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監督
ブルース・ウェンプル
脚本
アンナ・シールズ
出演者
フランチェスカ・アンアダーソン
エイドリアン・バーク
クリス・シンパーマン
アリエラ・マストロヤンニ
ロジャー・メイヤー
一度に出すクリーチャーを増やす贅沢仕立てにすると時にギャグみたいな展開になってしまう。
今回はそんな映画ドーン・オブ・ザ・ビースト 魔獣の森(原題:Dawn of the Beast)の感想書いていきます。
ジャンルは一応ホラーで上映時間は約83分でした。
目次
あらすじ
アメリカ北東部某所に“ビッグフット”目撃多発地帯がある。その場所にやって来た大学の未確認生物学の実習チームは、山小屋を拠点に調査を開始する。だが、彼らを待っていたのは“ビッグフット”だけではなかった…。夜がやってくると、ある者は死霊に取り憑かれ、ある者は謎の人喰鬼グールの餌食となって1人、また1人、メンバーは謎の失踪を遂げていく。やがて、その修羅場についに伝説のUMAビッグフットが姿を現した…。
Amazon商品ページより
登場人物
✔️クリス
イザベルの彼氏
学生では無いがイザベラと共に参加する
✔️イザベル
クリスの彼氏
未確認生物学のチームとして参加
✔️リリー
未確認生物学のチームとして参加
フォトジャーナリズム専攻であり今回は単位稼ぎのために参加した
✔️カスダン
未確認生物学の教授
✔️オズ
カスダンの助手
今回の調査する場所を選んだ人物
✔️ジェイク
未確認生物学のチームとして参加
✔️エヴァレット
過去に”死の月”に恋人のマリーを失った男性
ビッグフットを狙っている
ストーリー感想
北東部の奥深い森でーー
ビッグフットが繰り返し目撃されている
1985年以来200件以上の目撃情報がありーー
毎月9月4日から10月2日の間に集中する
同時期に行方不明事件や死亡事件が54件発生しているがーー
今日に至るまでその原因は解明されていない
地元ではその時期をーー
“死の月“と呼ぶ
このような逸話のある森に調査に来た未確認生物学の実習チームが森の化け物達に翻弄されるストーリーです。
毎年人が死に続ける月があり、それはビッグフットの手によるものと思われていますが、
実際にはもう一つの化け物の存在が出てきます。
それがチームが泊まる山小屋の本にも記されているウェンディゴです。
「見えざる森」
“夜の闇がウェンディゴを呼び寄せる”
“だが明けぬ夜はなく光とともに夜明けが訪れる”
“奴らが来た”
この2つのクリーチャー、そしてビッグフットを狙うエヴァレットの存在がチームをかき乱していきます。
道中の死体、冒頭のシーンでもあったペンダントなどどちらがきっかけになったものなのか不明なまま進んでいきます。
夜に入り犠牲者が出てからが本格的な始動でしたが、
ビッグフット、そしてウェンディゴに狙われるパートがあり、ここで両者のスタンスが分かるようになっています。
これ自体はすぐに察しがつく内容ではありますけどね。
犠牲者、そして行方不明者が出てきてチームは車もない電波も通じない山小屋から生還する術を探していきます。
ストーリー感想(ネタバレ要素あり)
一気に頭が悪くなる後半の怒涛の展開
“ウェンディゴは欲に負けた人間をーー”
“弱き心の化身にする”
死体が身につけていたペンダントを持ち帰ったことで、
ウェンディゴの能力により入り込まれたイザベルの手によってクリーチャーが一気に入り込んでくる怒涛の展開になっていく後半。
ビッグフットを誘き寄せるためにエヴァレットに攫われたリリーの脱出からの合流などもあり、クリスとリリーは小屋からは脱します。
ここはちょっと状況をちゃん見れていないクリスにイライラする場面でもありました。(善人な判断であるんですけどね)
その後リリーも犠牲になり、クリスが襲われそうになったと思いきやーー
ここでビッグフットの登場により一気にジャンルが変わり頭が悪くなります。
予想通り敵対関係にあったビッグフットとウェンディゴの手先達との熱いバトルが始まります。
ここからは曲調もロックになり直前までの雰囲気がぶっ飛びます。
正直こういうノリは大好物です。
ビッグフットの助けもありクリスは命からがらエヴァレットの使っている車にたどり着きますが、
そこでイザベルそしてエヴァレットとの最後のバトルが始まります。
後半のストーリーは色々笑える部分が多いですが、個人的にはリリーには生き残って欲しかったです。
あそこでシビアな決断も出来た彼女が死んでしまうのは正直かわいそうだなとも思いましたしね。
後は冒頭のシーンから登場していたエヴァレット。
彼には最後に少しでも矜持を見せて欲しかったなと。
ウェンディゴが天敵を潰すために利用していたポジションですが、
殺された彼女のためにもっと抗う部分が見たかったですね。
本当に最後の最後に僅かに見せてくれた感じではありますが。
ホラーとして
この部分としてはそんなに怖くはないです。
姿を見せるまでの雰囲気はいいですが、後半はもうバンバン姿を見せてくれますしね。
ビッグフットは単純なクリーチャーな上出番は少ないので全く怖い要素ではありませんし、
ウェンディゴの方が色々といい演出していたかなと思います。
正直メインの2体より乗っ取られたイザベルの方が怖く見えるかもしれません。
グロに関しては臓物が見えたり首が切れるという描写はありますが、
画面も暗めでねっとりと描写するわけでもないので結構サラッとしたグロかなと思います。
まとめ
後半に一気にある意味面白い展開をしていくドーン・オブ・ザ・ビースト 魔獣の森。
序盤の雰囲気を最後まで期待した人には向かないかもしれませんが、
ちょっとした対決物を見たい方には向いている映画だと思います。
欠点としてはちょっと画面が暗めなシーンが多いですね。
ウェンディゴの目を際立たせるためなんでしょうが、これにより少し怖さも減ってしまっていたかなと思いました。
期待するジャンルを間違えなければ素直に受け入れて楽しめるというか笑える映画ですので、
クリーチャーの対決物が好きな方は見てみてもいいんじゃないでしょうか。
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