【映画】最近だと1番いいブルース・ウィリス デッドロック ネタバレあり感想

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デッドロック
(C)2021 REACTOR(MFG) PRODUCTION, LLC.All rights reserved

製作国

アメリカ

監督
ジャレッド・コーン
脚本
カム・キャノン
ジャレッド・コーン
出演者
ブルース・ウィリス
パトリック・マルドゥーン
マシュー・マースデン
ロレンツォ・アントヌッチ

今回もブルース・ウィリス目当てで借りた映画、映画デッドロック(原題:Deadlock)

ジャンルはアクションで上映時間は約97分となります。

どんなものかなと思ったら近年だと珍しいくらいにいいポジションのブルース・ウィリスが見れました。

彼を見たい!彼だけが目当てという方には十分にオススメ出来る内容ですよ。

この映画の見どころ

ストーリーは無難だがブルース・ウィリスの役がいいポジション

主役のマックだからこそ迎えられた最後の救い

あらすじ

息子を警官のミスで殺された元レンジャー、ロン・ウィットロック(ブルース・ウィリス)は復讐のため傭兵部隊を雇い、水力発電ダムを占拠する。ダムの従業員、たまたまダム見学に来ていた高校生、さらに下流の住民10万人を人質にしてその警官を呼び出し、懺悔させようというのだ。一方、傭兵部隊の急襲からまぬがれた元レンジャー部隊のマック・カール(パトリック・マルドゥーン)は人質救出、ダム奪還のためロン・ウィットロック率いる傭兵部隊に立ち向かう。はたして人質を救出し、下流の住民たちを救えるのか!?

Rakuten TVより

登場人物

マック・カール

元陸軍レンジャーで現在は発電所勤務の溶接士

酒好きで前日にもブーンと酒を飲み酔い潰れ出勤が危うかった

ダム襲撃時に外での溶接作業中だったためロン達には気付かれず、単身彼らに立ち向かうことになる

ロン・ウィットロック

元レンジャーであり発電所の元警備責任者でもあった男

息子2人の死と刑務所への収監の復讐のために傭兵を引き連れダムを占拠し水門を開かせる

ソフィア

発電所の運営責任者

マックとは過去に付き合っていた

ブーン

マックの同僚で元レンジャー

ロンとは旧知の仲であり発電所襲撃の際に内通者として動く

プレイロック

マックの同僚

ダム襲撃の際にはトイレにいたため気付かれずそのままトイレの中でやり過ごすことを決める

フルブライト

巡査部長

麻薬取り締まりの際の銃撃戦でカイルを射殺しショーンを逮捕した

街での評判はあまり良くはない

ラリー・レイクストロー

フルブライトと共に麻薬取り締まりに当たった刑事

街での評判は彼同様良くなく義妹のエイミーからも警官として腐った男と評される

ショーン・ウィットロック

ロンの息子

フルブライト達に麻薬所持と暴行の疑いで逮捕された

カイル・ウィットロック

ロンの息子

フルブライト達の麻薬取締の際に射殺される

テイナー

マックの友人でヤク中の男

フルブライト達の麻薬取締の際に逃げ出し、事件の唯一の目撃者となる

怒りの始まり

ブルース・ウィリスを使っている映画としてはいい掴みをする冒頭。

刑事であるフルブライト達の麻薬取り締まりから始まるこの映画。

中では薬をやっている若者、そしてそこに踏み込んだ際に銃撃戦となり、
その際にカイルを射殺、そして制圧後にショーンを逮捕します。

普通に考えれば決して珍しいわけではない光景。
しかし、彼らはカイルを撃ったことに戸惑いを見せ責任はないと互いに庇い合う姿勢を見せます。

その一方で彼ら2人の親ロン。
ニュースで息子であるカイルの死亡、そしてショーンの逮捕を知り、
激しい怒りを覚え訪れた警官2人を射殺すると。

このように最初から大きくブルース・ウィリスが目立ちその後の活躍を期待させる冒頭となっており、掴みはバッチリでしたね。

彼目当てで見る人も多いでしょうしね。

この取り締まりの件の真実に関しては1人逃げた男テイナーが主人公であるマックにすぐに語ることから、早々にそれとなく全容は見えてくる内容にもなっています。

このようにすぐにそこら辺も分かるようになっていることから何があったのか楽しむものではなく、
何があったかを踏まえた上で何が起きるのかを楽しむ映画となっていますね。

ロン

デッドロック
(C) 2021 REACTOR(MFG) PRODUCTION, LLC.All rights reserved

2人の息子の死と逮捕。

これにより怒りに突き動かされたロンの取った行動はかつて警備主任として勤務していたダムを占拠して水門を開き人為的に洪水を起こすことでした。

傭兵を雇い知己に内通者にし、ダムを管理する発電所を占拠、そして水門を開かせて街を水没させようとするという息子を失った激しい怒りによってここまで突き動く人間として描写されています。

この水門開放による水没。かつてのハリケーンによる被害を人為的に起こすという要素でもあるのですが、
時間進行による洪水の被害の描写が薄いのでそこの緊張感が薄いのは少々物足りない部分ではありましたね。

