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製作国
中国
監督
リー・ボオシュン
脚本
ネン・ジャンロン
出演者
リュウジュ・ジャン
ジュンジュン
サンムル・チャン
ポール・チェ
ヤンミン・ワン
封神演義を使って世界的に有名なとあるヒーロー映画をやる。
今回はそんな映画クラッシュ・オブ・ゴッド 神と神(原題:封神榜:决战万仙阵/The First Myth Clash of Gods)の感想です。
ジャンルはアクションで上映時間は約92分となっています。
この映画の見どころ
・封神演義でア◯ンジャーズをやるという内容
・原典もアベンジ○ーズも魅力的なのでブレンドの結果妙な味わいを体験可能
目次
あらすじ
最強、激突。人類の存亡をかけた、神々の戦いが始まる
古代中国、殷王朝時代。時の皇帝・紂王(ちゅうおう)は、文武両道に長けた明君であった。だが、絶世の美女・妲己(だっき)の術によって操られ、残虐な行為で人々を苦しめるようになった――。
そんな人間界を救うために、悪しき仙人・導士の力を封じる武器「封神榜」が神により造られた。だが、仙界の通天教主(つうてんきょうしゅ)は人間界を破壊するために「封神榜」を奪う計画を企てる。
通天教主の蛮行を食い止めるべく、人間界の姜子牙(きょうしが)は神々と天下の豪傑を集め、人類の存亡のために戦う。
Amazon商品ページより
登場人物
・哪吒(なたく)
火を放つ槍を持つ少年神
・鄧婵玉(とうせんぎょく)
美と知性の女武将
・雷震子(らいしんし)
雷と風を司る神仙
・楊戬(ようぜん)
強力な神通力を操る天才導士
・通天教主(つうてんきょうしゅ)
人間界の破壊を目論む邪悪な仙人
・姜子牙(きょうしが)
神に選ばれし伝説の軍師
・申公豹
霊獣・黒点虎にまたがる最強の道士
・妲己
美貌で権力者をたぶらかす妖狐
クラッシュ・オブ・ゴッド 神と神DVDより抜粋
めっちゃ◯ベンジャーズ
この映画は封神演義題材の映画ですが、自分は封神演義と言ったらジャンプで連載していた所謂フジリュー版しか知らず、原典には明るくないということを前提として語りますが、
めっちゃ◯ベンジャーズな映画ですよこれは。
もう封神演義の登場人物使ってア◯べンジャーズやってますこの映画は。
いきなりクソみたいな言いがかりつけてんじゃねーよ!と言われそうですが、
もう最初の前提として黒幕が手下を使って俗界に侵攻しようとしている…もうこの時点ですんごい既視感です。
それくらいだったらよくある設定だろと言われそうですが、まあそれ以外にも既視感たっぷりです。
敵側だけならよくあるレベルですがむしろ味方側ですよ。
特にすごいのが雷震子ですよ。
彼はもうまんまハルクです。
普段は気弱、しかし変身すると異形の姿の神仙になれるが制御は出来ず恐れている。
はい、ハルクですね。
能力や後半の復活の仕方見るとソー要素が入ってるまでいきますよ。
登場人物1人だけなら全然まんまじゃないだろ!とまだ思われるでしょうが、味方側の話もアベ◯ジャーズなんですよ。
最初は反目していてバラバラだったメンバーが仲間の死をきっかけに団結する…
はい、もうまんまですね。
ちなみにこちらのコールソン担当は黄天化です。
最初反目して後で団結するチームものなんてアベン◯ャーズに限らず昔からよくあるだろ!、
やっぱただのお前の言いがかりじゃないかとまだ思われるでしょうが、
中盤からはストーリーも構図も台詞も7割は一緒と言えるんです…
陣営で仲間割れしているところを襲撃され仲間を失い、ハルク枠は1人遠くで半裸(こっちは裸ではなかったです。)目覚め、
そして決着の地で敵が開いた陣から送り込まれる敵を団結して迎撃をしながら民を守る。
ほら、やっぱまんまですよ!これは!
ちなみに団結後に背中合わせのカットもまんまです。
もっと言うならその前の哪吒と申公豹のやり取りがまんまトニーとロキのやり取りなんですが…
デカブツやってくるところも同じですし、これは映像をその目で確かめなくちゃ共有出来ない感想ですよ!
