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トップガン・マーヴェリックから更に勢いを増したトム・クルーズ。
そんな彼を代表する映画の1つミッション:インポッシブルシリーズの最新作ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE見てきました。
一言で言うならめっちゃタイムリーな題材。
完全に偶然というわけでもないんでしょうけど今のハリウッドの現状を考えるとここまでタイムリーになるとは思ってもいなかったのかなと。
そういった意味でも時流になった作品となっており、そして当然アクションもハイクオリティ。
トム・クルーズ本人が常々意識しているように映画館で間違いなく見る価値があった映画でした。
来日が潰れてしまったのだけは残念でしたね。
衝撃展開も大いにあり続編には期待出来る1作となっていますよ。
目次
あらすじ
IMFエージェント、イーサン・ハントに課せられた究極のミッション—全人類を脅かす新兵器が悪の手に渡る前に見つけ出すこと。
しかし、IMF所属前のイーサンの“逃れられない過去”を知る“ある男”が迫るなか、世界各地でイーサンたちは命を懸けた攻防を繰り広げる。やがて、今回のミッションはどんな犠牲を払っても絶対に達成させなければならないことを知る。その時、守るのは、ミッションか、それとも仲間か。
公式サイトより
イーサンに、史上最大の決断が迫る—
相変わらずのこだわりのアクション
ミッション・インポッシブル…というかトム・クルーズの映画ならやはり本人がこだわり続けているアクションシーン。
本作も公開前から崖から飛び降りるバイクシーンが何度も予告で流れ注目されていましたね。
当然これ以外にもカーチェイスから電車での格闘戦、逃亡など多くのハイクオリティなアクションが用意されており、
やっぱ需要をよく分かってんな!思わせるくらいにと定期的に見どころがあり、長い映画なのに飽きる暇がねぇぜ!と言いたくなるくらいの濃さでしたね。
最初に派手にイルサ再登場からの砂漠での銃撃戦から始まり、そしてローマでのカーチェイス。
このカーチェイス、IMAXで見たからか流石の迫力で見ていて楽しかったですね。
ちょくちょくコメディも入れているのがまた楽しい。
あの無駄に多いボタンは何だったのか。
ただ黄色のFATを追いかける市警達とCIAという構図はルパン3世を思い起こしてしまうのは日本人だからですかね?
何だかんだでイーサンのことを撃たなかったり、危機の時には協力したりなどCIAからとても銭形を感じる。
女性陣のアクション要員もいつになく多かったのは今の時代らしく…という単純な要素でもないでしょうがシリーズとしては結構珍しかった気もします。
ちゃんとこの女性陣とのアクションからの流れが後編への逆転の鍵になりそうなのがまたいいですね。
けどイルサの件は結構ショックでしたね。
3作連続登場でいよいよレギュラーっぽくなってきたなと思わせてからのあれですから、衝撃も大きい。
ただ個人的には願望込みで生きているのでは?とも思いたいですね。
わざわざ序盤の賞金稼ぎとの戦闘の後で「君は死んだ。そのまま死んだままでいろ。」なんて台詞があったのは意味がある気がするのです。
それで今度こそ本当に死を偽装しているのでは?と思いたいわけですよ。
ただ今度は偽装じゃなくて本当なんだよと強調させるための可能性の方がやっぱり高いんですかね。
3作目ともなるとこっちも思い入れも強いのでどうにかなってほしいところですが。
だからこそのあの展開なのかもしれませんが。
そして仇敵のガブリエルとの戦闘となる電車、
この前に散々予告でやっていたバイクからの飛び降りもテンションは最高潮の中での走行するオリエント急行での戦闘。
普通ならほーんって感じで見るくらいなんですが、トム・クルーズが関わっていると、
どこまでマジで撮影しているんだろうと考えてしまうので不思議なもんです。
しかし、このガブリエル。後編でも登場は確定なんでしょうけどイーサンの相手としては今回の時点で完全に底が見えてしまった感がありますがどうなっていくんでしょうね?
