【映画】武道実務官 感想 “全て知ったんだから” 題材に対してめちゃくちゃ真摯な映画!【Netflix】

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製作国

韓国

監督
キム・ジュファン
脚本
キム・ジュファン
出演者
キム・ウビン
キム・ソンギュン

今回はネトフリオリジナルの韓国映画、武道実務官(原題:무도실무관/Officer Black Belt)の感想。

文句無しで傑作でした。

日本では馴染みがない性犯罪者や殺人犯などの凶悪犯に電子足輪をつけて監視をするという保護観察官の仕事。

今回はその保護観察といざという事態のために同行する武道実務官のお話なんですが、まぁこれが韓国映画の作風にめちゃくちゃハマっておりまして。

職業の特性上目の当たりにする再犯と更生という2つの現実。
更に再犯者の中では韓国映画らしいクソったれ野郎な犯罪者をこれでもかと突きつけてみせる。

このクソっぷりとアクションの激しさが同期するように加速していく見応えとそして今風の若者だった主人公が現実を知り、被害者のために立ち向かう姿にはもう震えましたね。

テーマ上、扱わざるを得ない胸糞と心響く感動。

この両面を一度に味わえしかもそれが高クオリティと紛れもなく傑作な映画でしたよ。

ジャンルはアクションで上映時間は約108分となります。

ここが見どころ!

監察という監視と見守り両方の現実を突きつける作風

犯罪者のクソっぷりと合わせて激しさが加速するアクション

あらすじ

困っている人を見ると助けずにはいられない武術の達人が、武道実務官として勤務を開始。保護観察官とタッグを組んで、犯罪を未然に防ぐための戦いに挑む。

Netflixより
Netflix Japan

登場人物

イ・ジョンド

困っている人間を見過ごせない武道家

今風の若者で勝つことが出来るからと武道とeスポーツを好んでいる

父の営む店“モンチキン”の配達の手伝い中にチョ主任が暴行されているところを助けたことをきっかけにキムから武道実務官にスカウトされる

仲間たちの中での愛称は“下痢ピー”

キム・ソンミン

ジョンドをスカウトした保護観察官、電子監督課

新人として入ったジョンドと組んで監察対象を監視する

幼少期の交通事故により左足の成長版を痛めてしまい右足より短い

ジョンドやその友人からは“兄貴”と呼ばれるように

チョ主任

ジョンドに助けられた武道実務官

彼に感謝してタクティカルグローブをプレゼントする

“作家”、“湿気”、“ミミズ”

ジョンドの友人達でゲーム仲間

友人思いでありジョンドを応援する

カン・ギジュン

13歳未満の少女15人に性的暴行を行った性犯罪者

服役を終えて監察対象として出所する

ざっくり概要

ここからはいつも通りに途中までのあらすじを。

武道とeスポーツを嗜む青年ジョンド。

ある日彼は父の店の手伝いの配達中に襲われている男性を目撃し、助ける。

助けた男性は武道実務官のチョ主任であり、襲っていたのは保護観察中の元犯罪者であった。

チョ主任を助けたジョンドはその功績に目をつけた保護観察官のキム・ソンミンは怪我で離脱したチョ主任の代わりとしてジョンドをスカウトする。

保護観察官について聞くジョンドに仕事について説明するキム。

保護観察官は性犯罪者や凶悪殺人犯など再犯率の高い受刑者に電子足輪をつけて24時間監視。
そして何か問題を起こしそうになった時に武道実務官がすぐさま現場に駆けつけ市民を守ると説明される。

この仕事は楽しいのか?と聞くジョンドに対してやりがいはあると返すキム。
友人達や父の後押しもありこのスカウトを引き受けるのであった。

早速出動に備えるジョンドであったがなかなかその機会は訪れず、
だが性犯罪者であるイ・ヤンホのバッテリーが切れそうにも関わらず電話を無視する姿勢を見てすぐさまキムとと共にヤンホの元に向かう。

