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製作国
中国
監督
リュウ・シュウ
出演者
ペン・ユーシー
フー・チーウェイ
チェン・ヤジン
ディアン・ウェイ
定期的に見ている中国B級映画。
当然ですがB級故に内容は玉石混合な訳なのですが、今回のダンジョン・オブ・ドラゴン(原題:寻龙秘境)の内容はザ・普通といった感じ。
特別悪くも無くB級的には良い意味で普通。
もっと出来た気もするけどこれが無難なのかなって感じの内容でした。
とりあえず滅茶苦茶分かりやすい映画にはなっていますよ!
ジャンルはアクションアドベンチャーで上映時間は約74分となります。
・普通、無難、しかし分かりやすいストーリー
・キャラ立ちとアクションは良い
目次
あらすじ
昔々、残虐な万奴王によって村人は奴隷として虐げられていたが、ヤン・リンの先祖が奇跡の石・定風珠の力で邪悪な王を山中に封じ込めた。千年後、ヤン・リンの村が冷酷なリー少将率いる軍隊に襲われる。少将の狙いは、王の祭壇に眠る莫大な財宝だった…。
U-nextより
登場人物
・ジャン・シャオジー
墓泥棒
墓から得た品をマー店主に売っている
・チエン・イエン
ジャンの相棒
・ヤン・リン
定風球を守護する一族、峒刹族の女性
・リー少将
万奴王の棺を狙う冷酷な軍人
・ドゥオー・ジー
峒刹族の裏切った法師
とても普通、ある意味安心感
この映画のストーリーはとても普通です。平凡です。つまらなくはないです。
こう言うとダメそうと思われそうですが、この評価は映画としての規模を考えると相対的には良質な部類にははあると思います。
何というべきか驚きとか工夫というのが無いと言いますか、特に考えずに目の前のことを消化していくという分かりやすい安心感のある映画ですね。
- 目の前のことを消化するストーリー
1000年前に存在した残虐な万奴王という王の棺、その側にあるとされる莫大な財宝を使い天下統一を目論む(目的がちょっと可愛い)リー少将に捕まったジャン達3人。
彼らと軍人達が共に罠だらけの洞穴の先に隠された万奴王の祭壇へとみんなで向かうという内容のこの映画。
ぶっちゃけ内容は本当にこれだけの映画です。
裏の思惑とかそういったサプライズもなくまんまこれです。
強いていうなら祭壇の真実くらいがサプライズでしょうがお約束すぎて驚きは感じないと思います。
ともかく目の前のイベントを消化して新しいイベントが出たらそれを消化という、
伏線というものとは縁遠い映画です。
でもまぁ逆に言えば分かりやすさに繋がるのでそういうものだと思えば特に気にするようなものではありません。
となると大事なのはその目の前の内容となるわけですが、
うん、まぁ普通ですね。
洞穴に入り、1つ1つ扉を開いたり罠を解除したり、はたまた最後に戦ったりなどともかく普通です。王道とも言えます。
扉を開くのに銃を使う工作タイムとか罠の解除の時の太極図とか八卦とかそういう用語から謎を解くのは見ていた楽しいんですけど、内容としてみればそこまで物珍しいわけではないですね。
というかちょっと前に見たドラゴン・アークとそんなに変わらない気がしますね。
ここら辺は向こうだと王道のプロットなんでしょうかね?
ちなみに最後のサプライズというのは棺の中に万奴王はいなかったよ。
罠として邦題回収の同士討ちさせるための幻覚見せる龍の形する光置いとくねという物です。
うーん、予想通り。
捻りはない内容ですがとても分かりやすいのは確かなので、人死にに目を瞑ればもしかしたら子供に見せても分かりやすい子供向けな内容なのでは?と思ったりしています。
- どこかほのぼの珍道中
人質と天下統一を企む軍人、一族の裏切り者など関係性的には普通は最低最悪になるはずのこのパーティ。
なのに彼らはどこかほのぼのしております。
リー少将達に捕まるまでの序盤は村が焼き払われたりそこそこ緊張感あったんですが、
というか全編通してリー少将が1人で緊張感出すのに頑張っていると言いますか…
捕まって万奴王の棺をみんなで目指すあたりからほのぼの感が出てきます。
ジャン達とリー少将の部下達(大量)ヤンの一族の裏切り者でリーに協力しているドゥオ。
結構な大所帯で狭い洞穴を行動するというこの時点で既にどこかおかしい気のするこのパーティ。
何が面白いかというと軍人側は偉そうにしている割に罠の解除はジャンに任せっきりというところです。
道中がほのぼのしている理由は大体これのせいです。
ジャンがいなくちゃ大体どうにも出来ないので一般軍人などが気をつけろよとか普通に心配してくれます。
定期的に思い出したかのように脅したりしますがこれのせいで関係最悪のはずなのに緊張感の欠けること。
大量の軍人さん達はノルマのように死亡していきますが、ノルマということは流れ作業なのでやっぱり緊張感には欠けておりましたね。
チエンなどコメディリリーフもいますし、やっぱりこれはどこか子供向けのように感じますね。
リー少将とその腹心を悪者にして他の兵士はどこか憎めない感じにする。
この善悪の幅の持たせ方、やっぱりこれは子供に見せるような映画なのかもしれませんね。
アクションはやっぱりいい
中国のB級紹介だと結構な頻度で言ってる気がしますがやっぱりアクションはいいです。
カメラワークとキレこの2つは文句なしですね。
この打率の高さを見るにここら辺はノウハウとして1つ確立しているのでしょうね。
こういうのは素直に羨ましい。
特に素晴らしいのは最初の村での戦いと最後のリー少将戦。
この2つはキレッキレの格闘アクションです。
最初の村は女性同士の格闘、ヤンの強さと敵の強さを視覚だけで分かりやすく説得力持たすのに成功しています。
この女軍人さんが後半の蠢く橋の罠でぬるっと死んでしまうのが勿体無いなと思うくらいです。
そしてラストのリー少将戦の見どころは複数がかりでの勝負にも関わらず圧倒するこのリー少将の強さですよ。
どれだけ攻撃仕掛けられても怯まず返り討ちにする。
ボスの鑑とも言える強さとアクションでした。
こう振り返ると本当にこの映画はリー少将に色々と依存していた気がしますね。
決着は少しギャグっぽいですが、橋を渡る前の「凡人は落ちる」という台詞を見るとこの結末が相応しいのかなとは思いましたね。
他にもいくつかアクションはありますがどれも高クオリティなのでアクション目当てだとかなり満足度は高いと思いますね。
まとめ
ともかく普通という感想が相応しいこの映画。
見どころがないという意味ではなく想像を超えないという意味での普通なのでそう悪くはない内容です。
それもあくまで話のプロットというかそういう面での話であり、
登場人物のキャラの立ち方やアクションの良さなどは楽しめる内容には仕上がっていますね。
ともかく分かりやすいのとキャラの個性の立て方が極端なので、一部暴力描写を無視すればやっぱり子供向けな内容の映画なんだろうなと思いますね。
欲にかられても碌なことにならないという教訓もそれっぽいですしね。
他のアクション映画感想はこちら。