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製作国
中国
監督
チャン・ボーウェイ
出演者
ドゥ・イーハン
チャン・イーロン
チュー・シーユエ
パン・シーチー
ハン・ドン
世の中には色々なゾンビ映画がありますが、今回は天啓6年の中国とゾンビという中々の異色な組み合わせ。
今回の映画はそんなゾンビ映画、王朝の死鬼(原題:天启·惊蛰变)感想となります。
ジャンルは一応ホラーで上映時間は約73分となります。
銃もない時代故の戦い方、そして中国映画ならではの戦い方が見られますよ。
・ゾンビ対中国武芸
・何だかんだでしっかりとゾンビ映画らしいストーリーライン
・傀儡姫
目次
あらすじ
明朝・天啓6年、大陸に落下した隕石が発する有毒な気体により生物は突然変異し、人間は謎の寄生虫に操られて“死鬼”の大群と化す。旅から戻った左連山、鉄帰藏は民衆を守るため、傀儡術の使い手・傀儡姫らと共に、凶暴化した死鬼や巨大な怪物に立ち向かう。
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登場人物
・左連山
町の兵士でボウガン使い
死鬼達から町の住民、娘の桑桑の救出に向かう
・鉄帰藏
町の兵士で巨漢の大槌使い
兄の左連山と共に生き残った住民の救出に向かう
・桑桑
左連山の娘
病気で声が出せない
・傀儡姫
店で1番人気の花魁
糸を操り自由自在に傀儡達を踊らせることができる
左連山達に協力して町からの脱出を図る
・周易
左連山の弟
息子の小宝、姪の桑桑を守るため自宅に立て篭もり死鬼達と戦う
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華麗なゾンビ、ボスのクリーチャー
舞台は天啓6年、隕石の墜落により万物に異変が起き、未知なる災いが地球を襲おうとしていた。
こんなことでいきなり隕石が降ってきて、隕石から出てきた霧で動物達がクリーチャーに変質して地球がやばい!
と思ったらいきなり舞台が1つの町に終始してしまうので言うほどやばくなかったりします。
冒頭の万物とか言ってしまうナレーションと動物や植物達が巻き込まれていくスケールの大きさがいきなり霞んでしまいます。
でもこれはいいんです。
舞台を大きくしたって結局とっ散らかるだけなんで、寧ろ話や緊張感をしっかり纏めるためと言ってもいいでしょう。
でも折角匂わせた動物クリーチャー達に出番なしはどうかと思う。
というわけでこの映画のメインはゾンビ!
作中だとそんな言葉は当然まだ存在しない時代なのだ死鬼と呼称されます。
噛まれたら1発アウトで感染とオーソドックスなゾンビ。
他には音に反応して襲いかかってくる、火は苦手などという特徴があります。
しかし流石はチャイニーズゾンビ、他との差別化のためか滅茶苦茶身体能力高いです。
全員ではないですがカンフーアクションさながら大ジャンプなんかしたりするので、これが中国のゾンビかぁと勉強になりました。
そして当然ゾンビ以外にもクリーチャーは登場。
町の空にそびえる虫のような怪物。
これが感染元…かは微妙ですがとりあえず空からたまに気まぐれで触手で人食い来たり霜を出し続けたりしています。
この怪物はかな〜り気まぐれで登場人物はかなり恐れているのですが、たまに襲いかかる程度です。
これは多分あれですね。ゾンビと同時に捌くという尺がやれないので、偶発的なイベント扱いにしないと行けなかったんでしょうね。
途中から後半まで虫が無視されて空気でした。
この2種類しか出てこないわけですが、そんな中で霧の中で見つからないようあまり音を立てずに行動するというシチュエーション的にはミストとクワイエット・プレイスの合わせ技みたいにシチュエーションでしたね。
霧に関しては怪物の能力を見ると多分霜ですね。
見ている分には結構楽しかったのですが、折角空からの化け物と地上のゾンビというシチュエーションなんだからもう少し連携が見たかったところです。
後、疑問があるとすれば最初霧を吸い込んでゾンビ化したのに登場人物達が霧の中歩いても平気なことくらいですかね。
大問題である。
これに関しては多分最初のは隕石からの霧で主人公達が進む中で発生しているのは怪物の霜だったと何とか納得しましょう。
命のリレーは嫌いじゃない
ゾンビ映画なので当然犠牲は付きもの。
というわけでこの映画は結構味方の犠牲が多いです。というかほとんど死にます。
シチュエーションも様々ですが、短いながらもキツイ描写、定番の描写をしっかり詰めていましたね。
というか単純に命の選択が多い映画です。
最初から赤ちゃんが泣く中で外に放り出そうとする県丞を見て容認しかけてしまうなどありますし、
今思うとこの時点で左連山の主人公としての運命は決まっていたのかもしれません。