現場の状況を見て配達の経験から防犯柵が外されていた部屋を見て、そこから逃げると読んだジョンドはそこで待ち伏せをしてキムがヤンホを問いただしにいくことに。

ヤンホは再び女性を襲おうとしており、キムが詰めようとした際に読み通りに窓から逃げる。
逃げたヤンホを待ち伏せしていたジョンドはあっさりと彼の逃走を防ぐのであった。

共に仕事をするジョンドとキム。

ある仕事終わりの日キムはジョンドを飲みに誘い、ジョンドは友人達とであればとそれを了承する。

飲み会で仲間達と共にキムが保護観察官になった経緯を聞くジョンド。

キムは10歳の頃に死を覚悟するほどの交通事故にあったが、それを警官に助けられて人々を救う恩返しをするために警官を志していた。

しかし、事故の怪我の後遺症により両足の長さが揃わず走り回ることの出来ないキムは警官にはなれなかった。

そんな時に知った保護観察官の仕事、再犯を防ぐという仕事に感銘を受け保護観察官に、
そして父になった後には子供への性犯罪が決して少なくない現状に更に仕事への意欲を高めたことをジョンド達に語る。

そんなキムを見て彼を尊敬したジョンドと友人達はキムを“兄貴”と呼び慕う。

飲み会が帰路につこうとしたジョンド達。

その時再び連絡のつかない監察対象がいると通報が入り、近くにいる現場に急いで友人達と共に向かう。

監察対象のミンという男が電子足輪をナイフで外しており、危険性を感じて急ぎ周囲を捜索するジョンド。

友人が持ってきたドローンも使いミンを発見するジョンドだったが、ミンは自身の首にナイフを突き立てる。

ミンは必死に更生をしようと20年間生きてきたのに電子足輪を見た知人に人前でバカにされたことでヤケになり彼を殺害して自分も死のうとしていたのだった。

その状況に焦るジョンドだったが、キムがジョンドの口を借りて真摯にミンへの説得の言葉を綴る。

その説得を受け入れたミンは大人しく捕まり、そしてその経験を経たジョンドは改めてキムへの尊敬、そして仕事へのやりがいを深めるのであった。

キムへの尊敬と仕事へのやりがいを父に語るジョンド。

その時ニュースでは凶悪性犯罪者で服役していたカン・ギジュンの出所が報じられているのであった…

カン監視のための計画を立てる保護観察局。

その頃ジョンドは行きつけの美容院で仕事のために髪を思い切ってさっぱりさせる。
その帰りに美容院に入る男が足輪をつけているのを見て後をつける。

その男は他の女性店員にも粉をかけており彼の行動に怪しさを感じたジョンドはキムに相談する。

ジョンドの言葉を聞き急ぎ男に電話するキムだったが電話に出た男から帰ってきたのは“今夜は好き放題する”という言葉だった。

その瞬間に足輪の信号が途絶える男。

急ぎ信号が途絶えた最後の現場に向かい、女性1人が経営している店を尋ね続けるジョンドとキム。

その時昼間のことを思い出したジョンドは急いで行きつけの美容院に走るのであった。

美容院の店主を襲おうとする男、間一髪駆けつけたジョンドは店長を救い男を確保する。

改めて仕事の意義を感じ取ったジョンドは正式に武道実務官となりキムと組むことに、そして2人で出所した凶悪性犯罪者カンの監視を担当するのであった。

カンの出所と移送当日、出所後のカンの住居周りでは抗議団体が集まっており街は警戒を強めていた。

新しい住居に住んだカンを訪ねる1人の男。

服役中に知り合い電子足輪による監視も経験していたその男はカンを約束通りの仕事に誘う。

後日カンは仲間から紹介された男の元に向かい、仕事の内容を聞く。

カンに仕事を頼んだ男はダークウェブの配信者。

彼はウェブ上で少女達の性暴行を配信しており、カンにその実行を頼み自分はそれを配信して金を稼ごうと持ちかける。

二つ返事で仕事を引き受けるカン。その頃ジョンド達はカンの不審な動きを追い、彼の近くまで追跡をしていた。

ジョンドに気付くカン達だったが、自分達の車のナンバー以外には決定的な証拠を掴ませずジョンド達を撒くのであった。

カンの監視を続ける日々の中で現場にチョ主任が復帰し、自身を助けたジョンドに感謝するチョ主任は彼に仕事で使うタクティカルグローブをプレゼントする。

その頃街の一角では1人の少女が誘拐されるのであった…

後日ジョンドの初めて担当した事件の男であるヤンホが再び連絡がつかなくなったという報告が、
カンの監視をしていたジョンドの代わりにチョ主任がキムと組んでヤンホの現場に向かう。

