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製作国
アメリカ、ニュージーランド
脚本
タッド・ダガーハート
監督
トドール・チャプカノフ
出演者
リコ・ベホーベン
フランク・グリロ
マリー・ドムニエール
ペーテル・フランツェーン
ロナ・リー・シモン
今回はアマプラにて鑑賞の映画、ブラック・ロータス 誓いの刻印(原題:Black Lotus)の感想。
フランク・グリロがいるからくらいの理由で見るのを決めたのですが、これが当たりと出たか、凶と出たか。
ジャンルはアクションで上映時間は約90分となります。
(C) 2023 BLACK LOTUS EUROPE BV
目次
あらすじ
亡き友との誓いを腕に刻み、男は戦う!亡き戦友との誓いを腕に刻み、彼の家族を守るため男は再び戦いに身を投じる。元特殊部隊員が犯罪組織に戦いを挑む本格アクション!
楽天TVより
武装集団が人質をとりドイツ国立歌劇場を占拠する事件が発生。現場に送り込まれた特殊部隊員マテオの活躍で事件は解決するが、この事件でマテオの戦友ジョンが非業の死をとげる。無二の親友の死にショックを受け引退、ルーマニアで一人静かな生活を送っていたマテオだが、ジョンと誓った彼の家族を守るという約束を果たすため、彼の元妻ヘレンと娘アンジーの住むアムステルダムへと向かう。ジョンの死に責任を感じるマテオを暖かく迎え入れてくれたヘレン。アンジーもマテオに懐き、束の間の平穏な日々を送るマテオ。だが、ヘレンの今の夫であるポールが犯罪組織のボスであるガブリエルの金を横領したことで事態は急転直下、ポールへの報復としてアンジーが誘拐されてしまう。犯罪組織壊滅に動いていたインターポールのシーラの協力の元、マテオはアンジーを取り戻すため動き出す。果たして、マテオは無事、アンジーを奪還できるのか!?
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登場人物
・マテオ
元特殊部隊の退役軍人
過去の作戦で独断専行で行動した結果親友のジョンを死なせる結果になってしまい退役した
ジョンとの約束を守るために彼の妻と娘だったヘレンとアンジーの元を訪ねる
・シラー
インターポールの捜査員
犯罪組織のボスであるガブリエルを捜査している
・ヘレン
ジョンの元妻
現在は前を向きポールと再婚をしている
・アンジー
ジョンの娘
・ポール
ヘレンの現在の夫
投資会社の運営をしている
・ガブリエル
犯罪組織のボス
・ジョン
特殊部隊の隊長でジョンの親友
任務中に亡くなりマテオの心に深い傷を残す
ざっくり概要
ここからはいつも通りに途中までのざっくりとした内容を。
ドイツ ハンブルク
国立歌劇場でのコンサートのリハーサル中に武装集団が襲撃、その鎮圧のために特殊部隊が突入する。
部隊に所属するマテオは人質を殺害した武装集団を見て独断専行で攻撃を開始してしまう。
無事鎮圧には成功するがその無茶な行動の結果部隊の隊長であり親友である隊長のジョンを失ってしまうのだった…
5年後
部隊を退役したマテオはルーマニア カララシで建築作業員として日々を過ごしていた。
だがジョンとの約束のために彼の元妻ヘレンと娘のアンジーが住むオランダ アステルダムへと訪れる。
マテオの訪問を歓迎するヘレン、彼女は現在はポールという男性と再婚していた。
ジョンの死を自身のせいだとヘレンに懺悔するマテオ、だが彼女は既に自分は前進しており、葬儀に欠席して今更謝罪は受け入れられないというヘレン。
それを聞きマテオは退出しようとするがヘレンはマテオを部屋に泊まるように提案するのだった。
ジョンの娘のアンジーや帰宅したポールとも交流するマテオ。その中で彼はジョンと共に過ごした戦場での日々を逡巡していく。
ヘレンの夫ポールは自身の投資会社で裏組織の男ガブリエルと面会していた。
ガブリエルは自身の口座から消えた1500万ユーロについてポールを問いただす。ポールは彼の資金を横領してしまっていたのだった。
ガブリエルから横領した資金をどう補填するか悩むポール。
その一方でガブリエルは自身を捜査するインターポールからのスパイだったローマンを始末しており、彼らとポールの繋がりを疑い苛立ちを見せる。
ある日ヘレンとアンジーと遊園地に誘われるマテオ。彼女達との日々の交流の中で徐々に心の安息を得ていくマテオだったが、いきなり背後から男達に襲われる。
その男達はマテオの意識を一瞬奪った隙にアンジーを誘拐する。
マテオは車に乗せられて連れ去られたアンジーを自転車で追いかけ2人の男を殺害するが、最終的に車から振り落とされて気絶してしまう。
病院で目覚めたマテオはガブリエルを捜査しているインターポールのシラーからこの誘拐は犯罪組織のガブリエルの手によるものだと教えられる。
ただ彼らの手口にしては白昼堂々の仕業はおかしいとして個人的な恨みによる物だと彼女は推察する。
そして素性の知れないマテオを疑うが、それを否定して単独で救いに行こうとするマテオに対してシラーは協力を提案し連絡先を渡すのだった。
ヘレンの家に帰ったマテオ達。
アンジーを救いに行こうとしたマテオはその矢先にポールが口走った知らない情報を聞いて、今回の報復の理由を聞き出そうとする。
そして彼がガブリエルの金を横領したこと、その報復でありながら黙っていたことを聞き出し、ポールに連絡をさせて金と引き換えに取引場所を指定させる。
マテオはジョンとヘレンの頼みでアンジーの名付け親となっていた過去を思い出しながらジョンの遺した忘れ形見の武器を手にアンジーを救いに向かうのだった…
ありきたりとは王道でもある
後悔と傷を背負った寡黙なデカい男が親友の忘れ形見である少女との交流で徐々に前を向くというありきたりなストーリー。それがこの映画です。
冒頭で独断専行の行動の結果、親友ジョンを死なせてしまうという重い重い十字架を背負って生きていくこのマテオという主役が特にいい。