その後は家族と知人の犠牲が続くなど苦しい現実が続きます。
左連山の弟、周易と小宝の死など子供が感染して噛まれて自身も感染して親子で自ら死を選ぶなど珍しく子供の犠牲もあるということで、
ここで誰が犠牲になってもおかしくないという緊張感もたらしましたし、
その後の貯水槽の攻防、やっぱり県丞が民を入れようとせず目の前で夫がゾンビになり復讐と自暴自棄で妻がゾンビ達を中に招いてしまうなど、人間のトラブルもしっかり入れてますね。
その結果としてもう1人の弟、鉄帰藏も犠牲になってしまうなどやはり誰が逝ってもおかしくない状況をしっかりと作ってますね。
こういう子供も家族も保護されずに容赦なくというのは大切ですね。
そんな犠牲の中で左連山が絶対に守り抜こうとするのが、娘の桑桑。
他の兄弟も彼女を守るために命を懸けたといっても過言じゃない存在です。
存在なんですが話的には少々ウザいイラっとくる場面が多かったりします。
子供に完璧求めてもしょうがないんですが、知り合いの犠牲者出るたびに父に救うことを求め責めるので大分イラっとくるんですよね。
桑桑「周易と小宝を何で助けなかったの!」
いや、もう感染してるし行ったらこっちが危ないから無理だって…
桑桑「鏡おじさんを何で助けに行かないの!」
だから、もう手遅れだし助けに行ったらこっちが危ないんだって…
桑桑「鉄帰藏叔父さんを何で助けに行かないの!」
だから感染したら危ないし、死ぬっていってるやろがい!
とまぁこんなやり取りを3回もやるので流石に温厚な自分でもイラっと感じずにはおれませんでした。
しかも3回目は鈴鳴らして自分にゾンビ誘き寄せようとする無謀さかましますからね。
B級にはこういうエグみやノイズは必要だとは思うんですが、やっぱり笑えるものにしてもらわくちゃ困るんです。
ストーリーライン自体は至って真面目な映画なのでここら辺でエグみを出されると笑いより不快感が勝ってしまいますね。
家族達やみんなが自分のために命を繋いで救おうとしているのだからそこは流石に学びを得てほしかったところです。
ただこんな困った行動も決着を見たら何か許せてしまうのがこの映画。
怪物を火薬で倒すために囮になる傀儡姫とそれに気づいて駆けつける恋人。
結果として2人とも犠牲になるのですが、そこのセリフ。
「1人きりで生きる方が怖い」
それに対して最後、自身が感染しながらも娘を救おうとする左連山。
自身に鈴をつけて娘を連れていき援軍の元に自身の犠牲の元に娘を救います。
傀儡姫達が1人きりで生きる方が怖いと共に逝くのに対し、
左連山は自らを犠牲にして桑桑に1人きりにしてしまってでも生かしたい。
最後に喋れるようになり父に呼びかける桑桑を見て、何かこのシーンだけで今までの桑桑の振る舞いすら許せるような最後でしたね。
強いて不満を言うのであれば怪物の最後。
傀儡姫が囮になって火薬当てたのだから別にそれで倒してもいいのでは?というのが本音ですね。
倒した上で感染していて最後の展開にしても良かったんじゃ?と思います。
やっぱり犠牲者達の覚悟は報われてこそという思いはどうしても出てきてしまいましたね。
ゾンビ物で報われないことなんて多々あるので今更かもしれませんが。
武芸がかっこいい
舞台が天啓6年ということで当然銃などもないのでアクションは中国武芸となるこの映画。
銃の代わりにボウガン使ってるんですけどね。
このアクションは概ね見栄えが良くてカッコよかったですね。
人間もゾンビもカンフーアクションならではの重力無視した華麗な動き、それだけではとどまらず鉄帰藏などの巨漢はどっしりとしたアクションも見せてくれます。
特に傀儡姫のアクションはカッコいいです。ファンタジーです。
1人だけ明らかにジャンルが違うアクションですが、一際見栄えが良かったです。
内容としては人形使い、自分と寸分違わぬ人形を操りながら自身も剣を使い戦う。
更には人形を操る糸を使ってゾンビも投げ飛ばしたりなど1人だけ世界観違う性能していて惚れます。
この規模の映画だとこういう独特なアクションが1つ見れるだけでも満足度が違うので傀儡姫はかなりこの映画に貢献していましたね。
まとめ
ゾンビと中国武芸とこの触れ込みだけで色んな意味で期待感が高かったこの映画。
ストーリー自体はかなり真面目にゾンビものやってるのではっちゃけ感はなかったですが、真面目故のラストの良さ、
そして何より傀儡姫のアクションで余裕で満足できましたね。
元々期待値を高く持つ映画ではないので楽しいツッコミどころか独自性のある何かを見せてくれればそれだけで許容できるものですので。
今回で言うとラストと傀儡姫のアクションですね。
そういった意味ではこの映画は自分としては概ね満足できるいい映画でした。
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