【映画】尊厳を Miss 処刑人 ネタバレあり感想

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Miss 処刑人
(C) Copyright 2020 Burn It All LLC

製作国

アメリカ

監督
ブレイディ・ホール
脚本
ブレイディ・ホール
出演者
エリザベス・コッター
エミリー・ゲートリー
ライアン・ポステル
Elena Flory-Barnes
グレッグ・マイケルズ

男のせいで人生絶望、投げやりからの反撃。

今回はそんな映画Miss 処刑人(原題:Burn It All)の感想です。

ジャンルは一応アクションで上映時間は約101分です。

性別、性差に対してかなり露悪的な描写が多いので苦手な人は苦手かもしれません。

この映画の見どころ

・露悪的な男達への女性の反撃

・その場の道具を使うアクション

あらすじ

美女が派手に、キレる。

亡くなった母を埋葬するために故郷に戻ってきたアレックス。

遺体を引き取りに葬儀場に向かうが、凶悪な臓器密売組織によって奪われてしまう。

24時間以内に臓器摘出が行われることが分かり、奪い返しに向かうが、妹の所在を組織に知られてしまう。

母の突然の死で自暴自棄になっていたアレックスだったが、母の尊厳を守るため、家族を守るため、

そして運命を支配されていた男どもへの怒りが頂点に達する! 

Amazon商品ページより

登場人物

アレックス

人生を悲観し、自暴自棄になっている女性

ジェシー

アレックスの妹

トラヴィス

アレックスの昔の恋人で保安官

ストーリー感想

この映画の主人公アレックスはかなーり自暴自棄な女性です。

どれくらいかと言うと話の開始でいきなり投薬で自殺未遂して、病院からの母の危篤の連絡ですら無視するほどです

なぜそうなったのかは後で分かるのですが、これがこの映画の男性に対しての露悪的表現の始まりみたいなもんですね。

後悔して実家に帰るも時既に遅しで母は死亡しており、
そしてこの映画の事件となる母の遺体の処遇が勝手に決められているという理不尽な状況に陥ります。

町絡みでの臓器売買の組織だったりアレックスの過去を話す内容だとドラッグも普通に横行していたなどやべえ町ですね。

合間合間でさらに語られますが、治安が悪すぎますね。

この後の組織で子供のために掃除屋として働いている女性との会話辺りから男性批判が目立ったりし始めますがここはまだ序ノ口。

この後の元カレで組織とも絡んでいる保安官のトラヴィスとの会話などでは、
アレックスが自棄になった根本みたいな話が出るなど男性に対しての露悪的な表現が強めになります。

トラヴィスを殺した後の組織の死体回収、証拠隠滅の描写など仲間であろうと死体になったら商品といった組織のやばさもしっかり挟まれます。

組織の施設で母の遺体を取り戻しに行くところで最初のアクションですが、この映画アクションは結構静かです。

このシーンはこっそりなので当然なんですが、叫んだり掛け声などは抑えめです。

銃以外にそのにある道具を駆使するのもなかなかいいですね。

母の遺体を取り戻した後結局追いつかれますがここでの駆け引き、やり取りは正に男性批判。

子供の頃から男が手を引き手が太陽を遮り光が無くなっていったという語りはちょっと詩的ですが男性優位で進められた女性軽視的な話でもありますね。

逆転はするのですが後の描写でもありますが男側が優位に立っているという自負に対して、アレックスがその隙をつき逆転すると言うのが多いです。

組織の仲間に全ての情報を周知させないことでうまく回させるというまたまたちょっぴりやばさも表現しつつ、

偉そうに言って慈悲として楽に死なせてくれというカッコつけた組織の男に対して、
銃だけ渡して自分では殺さないからその銃で自殺すればというカッコつけたくせに結局怖くてやれないというやっぱり男性に対しての敵対心が強い映画です。

ストーリー感想(ネタバレあり)

ここからはいよいよ佳境。

自分のせいで組織に狙われているジェシーの元へと向かいますが、いかがわしい雰囲気のバーで再会しますが姉妹仲が悪いので当然なかなか受け入れられてもらえません。

ちなみにこういうところでもバーの男達のギラついた目つきを挟み込んだりしています。

そして、2度目のアクションですがここでのアレックスはあまりにも強いです。地形、道具を活かしていて面白いアクションです。

戦闘終わった後のアレックスの心情の吐露はなかなか興味深い言葉です。

女は同性の言葉より男の話を尊重してしまう、母が相手でも

ここら辺は男性批判だけでなくバランスを取った感じもありますが、女性のテンプレート的な表現も入れ混ぜてきましたね。

組織のボスからの連絡でジェシーを巻き込まないために1人で直接的な交渉に向かうアレックス。

ここでのボスとの会話は正に男性優位的な考えの男とそれに対抗女性という構図です。

女は感情的だから組織には入れないというボスに対して、娘に対して貞操の番人のつもり?などと挑発するアレックス。

アレックス側はもっとすごいこと言ったりします。

その挑発に乗りアレックスに詰め寄った結果撃たれて死ぬという結構マヌケな結末ですが、この映画の話の流れ的には納得いく流れでもありましたね。

ラストは結局まだ組織の目から逃げられていないという結末でやや侘しい感じの終わり方であり、
この映画の主軸となっている部分と合わせると色々捉えようのある結末となっていました。

総評

Miss 処刑人
(C) Copyright 2020 Burn It All LLC

男性への当たりがつんよいです。

最初のあらすじだと母の遺体の尊厳を守るために戦うという映画だと思っていましたが、

蓋を開けて見ると傲慢な男達対過去に男によって傷つき怒る女性という話の構図でした。

よく見るっちゃよく見る構図なんですけど、この映画の場合男という立場で優位性を感じているというところが差別点ですかね。

こういうのは大体暴力などでねじ伏せる話になりがちですが、男という時点で精神的な優位性を示そうとするのは珍しめだったかなと。

現実はこっちの方が多いんでしょうけど、

話的には分かりやすい描写入れる方が楽な中敢えてこっちにしたのはいいですね。

この精神的な優位性というのは駆け引きでも利用しているので狙った描写でもあるんでしょうね。

ともかく男に対して露悪的とも言える描写が強めなので拒否反応示す人はしますかもしれない映画でした。

ただ中盤のアレックスの台詞で少しバランスを取っている部分もあるので、そこだけに敵意を向けた映画でもないのも分かります。

まとめ

ちょっと想像より強めな主題となっていた本作。

この想像と違うなと受け止めたのは邦題が少し悪いですね。

昨今のポリコレ的な流れの中で作られた少し極端とも言えるくらいの作品ですが、
ただ配慮して入れただけの作品とは違い主題として扱っているとも取れるのでむしろ正しい形の映画とも思っています。

好き嫌いはっきり分かれるストーリーだと思いますが、
中途半端よりはこれくらいの方がということで自分としては良い悪いは別として納得感ある映画でしたね。

少ないとはいえアクションも結構良かったですよ。


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