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製作国
中国
監督
Pengfei Qin
出演者
クララ・リー(クララ)
チャン・ハオユエ
チャン・マング―
ユエン・リンイェン
チェン・ユーウェイ
割とどこでもやっているような気がする美女にアクションさせて釣るという映画。
基本はコンセプトに甘んじて配役だけでアクションもストーリーもおざなりだったりするんですが今回は違います。(あくまで個人の感想として。)
今回はそんな映画ハンター・エンジェルズ(原題:横行霸道/Run Amuck)感想です。
ジャンルはアクションで上映時間は約92分となります。
この映画の見どころ
・バトロワゲームをベースにした戦争アクション
・意外と芯の通ったストーリー
目次
あらすじ
<b極限の世界で戦え!
VRゲームプレイヤーであるShen Yueは賞金10Millionを懸け、TOP100プレイヤーが出場するVRサバイバルゲーム“RUN FOR YOUR LIFE”という大会に参加する。
銃撃戦、接近戦、戦車戦など何でもありのオープンワールドで繰り広げられる、1チーム4人、25組のチーム戦での殺し合いがはじまる。
現実の生活で困難を抱えるが、戦いと美しさにおいては最強の3人と共に、最初は協調性もなくバラバラだったが、戦いの中で共鳴し合い最強チームとなって最強の敵に挑む――
Amazon商品ページより
登場人物
・シェン・ユエ
“スナイパー・クイーン“
“ラン・フォー・ユア・ライフ”でランキング2位のプレイヤー
一匹狼で有名
医学部に通っていて母からゲームを反対されている
大会にはお金ではなく実力を証明するために参加
・フー・シャオフェイ
“可愛いキャンディ”
ゲーム内でのランキングは36位
父のローンのためにズルをして大会に参加した
・ワン・ジアンナン
“鬼の突撃隊”
ゲーム内でのランキングは17位
大会には浮気した彼氏ワンに会うために参加した
・ダーシャオ
ゲーム内でのランキングは16位
運転役
大会には運転の仕事中にぶつけて請求されたお金を選ぶために参加
・バオロン
ゲーム内ランキング1位のプレイヤー
シェンのライバル
・ワン・シャオフェイ
ジアンナンと付き合っていたが浮気した男
チームはやっぱり不和から
昨今ゲームの人気ジャンルとしてすっかり定着したバトロワ、この映画は更にそこにVRの要素を加えたeスポーツ大会ではっちゃけてる映画です。
舞台となるゲームは“ラン・フォー・ユア・ライフ”
要はオリジナルゲームですが、まぁ大体あれです。PUBGとか荒野行動みたいな内容です。
そんなゲームの1000万元の賞金が貰える全国大会でランダム選出で4人1組のチームで戦うというルールの元で話が進みます。
ここで集まるチーム、シェン、フー、ジアンナン、ダーシャオの4人。
彼女達はそれぞれの事情を抱えながら戦いに臨みます。
まぁ、映像は戦争物っぽくてもゲームなんですけどね。
序盤の展開としてはバトロワゲーあるあるを細かくしっかりと詰め込んでいてなかなか分かっている感出ています。
戦闘後の煽りダンスや開始前にみんなで匍匐前進、しゃがんだりやジャンプしたりなど、
やったことある人なら見たことあるある!という光景を実写で再現しています。
対戦始まってからのアイテム探しや安全地帯のルールなどもしっかり盛り込んでおり、
ゲーム的なおバカな部分もある要素を実写で真面目に取り入れていて、ゲーム題材の映画としてちゃんと再現してるなと感心してしまいました。
そんなゲームの再現しながら4人1組で組んでいるチームですが、最初は当然初対面なので連携が全く取れていません。
シェンは一匹狼としてあまり連携しようとしませんし、そして何よりコメディリリーフなフーがチームを引っ掻き回してしまいます。
仲間に手榴弾投げて全員大ダメージはやばい。
そんな足を引っ張るフーや我が強いメンバーと一匹狼のシェンなのでもう最初は不和もいいとこです。
上手くいっていないのはライバルであるダオナンチームも同じでこっちは本当に有象無象と組まされていて、
一応ライバルなのに可哀想になってくるくらいのコメディチームです。
地雷プレイヤーの再現も完璧だぁ。