とまぁこんな感じで定期的にど派手なアクション、衝撃展開を挟み込んでくるのでエンタメとしてはやはり最高でしたね。
ただ欠点が無いというわけではなく、上映時間の長さに比例してアクションの時間も長くなっているため冗長だなと感じる部分もやはりありましたね。
移動1つとってもしっかりと丁寧に描写し過ぎていたり、何より最後のオリエント急行の落下のシーンですね。
映画のオリエント急行は呪われている。
落下する車両を這い上がっていく訳ですが、これ3両分は流石にクドいなと。
これに関しては正直キッチン辺りは削れたのではと言いたくなる部分でしたね。
こんな冗長な部分もあるにはありますが、基本的にはハイクオリティでテンションが上がるアクションばかり、
特に映画館で見るのに適したシーンばかりなのでやはりトム・クルーズの作品は映画館で見るに限りますね。
バイクで飛び降りてからの無音が映画館のみの体験って感じでいいんですねぇ。
めっちゃタイムリーな題材
本作の敵となり題材となるのは独自進化して人類に牙を向いたAI。
これはすごいタイムリーな題材でしたね。
今現在行われているハリウッドでの俳優、脚本のストライキ、
これにはAIの使用についても含まれたデモな訳なんですがこのタイミングでこれは狙ってか意図せずなのかある種代弁的な題材となっていましたね。
映画の題材としては別に極端に珍しい物ではないんですが、やはりタイミング的には穿った目で見る部分はどうしても出てきてしまいます。
そんな本作で出てきたAIですが上で言った通り結構題材として使われてきた中では良く見る形だったりします。
今までの情報を書き換え真実すら思う通りにしてしまうという“エンティティ”が相手となる。
更には開始時点で人がAIを使うのではなくAIに人が使われている域にまで言っていると。
うん、古今東西でよく見る形ですね。ただそれを豪華により危機感を持たせて見せてくれるという話です。
現実のストと被らなければ今回はこんな題材かぁくらいの感じで驚きもせずに見ていた気すらします。
ただやはり豪華に書いているだけあり、描写は特に序盤はややホラー感すらある描写。
特に空港でのベンジーを予測して爆弾や消えるガブリエルなんかはまだ“それ”の能力の把握をしていない段階だったので怖さがありましたね。
実際性格も結構怖く、人間では出来ないような極めて合理的かつ冷徹な判断や予測で動くというのはこの題材においては普遍の機械的な冷たさがある怖さですよね。
それに対抗するのが人間的で甘さが残るイーサン、もっと言うならアクションなど自分で演じることにこだわり続ける俳優トム・クルーズと言うのが作中内でもメタ的にも興味深い構図になっていたなと。
実際作中ではパリスにトドメを刺さなかったイーサンの甘さが最後に逆転の糸口となる情報をもたらす結果になっていますし、
現実でも昨年のトップガン・マーヴェリックという記憶にも新しい自分や俳優が自身で演じることに拘った作品で結果を出しているととにかく反AIの構図になっているんですよね。
人類を支配出来る域にまで自己進化したAIをたった1つの鍵が止める手段でそれを奪い合うなんていうのは
大分古臭いプロットと言ったら言い過ぎかもしれませんがそこまで新鮮味のあるものではないんですよね。
ただ現実の問題とリンクする時流に乗った形、そしてこのテーマに対するのが何よりトム・クルーズということ、
こういうのが色々と重なって古臭さもある古典的なものが作品として興味深いテーマに昇華されたように自分は感じましたね。
まとめ
テーマとしては昔からよく見る物、しかし現実問題と演じる俳優によってタイムリーな作品になった映画でしたね。
内容として見ると自分の感想としては面白いというより楽しい映画でしたね。
アクションは多くアトラクション的な楽しみはかなり豊富で間違いなく見応え抜群なんですが、
この1作だけだと正直やってることがまどろっこしく鍵を奪い合い手に入れるための戦いで終わっているので、
今作は完全に後編へのフリになっているだけの映画なんですよね。
ですので題材としての興味深さはともかく純粋にストーリーとしての評価や映画として面白かったかとなると後編待ちかなぁと。
これはシリーズ物だとよくある評価の形でこういう続編ありきな作品だと前編の映画の評価は間違いなく後編の出来に引っ張られて左右してしまうと思いますしね。
ただ単品として見ても映像面は文句なし、トム・クルーズがやべえアクションを自分でやってるのが見てえんだよ!って人にも十分応えきっていますし、需要に対しての供給は間違いなく満たしている映画ですね。
次回は2024年の6月28日公開予定なのですが、まぁ十中八九ストの影響で延期になるであろうことだけは残念。
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