最初は彼、全然表情が変わらないんですよ。
それがジョンとの妻子を守ってくれという約束を守るために彼の元妻ヘレンと娘のアンジーに会いにいく。
最初は5年も会いに来なかったことなどでヘレンに罵倒もされるんですが、そこは彼女は前を向いたと自分で言うくらい、元夫の親友を家に泊まるくらいの懐の広さを見せてくれる。
そしてジョンの娘であるアンジーとの交流で徐々に安息を感じていき、表情を見せていく。こりゃ実にありきたりなプロットな訳ですよ。

何気に先に前を向いたというヘレンの恨み言がさっぱりとここで終わるのもいい。前を向くという姿勢をマテオに自ら示して、そして終始彼の味方でいるのも話的にはストレス無く安定して見れる部分ですからね。
そして心の安息を得て徐々に後悔からの傷を癒やされていってからのアンジーの誘拐。ここから寡黙な男の激情を見せて突き進む。うーん、実にありきたり。
アクション映画の割にこの展開までが長いのですが、裏返せばそれは丁寧とも言える。
アンジーが書いてくれた絵を見ながら再び戦場に赴くのは、この時間をかけた丁寧さがあってこその胸熱っぷりだと思います。
で、個人的にこの映画の中心となるマテオとアンジーの関係性で何がいいかって言うと、アンジーが単なる親友の忘れ形見じゃない過去な訳です。
アンジーが攫われた後にジョン達との過去を振り返るのですが、実はアンジーの名前をつけたのはジョンとヘレンに頼まれたマテオだったというね。
そう、マテオはアンジーの名付け“親”な訳ですよ。
ここはなるほどなあ、そういう親の形もあるよなぁと思って、ここで傷を負った寡黙な男と少女の単なる交流だけではない、ちょっと距離は遠いにしても親子みたいな関係性になるのは感心して個人的にはこの映画の中ですげぇ好きな設定でしたね。
少女ではなく、娘に癒された様な物だと思うと、この後の戦いに赴く彼の気持ちにもこちらもノリに乗るってもんですからね。
もう一度言いますがこの設定はマジで好きです。
で、そういう男の覚悟の良さを描くなら対比する相手も必要ということで、その可哀想な役割はヘレンの現在の夫であるポールが担当するわけです。
彼は資金繰りに悩んで裏組織のガブリエルの金を横領してしまう訳ですが、そこからアンジーの誘拐に繋がってしまい、しかも保身のために、(すぐに看破されるけど)そのことを隠してしまう。
更に更にヘレン達を襲撃したガブリエルの放った暗殺者によって傷付いた捜査官のフィッシャーの手当すら無視して逃げ出そうとしてしまうなど、芸術的なまでに自らを省みずに戦うマテオと対比されている。
ここで覚悟を見せて自分なりの戦いの選択肢を見せることが出来ればまた違ったんでしょうけど、それをしない物は話に見放されて殺害されてしまうというオチになってしまう訳ですね。
このように実に驚きは何一つない予想通りのありきたりな形で進行するストーリー。しかし、ありきたりと言われるくらいに使われるプロットはつまり王道とも言えます。
そのありきたりという名前の王道を最後まで貫き通し、寡黙な男は少女を救い、自身を赦す。
そんな王道が楽しめる傷と後悔を背負った男が前進するまでの物語でした。
ガタイだけ説得力のあるアクション
冒頭の銃撃戦以降、中盤まで随分と待たされるアクションですが、まぁ待たされた分見た目の説得力のあるいいアクションです。
評価出来る理由は見た目の説得力と言っているから分かる通りにマテオの身長も筋肉!これがすごい!ムキムキだ!見ただけで強そうだ!

