【映画】ベタで塗り固めた良い映画 SPY スパイ デンジャラス&ビューティー ネタバレあり感想

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SPY/スパイ デンジャラス&ビューティー
(C) 2022 DongYang Qishuyouyu Culture Media Co.,Ltd ALL RIGHTS RESERVED.

製作国

中国

監督
ジン・ハオ
出演者
マイケル・トン
カイ・ディエ
リー・チーホン
ジャン・ヤーマァン

今回は中国映画SPY スパイ デンジャラス&ビューティー(原題:军火大劫案)感想のてす。

ジャンルはアクションで上映時間は約76分となります。

正直なところ上映時間も短いのでそんなには期待していなかったのですが、これがなかなか楽しめました。

あくまで上映時間や規模に対しての期待値を基準とした評価ですが、
その基準から見ると期待通り、もしくは期待以上のクオリティの映画だと思いますよ。

この映画の見どころ

規模から考えると高クオリティなアクションと映像

変に奇を衒わないストーリーとラスト

あらすじ

スパイ組織EOに所属するウェンは、護衛していた武器商人のリーと大量破壊兵器輸送中に謎の集団に襲撃され、兵器は強奪、リーは抹殺される。リーは警察官になった娘ニエンのため仕事を引退し、対テロ対策を巡って政府と対立する軍が計画した爆破テロの陰謀を告発しようとしていたのだ。ウェンはリーから託された発射装置のケースを持って、逃走。警察と軍、さらに軍から依頼された組織EOが命じた、かつてウェンとチームを組んだ女スパイのジョアンに追われることに。ジョアンは家族を人質にとられやむを得ず組織に服従していたが、自分や市民を助けるために命を懸けるウェンへの愛を貫くため、組織を裏切ってウェンと共に戦うことを選ぶー!

dTVより

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登場人物

ウェン・ライ

リーの部下

リー襲撃事件の唯一の生存者で事件の容疑者にもなる

リーから託されたミサイルの発射装置を守るために軍と警察、両方に追われる

特殊部隊に10年間に所属して豊富な実戦経験がある

ジョアン

EOに所属する女性

ウェンとは懇意の仲だったが発射装置の奪取を命じられウェンを追うこととなる

EOに家族を人質に取られている

ニエン・イエンシオン

リーの娘で警察官

武器商人をやっている父とは疎遠となっている

父であるリーの襲撃事件で容疑者となったウェンを追う

リー・インシオン

武器商人

ミサイルの発射装置を運搬中に謎の武装集団に襲撃され死亡する

娘のために今回の仕事を最後にしようと思っていた

チンション将軍

軍の将軍

対テロにおいて結果が芳しくない軍が関われなくなる政府の決断に不満を持つ

サイバン

ニエンの同僚

リーの事件においてニエンを気にかける

ジョセフ

EOに所属している

ジョアンの家族を人質に取っており、彼女にウェンの追跡を命じる

襲撃されるリー

テロが3日間収束していないという混沌とした状況の世界観のこの映画。

その対策において結果を出せていない軍に世間が不信感を持っていることに対して政府と軍が対立する中で
武器商人であるリー、そしてその護衛であるウェンがミサイルの発射装置を運んでいる最中で謎の武装組織に襲撃されることから始まります。

娘であるニエンに繋がらない電話をかけている最中による出来事で彼のこの思いは話の1つの軸となっていますね。

そしてこの襲撃、冒頭ながら(だからこそ?)なかなかの見応えがあります。

安っぽさなんかは一切感じないリアルな緊張感と銃撃戦で掴みはバッチリです。

小銃に短機関銃に軽機関銃、最高の武器で連携も完璧で手際が良すぎるこの武装集団。
設定的に訓練もされている武装集団なので動きが洗練されていてこの規模の映画とは思えない映像でした。

そしてこの襲撃で護衛であるウェンに発射装置を託し早々に退場するリー。
とても早い退場なのですが話的には事件や娘であるニエンとの関係性の都合もあり、回想で出番も多いので最後まで存在感のある人物となっています。

経歴的にはお世辞にも誉められた人物ではない彼が最後の仕事の最中にウェンに託す物とニエンへの思い。
これが物語を最後まで引っ張っていくことになります。

四面楚歌

SPY スパイ デンジャラス&ビューティー
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リーから託された発射装置を守るウェン。

彼は事件の唯一の生き残りとして警察から指名手配を受けます。

そして普通なら襲撃してきた正体不明の武装組織にも狙われて…と思うでしょうが、
いや、それも間違ってはいないのですがこの武装組織の正体はすぐにバラされます。

武装組織の正体は軍であり指示をしたのは将軍とすぐに教えてくれます。
このように黒幕はすぐ分かるのでその正体も楽しむ映画ではなく純粋に逃走からの反撃を楽しむ映画ですね。

追ってくる人物も警官でありリーの娘のニエン、EOから発射装置の奪取を命じられたかつての恋人?ジョアンと邦題のビューティーな部分の方々が追ってきます。

特殊部隊出身だけあって逃げ方も慣れた感じでその場にある物を上手く利用するのがいいですね。

ガス充満させて断線させた電話を使い起爆や車を撃って警報を鳴らして気を逸らすなどここら辺の工夫は普通に面白かったですね。

リーの娘ニエンに一度追い詰められ捕まるも軍と組んでいるEOとそこの指示で送り込まれるかつての恋人ジョアンの襲撃で結果として難を逃れるウェン。

家族を人質に取られ葛藤しながらも四面楚歌の中で最初の味方としてジョアンが共に行動します。

ケースを渡せば家族もウェンも救える、しかしウェンはリーの意志を継ぎ渡すことは出来ない、
互いに想い合いながらも周囲の干渉により緊張感ある関係がいい味出してましたね。