最後の仙界へと帰った彼らがまた危機が訪れた時必ず再び戻ってくるだろうというやり取りも割とまんまなので、とってもとってもアベンジ○ーズ な映画でした。
ここまで言うと非難しているように見えるかもしれませんが、別にそういうつもりもなく実は自分は普通に楽しんで見ていました。
ただ真実としてまんまなのは確かなのです。
上でも書いた通りストーリーとしてのプロットは実際良くあるもので特別珍しいものではないですし。
ただアベンジャ◯ズの方は構図や台詞が優秀なので、それと思いっきり被らせにいってるこの映画は普通に楽しめたりします。
肝心の封神演義要素ですが最初に言った通り明るくないので的外れな可能性が大いにありますが、おそらく滅茶苦茶圧縮しています。
そもそも紂王と妲己いる?って影の薄さで仙人同士の戦いだけに終始していて、
人間同士の争いは最後にちょろっとした説明とちょっとした妲己の暗躍で終わりとかなりがっつりと圧縮していると思われます。多分、きっと、おそらく。
じゃあ人間要素はいらなかったのかと言うとそうでもなく、
哪吒の加入の件でやっていますが、仙人という存在が人間からの信頼が失われ崇められずにある状態というのを見せるためには必要だったかなと思います。
もっと言うなら単純に戦う理由でもありますしね。
そんな状態の中で決戦で楊戩達の戦いを見て隠れていた仙人も参戦し、それを見た民達もまた仙人を信頼し協力するという、
ここら辺は封神演義の設定をちゃんと使えていたのかなと推測しています。
こんな感じで圧縮した封神演義の話と設定を使いアベンジャー◯をやったという内容のストーリーでしたが、
元である封神演義の設定や登場人物と◯ベンジャーズのプロットが魅力的なので普通に見れる内容になっていました。
自分がこういうのに耐性があるだけかもしれないということは付け加えておきます。
意外と頑張っているアクション
ストーリーはまんまに近い内容でしたが、それならば差別点となるのはやっぱり封神演義の登場人物ならではのアクション!
ここは良かったり悪かったりでした。
まずCGなんですが、これはまぁ場面場面でクオリティに差があり特に動物なんですが彼らはちょっとアニメ的でしたね。
クオリティはともかく表情がアニメ的な豊かさ。
これに関してはこの規模だとよくあることなので分かりきってる部分で減点も加点もあったもんじゃないので普通ですね。
むしろ思いの外良かったということでプラス要素にすらなっているかもしれません。
それから各登場人物のアクションなんですが、これはあちらと差別化がちゃんとされていたと思います。
封神演義の登場人物らしい能力を使ったアクションなので見応えはある方かなと。
宝貝を使った個々の能力を活かしたアクションはCGこそ所々怪しいですが、それでも個性が出ていて悪くはなかったです。
他にも楊戩や鄧婵玉の生身での殺陣はさすが中国映画という感じで、
クルクル回ってキレ良く動くって感じで乱戦でも映えていましたね。
お爺ちゃんが華麗に動いて強いのもグーです。
後は画面の使い方ですかね。ここは素直に明確に加点ポイントですね。
これ画面をちゃんと広く使ってダイナミックに魅せる内容が多いんですよ。
特に雷震子と動物、彼らのアクションの時にはこれが顕著に現れ見応えがありましたね。
チームとしてのコンビネーションも良かったです。
こんな感じでアクションに関してはまんまな構図や描写もあるにはあるんですが、
それでもちゃんと仙人達固有の能力を使って差別化は出来ていたかなと思います。
ここがまんまだったら評価的には危なかった。
まとめ
封神演義を使ってとってもとってもア◯ンジャーズ な内容だったこの映画。
珍しくはないとはいえ元が優秀だとちゃんと見れる内容になるんだなとちょっと感心しました。
実際仲間たちが集まって反目してその後に協力するというのは間違いなく王道でどこか少年心に突き刺さる内容なので自分は結構楽しめた映画でした。
まぁ上品か下品かの二択を迫られたら下品ではあると思いますが。
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