そしてキム無しでカンの監視を続けるジョンド。

双方が現場についた時、ヤンホは敢えてキムを誘き出して仲間と共に襲撃、
そして少女を襲おうとしていたカンはダークウェブの配信者の仲間を使い、ジョンドを閉じ込める。

ヤンホとカン、それぞれの仲間に襲われるキムとチョ主任とジョンド。

ジョンドは襲撃した男達を退け急ぎカンから少女を救い出そうとするが、ナイフで刺されて重傷を負ってしまう。

しかし、警察が駆けつけたこともありカンには逃走されるも少女だけは守り切ることに成功する。

刺されたことで病院に入院したジョンドの耳に入ったのはヤンホの襲撃によりキムが首を折られたこと、そしてチョ主任が脳死状態となったことであった…

キムは神経が無事であり後遺症も無かったが、チョ主任は生前の意思により臓器提供が行われることとなった。

チョ主任の葬式に参列するジョンド、その帰りにカンに襲われかけた少女ミンジュの叔母から彼女からの手紙を預かる。

ミンジュの様子を聞くジョンドに叔母は彼女はあれから悪夢に苛まれ家から出れなくなっていること、だがジョンドの話を聞くと前向きになってくれると語る。

この仕事の現実、そして犠牲となる存在、託されたグローブと少女の恐怖を知ったジョンドは1つの行動を決意する。

監察とは監視だけではなく見守ること

この映画の仕事のメインは凶悪犯罪者の出所後に監視を続ける保護観察官とそれのサポートをする武道監察官。

電子足輪をつけて24時間GPSで監視するという仕事なのですが、
海外だとたまに聞く話題で日本だと人権的に導入は見送られているような制度ですよね。

これ自体の是非はここで語るようなことではないのですが、この映画はこの監察という部分にかなり真摯に向き合っている映画となっていました。

性犯罪や凶悪殺人など再犯率の高い監視される犯罪者というこのテーマで突きつけられるのは実際に再犯する奴らと罪と向き合い悔い改めようとする人に分かれること。

この2つある確かな現実をしっかりとドラマとして見せていくんですよ。

で、それを見せるにあたってこの映画で上手いのは主人公のジョンドが最初はこの制度や電子足輪について全然知ってすらいなかったところ。

この設定で特に自分達のような全く馴染みのない人間にも同じように理解を深めてくれるんですよね。

ジョンドは今風の若者で最初に武道実務官として誘われた時も楽しいか?という基準で決めようとするんですよ。

実際に仕事がついた時は最初は少し不謹慎にもトラブルに対してワクワクしているようにも見えるんです。

でも、仕事を続けていく過程で再犯した上に敢えて挑発してくるようなクズ野郎を見たり、
必死に抑え込んで更生しようとする人間を目の当たりにするわけです。

この仕事を通じて2つの現実を知って使命感をしっかりと育てていく。

それを特に強く育てる2つの事件。まずは更生しようとするミンについて。

彼は20年間真っ当に更生しようとしていたものの電子足輪について人前でバカにされたことでヤケになってしまうわけですが、
それをジョンドを誘った保護観察官のキムがジョンドの口を借りて説得するわけです。

このシーンがこの映画の1つの本質だと思っていて映画的にはやはり監察というのは監視、つまり再犯者に対するアクションの方が期待されるじゃないですか?

でもこのシーンは監察におけるもう1つの仕事、更生しようとする人間に寄り添い見守ることも再犯を防ぐ要因なんだと強く訴えているんですよ。

そしてその説得の言葉をジョンドの口を借りて言わせるのがまた上手い。

人間はやはり経験から実感を伴うものじゃないですか?

