【映画】アクションは盛り盛り!ストーリーは改善で最高! ジョン・ウィック:コンセクエンス 感想

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ジョン・ウィック:コンセクエンス
(R), TM & © 2023 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

製作国

アメリカ

監督
チャド・スタエルスキ
脚本
マイケル・フィンチ
シェイ・ハッテン
出演者
キアヌ・リーヴス
ローレンス・フィッシュバーン
ランス・レディック
イアン・マクシェーン
ドニー・イェン
ビル・スカルスガルド
真田広之
シャミアー・アンダーソン
リナ・サワヤマ
スコット・アドキンス
マルコ・サロール

ジョン・ウィック:コンセクエンス(原題:John Wick: Chapter 4)見てまいりました。

とりあえず言えることは最高だからシリーズファンだけでなくアクション映画好きも見に行きましょう!

アクションは特盛りなんてレベルなんて物じゃないほどの盛りっぷりでしかも質も良く種類も豊富と完璧に需要に応え。

個人的な前作の不満だったストーリーは“報い”というテーマを軸にすることで芯のあるストーリーに仕上がり、
しかも着地点もしっかりと見つけ出していると隙が無くなった映画になっていました。

前作のストーリーに不満があった人こそスルーするのは勿体無いくらいに本作のストーリーは上手くやっております。
前作のジョンの傍迷惑な行動すら飲み込んだ“報い”というテーマ、これだけで前作のフォローすら成し遂げているのですから。

2時間50分近くと長丁場でしたが一切飽きることなく最後まで楽しめましたよ!

あらすじ

裏社会の掟を破り、粛清の包囲網から生還した伝説の殺し屋、ジョン・ウィック。地下に身を潜め、全てを牛耳る組織:主席連合から自由になるために立ち上がった。 組織内での権力を得た若き高官グラモンは、聖域としてジョンを守ってきたニューヨークのコンチネンタルホテルを爆破、ジョンの旧友でもあった盲目の達人ケインを強引に引き入れ、ジョン・ウィック狩りに乗り出す。そんな中、日本の友人、シマヅの協力を求めてジョンが大阪のコンチネンタルホテルに現れる・・・。果たしてジョンは、かつて忠誠を誓った世界との決着をつけて、真の自由を手にすることができるのか!?

公式サイトより
ポニーキャニオン映画部【公式】より

改善されたストーリー

今回のジョン・ウィック、ストーリーが改善されております。

あくまで個人の感想ですが前作であるパラベラムはあまり芳しくない評価だったのでこれに関してはかなり嬉しい悲鳴となりました。

報いをテーマに敵を明確にしたことで分かりやすいストーリー

前作パラベラムはジョンは逃亡して、行く先々で迷惑をかけるだけという何がしたいのかとっ散らかったストーリーだったのですが、

本作は“報い”をテーマにしたことで前作へのジョンの行動に突っ込みをいれつつ、しっかりと芯の通った締まったストーリーとなっていました。

ジョン・ウィック:コンセクエンス
(R), TM & © 2023 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

散々人にかつての知己に迷惑をかけて、そして今回でもかつての友であるコウジやケインを巻き込むという前作からの自分の行動の報いを受けるという前作にも意味をしっかりと持たせておりいい軌道変更でした。

結局どうしようもないのでかつての友のコウジに助けを求め、ジョンを殺すためにこれまたかつての友のケインが駆り出されるなどジョンにとってはこれほどの報いもなかなかないでしょう。

ただ報いという物を単純に悪いだけの物にはせず、
かつての友との友情は決闘前にケインの手助けを得ることに繋がり、
ノーバディの犬を助けるという愛犬家の絆もまた新しい援護を得ることに繋がると、
良き行いには良き報いがあるという部分も見せておりました。

更に分かりやすくしたのが決闘というルールを持ち出したこと。

ジョン・ウィック:コンセクエンス
(R), TM & © 2023 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