この家族を人質に取られているジョアンとウェンの回想。
いつかまた今みたいな時間を過ごせるかなと砂浜で語る内容、これが後々の展開でベッタベタもいいとこですが被せにくるのもまた良いいんですね。

何事もベタは強しなのです。

軍の目的

ミサイルの発射装置を求めリーを襲撃した黒幕たる軍部。

目的は対テロにおいて結果を出せない軍が作戦から外されたことの報復。
そしてテロに対しても同じようにミサイルで破壊することで思い知らせることでした。

そのためにリーにミサイルの売却を求めますが、彼は拒否、
そしてそのことの告発もしようとしていたことから冒頭の凶行に及ぶという流れでした。

主に将軍のチンションの主導の計画ですが、これに関してはいや、対テロで軍が結果出せてないんだからどう考えても逆恨みでしょ
とこう言わざるを得ない動機ですね。

一応彼は人生の全てを仕事に懸けてきた男であり、だからこそ軍が外されたという決断が耐え難い屈辱だったんでしょうが、それならちゃんと結果出せとしか言えないですね。

そもそもの話としてテロ活動がやばいという世界なのに、作中では冒頭の爆破以外出てこず軍部のクーデター以外出てこず、
クーデター起こす動機となったテロリストが存在感皆無なのでますます軍の行動動機に疑問が浮かんでしまうのです。

ちょっとでもいいから脅威として登場させていれば軍側にも深みが出たかもしれませんね。

合流

SPY スパイ デンジャラス&ビューティー
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EOのジョセフを襲撃してリーのチンション将軍のクーデター告発分の情報を手に入れるウェン。

そこで再びニエンと邂逅しますがこの事実を教えて彼は逃走します。

ニエンは同僚であるサイバンと共にリーの将軍への告発文を入手してウェンへの疑念の払拭、そして彼への協力を決意します。

一方でウェンとジョアンは軍と警察に居場所がバレ、軍の襲撃が間近に迫る中でニエンとサイバンがついに合流します。

ここからの銃撃戦は1つの見所、みんな大好き隠れ家の中に用意されていた大量の装備で戦闘前の準備シーンというサービスもあるのでテンション上がってきます。

最初にも言いましたがこの規模の映画にしては銃撃戦もリアル目で映像として高いクオリティがあるのがいいですね。

銃撃戦の最中でサイバンが撃ち倒されてしまいますが、
ニエンを気にかけ告発文の事実を知ったら躊躇わずにウェン達に協力してくれるといいキャラしていたので退場したのはちょっと残念でしたね。

こういうストーリーで第三者の立ち位置でありながら事実に目を向けて協力してくれるというのは貴重なので出来れば生き残ってほしかった人物でした。

軍に追い詰められたウェン達はジョアンにケースを渡し彼女だけを逃して彼らは銃弾に晒されることになります。

そしてジョアンはケースを持ち失意の中で砂浜に1人しゃがみこみます。

そうここで砂浜、砂浜なんですよ。

おそらく場所は違えどかつてのウェンとジョアンが笑い合った砂浜という場所。
ここでの出来事がラストの作戦へと繋がっていくのです。

最後の作戦

ジョアンに託されたケースを渡しそれを使い式典にミサイルを撃ち込もうとするチンション。

大方の予想通り当然ミサイルは不発となり、軍に捕まるジョアン。

そしてそれを救おうとする現れるウェンとニエン。

実はジョアンにケースを託し行かせた後、何とか切り抜けて砂浜に現れてこの作戦を提案、再び2人で砂浜で誓い合ったのでした。

ベタですけどいいですねぇ。

警察対軍との銃撃戦の中、ジョアンの元に駆けつけるウェン。

ここでわだかまりも後顧の憂いも無くなり背中合わせに戦う2人。
これがこの映画の最後の派手な見せ場となります。

舞台が調理室となるのですが、その場にある調理道具や熱湯で戦うというのは古き良き中国映画のノリなのがいいです。

その一方でニエンはチンションを追い詰め逮捕して父の無念を晴らすのでした。

この映画の本当に良いなぁと思うのはこの全てが終わった後のエピローグ。

ニエンは父からの録音を聞き彼の最後の思い、警官となった娘に恥じぬよう悪事を働いたことから心を入れ替えようとした思いを知り、死後ようやく親子のわだかまりは解けます。

このように死んでも主にニエンの存在によりリーは最後まで存在感がありましたね。

そしてウェンとジョアン。

ジョセフの逮捕により家族が解放されたジョアン。
共に人生を歩まないかというウェンの思いを知りながらも1人空港から旅立とうとしたその時にウェンがやってきて共に進んで終了と。

本当にここはベッタベタなノリとラスト。

ですがこれがいい!この変に捻らない展開こそがこの映画の魅力だと思います。
王道やベタを貫き通すというのは案外難しいですからね。

独自性こそないものの安定したベタが見れる、これこそがこの映画のストーリーの魅力でしたね。

まとめ

素晴らしいベタな映画でした。

短いながらも高いクオリティのアクション、そして短いからこそやれたのかもしれないベタなストーリーと個人的には高評価です。

ストーリーは早々に黒幕を明かすので考察を楽しむものではありませんが、
ネタバラシをしたからこその登場人物の立ち回りを楽しめるという点もありますからここは好みだと思います。

短くて盛り上がりどころも分かりやすいと見やすい構成の映画なのでちょっと短くてもいいから何か見たいという方にはオススメできますね。


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