと読めてしまう流れですが、いやいや流石に直球すぎるだろうと思い、
自分はまだ別の話があるだろうと疑いの目で見ていました。

チャーリーを家に連れて行き、ついに待ちに待った悪魔祓いか始まります。

ダニエルはチャーリーに悪魔祓いを行いますがなぜかチャーリーの手が燃えていきます。
それはピーターがかつて悪魔祓いで失敗して死なせたニコラスと同じように。

ダニエルの疑念、そしてピーターが自分で語った”悪魔は最も予想出来ない場所に潜む

ダニエルがピーターに悪魔祓いを行うとピーターは本性を表します。

まさかの直球なネタバラシでびっくりです。

姿を消したチャーリーとピーターを暗闇の家で探すというホラーな展開なのですが、すごい真面目ではあるもののやっぱり怖くはなかったりします

全てを終えて7日目に休まれた“、”全能の神ですら時には休む“、その隙に悪魔祓い達の心の隙間に入り込み勢力を広げていた悪魔達。

それに抗いダニエルは、ピーターのかつての師がピーターに託し、
そしてピーターからダニエルに渡された十字架でピーターの首を刺し悪魔はピーターから離れたいきます。

ダニエルに感謝し息絶えるピーター、そして再びダニエルに入り込もうとする悪魔。

ダニエルはそれを跳ね除けチャーリーを救い、帰還します。

後日ピーターの指導していたエクソシストの名簿を受け取り、ダニエルが彼らの元へ向かうところで物語は終わることになります。

…なんというか最後まで真面目な映画でしたね。

  • ストーリー総評

正直言うと真面目なホラーではあるのですが、個人的にはそこまで怖くはないホラーでした。

全知全能の神が休息の時に悪魔の手に落ちた悪魔祓いによって教会が徐々に侵食されていたという恐怖なんでしょうけど、
日本人でキリスト教徒でもない自分には分からない恐怖感覚なんですよね。

ここら辺は悪魔が題材のホラーだとよくある感性の違いなんですけど、
この映画はホラーとしてはすっごい真面目に作られているが故に更にそれが浮き彫りになったように思えます。

自分は不良神父と新人神父の悪魔祓いのバディものとか絶対面白いノリじゃんと思って見たのでそこはちょっと残念でしたね。

後はストーリー展開、これはピーターが黒幕なの下手すれば冒頭のやりとりで分かってしまうレベルですね。

あまりに直球なのでピーターが乗っ取られているように悪魔が思わせているというもう一捻りは流石にあるだろうと思っていたくらい直球でした。

振り返るとチャーリーに会いたがらなかったり、一緒にいると何かが起きているなど、
ちゃんとしっかりとした伏線張ってるのはいいと思います。

この映画のいいところ

真面目なホラーなところ

ともかく真面目一辺倒、タイトルやあらすじでこちらが勝手に期待したハチャメチャ展開は一切ないです。

コメディ的な部分など一切なく、またホラー要素もストーリーで怖がらせようとしてくれます。(少しだけ音で怖がらせるシーンもあるにはあります。)

この映画の残念なところ

あまりにも真面目すぎる。

これは勝手に期待したこっちが完全に悪いのですが、かっこいい小気味良いエクソシスト映画を見ようと思ったらみんな真剣だったというやつです。

いや、何度も言いますがこっちが悪いのは重々承知しているのですが、
このタイトルとあらすじだと期待しちゃうじゃないですか。

不良エクソシストと新人エクソシストのバディものだとは思ってはいけなかった…!

まとめ

勝手に期待していた流れとは完全に違う真面目なホラー映画だった本作。

ともかく真面目なので意外と疲れる映画ですが、ここまで宗教観によるホラーを押し出すのは貴重でもあるのでそこの感覚の違いというのを楽しむ映画かなと。

本音を言うとやっぱりハチャメチャなノリは見たかったです…


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