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製作国
アメリカ
監督
クリストファー・マッカリー
脚本
クリストファー・マッカリー
出演者
トム・クルーズ
ヘイリー・アトウェル
ヴィング・レイムス
サイモン・ペッグ
ヴァネッサ・カービー
イーサイ・モラレス
ポム・クレメンティエフ
マリエラ・ガリガ
ヘンリー・ツェーニー
ホルト・マッキャラニー
ジャネット・マクティア
ニック・オファーマン
ハンナ・ワディンガム
アンジェラ・バセット
シェー・ウィガム
グレッグ・ターザン・デイヴィス
チャールズ・パーネル
フレデリック・シュミット
どんな物にもいつかは終わりは来る
映画史に1つ名を連ねたであろうこのミッション:インポッシブルシリーズ最終作であるミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング見てきました。
始まってから30年、シリーズ完結作に相応しいアクションの数々、シリーズを繋げる話。
AIというテーマを扱ったという面も含めて映画の内外でトム・クルーズ、そしてイーサンという男の行動の影響力が登場人物と観客にどれほど影響力があったのか。
何というか映画に対する熱を常に放ち続けた1人の男の集大成、そんなシリーズの完結作見てきました。
目次
予告
感想
最後だからか、やりたい放題!詰め放題!
怒涛のように流れるアクション、自分でやらなきゃ気が済まないトム・クルーズの無茶なアクションっぷり。
“スパイ映画”として見るとストーリー面での気になる点はありますが、シリーズの最後としてはシリーズ多くを繋げる構成、そして娯楽満載と。
文字通り“映画”を楽しめる映画でした!
お疲れさま、そしてありがとうトム・クルーズ
この映画に言えることはまずこれですね。
今や娯楽に特化している部分が限りなく少なくなってしまった映画界。でも今回もそこに完全に特化した作りにしている文字通り“映画”でした。
そして作中ではイーサン・ハント、現実ではトム・クルーズ。
彼らのシリーズを繋げていき、そして結果を見せてきた。この決断の積み重ねによる余波は観客にとっても他人事ではない結末だと思いました。
今作は前作同様に成長していくAIとの対立、そして今までのシリーズのイーサン・ハント決断の影響。
これらが争点となっていましたが、これは現実で見ても良くも悪くも他人事ではないなと考える部分です。
AIに関しては言うまでもなく、成長していく分野としてもう世界から切り離すことは出来ない部分ではありますが、
ただ個人としては体験ではなく、情報だけで判断してしまい、それも成否ではなく自分にとって都合が良いかどうかだけで信じる、信じないを決めている世界になっていってるように自分としては感じています。
今作もエンティティの操作によってそこに傾倒する人々も描かれてはいますが、そこに対して情報は正しいのか分からない、何を信じるべきなのか、
その問いに対する答えはこの映画ではやはり友人や隣人を信じて未知の人々のために戦うということなんですよね。
これが(少なくともアクションに関しては)アナログに拘るトム・クルーズの出した答えなのでしょう。
そしてそういった答えからの決断と行動。
作中のイーサン・ハントの出した決断が1の登場人物の関係者に影響して、3の行動としてはその結果としてエンティティ誕生に繋がっていたと、シリーズ完結作らしく、決断の余波というものを描いているわけですね。
これらは最初はイーサンの罪として演出されていましたが、ダンローのように別の人生を与えられた良い方向に導かれた者もいる。
でも決断の正否というのは積み重ねであって、1つ1つの分かりやすい答えだけが真実ではないなと思える。
長く続いたシリーズだからこそイーサンの決断の積み重ねによる答えというのはそうシンプルではないと観客だからこそ分かりますからね。
そして現実でもトム・クルーズの決断というのはやっぱ影響力はある。
今なお自分でアクションをやるというアナログに拘り、今回も大分イかれたアクションを疲労しています。
正直ここら辺って既に分業化という意味でも無くなりつつある文化ですし、言ってしまえばエゴみたいな物ですから今作もやりたいアクションが先にあってそれに話を合わせている感もあるので正直粗として出ている部分はあります。
それでも映画として映像として楽しませる、自分がやりたいことをやる、その気概にはやはり満足感もありますし、それを続けてきたからこそ観客もそれについていくようになっていった。
『スパイ大作戦』から始まった映画として見ると、スパイ映画というよりはアトラクション的な楽しみになってしまった感も否めませんが、出発点からここまで行ったのはそれだけトム自身の行動でトム・クルーズ映画としての地位を確立させたシリーズだからと言えるでしょう。
イーサンの行動の結果を登場人物が様々な形で影響を受けたように、このシリーズを通じたトムの行動や名声が観客への映画の楽しみ方の1つや映画界に与えた貢献による影響も大きいんですよね。
CGは勿論ですがAIによって更に加速して、いつかは本当に廃れていくアクション文化なのでしょうが、それでもそこを繋ぎ止めてそして娯楽作というものを見せてくれるのは本当にありがたい。
シリーズ完結作として見ると、流石にブラントは出て欲しかったですが、ここはジェレミー・レナーの体の問題としてどこまで動けるのか分からないから致し方はないかなとは思っています。

でも、ローグ・ネイションの野郎4人体制はマジで好きだったんですよね。
見たいものはまだ残っていましたが、それでもシリーズとしては最高に楽しかった完結作。
本当にお疲れ様でした
そしてありがとう
トム・クルーズとイーサン・ハント
まとめ
上映時間が長いとか話でちょっと気になる点とかもあったりはしましたが、ただ完結作としては満足できた自分としてはそれで十分です。
これからのAIの台頭でこういった映画が少なくなっていくかもしれませんが、だからこそ現在これが見れたのが嬉しいのですよ。
ただ今作を見てある種確信したのですが、AIの台頭といったものは脚本や演技、アクションでアナログに拘るトム・クルーズにとってAIに反するという作家性に繋がっていくかもしれないなと思いましたね。
自分としてはどちらかが優れているかとは言うつもりはないです。ただそのどちらかが無くなってしまう、下火になってしまうのは映画文化としては致命的な損失に必ずなります。
なので火を絶やさないようにトムにはこれからも娯楽作、アクションを頑張ってもらいたい。
やり続ける者がいれば必ずそれについていき継承する者は出てくるものですからね。