このシーンでは説得の言葉なんてまだ持たないジョンドがキムの言葉を借りて自分が説得の言葉を放つことでその経験と実感を強く持つんですよね。

このシーンは監察とは監視だけではなく見守るという意味合いがあることが強くわかる1つ象徴的なシーンだなと思いました。

で、もう1つの事件がこちらは再犯について。

性犯罪者である男がジョンド行きつけの美容院の店主を襲うのですが、それをジョンドはしっかりと救うわけですよ。

でもここで突きつけられたのは事件の存在は身近にいること、そして何よりジョンドが世界に対する視野が広がったこと。
今まで電子足輪なんて知りもしない気付きもしなかったことを知ったことで見過ごせない物があると強く決意する要因になっている。

この2つの事件を序盤の段階でしっかりと組み込むことでジョンドとキムへの理解は勿論ですが、
この保護観察官という仕事の抱える使命をしっかりとこの映画は向き合っていることが分かるんですよ。

正直凶悪犯罪者についてとしてみると特に更生面は難しいテーマだし人によっては飲み込みにくい部分もあるはずです。

でもちゃんと再犯と更生の両面を見せることから逃げなかったのはこの映画の果たすべき役割をしっかりと果たしているなと思いましたね。

そして地味にいいのがジョンドの友人達や家族、同僚の良さ。

この映画はテーマ上悪辣な人間が目立つために絶対的に彼らを善良な人間として描いている。
これが真面目な人間の良さというのがちゃんと引き立っているんです。

特に後半は善良な人間だからこそ立ち向かうという展開になるので、武道も出来ない友人達こそが最高の仲間達になっているのがニクイ展開になるんですよ。

扱っている内容的にクズは徹底的にクズ

この映画に出てくるクズ連中はガッチガチ、本物のクズです。

扱っている内容的に再犯率の高い性犯罪者や殺人犯が相手となるため、再犯を行う連中は本当にクズもいいとこなんです。

これが韓国映画の作風とは言い方悪いですがしっかりとマッチしており、中盤からは胸糞感に溢れる内容になっていきました。

その契機となるのは児童相手に性犯罪を繰り返したカンの釈放。

こいつが本当にクズでしてね。

反省なんて一切無し、更にこいつの経歴を利用しようとするダークウェブの配信者がカンを使って少女達の被害映像を売り物にしようとしているのですから、本当に胸糞通り越して殺意が湧くレベルなんですよね。

直接的な描写こそされないのですが、台詞だけでも被害者の多さが分かりますし、
ダークウェブの配信者が保存している1テラ以上の容量の被害映像なんかは本当に韓国映画はここら辺は容赦しない。

ジョンドの周りがたまらない善人がいるのと同じくらいに世の中にはどうしようもないくらいの悪人がいるということを突きつけてくる、それがカン周りの話なんですよ。

で、このクズっぷりと胸糞感と合わせてアクションの激しさも加速していくんですよ。

カンは仲間を使ってリンチしてきますし、チョ主任の死だって出てきます。

この犯罪者達のクズっぷりと相対するジョンド達のアクションは正に鬼気迫るという表現が正しいでしょう。

この映画のアクションシーンが他と違うところはジョンド達の敗北は罪なき被害者が被害に遭うことに直結することなんですよね。

監察対象が実力行使で止めなければならないということは再犯が行われるということ、
なのでジョンド達は勝ちを得られずとも敗北だけは絶対に許されないんですよ。

これが鬼気迫る表現に繋がっていて、特にカンとの最初の対峙はジョンドの意地だけを見ることが出来るんですよ。

ここでジョンドが敗北したら10歳の少女が性被害に遭ってしまう。

だからこそジョンドは腹を刺されてもそして何度も殴りつけられても絶対に引かずに、
そして警察の到着まで耐えて勝てずとも負けは拾わずに少女を救い出すんです。

このシーンを見た時はジョンドの善性とカンのクズっぷり、そして守り切れたことに事実に見ているこっちの情緒が滅茶苦茶にされてしまいましたよ。

そんでもってアクション自体のクオリティがまたいい!