前作ではこれどうすりゃ終わるんだ?となる状況だったのですが、
今回はジョンを抹殺の全権を貰ったグラモン侯爵という分かりやすいヴィランを登場させて、
そこに決闘という主席連合のかつてからのルールを出すことで明確な終わり方、ゴールを定めていました。

これによって着地点が見えたので見方が分かりやすくなってただ暴れ回る映画ではなく、ゴールに向かってどう立ち回るのかという駆け引きが出来てとても見やすいストーリーになっておりました。

ぶっちゃけこのシリーズに求めているのはアクションなんですが、
それでも登場人物の目的という物があるのと無いのとでは全然集中出来るかは変わりますからね。

前作のフォローをしながらしっかりと行動原理とゴールを上手く作ったストーリーだったと思います。

素晴らしい新しい殺し屋2人

今作でジョンを追う明確な殺し屋ケインとノーバディ。

個人的には新しい登場人物の中でもこの2人が抜群に気に入りましたね。

ケインはジョンのかつての友という立場でジョンが暴れたことで引退していた中で娘を人質同然にされてまた駆り出されたという、チャプター2のジョンに近い立場の存在でした。

ジョン・ウィック:コンセクエンス
(R), TM & © 2023 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

だからこそか、ジョンの迷惑な行動には大分突っ込みを入れる人物にもなっていてまずそこが気に入りましたね。

しかし、それ以上にいいのが何だかんだで協力をしてくれるところとそして盲目アクション!

アクションに関しては後で語りますがジョンへの協力という部分、
そもそものジョンと敵対したのがジョンの現在の行動に対する報いであれば協力したのはかつての友情に対しての報いと、
ラストの展開も含めて今作のテーマ報いというものを最も体現していた人物だったと言えるでしょう。

エンドロール後に関してはたとえ決闘により決まった自由だったとしても、
娘は関係ないという言葉がケインにも返ってくるという後味は悪いにしても報いをテーマにした以上は避けられない結末でしょうね。

そしてもう1人の犬を使う殺し屋ノーバディ。

ジョン・ウィック:コンセクエンス
(R), TM & © 2023 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

彼はいい性格と見た目してますね。

メインストーリーにはそこまで関係なく引っ掻き回すタイプの存在ではあったんですが、
見た目の怪しさと違ってキレッキレの格闘や犬との信頼感、
そして何より金のためにジョンを助けて暴れ回らせて彼の賞金を釣り上げるという強かさなど、
この世界独特の殺し屋らしい存在で見た目もアクションも気に入りましたね。

そんな彼もジョンが彼の犬を助けたことに絆されて最終的に彼を助けて決闘を見届けるというのもまたいい味出しており、
敵対からしっかりと生き残る殺し屋という何気に珍しい存在というのもあり、終わった頃にはすっかりお気に入りの1人となっていましたよ。

えっ、グラモン侯爵?まぁ彼は別にいいでしょう。

ジョン・ウィック:コンセクエンス
(R), TM & © 2023 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

いや、いいキャラはしていますが殆どゴールのための舞台装置な存在という感じで意外ととある人物殺害以外では印象に残らないと言いますか…

ただ特盛りアクション映画でアクションをしないお偉いさんが最終目的というベタさはいいと思いますよ。

追悼シャロン

ジョン・ウィック:コンセクエンス
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1作目からいい味を出していたコンシェルジュのシャロン。

シリーズでは人気もある彼でしたが今回は序盤でグラモンの手により退場という憂き目に会ってしまいます。

現実でも演じるランス・レディック氏が亡くなったというのもあり、ここは大変ショッキングな部分でありましたね。

ですが彼の死はジョンとウィンストンの拠り所をより失わせることになり、
彼らをより裸の感情で語り合わせることに繋がっていたかなと思います。

明確な復讐という目的にも繋がっていますし、彼を殺したことこそがシリーズのァンと登場人物、両方の怒りを買ったグラモン侯爵への報いになったと言えるでしょう。

作中でも現実でも大きな存在を失ったと言えますが、シリーズと登場人物に大きな影響を与えていた彼に改めて哀悼の意を示したいと思います。

最高特盛りアクション!