一匹狼のシェンですが、フーの裏切らないという言葉に心動かされ仲間のピンチを救い少しだけチームとして成り立っていくことになります。
団結、そして決着
中盤からは彼女達の事情や人間模様がはっきりとしていくことになります。
シェンはゲームに反対している母に実力を示すため、フーは親の借金、ジアンナンは浮気した彼氏に会うために、ダーシャオは車をぶつけた費用のためと、
それぞれの抱えている問題を吐露し彼女達はチームとして団結していきます。
映像だけだと戦場で戦友に思いを語り合うとてもシリアスな絵面なんですが、
これはゲームなので風景に似合わない俗な会話なのでアンバランスで笑えてしまいます。
そしてライバルとなるジアンナンの彼氏ワンと周りに足引っ張られすぎなダオナンとの2つの因縁との決着。
なんか因縁と書くと凄そうですけど、ランキング争いと痴情のもつれなんですけどね。
ワンはジアンナンに対して騙し討ち上等な行動しますがそこはお約束でチームメンバーに助けられて返り討ち。
序盤からの因縁となるダオナン戦はダオナンに戦車持ち出されて絶体絶命のピンチのところを初めてまともにチームワークでシェン達が戦う見せ場です。
やっぱ団結してチームになってからの戦いというのは見たい物ですからこういうのはやっぱいいですね。
自分を犠牲にしてシェンのための特攻、囮と勝ち筋を作るメンバー達、最後のスナイピング対決は正に華麗としか言えない決着でした。
優勝してからゲームではなく初めて生身で出会うチーム、思わず感動して拍手してしまうシェンの母など読了感が気持ちいい決着のストーリーでしたね。
全国大会が終わってからは当然世界大会、つまり次回作っぽいフリなんですが、
4人の前に現れる新しいチームメンバーが何故かセンターに立って終了はちょっと笑ってしまいました。
ちなみに冒頭でも出るテロップの通りエンドロール後におまけ映像が挿入されます。
大会に優勝して賞金、そして自分の事情を解決した4人のその後が流れますが、
全部王道なコメディとなっているので是非とも自分の目で見てほしいですね。
アクションは華麗
美女達にアクションと分かりやすい部分ですが、この映画はゲーム内設定ということで衣装や武器含めてかっけえです。
コートをたなびかせながら華麗な格闘やガンアクションというのは厨二心に刺さるの何のって。
絵面は戦争物なんですが、あくまでゲームの世界ということで、美女が軽装でガンアクションしても成り立つというのがこの映画の上手さだったかなと思います。
序盤はバトロワらしいその場にある道具でキレのある格闘したり、
装備手に入れてからのガンアクションはスナイピングもショットガンもFPSやTPSのゲームの挙動も取り入れたかなような動きもあり本当にかっこいいんですよ。
スライディングからのショットガンはゲームではよくやるけど実写だと映えるの何の。
他にもカーアクションなんかもしっかり取り入れており贅沢仕立てな詰め合わせでしたね。
ラストのダオナンとの勝負はスナイピングし合うのもいいんですが、やっぱ見どころは決着ですね。
フーが囮になりヘッドショット食らって倒れたところからシェンが映りダオナンにヘッドショット。
この一連の流れはこの映画のコンセプトに相応しい華麗な決着でお気に入りでした。
こういうコンセプトとして打ち出している部分を一切妥協せずしっかり華麗に魅せる絵にしているのはとても好印象です。
バトロワゲーのルールや一連の流れというのもしっかりと詰め込んでいるので、ゲーマーは結構ニヤリと出来るシーンが多いのも良かったですね。
補給物資に群がり漁夫の利狙いを実写でやったのが個人的なお気に入り。
まとめ
美女とバトロワとアクション、そんな分かりやすいコンセプトのこの映画。
アクションは当然クオリティ高く手を抜いていないんですが、
ストーリーもチーム団結までの流れを細かくやっていて意外と一本筋が通っていて良かったです。
ここら辺コンセプトに甘えず手を抜かずにしっかりとやっているのは好印象ですね。
やる気なのかとりあえず入れてみただけなのかは分かりませんけど、次回へのフリもあったのでちょっと期待して待つかもしれません。
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