ジョンド役のキム・ウビンが手足が長くスタイルが良いため、格闘シーンが見栄えが良すぎるんですよね。

作中だと剣道、柔道、テコンドー3段の設定なんですが、
その設定に負けないくらいの華麗な蹴り技、投げ技、そしてマネキン使った剣道なんかも見れて、この映画のアクションは群を抜いて良かった。

このアクションの見栄えの良さがあるからこそ相手のクズっぷりに対して叩きのめす気持ちよさがしっかりとあったと思いますね。

“全て知ったんだから”

この映画の後半に来る台詞。

これはカンを友人達と共に捕まえに行こうとしたジョンドに彼を心配した父にかける言葉です。

ジョンドは最初はこの仕事についても電子足輪についてもましてや再犯率の高い犯罪者についても何も知らない人間でした。

でも、この仕事につきそれに纏わること、付き纏うことを知るようにもなりました。

それは更生しようともがく人間であったり、この仕事に誇りをかけて時に命を落とす人間であったり、反省なんて言葉が無い悪魔のような極悪人がいて、そしてそこには必ず被害者がいることを。

これはジョンドの視野が広がったことに他なりません。

世界に対する視野が広がるというのは必ずしもいいことだけではないと自分は思っているのです。

世の中には知らなければ気付くこともない出来事が腐るほどあります。
そしてそれが誰かや何かを傷つくことであれば、それに気付く視野を手に入れるということは時に見殺しにするという罪悪感にも繋がります。

何も知らなければ気付かなかったで終わらせられることも気付く視野を手に入れてしまったら救うか見殺しにするかの選択を突きつけられるのです。

今回のカンに対するジョンドもまさにそれだと自分は思っています。

カンによってジョンドは下手をしたら殺されたかもしれない事実がある。
犯罪者の再犯率と共に仕事に纏わる恐怖という視野を手に入れてしまっているのです。

でも、そこでジョンドが選び取った選択肢はカンを捕まえること。
救った少女がいつまでも恐怖を抱えることや命をかけてまでこの仕事に携わった人間がいる。

だから絶対にジョンドは見過ごすという選択肢を選ばないのです。

“全て知ったんだから”

この一連のシーンを見て何ていい映画なんだろうと自分は思ったんです。

最初は楽しいか?なんて理由で仕事を選んでいたジョンドがここで逃げようという葛藤もなくノータイムで立ち向かうことを選び取れる人間の成長を見届けられたことに誇りを持てたくらいです。

チョ主任の形見のタクティカルグローブをつけ、そして少女からの手紙から伝えられた言葉を胸にカンの元に向かうジョンド。

どれだけ重傷を負っても怖くても立ち上がりそこに向かう意義と意味を知り、立ち向かう男の姿がそこにはありましたね。

カンとの決着もね、相手を殺す潰すではなく、捕まえる。

この決着の付け方はこの映画の題材に対する真摯な使命感を感じ取れました。

まとめ

個人的に文句無しの傑作でしたね。

この犯罪者の経過監察という題材で安易に再犯だけに目を置かずに更生についてもやることで監視と見守り、両方を見せる。

何度も言いますが題材に対してめちゃくちゃ真摯に向き合っているんですよね。

犯罪者達が悪辣というか性犯罪に寄りすぎとは思いましたが、これは現実でも似たようなものなのでこれもちゃんと理解しろってことなんでしょう。

ジョンドの周りにたまらなく善良な人間を置いて、相手にはどうしようないクズを置くという配置もこの題材にマッチしていて見事。

後は何よりアクションですよね。

マジでスタイルのいい人間が繰り出す蹴り技はやっぱ見栄えが良すぎますね。

韓国映画らしい人間の本当の胸糞っぷりとそれに相対する人間の選び取った善良性。

これぞ人の心に突き刺してくる韓国映画!って感じで終始見応えのある映画でした。

これは今年のネトフリの中でも間違いなく上位作品オススメです!


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