たまに挟み込まれる映像もどっかの資料映像拾ったようなで済ましているのも勿体無い。

この水門開放に対する要求は息子の事件に関わっているフルブライト達警官を1人ずつ呼び出し、
罪を認めさせ息子の汚名を濯ぐという目的でした。

冒頭の麻薬取り締まりに繋がる部分ですが冤罪ということはとっくに分かっているので、なぜそうなったのかという部分にスポットが当たります。

サッと言ってしまうとカイル達と薬の密造をやっていた容疑者達は2世帯住宅で暮らしていて無関係なカイル達の居住スペースに踏み込み射殺してしまったという真実でした。

その隠蔽のためにフルブライト達は2人も関係者ということにしてショーンは逮捕されたということですね。

まぁなんか良くありそうな隠蔽の流れですよね。

ロンはフルブライト達に事件を白状させた上で射殺するのですが、やはりここでも怒りによって動く人間として描写されていますね。

息子の汚名を濯ぐためと言っていますが実際には怒りが上回って優先されているように描写されていたと感じます。

この事は作中でも警官の1人の義妹エイミーに大きな怒りを破壊で誤魔化そうとしているとズバリ指摘されています。

実際にこのやり方で息子達の冤罪による汚名を濯ぐことは出来るかもしれませんが、
水門開いて街に被害を出した男の息子という新しい汚名を被ることになるので。

息子達への愛もまた本物なのでしょうが、ここら辺を見るとそれ以上に怒りによる独りよがりな人物として描写されていたそんな人物でしたね。

“抵抗する溶接士”

デッドロック
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襲撃時に外で作業したいたために難を逃れたこの映画の主役マック。

元レンジャーで本来なら内通者であるブーンに前日に酔い潰されていたためにこの場にはいないはずであった完全にイレギュラーな存在となります。

占拠された施設でイレギュラーな存在である男が単身立ち向かう、よくあるシチュエーションではありますがブルース・ウィリスが参加している事でダイ・ハードが強く思わせるところでしょう。

人質に妻ではありませんが元カノもいますしね。

ただ内容としてはシチュエーションほどの泥臭さは無かったりします。

このシチュエーションなら単身で隠れてヒィヒィ言いながら傭兵達を倒していくというのを想像するところですが、
実際には正面から撃ち合い挑むことがかなり多いです。

撃ち合う割に弾は1発も当たらず怪我することもないので泥臭さという物はほぼ皆無と考えてもいいくらいです。

強いていうなら傭兵のボスであるゲイターとなぜか初戦でお互いに銃を捨てて殴り合いをするところでしょうか。

ダイ・ハードじゃなくてコマンドーじゃねえか!

ちなみにこのゲイターとの2戦目は自分は弾切れと嘘ついて、
また格闘戦をやってやろうとしたゲイターが銃捨てたら撃ち殺すという笑える流れがあったりします。

完全にイレギュラーな存在なのでロンとは全然因縁が無かったりするのですが、
彼との共通点とそして唯一マックのみが持っている情報により彼の怒りを唯一鎮めた人間でもあります。

共通点と言っても元レンジャー同士ということそして持っている情報は冤罪を証言できる人物テイナーと友人だったということ。

持っている情報はともかく共通点はそれだけ?と思いますが、この共通点が重要でした。

お互いに元レンジャーで軍人魂があるから話に耳を傾けるきっかけとなり、そしてその耳を傾けた話には正しい形での冤罪の証明の手段があるという。

これは他の人物には決して出来ないマックのみにしか出来ないこととして主役らしい最後の駆け引きだったと思います。

最後の幕引きは悲しい物となりますが、どうなろうが同じ結末にしかならない状況なので、
ロンの心を鎮めて救いを見せた、これだけでマックの存在は大きかったように見えますね。

さーて、今回のブルース・ウィリスは?

デッドロック
(C) 2021 REACTOR(MFG) PRODUCTION, LLC.All rights reserved

近年の映画の中ではかなり期待に応えたポジションだったのではないでしょうか?

登場人物としては最も大きな存在の1人であり、メインヴィラン。

しかも終始出番がありしっかりと存在感を見せつけてくれると、
色々な事情を踏まえた上で彼を目当てにしているなら今回は期待を超えてくれていると思いますね。

怒りにより突き動かされいきなり警官2人を射殺するところからとか中々痺れる登場もしてくれます。

しかも映画のシチュエーションがダイ・ハードを思わせるシチュエーション、それにブルース・ウィリスがメインヴィランと。

メタ的な部分でも彼を起用した意味を持たせているので今回はかなり満足できる立ち位置と出番の量でした。

まとめ

ブルース・ウィリス目当てならかなり満足出来る映画でした。

といっても単作として評価すると無難な出来の域を超えないのですが、
彼がこういう役どころでこれだけの出番があると思うとそれだけで評価は上げられる内容です。

色々な事情による付加価値による評価の変動というのは付きものですので。

近年のブルース・ウィリス出演作で彼の活躍が多いのが見たい!という方には比較的おすすめできる映画となってますよ。


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