ジョン・ウィックと言えばアクション!本作のアクションは盛りに盛られた特盛りアクションとなっています。

正直映画の3分の2はアクションをしていたと言っても過言ではないくらいの特盛りっぷりです。

これは完全に需要を分かっている配分でこれだけでも元は取ったなと思わせるくらいの質と量でした。

前からふざけたような描写でも本人達は至って真剣というアクションこれもしっかりと織り交ぜつつ、
王道でかっこいいアクションの種類の幅も物凄かったです。

ジョンのアクション

ジョン・ウィック:コンセクエンス
(R), TM & © 2023 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

ジョン・ウィックなのでジョンのアクションの良さが大事なのですが、今回はすごいですね。

一切出し惜しみなし、いきなり砂漠で乗馬から始まりこのシリーズ独特の強すぎる防弾スーツでの銃弾の駆け引き、ヌンチャク使ってガン・フーからカンフーに戻るという洒落っ気などどれを取っても最高でした。

後半はややゲームっぽい視点や構成になるのですが、これもこの映画の独特のルールやしきたりなどを見ているとハマった演出になるのが面白い。

見下ろし型のアクションゲームのような視点ではカット割り無しの無双という分かりやすさしかもショットガンがカッコいい!と文句なし。

最後の治安に辿り着くための階段なんかは完全にベルトアクション型のゲームと言ってもいいのですが、
ここでのケインやノーバディとの共闘がたまらんのです。

何というか見たいツボというのを全て押してくれている内容です。

そしてジョン・ウィックと言えばジョンのタフさ。

今回は特に後半はギャグの域に入っていていい清涼剤でした。

車には二桁回数は轢かれているでしょうし、階段は何段落ちたんだってレベルで本人達の真剣さとのギャップも合わせて笑いどころとしては最高でした。

特に車で轢かれるのは一生分通り越して来世の分まで轢かれていると言えるでしょう。

IMAXで見たというのもあり、重厚な銃撃音、轢かれた音、転げ落ちた音を堪能に堪能しまくりました。

ケインとノーバディのアクション

アクション面でも活躍してくれたこの2人。

特にケインの方は惚れ惚れするほどのアクションを見せてくれました。

コンチネンタル大阪での初戦闘での盲目らしい移動の運び方をしながらもキレッキレの殺陣、
これだけでこいつは違うなと分かる質というものが見れましたね。

コウジとの殺陣は日本人的には文句無しの本作での見どころの1つと言えるでしょう。

というか演じるドニー・イェンがやはり圧巻ですね。

ローグワンなどでも盲目の役を演じておりましたが、格闘と棒を使わせたら右に出るものはいないレベル。

彼を見るためにこの映画を見ても損はしない、それだけのアクションとなっています。

そしてノーバディのアクション。

犬とバディを組んだアクションですが、ジョン・ウィックではやはり犬は常に大事な要素

彼の犬との連携、彼自身の意外にもキレに溢れたアクションなどやはりこの世界では犬を大事にしているのは強いとはっきりしましたね。

この2人のアクションは見どころも多いのですが、
ジョン1人だとどれだけ豊富にしてもアクションで出せる幅には限界がありどうしても飽きが来てしまうところ、
しかし彼らが存在すし大暴れすることによりアクションを味変させることにも繋がり、
彼ら無しではこの映画の良さは無かったと言えるでしょうね。

まとめ

文句無しで最高峰のアクション映画でした。

個人の感覚ですがこのシリーズは1作目とチャプター2以降では作風や路線が変わったと感じているのですが、
本作はチャプター2以降では間違いなく最高の出来でした。

需要を把握しているアクションの量と質、そしてストーリーのゴールを定めたことにより分かりやすさも追加と正直隙はない映画だと思っています。

続編は構想があったり無かったりなんて情報があるのでどうなるのかは分かりませんが、個人的には本作で終わっても綺麗だなと思っております。


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