この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
製作国
モロッコ、アメリカ
監督
ヒシャム・ハッジ
脚本
ヒシャム・ハッジ
出演者
ゲイリー・ドゥーダン
セリンダ・スワン
アンディ・ガルシア
Brice Bexter
アーニー・ハドソン
ネイビーシールズ 全滅領域(原題:Redemption Day)見たので感想書いていきます。
ジャンルはアクションで上映時間は約99分です。
アクションとはいいましたが、かなーり淡々とした映画なんですけどね。
目次
あらすじ
シリア、アルジェリア、モロッコ 殺戮地帯から、国境を越え、人質を奪還せよ!
モロッコで妻をテロ組織に拉致された海軍特殊部隊大尉ブラッドは、単身で現地に乗り込んで妻の救出に挑む…。同じ頃、拉致事件の背後に、
アメリカ国内で世界を揺るがす陰謀が企てられていることが判明する。未曾有の緊急事態を回避するため、特殊部隊ネイビーシールズに陰謀阻止のための過酷なミッションが下される。
それは、“絶対不可侵”の「イスラム国」殲滅の命令でもあった。ブラッドは妻を奪還するため、シールズとタッグを組み、禁断の作戦を実行するが……。
世界の運命は、ネイビーシールズに託された――。
Amazon商品ページより
登場人物
✔️ブラッド
大尉
過去の作戦によるPTSDに苦しむ
✔️ケイト
ブラッドの妻で考古学者
✔️ユーニス
ブラッドの元仕事仲間
✔️ジャーファル・アルハディ
テロリストのリーダー
ストーリー感想
アクションは後半までお預けです
大雑把に言うと妻が拉致され夫が救いに行くというストーリーなのですが、この内容からは想像もできないくらいかなり淡々とした作風です。
拉致されるまでの流れとしては主人公の妻で考古学者のケイトが歴史的発見である古代都市の調査のためにモロッコに行き、
そこでアルジェリアへの国境を越境してしまいIS系武装組織に拉致されてしまうという流れです。
ちなみに自分はこの古代都市や発見された人骨の話を聞いて、もしかしたらとんでもない方向やジャンルに話が向かうじゃないかとちょっと期待しました。
そんなこともなく真面目に淡々と話は進むんですけどね。
ケイトが拉致されたことを聞いてすぐに現地入りしたブラッド。
さぁこれから大暴れだと期待するところですが、この映画はそんなこともなく真面目に交渉や国同士の調整の話をします。
この話の部分山場らしい山場もなくとにかく真面目です。
どれくらい真面目かと言うと状況が一切変化しないまま、ただただ時間が進んでいくくらい真面目です。
これで後半まで進むんですからリアリティの塊ってやつですね。
一応冒頭のテロップにまつわる政治ゲーム的な描写もあるのですが、
主人公のブラッドには最後まで一切関係ないのでほとんどおまけみたいなもんです。
しかし、IS系武装組織らしいビデオメッセージで妻のケイトの妊娠を知ったブラッドはついにたとえ単身であろうとも乗り込むことを決意します。
ストーリー感想(ネタバレあり)
ようやくの大暴れとタイトル回収
ついに乗り込むことを決意したブラッドとそれについて行くユーニス。
そしてユーニスの同僚達の協力を得てテロリストのアジトに乗り込みます。
ここでのユーニスとの会話は男同士、死線をくぐった戦友同士といった会話で結構好きです。
後は乗り込んでからの無双アクション、途中でPTSDからピンチになるシーンが挟まりますがそこも切り抜けケイトを救出します。
そしてブラッド達の行動を把握しているユーニスの仲間達により偽?の身代金を送るのを合図としアメリカからネイビーシールズ出動です。
ここでついに邦題回収ですね。(遅い)
後はもう消化試合で多少の負傷を負いながらもアジトを爆破して帰還。
最後に今回のテロの手引きはどう行われたのか判明して終了となります。
石油はエネルギー資源の3分の1であり、枯渇は文明崩壊を招く
テロ組織の資金源でもある石油はーー戦争の原因でもある
“石油は野生動物のようだ”
“捕らえたものが手に入れる”
ジャン・ポール・ゲティ
この冒頭のテロップについてもここで回収ですね!
総じて言うとこんなにいるかなぁと思う描写が多かったですね。
交渉や調整に時間がかかるのはリアルではあるのですが、すごい尺割くので結果淡々としてしまっていました。
後ブラッドのPTSD描写は合間合間に挟まるのですがピンチに使われるだけであり、
特に克服するシーンがあるわけでもないのでここもそんなにいるかなポイントでした。
PTSDが戦場でそんな簡単に克服出来るわけないだろ!
ドラマや映画じゃあるまいしというリアル路線なのかもしれません。
良かったところ
リアルな交渉感
色々言いましたがここは拉致による交渉の実情感出てること自体は結構悪くはないと思います。
実際はもっと酷いのでしょうが、映画という枠でやるとこれくらいがリアル感ある塩梅でしょうね。
リアルではなくあくまでリアル感です。
残念だったところ
尺配分による見せ場の少なさ
とにかく後半まで盛り上がり所がなく状況が動くのではなく流れていくだけなので、なかなか感想に困ります。
後半のアクションは悪くなかっただけにもう少し突入が早ければ良かったですね。
というかこれは邦題が悪い気がします。
この手の映画だと今更ですが…
印象に残った台詞
突入してからのブラッドとユーニスの台詞のノリは好きです。
ブラッドが銃を突きつけられてからの”撃つな、俺が撃つ“や、
ユーニスがジャーハルに銃を突きつけられてからの”アメリカ人の友人は?すぐ来る“というやりとりなどここら辺はいいノリでした。
よく考えたら銃突きつけられてばかりですね。
後はネイビーシールズ突入合図ですね。
偽の身代金送金が合図ですが、その時のユーニスの太った仲間の”コードネームはネオ“元ネタはマトリックスサイズxlの“というのはお気に入りです。
要所で要所で目立つ彼でしたがこういうケレン味はもっとあってもよかったですね。
まとめ
正直パッケージと邦題が悪い本作。
アクション増し増しを期待して見ると後悔するので、あくまで人質交渉難航や政治ゲームの映画と見ましょう。
何だかんだで最後はパワーで解決するこの手のジャンルらしい終わり方はするので、前提条件を間違わなければまだいける映画のはずですよ。
他のお父さんが頑張る映画の感想はこちら。