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![ウィドウ 怪物の森](https://crow-diary.com/wp-content/uploads/2022/03/83999F99-0F5B-4A19-BBFF-645973784E89.jpeg)
製作国
ロシア
監督
イヴァン・ミニン
脚本
ナタリヤ・ドゥボーヴァヤ
Ivan Kapitonov
イヴァン・ミニン
出演者
ビクトリア・ポテミナ
アナスタシア・グリボワ
マルガリータ・ビチコワ
イリヤ・アガプフ
ウィドウ 怪物の森(:原題Vdova)見たので感想書いていきます。
ジャンルはホラーで上映時間は約86分です。
目次
あらすじ
それは、簡単な任務のはずだった…
サンクトペテルブルクの北にある鬱蒼とした森林地帯では、この30年間、人の失踪が続いている。
これまでに見つかった少数の死体は、すべて裸。拷問など殺人につながるような傷跡が見られる死体もあれば自然死にしかみえない死体もある。
そんなある日、トレーニング期間中の小さな救助隊が、行方不明の男の子を探しに森に入る。しかし、彼らが森で発見したのは裸の女。
奇怪な言動が続くこの女性と共に救助隊は森を捜索するが、森はやがて異世界の様相を呈していき、救助隊は徐々にバラバラになっていく。
彼らが森で見たものとは…。
Amazon商品ページより
登場人物
✔️ビクトリア
救助隊の1人で新人。
✔️アンドレイ
救助隊のリーダー
✔️アレクセイ
救助隊のメンバー
機材などを担当
✔️イリヤ
救助隊のメンバー
✔️クリスティーナ
救助隊の取材に来たレポーター
✔️ユーコン
救助隊に救出された後訓練を受けた救助犬
✔️ゾーヤ
森で全裸で発見された老女
ストーリー
事実を元に製作されたらしいストーリー。
ロシアのレニングラードの森で起こる不可解な死亡事故にまつわるストーリーとなっています。
冒頭では現地の人のインタビューから始まり、その森にまつわる悪霊について語られます。
“毎年300人以上が消息を絶つ森がある”
“後に発見された遺体は傷一つなかった”
“周辺に住む人々は悪霊の仕業だと恐れる”
“その悪霊は”未亡人“と呼ばれる”
このような概要を聞かされた後ストーリーは始まります。
不穏な雰囲気だけで進んでいくストーリー。
冒頭は訓練から始まり救助や捜索、メンバーについてしっかり紹介されていきます。
ここの情報が後々に活かされたりするので重要ですね。
そして少年の救助要請で例の森に立ち入ることで物語が進んでいきます。
そこで発見されるなぜか全裸の状態で瀕死だった老女のゾーヤ。
応急処置の後、病院へ帰還しようとすると始まる不穏な事態と王道な流れで話が展開されていきます。
![](https://crow-diary.com/wp-content/uploads/2021/11/0F0A4A1F-F7F3-41AB-B15F-1DF44535C121.jpeg)
ここの雰囲気は結構良かったですね。
びっくり要素とかそういうのは無くただただ不穏かつ不気味な雰囲気です。
木が倒れ塞がれている道、なぜか使えなくなるチェーンソー、謎の干し草の山などいい演出でしたね。
救出したゾーヤが語り始める”未亡人”の話などますます不穏になっていきます。
その後の事故でメンバーが2つに分かれたことで更に不穏さが加速していきます。
特にビクトリア側のパートはなかなか良かったです。
様子のおかしいアンドレイとユーコンにより急発進して沈む車、
その後の自身の動きを真似するアンドレイの見た目をした存在など不気味でいい感じです。
![](https://crow-diary.com/wp-content/uploads/2021/11/0F0A4A1F-F7F3-41AB-B15F-1DF44535C121.jpeg)
その前にゾーヤが”未亡人”が姿を奪うということを語っているのもいい塩梅でした。
誘われた家屋でゾーヤが何者なのか疑いを持つなど上手いこと誘われてる感もとても好みでした。
アレクセイ達のパートでも後々に繋がるスマホの発見や、
ビクトリアのパートだと追いかけているはずのアンドレイの死など上手いこと状況を見せていました。
その後に家屋で見つけた情報からビクトリアはゾーヤを”未亡人”と疑い問い詰めようとしますが、
ゾーヤは自身の役割に疲れ果てておりビクトリアにその役割を押し付け自殺してしまいます。
彼女の自殺の後に行方不明の少年のスマホから明らかになるゾーヤの真実、
それを目の当たりにして森からの脱出を試みるもののそこから一気に死亡パートが始まります。
この途中で迷い込む”未亡人”の穴の中に下げられている、殺した相手から奪い引き裂かれた服やユーコンの首輪など不気味さがすごいです。
脱出出来たのはクリスティーナのみでしたがほぼ廃人のようになっており、
ゾーヤの役割を継いだビクトリアの犠牲で物語は終わります。
“もう私は生きる者のために祈らない“
“邪悪なる者の冥福を祈る“
ホラー
直接的なものはほぼないです。
ですが成り立ちや行動が理解不能な存在であり、そこの理不尽さというのはこういうホラーではいい要素でしたね。
ソフィアという農民の娘が夫を絞め殺した
村のみんなは鉄の棒で殴り歩けなくした
彼女を裸にして暗い穴に放り込んだ
彼女を沼に沈めた
寒さで服を求めていて人を殺して衣服を剥ぎ取る
このように”未亡人”が生前から本当に危ない理不尽な存在というのがいかにも悪霊という感じでいい背景だなと思いました。
能力も顔や姿を奪い殺すなど人を誘い出したり油断させる能力なのもいいですね。
![](https://crow-diary.com/wp-content/uploads/2021/11/0F0A4A1F-F7F3-41AB-B15F-1DF44535C121.jpeg)
この能力で疑心暗鬼を起こして仲間割れさせなかったのはちょっと勿体無いと思いましたが
土着の悪霊という要素は好みですので結構気に入っているタイプの悪霊です。
まとめ
事実を元にしたホラーであるウィドウ 怪物の森。
どこら辺までが事実なのかはちょっと計りかねるところがありますが、
多分悪霊として語り継がれている内容や森での死亡者数とかその辺りなんでしょうね。
![](https://crow-diary.com/wp-content/uploads/2021/11/0F0A4A1F-F7F3-41AB-B15F-1DF44535C121.jpeg)
その事実がある意味1番なホラーな気がします。
びっくり要素も少なく雰囲気で怖がらせてくる日本的なホラーの構成なので、
海外製でそういう雰囲気を求めている人には結構ハマる作品なのではないでしょうか。
別のホラーやロシア映画はこちら。
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