↑ポールと並んだ時に分かる肉の厚みの違い!
そんな見た目なので一撃の重さに説得力がある、自転車で車追いかけてしがみついて男2人殺すのだって何も疑問に思わない。
やはりアクションにおいて見た目だけでこいつ絶対に強いわと思わせる説得力は大事ですね。
一応そういうかっこよさだけではなく、面白いと言ったら何か自分の感性危険じゃない?と言われそうですが、クレーンによる拷問とか面白い物もあります。
ガブリエルの部下を地面に固定してクレーンを吊り上げる。この部下の放つ言葉が悪辣なのも相まって実に気持ちの良い拷問なわけですよ。

はっきりとは映さないですが最終的に千切るのも良し。
ただこのガタイの分、キレや華麗さという物はどうしても欠けてしまうのですが、そこはちゃんと補う存在がいる。
それがインターポールの女性捜査官であるシラー。

彼女は最終戦に1人援軍として参加して、かなりキレ良く、格闘と銃撃を担当。
マテオ1人では不足している部分をちゃんと補ってアクション映画として楽しめる部分を増やしてくれた訳ですよ。
そして最後にボス戦の如くマテオ&シラー対ガブリエルの部下である小柄な暗殺者&大男はゲームのボス戦のノリ。

特に暗殺者だけジャンル違うだろって動き見せたり、ここだねゲームのノリでボロッボロになるまで満身創痍で戦うので楽しすぎる。
アクションまでの溜めが長いのは確かでしたが、その我慢の分を放出された時に楽しめるくらいの説得力のある内容でした。
さーて、今回のフランク・グリロは?
言うまでもなく、フランク・グリロ出演をキッカケとして鑑賞したこの映画。

その肝心の彼演じるガブリエルの出番や活躍ですが、これに関しては残念と言わざるを得ない。
裏組織のボスとしての悪辣さ自体は表現されていたのですが、彼自身は特に手を下さず部下にやらせる(これ自体は相当に悪辣ではあるんですが映画的にはね?)
そしてマテオとの最後の対峙もマテオの投げナイフとガブリエルの銃弾が交差する結末。
これ自体は嫌いではないのですが、どうせなら1回くらい殴り合ったり撃ち合ったり斬り合ったりして欲しかった。
自分がフランク・グリロに求めるのはやはりアクションなので、今回はちょっと自分の需要には応えてくれない出番でしたね。残念!
まとめ
ありきたりという名の王道を詰め込んで安定して見れる映画でした。
アクション映画として見るとそのありきたりのために中盤までアクションを我慢させられるという欠点はあります。
人によってここら辺の許容量は違うでしょうが、個人的にはこれは丁寧さとトレードオフなので納得は出来る範疇かなぁと思います。
ストーリーは本当にありきたりで驚きは一切ないので、名作でも駄作でもなく、王道の佳作という評価が良く似合う映画でしたね。
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